各話あらすじ(2019年1月26日 - 2月23日)全5話 平均視聴率 6.38%
第1話 2019年1月26日「輝く瞳」ラテ欄「塾教育と歩んだある夫婦と家族の半世紀の物語! 」 視聴率 8.1%
就職試験に失敗し、アルバイトをして生活している一郎(工藤阿須加)は、伝説的塾講師の祖父・吾郎(高橋一生)と塾経営のパイオニアとして知られる祖母・千明(永作博美)の存在が重圧になり、教育の仕事に携われずにいる。ある日、一郎は吾郎から「みかづき」という新しい著作の原稿を渡される。そこには1961年から半世紀にわたる吾郎と千明、家族、塾の歴史が記されていた。
第2話 2019年2月2日「我が家は学習塾」ラテ欄「軌道に乗った吾郎と千明の学習塾に次々難題が!?」 視聴率 5.5%
1964年。吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)が始めた塾の経営は軌道に乗る。一方で塾への批判も広がり、長女の蕗子(鎌田英怜奈)はいじめに遭う。そんな中、他塾と合併し経営拡大を目指す千明と小さな幸せを守りたい吾郎との方針の違いが浮き彫りに。しかし、合併で授業料を下げれば貧しい子も塾に通えると気付いた吾郎は、勝見(勝矢)の個人塾との合併に同意する。
第3話 2019年2月9日「翳りゆく月」ラテ欄「大島家に一大危機が! そのとき吾郎と千明は? 塾と歩む夫婦と家族に暗雲」視聴率 4.9%
吾郎(高橋一生)は古書店店員・一枝(壇蜜)からソ連の教育者の本を紹介されたのを機に、塾の業務の合間を縫って自身の著作を執筆し始める。その陰に一枝の存在を感じた千明(永作博美)は気が気でない。出版された吾郎の本は売れ、塾の経営は拡大。その一方で、成長した長女・蕗子(黒川芽以)と泉(須賀健太)の恋愛は破綻。さらに千明の母・頼子(風吹ジュン)が病に侵され…。
第4話 2019年2月16日「懐かし我が家」ラテ欄「吾郎が去り孤軍奮闘の千明⋯果たして再開の日は来るのか」 視聴率 7.0%
吾郎(高橋一生)が去った後、千明(永作博美)は自社ビルを建設。塾同士の争いが激化する中、発展を続ける。しかし、次女・蘭(大政絢)は千明の経営に異を唱え、三女・菜々美(桜井日奈子)は塾も進学も拒否するなど反抗的。そんな中、塾の古参講師・小笠原(阿南健治)がストライキを起こし、千明に今の塾には吾郎が描いた理想はないと告げる。
最終話 2019年2月23日「いつか未来に」ラテ欄「いつか未来に・ふたりの見果てぬ夢の終着点は−」 視聴率 6.4%
千明(永作博美)は、塾による学校経営の夢を抱く。だが、蘭(大政絢)の個人指導塾で不祥事が発生。千明は塾経営の一線から身を引き、2007年、生涯を終える。吾郎(高橋一生)が塾教育と千明との歳月をつづった「みかづき」。それを読んだ一郎(工藤阿須加)は、塾に通えない子へのボランティア授業に共鳴する大学生・阿里(岡本玲)に背中を押され、活動に手応えを感じ始める。
原作概要
『みかづき』は、森絵都による長編小説。『小説すばる』(集英社)に2014年5月号から2016年4月号まで連載、2016年9月5日に集英社より刊行された。学習塾業界を舞台に、昭和30年代から平成にかけて親子3世代にわたって奮闘する家族の物語を描く。塾経営や学校教育の変遷を背景に、戦後日本における教育の実態を浮き彫りにする[1]。第12回(2017年)中央公論文芸賞受賞作。
ドラマ概要
森絵都の同名小説を原作に、戦後に学習塾を立ち上げた夫婦の半世紀を描くストーリー。
小学校の用務員でありながら、落ちこぼれの子どもたちに勉強を教えるようになった天才的な教師・大島吾郎を高橋一生、戦中の国民学校の教育に反発し、自由で豊かな教育の可能性を塾に見いだしたシングルマザー・赤坂千秋を永作博美が演じる。また、吾郎と千秋の孫・上田一郎に工藤阿須加が扮するほか、大政絢、黒川芽以、風吹ジュンらが共演。
日本人は戦後、何を得て、何を失ってきたのか。「塾」という世代を超えた共通項をキーワードに、昭和から平成に至る塾と日本社会の変遷、そして大島家の50年の歴史を振り返る。
ストーリー
就職試験に落ち続け、やりたいことを見失って弁当宅配のアルバイト生活をする上田一郎(工藤阿須加)。一郎は、伝説的塾講師だった祖父・大島吾郎(高橋一生)と塾経営のパイオニアだった祖母・千明(永作博美)の存在がプレッシャーで、教育の仕事に関心を抱きながらも素直に携われずにいた。
しかし、学校の授業に落ちこぼれ、塾にも通えない子どもたちの存在を知った一郎はついに心を動かされる。
吾郎の元を訪れた一郎は「みかづき」と名付けられた、新しい著作の原稿を渡される。そこには、半世紀にわたる吾郎と千明、そして、家族と塾の歴史が記されていた。
キャスト
大島吾郎 - 高橋一生
小学校の用務員。子どもたちの心をつかむ天才。千明と共に学習塾を立ち上げて結婚。後に伝説的な塾講師として名をはせる。
赤坂千明→大島千明 - 永作博美
シングルマザー。吾郎の才能を見いだし、学習塾を立ち上げようと思い立つ。後に吾郎と再婚。塾経営を担う。
赤坂頼子 - 風吹ジュン
女手一つで千明を育てた母。千秋と孫の蕗子と共に暮らす。
赤坂蕗子→大島蕗子→上田蕗子 - 黒川芽以(少女時代:鎌田英怜奈)
大島家の長女。千明にとって自慢の娘。
上田一郎 - 工藤阿須加
吾郎と千明の孫。蕗子の息子。就職活動に失敗し弁当宅配のアルバイトで生活をしている。実は教育関係の仕事に携わりたいと考えているが、塾業界で名をはせた祖父母の存在がプレッシャーになっている。
大島蘭 - 大政絢(少女時代:蒔田彩珠)
大島家の次女。吾郎と千明の娘。幼少期には思い切った行動も。
大島菜々美 - 桜井日奈子(少女時代:小菅汐梨)
勝見正明 - 勝矢
国分寺努 - 六角精児
一枝 - 壇蜜
井上阿里 - 岡本玲
その他
山田校長 - 螢雪次朗
泉 - 須賀健太
小川 - 平山祐介
永澤寛子 - 小柳友貴美
清のお母さん - 阿南敦子
平田 - 菊井りひと
美鈴 - 田牧そら
明美 - 黒田こらん
美智子 - 曽我夏美
幸子 - 横内亜弓
芙美子 - 田山由起
武 - 大竹悠義
清 - 吉成翔太郎
スタッフ
原作 - 森絵都『みかづき』
脚本 - 水橋文美江
音楽 - 佐藤直紀
演出 - 片岡敬司(NHKエンタープライズ)、廣田啓
制作統括 - 黒沢淳(テレパック)、陸田元一(NHKエンタープライズ)、高橋練(NHK)
制作 - NHKエンタープライズ
制作・著作 - NHK、テレパック
番組公式サイト
みかづき (小説) - Wikipedia