2019年1月2日水曜21時 - 23時15分に、佃製作所の「その後」が「新春ドラマ特別編」として放送された。
2015年版
2015年10月18日から同年12月20日まで、毎週日曜21:00 - 21:54に、TBSテレビの「日曜劇場」で放送された。全10話。主演は阿部寛。阿部の娘役は土屋太鳳が演じる。
概要
池井戸潤の同名小説シリーズを原作に、2015年に放送されて好評を博したドラマの続編。主人公の佃航平は前作同様に阿部寛、航平の娘・利菜に土屋太鳳が扮するほか、竹内涼真、安田顕、立川談春をはじめとした「佃製作所」のメンバーの多くが新シリーズでも続投する。
前作では航平たちが国産ロケットのバルブシステムの開発に挑んだが、今作では再び窮地に陥った「佃製作所」が、宇宙(そら)から大地へと新たな挑戦に打って出るストーリーが描かれる。演出は、ドラマ「半沢直樹」(同系)などで知られる福澤克雄が前作に引き続き担当する。
ストーリー
宇宙科学開発機構の元研究員で、父親が残した下町の町工場「佃製作所」の経営者となった佃航平(阿部寛)。一度はロケット開発の夢を諦めかけるが、度重なる困難を乗り越えて、ロケットエンジン用バルブシステムを自社開発する。
そのシステムが「帝国重工」の純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」に採用されて主力製品となるが、その後、「帝国重工」の業績が悪化。さらに、大口取引先の農機具メーカーからも取引削減を告げられ、またしても危機が訪れる。
そんな中、番頭役の経理部長・殿村直弘(立川談春)の父親が倒れたと連絡がくる。
キャスト
主人公とその家族
佃航平(つくだ こうへい)
演 - 阿部寛
主人公。佃製作所社長。社訓は佃(つくだ)に由来して「つくる喜び くまなく気配り だいじにしよう技術力」としている。
宇宙科学開発機構の元研究員だったが、2015年版第1話から7年前のロケット打ち上げにおいて、彼が開発したエンジンの不具合でロケットが墜落した事から、その責任を取って辞職し、その後父の他界を受けて佃製作所を継いだ。地道な努力によって会社を徐々に大きくしたが、現在でもロケットへの夢を諦めきれず、自社製品の中でもロケットエンジン用のバルブに力を入れている。社長ではあるものの経営者としての顔よりも技術者としての顔が強く、技術者としてのプライドを傷つけたり道理に反する者に対しては強い嫌悪感を持つ。
夢に夢中になる余り会社や家庭を顧みないことがあるため、家族や社員たちから反感を買うことも多く、妻との離婚や真野、中里の裏切りの原因となっている。
父の正弘が倒れ、帰省した殿村を見舞ったとき、会社の技術を農業に生かそうと考える。(2018年版)
佃利菜(つくだ りな)
演 - 土屋太鳳
航平の娘。高校2年生 → 大学2年生。大学は慶應義塾大学理工学部に進学。難しい年ごろでもある。理想ばかり追い求める両親を快く思っていなかったが、父のひた向きな姿勢に徐々に感化され、大学卒業後は帝国重工に就職。
佃和枝(つくだ かずえ)
演 - 倍賞美津子
航平の母。航平が会社を継ぐ以前は、専務として会社に関わっていたが、航平が社長に就任してからは役職を退いている。航平の離婚後は娘の利菜を母代わりに育ててきた。
佃製作所
山崎光彦(やまさき みつひこ)
演 - 安田顕
技術開発部部長。航平の大学時代の後輩で、彼が最も信頼する部下。7年前までは業界最大手の企業で働いていたが、その腕を見込まれて技術開発部のリーダーとして佃製作所へ招かれた。根っからの研究者で普段は口数は少ないが、自身が携わる研究に関しては周りを圧倒する勢いで熱弁をふるうこともある。
津野薫(つの かおる)
演 - 中本賢
営業第一部部長。航平を信頼し、その方針を受け入れ、営業第一部を引っ張っている。
唐木田篤(からきだ あつし)
演 - 谷田歩
営業第二部部長。営業第一部部長の津野とはライバル関係にある。元は外資系IT企業出身。徹底した合理的思考の持ち主で、理想ばかり追い求める航平や彼を支持する津野とは対立することもある。ロケットの「バルブシステム」においても営業担当のこともありライセンス契約をビジネスチャンスとして積極的に促進し、ライセンス契約を拒絶する技術部長の山崎とも対立することもあった。「ガウディ計画」に対しても当初は懐疑的だったが、人工弁開発にかける桜田社長の想いに心を動かされる。
殿村直弘(とのむら なおひろ)
演 - 立川談春
経理部部長。白水銀行から出向で、不器用で無口な性格が災いし、航平をはじめ社員からは銀行の回し者として警戒されていた。しかし、ナカシマ工業との訴訟の際に銀行側が高額な取引を得るために敢えて訴訟はせずに和解に持ち込むように指示を出してきた事から銀行を退職、佃製作所に転職、正式な社員となる。佃製作所の職員となってからは、経理はもちろん航平の義憤による怒りを鎮める役、として補佐して航平にとっては欠かせない存在となっている。
実家は新潟県燕市で300年続く米農家。一人息子だが跡を継がずサラリーマンとなったが、父の正弘が農作業中に倒れたため、看病と農作業の手伝いのため帰省。その後、週末ごとに帰省して農作業の手伝いをしていたが、実家の後を継ぐ決心をして佃製作所を退社する。(2018年版)
江原春樹(えばら はるき)
演 - 和田聰宏
営業第二部係長。若手社員のリーダー的存在。大きな成果もなく、資金を浪費するばかりのロケットエンジンの開発については良く思っていないが、真野から協力を依頼された人工弁開発プロジェクト「ガウディ計画」では、佃から営業と開発チームのサブリーダーを任される。
迫田滋(さこた しげる)
演 - 今野浩喜
経理部係長。堅実な仕事ぶりと的確な意見により、江原と並び若手社員のリーダー的存在。江原と同様、社益を最優先的に考えるため、航平のロケットエンジンの開発については懸念を抱く。「ガウディ計画」では、彼の機転でPMEAの事前面談でガウディの開発の認可をしてもらうことにたどり着く。
立花洋介(たちばな ようすけ)
演 - 竹内涼真
技術開発部技術者。中里の退社後、「ガウディ計画」チームのリーダーとなった。重責を感じながらも、ただひたすら実直に開発に没頭していく。
加納とともにトランスミッションの「バルブ開発」チームに加わる。リーダーの軽部とたびたび衝突することもあるが、誰もいない時間帯にか再び会社に戻り開発に熱中しているのを目撃してからは関係も改善した。(2018年版)
加納アキ(かのう あき)
演 - 朝倉あき
技術開発部技術者。大学院の修士課程終了後、家庭の事情で研究を断念し、佃製作所に入社した。「ガウディ計画」チームの紅一点として開発に携わる。
立花とともにトランスミッションの「バルブ開発」チームに加わる。(2018年版)
軽部真樹男(かるべ まきお)
演 - 徳重聡(2018年版)
技術開発部技術者。トランスミッションの「バルブ開発」チームのリーダー。愛想がなく、開発が行き詰っていても定時退社するので、立花や加納とたびたび衝突することもあるが、実は定時退勤には娘の病気という理由があり、誰もいない時間帯に再び会社に戻り開発していたことが立花や加納に伝わり、関係が改善した。
仁科美咲(にしな みさき)
演 - ぼくもとさきこ
事務員。来客の接待を担当、そして帝国重工との提携関係のための調査の際に徹夜で仕事をすることになった際は夜食を作る等と社員を陰で支える存在となっている。
帝国重工
財前道生(ざいぜん みちお)
演 - 吉川晃司
帝国重工宇宙航空部部長。入社以来順調にエリートコースを歩んできて、純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」を担当。町工場を経営していた父親がワンマンで無理な経営や製品開発を繰り返していたため、中小企業に対してあまりいい印象を持っていなかったが、ロケット開発の際に巡り合った佃製作所の技術力に感銘し、キーテクノロジーの内製化という方針の藤間社長を説得し、佃製バルブシステムの部品供給を実現させた。
その3年後、社内方針の変更により、部品供給業者をコンペにより選定することになるが、佃の技術力を信じて佃製のバルブを搭載しようとするが、自身をライバル視する石坂と対立する。石坂の失脚後は社長の藤間からロケット開発の全権を任され、同時に「ガウディ計画」への融資も取り付けた。
藤間秀樹(とうま ひでき)
演 - 杉良太郎
帝国重工社長。純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」において、ロケットの全てのキーデバイス内製化を成功させ、帝国重工を宇宙航空分野で世界のリーディング・カンパニーにすることを目標に掲げている。一度決めたことは絶対に変えない主義だが、ロケットは開発に携わる全ての人間の信頼関係が重要という信念も持ち合わせており、財前からサヤマ製作所の不祥事を知らされた際には真偽がはっきりするまで全ての取引を白紙にし、佃製作所の製品採用を決定した。
水原重治(みずはら しげはる)
演 - 木下ほうか
宇宙航空部本部長。「にっこり笑って人を切る」といわれるほど冷徹な性格の持ち主だが、自身も藤間に切り捨てられることを恐れており、石坂とサヤマ製作所の不正が判明した際には財前側についた。
的場俊一(まとば しゅんいち)
演 - 神田正輝(2018年版)
帝国重工取締役、次期社長候補の筆頭で企業利益至上主義者。スターダスト計画に反対している。機械事業部部長時代に重田工業を冷血に切り捨て倒産させた。また、伊丹大の元上司で、実は彼を退職に追い込んだ。
奥沢靖之(おくさわ やすゆき)
演 - 福澤朗(2018年版)
機械製造部長。的場取締役の側近。島津裕の元上司で、トランスミッションの開発提案を真っ向から否定し、彼女を退職に追い込んだ。
沖田勇(おきた いさむ)
演 - 品川徹(2018年版)
帝国重工会長。スターダスト計画で赤字を拡大させた藤間社長のやり方を快く思っておらず、的場を次期社長に据えることで藤間を追い落とそうとする。
安本年男
演 - 古坂大魔王(2018年版)
審査部信用管理室。
弁護士
神谷修一(かみや しゅういち)
演 - 恵俊彰
神谷・坂井法律事務所代表。モットーは「負ける裁判はしない」。知的財産権訴訟専門で、裁判での勝率は8割(残りの2割は勝訴に等しい和解)の凄腕弁護士。元田村・大川法律事務所所属だったが、ナカシマ工業のやり方に反発して独立した。ナカシマ工業との訴訟において佃製作所の企業弁護士・訴訟代理人を務める。勝訴後は正式に佃製作所の顧問弁護士となる。
中川京一(なかがわ きょういち)
演 - 池畑慎之介
ナカシマ工業の顧問弁護士。国内最大手の田村・大川法律事務所所属。技術系の企業法務の分野では名の知れた優秀な弁護士で、卓越した法廷戦略で佃製作所を追い詰めていくが、裁判では露骨な裁判引き伸ばしが仇となって敗訴した。その後日本クラインからコアハートの医療事故に対する弁護を依頼されるが、佃製作所が関わっていると知ると弁護を辞退した。
ケーマシナリーの顧問弁護士でもあり、ギアゴーストを特許侵害で訴えるも、第1回口頭弁論で神谷に論破されたばかりか、ギアゴーストの開発情報を金銭で提供させるなど顧問弁護士の末長との癒着まで暴露され、末長とともに不正競争防止法違反容疑で逮捕される。(2018年版)
末長孝明(すえなが たかあき)
演 - 中村梅雀(2018年版)
ギアゴースト顧問弁護士。表向きは訴訟対応していたが、後に中川京一と癒着して金銭で開発情報を漏洩していた件を伊丹と島津に抑えられ、顧問弁護士を下ろされた。裁判の後で中川とともに不正競争防止法違反容疑で逮捕される。
青山賢吾(あおやま けんご)
演 - 中山優貴(2018年版)
中川の助手を務める弁護士。
ギアゴースト(2018年版)
伊丹大(いたみ だい)
演 - 尾上菊之助
ベンチャー企業「ギアゴースト」の社長。かつては帝国重工の機械事業部で事業企画を担当していたが、ドラマ第2期が始まる5年前に「帝国重工の『墓場』」と呼ばれる総務部に異動させられて退社し、同じく総務部に異動させられた島津とともにベンチャー企業「ギアゴースト」を設立し、5年の歳月を掛けて大きく成長させる。
特許侵害の訴訟では佃製作所の協力を得て乗り切ったものの、その後ダイダロスとの資本提携を、島津の同意なしに独断で進める。
的場に対して復讐を誓っている。
島津裕(しまづ ゆう)
演 - イモトアヤコ
ベンチャー企業「ギアゴースト」の副社長。以前は帝国重工で天才エンジニアとして活躍していたが、ドラマ第2期が始まる5年前に総務部に異動させられ退社し、同じく総務部に異動させられた伊丹とともに、ベンチャー企業「ギアゴースト」を設立した。
特許侵害の訴訟では佃製作所の協力を得て乗り切ったものの、その後ダイダロスと資本提携するという伊丹の暴走を止めることが出来ず、ギアゴーストを退社する。
退社後は大学講師のアルバイトをしていたが、佃製作所に役員待遇で正社員として入社する。
柏田宏樹(かしわだ ひろき)
演 - 馬場徹
ベンチャー企業「ギアゴースト」のエンジニア。ギアゴーストが佃製作所に買収されることに反発する。
坂本菜々緒(さかもと ななお)
演 - 菅野莉央
ベンチャー企業「ギアゴースト」のエンジニア。伊丹が持っていた買収の書類を見てしまう。
氷室彰彦(ひむろ あきひこ)
演 - 高橋努
島津が退社後に入社した開発主任。自信過剰で傲慢。
堀田文郎(ほった ふみろう)
演 - 宮尾俊太郎(第8話 - )
ベンチャー企業「ギアゴースト」の中堅エンジニア。柏田の上司、氷室の部下。
ダイダロス関係者(2018年版)
重田登志行(しげた としゆき)
演 - 古舘伊知郎
小型エンジンメーカー「ダイダロス」の社長。「性能」を重視する佃製作所とは対照的に「コストの低さ(安さ)」を重視しており、「エンジンは、動きさえすれば良い」と考えている。
かつては帝国重工の下請け企業「重田工業」の経営者であったが、帝国重工からの「下請け切り」に遭ったことで倒産に追い込まれた。
伊丹とともに、的場に対して復讐を誓う。
重田登志信(しげた としのぶ)
演 - 中尾彬(特別出演)
重田登志行の父。「重田工業」の会長だったが、倒産後に死去。
ダーウィン・プロジェクト(2018年版)
戸川譲(とがわ ゆずる)
演 - 甲本雅裕
「キーシン」社長。野木の開発データを窃盗した。
北堀哲哉(きたほり てつや)
演 - モロ師岡
「北堀企画」社長。
蔵田慎二(くらた しんじ)
演 - 坪倉由幸
「ヤマタニ」調達部長。
入間尚人(いるま なおと)
演 - 丸一太
「ヤマタニ」工場長。
殿村家(2018年版)
殿村正弘(とのむら まさひろ)
演 - 山本學
殿村直弘の父。新潟県燕市で300年続く米農家の12代目。独りで米作りを続けていたが倒れてしまう。
殿村恭子(とのむら きょうこ)
演 - 立石涼子
殿村の母。
殿村咲子(とのむら さきこ)
演 - 工藤夕貴
殿村の妻。佃製作所を退社して農家を継ぎたいという殿村を後押しする。
農業法人(2018年版)
稲本彰(いなもと あきら)
演 - 岡田浩暉
殿村の同級生で農業法人の中心人物。
吉井と結託して殿村を農業法人に加入させようとするが拒否され、自主ブランドで米を販売する殿村家に様々な嫌がらせをする。
吉井浩(よしい ひろし)
演 - 古川雄大
新潟県燕市にある農林業協同組合の職員。
稲本と結託して殿村を農業法人に加入させようとするが拒否され、自主ブランドで米を販売する殿村家に様々な嫌がらせをする。
その他(2018年版)
野木博文(のぎ ひろふみ)
演 - 森崎博之
北海道農業大学教授。佃の大学時代からの友人。戸川から開発データを窃盗された被害者。
神田川敦(かんだがわ あつし)
演 - 内場勝則
「ケーマシナリー」知財部長。
辰野(たつの)
演 - 六角精児
「大森バルブ」営業部長。
蒔田(まきた)
演 - 山本圭祐
「大森バルブ」営業。
スタッフ
2015年版・2018年版 共通
原作 - 池井戸潤
ナレーション - 松平定知
音楽 - 服部隆之(2015年版はメインテーマのみ)、兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重(兼松・田渕・中村→2018年版は音楽協力)
法律監修 - 鮫島正洋(内田・鮫島法律事務所)
プロデューサー - 伊與田英徳
演出 - 福澤克雄、田中健太
製作著作 - TBS
2018年版
原作 - 『下町ロケット ゴースト』『下町ロケット ヤタガラス』(小学館刊)
脚本 - 丑尾健太郎、槌谷健、神田優、吉田真侑子
脚本協力 - 槌谷健、吉田真侑子、神田優
劇中歌 - LIBERA 「彼方の光」「ヘッドライト・テールライト」
弁護士監修 - 羽田野昌子
無人トラクター監修 - 野口伸(内閣府SIP)
特別協力 - 新潟県燕市
映像協力 - 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
撮影技術協力 - クボタ
撮影協力 - 新潟放送
撮影特別協力 - フジキン、桂川精螺製作所、イサミコーポレーション
技術指導 - 富士精工、堤正信
画面制作 - 本田貴雄、PDトウキョウ
動画素材 - PIXTA
ロケットエンジン運搬協力 - 赤帽 ひろせ運送、ツルミ梱包、椿運輸
プロデューサー - 峠田浩
演出 - 青山貴洋、松木彩
各話あらすじ(2018年10月14日 - 12月23日)全11話 平均視聴率 13.48%
第1話 2018年10月14日「新シリーズ幕開け!ロケットから撤退か?夢を諦めずに立ち向かえ!!」 ※初回25分拡大(21:00 〜 22:19 )
元宇宙科学開発機構の研究員で、ロケットの打ち上げ失敗の責任をとって辞職し、現在は父親が遺した下町の工場「佃製作所」で経営者として第二の人生を送っている佃航平(阿部寛)。一度はあきらめかけた佃の夢であったロケット製造を、日本を代表する大企業・帝国重工の純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」により実現。ある日、帝国重工の社長交代により、スターダスト計画は次回で終わるかもしれない――と帝国重工宇宙航空開発部部長の財前(吉川晃司)から告げられ、佃はショックを受ける。
第2話 2018年10月21日「15億円をかけた戦早くも大ピンチ!愛とプライドをかけろ!!」 ※25分拡大(21:00 〜 22:19 )
佃(阿部寛)は「帝国重工」の水原(木下ほうか)の要請で、ロケットの新型エンジンに適応するバルブシステムの製造に着手。一方、佃達とトラクター向けトランスミッション開発を進める伊丹(尾上菊之助)と島津(イモトアヤコ)の会社「ギアゴースト」が特許侵害を指摘される。相手側の顧問弁護士は、かつて佃達と敵対した中川(池畑慎之介)だった。佃は弁護士・神谷(恵俊彰)に相談。すると、意外な提案をされる。
第3話 2018年10月28日「大逆転なるか!牙をむいた帝国重工に立ち向かえ」
佃(阿部寛)達は、伊丹(尾上菊之助)や島津(イモトアヤコ)らの会社「ギアゴースト」の買収計画を進め、手続き完了を約1カ月後に控えていた。そんな折、内密に進めていたはずの買収計画が、帝国重工の次期社長候補・的場(神田正輝)の耳に入ってしまう。そして佃製作所は帝国重工のリスク管理部門の信用調査を受けることに。佃から話を聞いた伊丹は、かつて自分が目の当たりにした的場の厳しい姿勢について明かす。
第4話 2018年11月4日「涙の別れ!鬼の経理が退社!!裏切者は誰?逆襲へ」
神谷(恵俊彰)は、佃(阿部寛)と技術開発部長・山崎(安田顕)、「ギアゴースト」の伊丹(尾上菊之助)と島津(イモトアヤコ)を呼び、伊丹らに近しい人物の中に内通者がいる可能性を指摘。買収計画が的場(神田正輝)らに漏れたのもその人物の仕業かもしれない。だが、伊丹は苦楽を共にしてきた社員達を信じると言い、逆に神谷に不審感を抱く。直後、伊丹らの部下・柏田(馬場徹)が内通者ではないかという疑惑が浮上。そんな中、所用でギアゴーストを訪れた神谷は、本棚に並んだ雑誌が気になり、調べ始める。
第5話 2018年11月11日「完結!ゴースト編〜負けたら終わり!予想不可能な展開!!逆転なるか!?」
佃(阿部寛)達は、内通者がギアゴーストの顧問弁護士・末長(中村梅雀)だったことや、ギアゴースト側に特許侵害の事実がなかったことを突き止め、裁判への準備を進める。そんな折、佃は帝国重工の財前(吉川晃司)と再会。財前はロケット開発から離れることが決まって以来、目標を見失ってしまったという。そんな財前を、佃は殿村(立川談春)の実家で行う農作業に誘う。財前は農作業を通して、新たな目標を見いだす。
第6話 2018年11月18日「新シリーズに突入!この国の未来のために〜帝国重工との対決」
伊丹(尾上菊之助)が佃(阿部寛)を裏切り、重田(古舘伊知郎)の会社と資本提携を結んだ。島津(イモトアヤコ)は退社し、佃製作所との事業も棚上げになったという。そんな折、財前(吉川晃司)が佃を無人農業ロボットの共同開発に誘ってきた。そして、同ロボット研究の第一人者で、佃の大学時代の友人・野木(森崎博之)に協力を取りつけてほしいと頼む。ところが、野木は過去の出来事から民間企業に不審感を抱いていた。
第7話 2018年11月25日「帝国重工が佃をつぶしにかかる!逆転へ」
的場(神田正輝)率いる帝国重工が内製化の方針を打ち出し、佃(阿部寛)達は切り捨てられる。にもかかわらず野木(森崎博之)の協力は自分に取り付けさせようとする的場に、佃は激高。頼みに来た財前(吉川晃司)を追い返す。一方、殿村(立川談春)は地元農家の嫌がらせにも負けず農業に向き合っていた。その姿を見た佃は、農業の未来のため財前の依頼を受けることに。そんな中、帝国重工を恨む重田(古舘伊知郎)達は…。
第8話 2018年12月2日「大企業に復讐しろ!中小企業VS帝国重工食うか食われるか!?」
重田(古舘伊知郎)、伊丹(尾上菊之助)達が、帝国重工に先んじて自動運転トラクター「ダーウィン」を発表。佃(阿部寛)は、かつて野木(森崎博之)から開発プログラムを盗み出した会社社長・戸川(甲本雅裕)が、重田達に協力していると気付く。畳み掛けるように、的場(神田正輝)が行ってきた下請け会社への横暴な振る舞いが暴露された。追い詰められた的場は…。
第9話 2018年12月9日「最終章突入!帝国の隠ぺい工作を暴けるか無実の親友を救え!」
無人大型トラクターの試走で失態をさらした帝国重工。かたや、重田(古舘伊知郎)や伊丹(尾上菊之助)らの「ダーウィン」は高い性能で圧勝するが、会場で見ていた島津(イモトアヤコ)や佃(阿部寛)は走行に違和感を抱く。帝国重工では、トラクター転落の‘犯人’として野木(森崎博之)のシステムをやり玉に。憤る佃は、財前(吉川晃司)と共に本当の原因を探る。
第10話 2018年12月16日「最終回前SP〜台風から親友と米を救え・佃プライド!総力戦で立ち向かえ!」 ※15分拡大21:00 〜 22:09)
財前(吉川晃司)から再び無人農業ロボットのエンジンとトランスミッションの供給を頼まれた佃製作所。悩む佃(阿部寛)だが、社員の中には、失敗の許されないこの挑戦に後ろ向きの者たちもいた。エンジンには絶対の自信があるが、トランスミッションについては経験不足の感が否めないのだ。そこで佃は、大学講師のアルバイトとして働く島津(イモトアヤコ)のもとを訪れ、改めて一緒に仕事をしないかと誘う。
最終話 2018年12月23日「最後の大逆転なるか悪党たちに立ち向かえ夢に向かって走れ!」 ※15分拡大21:00 〜 22:09)
佃(阿部寛)と財前(吉川晃司)から、日本の農業の未来を救いたいという思いを聞いた正弘(山本學)は、自身の田んぼを佃たちが開発している無人農薬ロボットの実験農場として貸し出すことを決意する。そして、より精度の高い走行テストができるようになった佃たちは、製品化を急ぐ。やがて、首相視察のデモンストレーションイベント当日を迎え、佃製作所のメンバーはじめ、前回のリベンジに燃える的場(神田正輝)も首相の到着を待つが、なかなか現れず…。
各話視聴率
特別編 第12話 2019年1月2日(水)「新ステージに突入!最愛の人を守るために諦めるな‼︎2019年も元気に大逆転なるか⁉︎ジャパン・ドリームは自然の猛威に勝てるか 佃プライドで挑む感動物語!」 ※21:00 〜 23:15
ようやく佃製作所と帝国重工の無人トラクターが完成!しかし絶好調の「ダーウィン」に対して売り上げは不調。形勢逆転を狙う帝国重工の的場(神田正輝)は、ダーウィンに力を貸している取引先の下請け企業に圧力をかけ始める!窮地に立たされた重田(古舘伊知郎)と伊丹(尾上菊之助)は思わぬ一手を放ち…そのころ殿村(立川談春)の田んぼには巨大台風が…!?佃(阿部寛)と財前(吉川晃司)が団結!自然の猛威に立ち向かう!
番組公式サイト
下町ロケット - Wikipedia