2018年10月02日

昭和元禄落語心中 TOP

NHK総合「ドラマ10」枠(毎週金曜 22:00〜22:45)にて、2018年10月12日から同年12月14日まで放送された。連続10回。主演は岡田将生。


原作概要
『昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、雲田はるこによる漫画で『ITAN』(講談社)2010年零号(創刊号)から2016年32号まで連載。第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回(2014年度)講談社漫画賞一般部門、第21回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれ受賞している。

2014年12月にテレビアニメ化が発表され、まず第1期が2016年1月から3月にかけて放送され、第2期が2017年1月より3月にかけて放送された。


ドラマ概要
雲田はるこの同名漫画を原作に、岡田将生主演で連続ドラマ化。落語の世界を舞台に、芸の絆で結ばれた若者たちの友情や師弟愛、愛憎を描くミステリー。


ストーリー 
昭和初期、落語の世界に入った八雲(岡田将生)は、同期入門の落語の天才・助六(山崎育三郎)と固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者のみよ吉(大政絢)にも支えられて成長。

やがて助六とみよ吉が結ばれるが、2人は謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲は、その死の真相を伏せたまま、2人の娘で遺児となった小夏(成海璃子)を養女として引き取る。

小夏は八雲を“親の仇”と恨んで成長。やがて、八雲の弟子になる天衣無縫な性格の与太郎(竜星涼)と共に、両親の死の真相に迫っていく。


キャスト
八代目 有楽亭八雲(菊比古) - 大西利空→岡田将生
戦前から戦後、平成まで活躍した落語家。前座名「菊比古」で、そのまま真打ちに昇進。後に、落語の大名跡である「八雲」を襲名する。クールでじっくり聞かせる噺が得意。弟子を取らない主義だったが、なぜか与太郎だけ弟子入りを許す。

二代目 有楽亭助六(初太郎) - 南出凌嘉→山崎育三郎
八雲の親友で憧れの落語家でもあり、永遠のライバル。前座名は「初太郎」。少年の頃、八雲と同じ師匠に、同じ日に弟子入りして、共に前座修業にいそしんだ。笑わせる噺、聞かせる噺など何でもできる天才落語家。真打ち昇進前から人気を博し、芸者のみよ吉との間に小夏をもうけるが、若くして事故死する。

有楽亭与太郎 - 竜星涼
刑務所に服役中、八雲の落語に触れて弟子入りを決意。弟子を取らないことで有名な八雲に、体当たりで入門を直訴してなぜか許された。

小夏 - 成海璃子
八雲の養女。八雲のかつての親友であり、早世した天才落語家・有楽亭助六の娘。落語に親しんで育ったため、落語への造詣が深い。両親が事故死しており、八雲を「親の仇」と憎んでいる。

みよ吉 - 大政絢
八雲が菊比古の名前だった時代に知り合った芸者。八雲のことを献身的に支えながら、親友である助六と連れ添い、一人娘の小夏を生んだ。助六と共に若くして事故死する。

信之助(二代目菊比古) ‐ 嶺岸煌桜→和田崇太郎

小雪 ‐ 高橋奈々

アマケン ‐ 夙川アトム

イネ - 宍戸美和公

アキコ - しるさ

お千代 ‐ 石橋菜津美

文鳥師匠 ‐ 及川いぞう

円屋萬月 - 川久保拓司

円屋萬歳 - 平泉成

木村屋彦兵衛 - 柳家喬太郎

協会会長 - 辻萬長

お栄 - 酒井美紀

城戸績 - 中原丈雄

松田運転手 - 篠井英介

七代目 有楽亭八雲 - 平田満

スタッフ
原作 - 雲田はるこ『昭和元禄落語心中』
脚本 - 羽原大介
音楽 - 村松崇継
主題歌 - ゆず「マボロシ」
制作統括 - 藤尾隆(テレパック)、小林大児(NHKエンタープライズ)、出水有三(NHK)
演出 - タナダユキ、清弘誠、小林達夫
落語監修 - 柳家喬太郎


各話あらすじ(2018年10月12日 - 12月14日)全10話 平均視聴率 3.84%
第1話 2018年10月12日「約束」 ※25分拡大(22:00 - 23:10) 視聴率 4.6%
 1977(昭和52)年。服役を終えて刑務所を出た与太郎(竜星涼)は落語家・八雲(岡田将生)に弟子入りを願い出る。刑務所落語慰問会で演目「死神」を披露した八雲に魅了されたのだという。弟子を取らないことで有名な八雲だったが、与太郎はなぜか入門を許可される。一方、八雲の親友の天才落語家・助六(山崎育三郎)は、若くして亡くなった。当時幼かった助六の娘・小夏(成海璃子)は他に身寄りがなかったため、八雲に引き取られ育った。だがある日、与太郎は小夏が八雲を「親の敵」と憎んでいることを知る。

第2話 2018年10月19日「助六」 視聴率 3.3%
 後の八代目八雲(岡田将生)と二代目助六(山崎育三郎)は少年時代、1936年の同じ日に七代目八雲(平田満)に弟子入りし、正反対の気質ながら親しくなる。5年後、2人はそれぞれ菊比古、初太郎という名を与えられ、前座に。菊比古は初太郎から、踊りの家元を父に持つ菊比古ならではの所作が生きる演目を勧められ、ひそかに稽古を始める。ところが時代は戦争の真っ最中。世相を鑑み、いくつかの演目が「禁演落語」とされ…。

第3話 2018年10月26日「迷路」 視聴率 3.0%
 二ツ目となった菊比古(岡田将生)は壁にぶつかっていた。生真面目で端正な芸は華がなく、客に受けないのだ。一方、助六(山崎育三郎)を名乗るようになった初太郎は柔軟な芸風で笑いを誘い、客席を沸かす。人気も実力も助六に及ばない菊比古はコンプレックスを抱き、思い悩む。そんな菊比古にほれ込み、恋人として支えたのがみよ吉(大政絢)だった。やがて、菊比古は自分の芸を光らせるヒントをつかみ、飛躍のきっかけを得る。

第4話 2018年11月2日「破門」 視聴率 4.5%
 端正で上品な芸の菊比古(岡田将生)と豪快で柔軟な芸の助六(山崎育三郎)は若手落語家として並び立つ存在になった。菊比古は酒で身を持ち崩した先輩落語家・彦兵衛(柳家喬太郎)から人間の業に満ちた演目「死神」を教わり、真打ち昇進に挑むことに。だが、七代目八雲(平田満)はじめ師匠達に「真打ちになりたければみよ吉(大政絢)とは別れろ」と迫られる。思い悩む菊比古だが、祭りの夜、助六とみよ吉が抱き合う姿を目撃し…。

第5話 2018年11月9日「決別」 視聴率 4.6%
 真打ちに昇進した菊比古(岡田将生)の人気は増すばかり。一方、七代目八雲(平田満)に破門を言い渡された助六(山崎育三郎)は、落語界に居場所を失う。数カ月後、菊比古は客席にやさぐれた助六の姿を見つける。破門になったいきさつを知らない菊比古は、七代目にわびるよう助六を諭すが、助六は拒否。程なく、助六はみよ吉(大政絢)と共に消息を絶ってしまう。それから数年後、菊比古は、七代目と助六との間の秘密を知らされる。

第6話 2018年11月16日「心中」 視聴率 3.8%
 菊比古(岡田将生)は、四国で暮らす助六(山崎育三郎)と再会。みよ吉(大政絢)と、彼女との間にできた娘・小夏(庄野凛)を連れて東京へ戻り、再び落語をやってほしいと助六を説得する。助六はかたくなに断り続けるが、菊比古は諦められず、助六の家に居座る。そんなある日、地元の温泉旅館の広間で落語会をやってほしいという依頼を受けた菊比古は、助六を高座に復帰させようとする。落語会の夜、菊比古の前にみよ吉が現れる。

第7話 2018年11月23日「昇進」 視聴率 3.0%
 助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)が事故死してから長い年月がたった。菊比古から名を改めた八代目八雲(岡田将生)は既に60代。その芸は今もなお美しく、落語界で孤高の地位を保っていた。一方、八雲のたった1人の弟子・与太郎(竜星涼)は二つ目になって独立。小夏(成海璃子)は、八雲の家を出て暮らしていた。そして与太郎に真打ち昇進の話が持ち上がってきた頃、小夏は八雲、与太郎、松田(篠井英介)の前で衝撃的な報告をする。

第8話 2018年11月30日「誕生」 視聴率 3.5%
 八雲(岡田将生)、与太郎(竜星涼)らに妊娠を告白した小夏(成海璃子)。だが、父親は誰なのかは、かたくなに明かさない。相手の男性を調べてきたという萬月(川久保拓司)の話から、与太郎は、かつて自分がいた暴力団の組長(中原丈雄)らしいと突き止め、お栄(酒井美紀)の料亭で組長と対峙(たいじ)する。事態を静観する八雲は、小夏との関係に悩む与太郎にある落語を教える。その落語は、与太郎と小夏の運命を大きく動かす。

第9話 2018年12月7日「秘密」 視聴率 4.4%
 三代目助六を襲名した与太郎(竜星涼)と小夏(成海璃子)が結婚してから月日が流れ、小夏が産んだ男児・信之助(嶺岸煌桜)は小学生になった。70代の八雲(岡田将生)の至高の芸は今も健在だったが、彼は人知れずある悩みを抱えていた。一方、小夏は実父・二代目助六(山崎育三郎)と母・みよ吉(大政絢)の四国での事故死には、まだ何か秘密があるのではないかという疑惑を抱き始める。

最終話 2018年12月14日「八雲」 視聴率 3.7%
 与太郎こと三代目助六(竜星涼)や小夏(成海璃子)らは、菊比古と名乗っていた頃の八雲(岡田将生)と二代目助六(山崎育三郎)が写る8ミリフィルムを見る。記録されていたのは、二代目助六とみよ吉(大政絢)の事故死当日、四国の旅館で行われた落語会の様子だった。映像を見終えた小夏は、忘れていた真実を思い出す。一方、退院した八雲は、独りで懐かしい場所を訪れていた。


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