原作概要
『黄昏流星群』(たそがれりゅうせいぐん)は、弘兼憲史の劇画。小学館発行の青年向け漫画雑誌『ビッグコミックオリジナル』で1995年22号から連載されている。2000年に第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。1997年にNHKで、2011年と2012年に関西テレビでテレビドラマが制作された。2002年には映画化され、2005年から2007年までラジオドラマ化もされた。
ドラマ概要
人生の折り返し点が近づき、この先の人生を考え始めた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索するラブストーリー。1995年から「ビッグコミックオリジナル」でロングラン連載されている弘兼憲史の同名コミック第1集「不惑の星」をベースに、図らずも落ちてしまったあらがえない運命の恋と、それを取り巻く人々の人間ドラマを描く。
ストーリー
瀧沢完治(佐々木蔵之介)は、仕事一筋で努力を積み上げ、支店長まで登り詰めたエリート銀行員。恋愛結婚した妻の真璃子(中山美穂)とは、最近では会話も減り、年頃になった一人娘の美咲(石川恋)とも距離ができていたが、平穏な日々を送っていた。
そんなある日、完治は理不尽な理由で取引先への出向を命じられる。ショックを隠しきれず、出張と偽り海外へ旅に出た完治は、スイスのアルプスで、同じく単身旅行中の目黒栞(黒木瞳)と出会い急接近する。
一方、完治が浮気をしているかもしれないと疑う真璃子も、美咲の婚約者・日野春輝(藤井流星)と、禁断の恋に落ちてしまう。
キャスト
瀧沢完治 - 佐々木蔵之介
若葉銀行の行員として仕事にまい進し支店長まで登り詰めるが、出世を目前に左遷され、取引先の倉庫会社に出向することに。仕事一辺倒だった自分の人生に疑問を抱き始め、家族に出張と偽って訪れたスイスで、栞と運命の出会いをする。
瀧沢真璃子 - 中山美穂
完治の妻。恋愛結婚し、専業主婦として家族を支えてきた。完治の浮気を疑うが口にできず、娘・美咲の婚約者である春輝の存在が心の支えになっていく。
日野春輝 - 藤井流星(ジャニーズWEST)
美咲の婚約者で、将来を期待される若手弁護士。最初は美咲の母として真璃子に接していたが、離婚の相談に乗るうちに真璃子にひかれている自分に気付く。
瀧沢美咲 - 石川恋
大手商社に勤務する、完治と真璃子の一人娘。今まで両親に心配を掛けたことのない、しっかりした性格。仕事一筋で家庭をあまり顧みてこなかった完治には反発しているが、真璃子とは仲良し。実は、真璃子にも言えない大きな秘密を抱えている。
川本保 - 礼二(中川家)
完治の出向先の物流会社「荻野倉庫」の財務総務課長。現場からのたたき上げで、銀行から出向してきた完治をよく思わず、つらく当たる。
日野冴 - 麻生祐未
水原聡美 - 八木亜希子
大学時代からの真璃子の友人で、バツイチの翻訳家。長年イギリスにいた経験や新情報に頻繁に触れる職業柄、真璃子に助言をする。完治とも大学からの旧知の仲。おしゃべりで快活な性格。
徳田和夫 - 小野武彦
完治の行きつけの居酒屋「一番星」の大将。行き場を失いがちな完治の良き相談相手となる一方で、何かと多くのうわさがある謎多き人物。
目黒栞 - 黒木瞳
完治が旅先で出会う運命の女性。母親の介護を続けてきて、独り身。感性豊かで心(しん)が強い。
横尾博 - 増田英彦(ますだおかだ)
大野(IT企業の社長) - ヒャダイン
篠田薫 - 本仮屋ユイカ
スタッフ
原作:弘兼憲史『黄昏流星群』
脚本 : 浅野妙子
音楽 - 得田真裕
プロデューサー : 高田雄貴 (フジテレビ)
演出 : 平野眞、林徹、森脇智延
制作著作 : フジテレビ
主題歌 - 平井堅 「half of me」(アリオラジャパン)
挿入歌 - 中島美嘉「彩恋〜SAI_REN〜」(Sony Music Associated Records)
各話あらすじ
第1話 2018年10月14日「誰もが恋の主役になりえる」
瀧沢完治(佐々木蔵之介)は、支店長まで登り詰めたエリート銀行員。恋愛結婚した妻の真璃子(中山美穂)とは、最近では会話も減り、年頃になった一人娘の美咲(石川恋)とも距離ができていたが、平穏な日々を送っていた。そんなある日、完治は理不尽な理由で取引先への出向を命じられる。ショックを隠しきれず、出張と偽り海外へ旅に出た完治は、スイスのアルプスで、同じく単身旅行中の目黒栞(黒木瞳)と出会い急接近する。
第2話 2018年10月18日「妻が恋に落ちる時」
完治(佐々木蔵之介)は、思いがけない場所で栞(黒木瞳)と再会。しどろもどろになりながらもスイスで購入した傘を渡したいと伝える。その頃、完治の浮気を疑っていら立つ真璃子(中山美穂)は、庭の手入れの最中に手を負傷。そこに、美咲(石川恋)の恋人・春輝(藤井流星)が来訪し、応急処置をしてくれる。後日、栞が傘の礼を言うため、銀行に電話。取り次いだ秘書・薫(本仮屋ユイカ)は、完治に好意を持っているだけに、不快感を覚える。
第3話 2018年10月25日「決壊」
出向を言い出せずにいた完治(佐々木蔵之介)は、銀行へ忘れ物を届けにいった真璃子(中山美穂)が、薫(本仮屋ユイカ)から出向の件を聞いてしまったと知り、絶句。弁解の余地はなく、美咲(石川恋)からも、自分の結婚までは銀行員でいてほしかったと責められる。そんな家族の思いとは裏腹に、完治は気が付くと栞(黒木瞳)のことを考えてしまう。一方、パソコンで離婚について調べていた真璃子は、春輝(藤井流星)から声を掛けられる。
第4話 2018年11月1日「引き返せない秘密のデート」
完治(佐々木蔵之介)と栞(黒木瞳)ばかりか、真璃子(中山美穂)と春輝(藤井流星)もある出来事から距離を縮める。そんな中、完治の在宅日に、春輝が再び挨拶に訪れた。しかし、美咲(石川恋)は完治の対応が‘上から目線’だと激しく反発。完治は出向先でも、よかれと思った助言が川本(礼二)ら従業員達の反感を買ってしまう。そんな完治に理解を示し、愚痴を聞いてくれるのは栞だけだった。そして、2人で山に行く日がやって来る。
第5話 2018年11月8日「一途な愛、裏切りのキス…」
栞(黒木瞳)を同伴する完治(佐々木蔵之介)は、思いがけない場所で美咲(石川恋)と遭遇し、がくぜん。翌朝、美咲を問い詰めるが、逆に言い負かされる。一方、春輝(藤井流星)は体調の優れない母・冴(麻生祐未)から、恒例の親子旅行を、今年は美咲家族と行ってきてはどうかと勧められる。そこで、完治はやむなく、栞との山行きを延期した。旅行当夜、旅館の部屋に一人でいた真璃子(中山美穂)は、完治の携帯電話の着信音に気付く。
第6話 2018年11月15日「激突!父VS娘の不倫相手」
完治(佐々木蔵之介)が外泊する。真璃子(中山美穂)は栞(黒木瞳)との浮気を確信するが、問いただす気にもなれない。そんな中、家族は春輝(藤井流星)の家に挨拶に出向く。その母・冴(麻生祐未)はプライドが高く、手ごわいと美咲(石川恋)から聞いてはいたものの、帰路は三者三様の疲れから言葉も出ない。一方、荻野倉庫にメインの取引先から契約打ち切りの通告が入る。完治は川本(礼二)から、若葉銀行に融資を頼みたいと言われ…。
第7話 2018年11月22日「妻が全てを知る時」
完治(佐々木蔵之介)は、友人の須藤(岡田浩暉)と話し、個人の捨てられない品々を預かるサービスを思いつき、1人で担当するからと川本(礼二)を説き伏せる。一方、栞(黒木瞳)はある決断を迫られていた。そんな中、美咲(石川恋)と春輝(藤井流星)の結納の日取りが決まった。春輝から、美咲には好きな人がいると聞いていた真璃子(中山美穂)は、直接問いただすが、逆に完治をつなぎ留める努力をしないのはなぜかと言い返されて…。
第8話 2018年11月29日「最終章!さよなら愛しい人」
美咲(石川恋)の思い切った行動に、完治(佐々木蔵之介)と真璃子(中山美穂)はぼうぜん。真璃子は、完治が不倫の事実を知りながら、美咲に口止めされていたと聞き、二重のショックを受ける。一方、完治の発案した「想い出ボックス」は評判を呼び、融資話も順調に進む。そんな中、栞(黒木瞳)が体調不良で食堂を休んでいると知った完治は、先日、食堂の房江(山口美也子)を通じて別れを告げられていたが、自宅を訪ねることにする。
第9話 2018年12月6日「運命の恋クライマックスへ」
完治(佐々木蔵之介)は役員に返り咲いた元専務・守口(春海四方)から、銀行に戻るよう要請され、頭取・秦(大谷亮介)からも電話を受ける。即答を避けた完治がその件を真璃子(中山美穂)に話すと、思いがけない反応が返ってきた。そんな中、完治は美しい月を見て、姿を消した栞(黒木瞳)に思わずメールする。一方、真璃子の足は、春輝(藤井流星)と行った思い出の公園へと向かう。
最終話 2018年12月13日「最後の決断…運命の恋完結」
真璃子(中山美穂)は春輝(藤井流星)の母・冴(麻生祐未)から、これまでの礼を言われると同時に、ある決断を迫られる。銀行に復帰した完治(佐々木蔵之介)は、不正融資に関する調査委員会の長を務め、融資が部長・井上(平山祐介)の独断ではなく、常務・金田(伊藤正之)ら幹部の関与を確信する。一方、魚市場で働く栞(黒木瞳)は、不正融資の記者会見でテレビに映る完治の姿に驚く。
各話視聴率
番組公式サイト
黄昏流星群 - Wikipedia