概要
前シーズンで放送300回を突破し、これまでの平均視聴率16.2%を誇る、国民的人気ドラマの第17シーズン。水谷豊演じる警視庁特命係・杉下右京の今作の相棒は、反町隆史が4シーズン目に突入する。シーズン16の最終話で、浅利陽介が扮する青木年男が特命係に左遷されるという衝撃展開を迎え、“3人目の特命係”が現れる新展開に。
ストーリー
杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が所属する警視庁特命係に、問題を起こしたサイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)が異動してくる。想定外の3人体制となったうえに、青木はなぜか右京と亘を目の敵にしている様子。
一方、権力復活を虎視眈々と狙う警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)と、それを阻止すべくけん制してきた警視庁副総監の衣笠藤治(杉本哲太)ら上層部の面々は、水面下で駆け引きを続けていた。
そんな、さまざまな思惑、罠、陰謀が入り乱れる中でも、特命係は事件の真相を暴き、犯人を見つけ出していく。
キャスト
水谷豊
杉下右京 役
警視庁特命係の係長・警部。明晰な頭脳で数々の事件を解決してきたが、切れ者であるが故に上層部から疎まれ特命係という閑職に追いやられている。どんな時でも冷静沈着、誰にでもいんぎんな態度で接するため、無礼に感じられることも。そうした性格から、特命係に配属された者はことごとく辞めていき「人材の墓場」と呼ばれている。
反町隆史
冠城亘 役
巡査。法務省から警視庁に出向してきたキャリア官僚だったが、事件捜査に興味を持ち、紆余曲折あった末に法務省から警視庁へ天下りのような形で異動し、特命係の配属となる。元キャリア官僚らしく明晰な頭脳を持ち、軽口や芝居がかった態度で人をけむに巻く。杉下とは息の合ったコンビネーションを見せることもあるが、どこか信用しきっていない素振りも見せる。
鈴木杏樹
月本幸子 役
小料理屋「花の里」のおかみ。夫の復讐のために殺人未遂を犯し、右京に逮捕された過去を持つ。模範囚として刑期を終えて出所後に右京の推挙でおかみとなる。現在は人生が好転し、落ち着いた雰囲気と美ぼうでひそかな人気を集めている。
石坂浩二
甲斐峯秋 役
警察庁ナンバー2の職にあったが、特命係に所属していた息子の享が起こした連続傷害事件を受け、警察庁長官官房付のポストに降格された。それでも警察内での影響力は依然として大きなものがある。右京のことを危険人物と評しながらも、その能力の高さを認めて捜査に手を貸すこともある。
スタッフ
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
プロデューサー:桑田潔、佐藤凉一、高野渉、西平敦郎、土田真通
各話あらすじ(2018年10月17日 - 2019年3月20日)全20話 平均視聴率 15.33%
第1話 2018年10月17日「ボディ」 ※初回30分拡大(21:00〜22:24)
国家公安委員で大学教授の冨貴江(とよた真帆)がかかってきた電話をとると、夫・鋼太郎(利重剛)が自分の実父・鐵太郎を殺害したと告げた。冨貴江と鋼太郎、鐵太郎の妻・祥(谷村美月)は、鐵太郎が行方不明ということにして警察に届け出る。3カ月後、特命係の右京(水谷豊)と亘(反町隆史)、青木(浅利陽介)は、週刊誌の記事で鐵太郎の失踪を知る。峯秋(石坂浩二)の口利きもあり、右京と亘は失踪について調べ始める。
第2話 2018年10月24日「ボディ〜二重の罠」※15分拡大(21:00〜22:09)
右京(水谷豊)が進退を懸けて臨んだ鬼束家の離れ家の捜索が空振りに終わり、退職はもはや既定路線になっていた。しかし、右京は“残務処理”という名目のもと、亘(反町隆史)と共に捜査を続行。鋼太郎(利重剛)がいまだ手放せないでいる鐵太郎(中田博久)の携帯電話を足掛かりに、隠蔽に荷担している祥(谷村美月)ら鬼束家の面々に心理的な圧力を掛けていく。
第3話 2018年10月31日「辞書の神様」
右京(水谷豊)も愛読する辞書「千言万辞」の編集者・中西(天野浩成)が殺された。上司の和田(酒向芳)によると、事件当日、中西は辞書編集の主幹・大鷹(森本レオ)に主幹交代を告げに行ったという。大鷹は言葉へのこだわりが強く、改訂作業も遅れているので、後輩の国島(森田順平)に交代させるつもりだったらしい。事件現場の公園近くにある仕事場に話を聞きに行った右京と亘(反町隆史)は、大鷹と国島の関係が気になる。
第4話 2018年11月7日「バクハン」
裏カジノ店の一斉摘発に助っ人として加わった右京(水谷豊)と亘(反町隆史)。右京は、週末なのに休業中で摘発を免れた店があると気付き、不審を抱く。過去にも、今回の捜査を率いた組対4課課長・源馬(中野英雄)による浄化作戦で摘発を逃れた店があったという。源馬の先輩・角田(山西惇)から余計な詮索をしないよう忠告された右京だったが、源馬による情報漏えいを疑う保安課の百田(長谷川公彦)や久我(崎本大海)と連携して捜査を開始。一方、亘は角田を裏切ることはできないと右京に明言する。
第5話 2018年11月14日「計算違いな男」
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、夜の公園で不審な男に声を掛けるが、逃げられてしまう。男が見ていた階段を調べると、1段だけ薬品で凍っていた。右京は、わずかな手掛かりから突き止めたその男・天文物理学者の星野(木村了)が事故に見せ掛けた殺人を計画していると確信するが、標的も動機も分からない。3日後、星野は新たな完全犯罪を計画するが失敗。右京は、星野が半年前、高校の同窓会に参加していたことを知る。
第6話 2018年11月21日「ブラックパールの女」
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、弁護士の連城(松尾諭)の依頼で連続殺人事件の被告・小夜子(西田尚美)と面会する。連城の顧客の出版社を名誉毀損(きそん)で訴えた小夜子が、和解の条件として実績のある刑事との面会を希望したのだ。面会に行った右京らは、小夜子が1年前にシンガポール行きの機内で再生医療の研究者・谷岡(谷藤太)と話し込んだと聞き、興味を抱く。谷岡は少し前に、自宅の浴槽で溺死していたからだ。
第7話 2018年11月28日「うさぎとかめ」
朝、街中を歩く大きなリクガメを見つけた右京(水谷豊)は後を付いていき、公園のテントの中で頭部を負傷し倒れている男性を見つける。右京はテントにあった新聞を手掛かりに、意識不明のその男性が新聞歌壇に投稿を続けるホームレス歌人だと突き止める。調べを進めると、男性は2年前に失踪した国交省港湾局の官僚の鮫島(山中崇)と判明。鮫島は、2年前に発覚した政界を巻き込んだ談合疑惑のキーパーソンだった。
第8話 2018年12月5日「微笑みの研究」
右京(水谷豊)は心臓まひで亡くなった大学教授の宇佐美(並樹史朗)が、実は呪いで殺害されたとうわさになっていることに興味を抱く。右京と亘(反町隆史)は大学に向かい学生に話を聞くと、教授が倒れた前日、かつて教授に対して「死ね」とつぶやいていた助教の里美(佐津川愛美)が、人を呪い殺せると公言する霊能者・政道(岡田正)と構内で会っていたという。里美は論文をけなされて思わずつぶやいただけだと疑惑を一蹴するが、右京は別れ際に彼女が笑みを浮かべたことに気付く。
第9話 2018年12月12日「刑事一人」
伊丹(川原和久)の知る外国人・マニー(田中夏海)が遺体で見つかり、伊丹は彼の姉・マリア(山本ロザ)に犯人逮捕を誓う。だが捜査本部は設置されず、捜査は所轄署だけに。伊丹は単独で捜査を始める。暴走を心配する芹沢(山中崇史)に頼まれて動き出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、1年前から外国人を狙う暴行事件が多発するも、所轄署が動いていないと知る。
第10話 2019年1月1日「ディーバ」 ※火曜日21:00 〜 23:15
政治活動にも参加するシャンソン歌手・瞳子(大地真央)がフランスから凱旋帰国し、話題となる。ニュースを見ていた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が年末パトロールに出掛けると、マンションの一室から通報があり、16歳の少女・槙(優希美青)が頭から血を流した状態で見つかる。その後、槙の母親・貴巳(河井青葉)の話から、槙と一緒にいた8カ月の樹が誘拐されたと分かる。槙の祖父は衆院議員・劉造(西岡徳馬)で、犯人はシャンソン歌手の瞳子を使って声明文を発表する。
第11話 2019年1月16日「密着特命係24時」
顔を赤く塗られた弁護士・清田(古澤蓮)の遺体が見つかる。右京(水谷豊)と亘(反町隆史)はテレビ番組用に撮影された現場映像の中に元警察官・立花(袴田吉彦)の姿を発見。立花は3年前、巡回中に殺人犯の勇也(高橋良平)に遭遇し、誤って射殺していた。清田は、勇也の父親・茂雄(井上純一)が立花を訴えた際の弁護士だ。芹沢(山中崇史)は同期だった立花に会いに行く。
第12話 2019年1月23日「怖い家」
中園参事官(小野了)が、霊感があるという妻に尻を叩かれ、特命係に奇妙な依頼を持ち込んできた。聞けば、依頼主は中園の妻の知人らしく、引越し先の家で次々に不可解な現象に見舞われているため、原因を突き止めてほしいという。心霊関係が苦手な亘(反町隆史)は難色を示すが、以前から幽霊の存在に興味がある右京(水谷豊)は大乗り気。問題の家を調べ始める。
第13話 2019年1月30日「10億分の1」
亘(反町隆史)が名刺を渡した美由紀(大路恵美)がビルから転落死した。3日前、橋で思い詰めたような美由紀を見掛けた亘が、手助けしようとした末のことだった。伊丹(川原和久)らは自殺と見なすが、右京(水谷豊)は遺体に不自然さを感じる。右京と亘は、美由紀のフリーマーケットアプリでの取引を調査。すると、彼女が組織的な犯罪に巻き込まれた可能性が浮上する。
第14話 2019年2月6日「そして妻が消えた」
人気コメンテーターの坂崎(宮川一朗太)が、妻で元キャスターの絵美子(東風万智子)が失踪したと言って、旧知の亘(反町隆史)を自宅に呼び出す。同行した右京(水谷豊)は侵入された形跡や血痕を発見。やがて、絵美子から妹の麻衣(佐藤みゆき)に宛てた、坂崎からのDV被害を訴えるメッセージが見つかる。坂崎に妻を殺した疑いが浮上するが、亘は坂崎を擁護する。
第15話 2019年2月13日「99%の女」
経産省の官僚・西崎(佐藤滋)が頭を殴られて死亡。元部下の千鶴(末広ゆい)が疑われ、弁護人に映子(鶴田真由)が名乗り出る。映子の検事時代を知る右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、この事件と、千鶴が3年前に有罪判決を受けた機密情報漏えい事件に関連があるとにらむ。当時、被害に遭ったIT企業の社長・三谷(桜井聖)に話を聞いた右京らはある場所で映子と遭遇する。
第16話 2019年2月20日「容疑者 内村完爾」
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は参事官・中園(小野了)に呼ばれ、極秘の捜査を命じられる。刑事部長・内村(片桐竜次)が弁護士の小柳を殺害した疑いで神奈川県警に捕まり、黙秘していたのだ。右京らは現場近くの工場で働く元受刑者・須藤が、12年前に女子高生を殺害し、小柳が弁護したと知る。女子高生の自宅で母親から話を聞いた右京は、室内の様子に違和感を覚える。
第17話 2019年2月27日「倫敦からの刺客」
連続殺人事件の共通点を探る右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、2件目の被害者の派遣社員・佐野(田中瑛祐)がかつて暴行事件に関わっていたと知る。その夜、右京らは幸子(鈴木杏樹)の店で、観光客のジャック(ニコラス・ペタス)と彼をガイドする立入(池内万作)と遭遇する。そして3件目の事件が起きる中、右京は英ロンドンにいる元同僚・南井(伊武雅刀)を思い出す。
第18話 2019年3月6日「漂流少年〜月本幸子の覚悟」
品田(鶴田忍)という古道具店の主・通称“シナトラ”が、孫の直人(長谷川ティティ)と共に不法投棄現場で死体を発見。あらぬ疑いが掛けられるのを避けるため、“親切な第三者”を巻き込んで、改めて死体の発見者になろうと一計を案じる。親切心から、その浅はかな計画に巻き込まれてしまった幸子(鈴木杏樹)だったが、なぜか現場から死体が消えてしまう。
第19話 2019年3月13日「漂流少年〜月本幸子の決断」
リフォーム店の店主が殺害された事件の真相に繋がると見られるノートを持って姿を消してしまった彬(浦上晟周)。右京(水谷豊)は、彬が心を許している幸子(鈴木杏樹)に、「連絡があったら知らせてほしい」と頼むが、彬の思いを汲んだ幸子は、その依頼を拒否する。別の手掛かりを求めた右京は、彼が所属していた私設のバスケチームを訪問。そのチームは、金銭的に恵まれない子供のために作られたもので、“ダディさん”と呼ばれる篤志家の寄付で支えられていた。
最終話 2019年3月20日「新世界より」 ※最終回2時間スペシャル(20:00 〜 22:09)
ウイルスを研究する遺伝子工学の教授・秋川(津村和幸)が殺害され、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は准教授・八木橋(大浦龍宇一)ら関係者に話を聞く。反科学主義団体の代表・阿藤(小木茂光)の関与が疑われる中、捜査線上に小説家・鷺宮(中原丈雄)の作中人物と同名の真一郎(渕野右登)と美波(八木優希)が浮上。真一郎と美波は記憶喪失だと言い、世界が滅ぶと口にする。
各話視聴率
※第1話は21時から22時24分の30分後拡大SP。
※第2話は21時から22時9分の15分後拡大SP。
※第1話終盤(エンディング後)、2018年9月27日に大木長十郎役の志水正義が死去したことを受け、生前の映像・写真と共に追悼テロップが表示された。
※第10話は『テレビ朝日開局60周年記念番組』として火曜21時から23時15分までの2時間15分SP。
※最終話は20時から22時9分の2時間9分SP。なお、この最終話が平成最後の『相棒』となる。
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