2018年06月29日

透明なゆりかご TOP

『透明なゆりかご』は、NHK総合「ドラマ10」枠(毎週金曜 22:00〜22:45)にて、2018年7月20日から同年9月21日まで放送された。全10回。主演は清原果耶。


原作
透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記(『Kiss PLUS』→『ハツキス』(講談社)にて連載中、既刊5巻)


ドラマ概要
沖田×華の漫画「透明なゆりかご〜産婦人科医院看護師見習い日記〜」を原作に、看護師見習いの成長記を描くヒューマンドラマ。産婦人科で看護師見習いのアルバイトをすることになる17歳の青田アオイを、今作が連続ドラマ初主演となる清原果耶が演じる。

幸せな出産だけでなく、中絶や死産など“影”の部分も目の当たりにする主人公が、命と向き合いながら、時に明るく、時に切なく、祈りにも似た思いを紡ぐ物語。


ストーリー 
1997年の夏。衛生看護科に通う高校3年生の青田アオイ(清原果耶)は、近所の由比産婦人科で看護助手のアルバイトを始める。初日に病院の前で出会った未受診妊婦の田中良子(安藤玉恵)を連れて出勤したアオイは、いきなり中絶手術の現場を目の当たりにして衝撃を受ける。

しかし、妊婦たちに丁寧に向き合う院長・由比朋寛(瀬戸康史)や頼りになる先輩看護師の望月紗也子(水川あさみ)、おだやかな師長・榊実江(原田美枝子)らスタッフに支えられて、アオイは独特の感受性と優しさで妊婦たちの心に寄り添い、命と向き合っていく。


キャスト
清原果耶
青田アオイ 役
由比産婦人科のアルバイト看護助手。衛生看護科に通う高校3年生。幸せな出産だけでなく、中絶や死産など“影”の部分も目の当たりにする。

瀬戸康史
由比朋寛 役
由比産婦人科の院長。優しく穏やかな性格だが、時には患者に厳しく向き合う医師。

酒井若菜
青田史香 役
アオイの母。夫と離婚後は保険の外交員をしながら、女手一つでアオイを育て上げた。

マイコ
町田真知子 役
妊婦。6歳年下の夫・陽介との間に子を授かり、由比産婦人科で診察を受ける。アオイと親しくなる。

葉山奨之
町田陽介 役
真知子の夫。塗装工を営む。子どもが生まれてくるのを楽しみにしている。

水川あさみ
望月紗也子 役
由比産婦人科の看護師。アオイに少し厳しいが頼りになる先輩。既婚者。

原田美枝子
榊実江 役
由比産婦人科の看護師長。アオイの成長を温かく見守る。


スタッフ
原作:沖田×華「透明なゆりかご〜産婦人科医院看護師見習い日記〜」(講談社)
脚本:安達奈緒子
演出:柴田岳志、村橋直樹、鹿島悠
制作統括:須崎岳、中村高志


各話あらすじ(2018年7月20日 - 9月21日)全10話 平均視聴率 5.23%
第1話 2018年7月20日「命のかけら」 視聴率 4.9%
 1997年・夏。アオイ(清原果耶)は看護師見習いとして「由比産婦人科」へやって来た。いきなり中絶手術の現場を目撃して衝撃を受けるが、はじめて出産にも立ち会い、産まれて来る赤ちゃんの生命力に心を揺さぶられる。院長の由比(瀬戸康史)、看護師の紗也子(水川あさみ)・榊(原田美枝子)らが妊婦ひとりひとりに向き合う中、田中さん(安藤玉恵)という女性が訪れる。彼女はいわゆる未受診妊婦で、出産直後に失踪してしまう…。

第2話 2018年7月27日「母性ってなに」 視聴率 5.8%
 アオイ(清原果耶)は生後間もない赤ん坊が医院の表に捨てられているのを発見する。由比(瀬戸康史)らの処置で一命を取り留めた赤ん坊の世話を、アオイが担当することになる。知らず知らずのうちに赤ん坊に愛情を抱いていくアオイは、紗也子(水川あさみ)に「あまり入れ込まない方がいい」とたしなめられる。一方、妊婦の里佳子(平岩紙)は妊娠を継続すべきか悩んでいた。持病がある彼女は、無理に出産をすると失明する恐れがあった。

第3話 2018年8月3日「不機嫌な妊婦」 視聴率 5.1%
 いつも機嫌が悪い妊婦・安部(田畑智子)。アオイ(清原果耶)はささいなミスをするたびに激怒され、すっかり萎縮してしまっていた。さらに、由比(瀬戸康史)が診察で「特に問題ありませんよ」と告げても、安部は信用しようとしない。そんな折、アオイは看護学校の実習で市民病院へ行くことに。安部から離れ、伸び伸びと実習に取り組むアオイだったが、市民病院の病室で、安部が悲しそうな表情で誰かに付き添うのを目撃する。

第4話 2018年8月10日「産科危機」 視聴率 5.1%
 真知子(マイコ)の出産が始まった。やがて、彼女は女の子を産む。夫の陽介(葉山奨之)は感激し、アオイ(清原果耶)と喜びを分かち合う。だが、由比(瀬戸康史)は真知子の体調の異変にいち早く気付いていた。出血が止まらず、意識も低下している真知子の処置を、榊(原田美枝子)や紗也子(水川あさみ)らは必死に行う。そんな中、由比は真知子を大学病院へ搬送すると決意。救急車で運ばれていく真知子を、アオイはなすすべもなく見送る。

第5話 2018年8月17日「14歳の妊娠」 視聴率 5.4%
 アオイ(清原果耶)は自分の後ろを付いてくる男の子(込江大牙)に気付く。問いただすと、男の子は由比産婦人科医院へ行くのだと言う。その頃、由比(瀬戸康史)は榊(原田美枝子)に「これからの分娩(ぶんべん)は大きな病院に任せるべきかもしれない」と漏らしていた。榊はそんな由比に、「先生らしくもない」と反論する。2人の脳裏には、かつて自分たちが担当した14歳の妊婦・真理(花田優里音)とその母・弘子(長野里美)の姿が蘇る。

第6話 2018年8月24日「いつか望んだとき」 視聴率 4.8%
 夕方、自転車に乗って帰ろうとしていたアオイ(清原果耶)は、由比産婦人科医院の建物の前に誰かがいることに気付く。不良っぽい少女・ハルミ(モトーラ世理奈)だった。ひょんなことからその翌日、アオイは同年代らしきハルミに誘われるがまま、一緒に山道を登ることになる。やがてたどり着いたのは、古い日本家屋。そこで、ハルミとアオイは優しそうな老夫婦・重吉(イッセー尾形)と千代(角替和枝)に出迎えられる。

第7話 2018年8月31日「小さな手帳」 視聴率 5.0%
 アオイ(清原果耶)は、母・史香(酒井若菜)が気に入って買ったやかんを焦がしてしまう。このことがきっかけで、最近、友好的に思えていた史香とアオイとの間にあつれきが生じる。そんなある日、由比産婦人科医院に妊婦のミカ(片山友希)が入院してきた。アオイは病室のネームプレートを見て、ミカが小学校時代の同級生だと気付く。2人は再会を喜び、思い出話に花を咲かせる。ミカは自分が生まれた時の母子手帳をずっと持っていた。アオイは、ミカが昔からそれを大事にしていることを覚えていて…。

第8話 2018年9月7日「妊婦たちの不安」 視聴率 5.8%
 ついに妊娠したことが判明した紗也子(水川あさみ)を、アオイ(清原果耶)ら由比産婦人科の面々は祝福する。紗也子は、休暇を取りながらこれまで通り全力で働くと宣言。しかし、仕事がおぼつかなくなるほどの猛烈なつわりに苦しむ。紗也子の夫・広紀(柄本時生)は優しいが鈍感なところがあり、紗也子の苦しみを今一つ分かってあげられない。そんなある日、キャリアウーマンの妊婦・弥生(滝沢沙織)を巡り、事件が起きる。

第9話 2018年9月14日「透明な子」 視聴率 5.5%
 電話口から「小学生の娘が性被害に遭ったようだ」との訴えを聞いた榊(原田美枝子)ら由比産婦人科の面々は、受け入れ態勢を整える。由比(瀬戸康史)は、男性である自分が応対しない方がいいと考え、旧知の婦人科医師・長谷川(原田夏希)を呼び寄せる。やがて、母親(占部房子)に付き添われて現れた女の子(根本真陽)を見て、アオイ(清原果耶)は言葉を失ってしまう。その子は、アオイが図書館で知り合い、友達になった亜美だった。

最終話 2018年9月21日「7日間の命」 視聴率 4.9%
 由比(瀬戸康史)は初産の妊婦・灯里(鈴木杏)のおなかの中の胎児に重い心臓病があると気付く。それを聞いたアオイ(清原果耶)達も表情を曇らせる。大学病院で精密検査を受けた灯里と夫・拓郎(金井勇太)は産科医の和田塚(淵上泰史)らから検査結果の説明を受け、生まれる子が長く生きるのは困難だと知る。だが2人は話し合った上で妊娠継続を選択。大学病院の協力も得て、誕生後の対応と治療について準備が進められるが…。


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