原作
『健康で文化的な最低限度の生活』(けんこうでぶんかてきなさいていげんどのせいかつ)は、柏木ハルコによる漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2014年第18号から連載中。単行本は2018年1月現在、既刊6巻。
概要
生活保護のリアルな実態に切り込み、福祉の現場からも高い評価を受けた柏木ハルコの同名コミックを連続ドラマ化。生活保護受給者を支援する新人ケースワーカー・義経えみるが、さまざまな事情を抱えた受給者らと向き合い、ひたむきに奮闘していく姿を描くヒューマンドラマ。
ストーリー
安定を求めて公務員になった義経えみる(吉岡里帆)は、いきなり、“生活保護受給者”を支援する部署に配属される。戸惑うえみるだったが、やがて新人ケースワーカーとして生活保護現場の壮絶な現実に直面することになる。
担当する110世帯には、知れば知るほど奥の深いそれぞれの人生があることを理解していくえみる。普通に生きてきたはずの彼らの人生は、どこでどう歯車が狂ってしまったのか? そして、どうすれば希望ある明日へ向かうことができるのか? えみるに課せられたミッションは、そんな彼らの人生に向き合い、寄り添い、そして自立への道筋を見つけ出していくことだった。
キャスト
東京都東区役所生活課
義経えみる〈22〉
演 - 吉岡里帆(幼少期:古山椛葉)
一般職の新人ケースワーカー。父は高校教師、母は専業主婦という家庭で育つ。
幼少のころから映画マニアで、大学では映画サークルに所属し、映画監督を目指していたが、自身に才能が無かったことに気付き、安定を求めて公務員となる。ただし、帰宅後や余暇のときは、専ら大型スクリーンで映画鑑賞をしていて未だに映画マニア。
とんかつの端が大好物なのを「アオヤギ食堂」の面々に伝えてから、端だけのとんかつ定食を用意してもらっている。
半田明伸(はんだ あきのぶ)〈45〉
演 - 井浦新
えみるの先輩ケースワーカー。えみるの指導係でありよき理解者。
ケースワーカーになりたての頃に、40代女性の生活保護受給者を担当する。その女性の20歳の娘が妊娠していて無事出産したが、1年後に幼児虐待で逮捕された。それ以降は、妊娠・出産に関しては慎重の立場をとるようになる。数年後、その幼児は「山本康太」で生活しており、彼に就職先が決まったことを手紙で報告される。
栗橋千奈〈22〉
演 - 川栄李奈
えみるの同期。福祉専門職の新人ケースワーカー。普段は笑うことが少ない。
業務を事務的にこなし、指示に従わない生活保護受給者に対して指示書を送付し、それでも改善の余地がない場合は、受給を止めるポリシーを持つ。
不定期で退庁後に子どもの学習支援のボランティアをしている。前述の性格から子供たちに普通に教えても「優しく教えて」と注意されることが多い。吉林のはがきを見て微笑んだときは、ケースワーカーたちに「笑った」と茶化される。
七条竜一〈22〉
演 - 山田裕貴
えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。母子家庭で育つ。急な用事が入ると必ず母親に連絡するマザコン気味。
母子家庭で育ったことから、税金である生活保護費をもらっている受給者を許せず、「頑張りが足りない、甘えている」と断罪する。
第2話では、面談にて自身が担当する生活保護受給者に様々な指摘をし、「誰の味方なのか」と詰問され、何も答えられなかったことで、「自分たちは本当に利用者の味方なのか」と疑問を感じている。えみる一人では手に負えない内容のときは、彼女に同行する。
後藤大門〈22〉
演 - 小園凌央
えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。22年間で一度も彼女をつくったことがない。向井に片想い。
桃浜都〈22〉
演 - 水上京香
えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。温厚な性格。
今まで「家族の絆は絶対」と思っていたが、水原親子の件で考えを改めるようになる。
南英里佳
演 - 安座間美優
一般職のケースワーカー。
向井里香
演 - 谷まりあ
一般職のケースワーカー。
川岸彩
演 - 鈴木アメリ
面接相談員。平川の自殺について、「1ケース減って良かったじゃん」くらいに思って、と担当のえみるに助言する。
須永吉次
演 - 佐伯新(第6話・第7話)
課長。
第7話では、栗橋に対するハローワークの苦情を聞いて、中林の担当を後藤に変えることを栗橋に言い渡す。
石橋五郎(いしばし ごろう)〈50〉
演 - 内場勝則
えみるの先輩ケースワーカー。関西弁で話す。
過去に担当したアルコール依存症の受給者が亡くなった辛い経験をしてから、受給者一人一人に感情移入しないスタンスをとるようになる。
京極大輝(きょうごく だいき)〈35〉
演 - 田中圭
係長でえみるの直属上司。財政に厳しい。酒は一滴も飲めない。
ギターを壊した欣也に以前使用していたギターをプレゼントする。
その他
片岡麻里(かたおか まり)
演 - 阿部純子(第4話 - 最終話)
阿久沢が15年ぶりに会った娘。達筆な手紙を書く。久しぶりに会ったのに明るい素振りを見せた。第7話から阿久沢と一緒に住んでいる。第9話で借金を抱えていることが発覚する。
阿久沢には内緒で、夜はキャバクラで働いている。源氏名は「マリン」。第8話終盤で勤務中に倒れ、第9話で妊娠していることが発覚する。阿久沢に男とは別れ出産するかどうか迷っていることを伝える。
阿久沢に扶養照会を断られ、東区役所生活課に生活保護申請を却下された過去をもち、その理由で借金がかさんで母の節子が亡くなったことにより、阿久沢と生活課に恨みを持ち続けている。
青柳円(あおやぎ まどか)〈35〉
演 - 徳永えり
えみるの通う定食屋「アオヤギ食堂」店主。言葉遣いが荒く、涙もろい。
保護費で酒を飲んでいる受給者を見たことがあるため、生活保護には否定的。
阿久沢正男〈53〉
演 - 遠藤憲一
えみるが担当した元生活保護受給者。第2話から「アオヤギ食堂」従業員で、閉店後はスーツで帰宅する。
緊張するとよく咳をする。食事は流行を取り入れて1日1食しか食べていない。多額の借金は過払いによるものだった。
ビデオで古い映画を鑑賞するのが趣味で、それがえみると関係を築くきっかけとなった。
第3話で娘・麻里からの手紙で元妻・節子が亡くなったことを知り、直接訪ねた麻里の許可をとって、第6話では親子で節子の墓参りをする。
ゲスト
※複数話登場人物には演者名横に()で登場話を追記
第1話
平川孝則(ひらかわ たかのり)
演 - 堤匡孝
えみるが担当する生活保護受給者。以前は石橋が担当だった。
これから自殺する旨を日頃から電話をしており、同僚や彼の家族からは普段からの口癖で気にしなくていいとえみるに言うが、しばらくして本当に自殺してしまった。
大道優子
演 - 日比美思
えみるに生活保護の相談に訪れた金髪の女性。数種の障害を患っている。
丸山ハルカ(まるやま ハルカ)〈10〉
演 - 永岡心花(第4話・第8話 - 最終話)
丸山幸子の孫娘で梓の娘。小学4年生。ボランティアで学習支援している栗橋に勉強を教わっている。
両親は6年前に離婚し、母親に引き取られたが、4年前に男と蒸発した。そのため丸山と2人暮らしだったが、第9話で母の梓が戻って来て、一時3人暮らしをする。
丸山がショートステイに入所し、梓が1週間家に帰らない状態だったため、一時的に児童相談所で保護され、児童養護施設「ひだまり学園」に入る。
丸山幸子(まるやま さちこ)〈75〉
演 - 小野和子(第4話・第9話)
えみるが担当する生活保護受給者。梓の母でハルカの祖母。以前は半田が担当だった。認知症の疑いがある。
第4話でハルカと共同作業出来るくらいに回復したが、第9話で再び寝たきりの状態となり、認知症の進行が進み、娘の梓によってショートステイに入れられる。
梓を不倫で産んだ子供だったため、女手一つで彼女を育てるが、酒で家をあけることが多く、梓を児童養護施設に入れるようになる。
日下部欣也〈17〉
演 - 吉村界人(第2話・第3話)
聡美の息子。高校2年生。
中学時は荒れていたが、高校時から音楽に興味を持って立ち直り、毎週金曜の夜に駅の西口で路上ライブをしている。
課税調査の結果にて、区役所に申告せずに回転ずし屋「なみ寿司」でアルバイトをし、収入を得ていることが明らかになる。そのことを聡美に内緒にしていた。
えみるから不正受給で全額徴収を言い渡された後、一時は音楽を捨てて家出をしていたが、度重なる彼女の訪問により生活課に来ることを決め、説明を受けて納得し、路上ライブを再開した。
第2話
日下部聡美(くさかべ さとみ)〈44〉
演 - 江口のりこ(第3話)
えみるが担当する生活保護受給者。以前は石橋が担当だった。週3パート勤務で、父親を介護している。
きちんと説明をしないで息子の欣也に確認書のサインをさせたことに責任を感じる。
佐藤権三〈65〉
演 - 五頭岳夫
栗橋が担当する生活保護受給者。
栗橋に老齢基礎年金加算で生活保護が減額になることを説明されて激怒する。
日下部真也(くさかべ しんや)〈73〉
演 - 沼尾義彦(第3話)
聡美の父。寝たきりで認知症により娘に介護されている。
日下部リナ(くさかべ リナ)〈14〉
演 - 瑞城さくら(第3話)
聡美の娘で欣也の妹。中学2年生。
欣也がアルバイトをして彼からお金をもらっていることを母の聡美に内緒にしていた。
不正受給で再び欣也が荒れ始めたのは自分のせいと思い、お金を返そうとえみるのいる生活課に訪れる。
海老原(えびはら)
演 - 西野優希(第3話・第9話)
阿久沢がよく行くコンビニの店員。金髪。
客が来ない間は、ゲームをしている。
武、ドラム担当
演 - 小野寺晃良 (第3話)、門田宗大(第3話)
欣也と共に路上ライブをしているバンドメンバー。
第4話
岩佐朋美〈33〉
演 - 安達祐実
七条が担当する生活保護受給者。1年前に夫のDVが原因で離婚したシングルマザー。
岩佐咲(いわさ さき)〈6〉
演 - 吉澤梨里花
岩佐の娘。
岩佐百合子(いわさ ゆりこ)
演 - 清水葉月
岩佐の妹。契約社員。
七条玲子(しちじょう れいこ)
演 - 山下容莉枝
七条の母。息子を女手一つで育ててきた。
精神科医師
演 - 桜井聖
「さえきメンタルクリニック」の精神科医師。
岩佐に「うつ病」と診断をする。
吉野聡子(よしの さとこ)
演 - 井上依吏子
岩佐の飲み仲間。忙しく仕事をしている。
保育士
演 - 福田ゆみ
咲が通う「ひより保育園」の保育士。
第5話
島岡光〈26〉
演 - 佐野岳(幼少期:藤島隆太郎)(第6話)
えみるが担当する生活保護受給希望者。常にイヤホンをしてクラシック音楽を聴いている。男性に触られると極端な拒絶反応を示す。大学を中退してから父親の雷と音信不通にする。
父親に対する拒絶反応で「あおい荘」を出て、駅のホームで自殺未遂を起こし、「東都大学附属病院」に入院する。
入院中に生活保護の支給が決定される。退院してアパートの入居場所を変更し、担当がえみるから後藤に変わる。
島岡雷(しまおか あずま)〈52〉
演 - 小市慢太郎 (第6話)
島岡の父で「島岡記念病院」院長。
島岡に中学時まで性的虐待をする歪んだ親子愛を持ち続ける。
島岡が入院している「東都大学附属病院」を出入禁止にされるが、名前を京極と偽って閉鎖病棟に入り、島岡の部屋に入る寸前でえみるたちに止められる。
義経道子(よしつね みちこ)
演 - ふせえり(第9話・最終話)
えみるの母。那珂湊に住んでいる。
義経勇一(よしつね ゆういち)
演 - 内藤トモヤ
えみるの父。
義経喜代
演 - 野間洋子
えみるの祖母。
水原典子
演 - 広岡由里子 (第6話)
桃浜が担当する生活保護受給希望者。
私生活が荒んでいたため、息子の悟に愛想を尽かされ、彼とは約20年間音信不通だった。第6話終了時点で、生活保護の支給が決定されたかどうかは不明。
あおい荘の住人
演 - 岩谷健司
石橋が担当する生活保護受給希望者。島岡と相部屋。
第6話
三田早貴子
演 - 西慶子
「東都大学附属病院」の医療ソーシャルワーカー。
京極と電話しているときに、京極と偽った人物が閉鎖病棟に入ったのを聞いて、島岡の病室に雷が入るのを最初に防いだ。
高木紀人
演 - 中脇樹人
「東都大学附属病院」で入院している島岡の主治医。
島岡が父親の雷から性的虐待を受けたことによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っていることを明らかにし、父親とは縁を切って治療に専念することを勧めた。
水原真奈美
演 - 市原茉莉
悟の妻。
生活課に訪れて、桃浜からの手紙を見て悟の母が生存していることに安堵し、悟と水原の親子を会わせたいと考えていることを桃浜に伝える。
水原悟
演 - 宇賀神亮介(幼少期:平野音郁)
水原の息子で真奈美の夫。
当初は「あの人(水原)が死んでも連絡をよこさないでください」とかたくなな態度だった。その後、「今は会う気になれない」としながら、本人・妻・息子の3人で写っている写真を水原に送った。
水原翔
演 - 岩田琉生
悟と真奈美の息子。
3人が映っている写真に、水原が悟にもらったホームランボールを持っていた。
第7話
中林吉徳(なかばやし よしのり)
演 - 池田鉄洋(幼少期:下川恭平)
栗橋が担当する生活保護受給者。識字障害。大の阪神ファンで、「掛布が引退を発表した日」など、阪神に関わる出来事の月日をすべて記憶している。
ひらがなの書き方を勉強してから就労意欲に目覚め、面接先の企業の社長が中林と同じく熱狂的な阪神ファンだった為、阪神に関する話題を語ったところ、その場で就職内定・就労に繋がった。途中で担当が後藤に変わった。
坂本夏美
演 - 畑芽育
ボランティアで学習支援している栗橋に勉強を教わっている中学生。
田中耕司
演 - 松嶋亮太
東区ハローワーク担当者。
小泉一真
演 - 関野昌敏
障害者職業支援センター 職員。
中林の父
演 - 徳秀樹
幼少期の中林に勉強が出来ないことで怒鳴る。
中林の姉
演 - ふるかわいずみ(幼少期:庭野結芽葉)
中林の5歳上の姉。中林が幼少期から識字障害であることを知っていた唯一の理解者。
数年前から寝たきりの状態だったが1年前に亡くなった。
第8話
赤嶺岳人
演 - 音尾琢真
えみるが担当する生活保護受給者。飲酒して妻に暴力をふるったのが原因で妻と娘が家を出てしまう。結婚する前のホスト時代の写真を額縁に入れている。
再度の急性膵炎で入院したときにアルコール依存症と診断され、アルコール医療センターに転院する。退院後は居酒屋のアルバイトをしていたが、再び酒に手を出して一時失踪する。河川敷でえみるに見つかり自助グループの支部長に謝罪してから、態度を改めるようになる。
八代孝
演 - 嶋田久作
依存症自助グループ「アルコホーリクス・セルフ・ヘルプ・グループ」の支部長。自身もアルコール依存症だった。
金森恭子(かなもり きょうこ)
演 - 遊井亮子
半田の知人。アルコール依存症だが、断酒会に参加してから落ち着いている。
五十嵐利江
演 - 松永玲子
赤嶺が救急搬送され入院した「鈴ヶ丘総合病院」の看護師長。
松重美佐
演 - 田川可奈美
「鈴ヶ丘総合病院」の医療ソーシャルワーカー。
永田貴美子
演 - 堀田祥子
赤嶺の転院先でアルコール医療センターのある「東厚生総合病院」の医療ソーシャルワーカー。
キャバクラ店長
演 - 谷田部俊(我が家)
麻里が勤めているキャバクラの店長。
由美子(ゆみこ)
演 - 永峰絵里加
赤嶺の元妻。
美愛(みあ)
演 - 渋谷南那
赤嶺と由美子の娘。現在は由美子と暮らしている。
第9話
丸山梓(まるやま あずさ)
演 - 松本まりか(最終話)
ハルカの母で丸山の娘。4年間、男と蒸発してハルカを育児放棄したが、突如丸山とハルカのいるアパートに戻ってきた。
認知症が進んでいる名目で、えみるに内緒で丸山をショートステイに入所させる。
生活保護が口座に振り込まれていないことで生活課に怒鳴り込み、彼氏の洋介が半田ともみあいになり、自身も警察に強制連行された。
幸子に女手一つで育てられたが、14歳で児童養護施設「にれの木学園」に入る。
宮川洋介
演 - 渋谷謙人 (最終話)
梓の彼氏。梓とともに生活課に怒鳴り込む。再三の生活保護支給要求に対して、えみるたちが応じなかったため、半田ともみあいになり警察に強制連行された。その後も付き合っていたが、生活保護を受給できないと分かった途端に姿を消す。
大園綾
演 - 阿南敦子(最終話)
麻里が入院している「花沢総合医療病院」の周産期母子医療センター医師。
吉田直子
演 - 田中こなつ
「花沢総合医療病院」の看護師。
警備員
演 - 藏内秀樹
東区役所の警備員。生活課に小学生の女の子が来ていたことを報告する。
野中寛子
演 - 柿弘美
ケアマネージャー。丸山の介護に訪れた際に、梓の相談で丸山をショートステイに入所することを勧める。
野中の同行介護士
演 - 眞野沙耶花
ケアマネージャーの野中とともに、丸山の介護に訪れた。
金子敏邦
演 - 佐藤滋
東区子ども家庭支援課 職員。
ミナ
演 - 糸原美波(劇団4ドル50セント)(最終話回想)
半田がかつて担当した生活保護受給者の娘。妊娠し出産するか迷っていたが半田の勧めで出産する。しかし1年後に幼児虐待で逮捕された。
ミナの母
演 - 辻しのぶ
半田がかつて担当した生活保護受給者。
北尾心
演 - 彩木りさ子(最終話)
東区児童相談所 担当者。
最終話
桑田美希
演 - 峯村リエ
児童養護施設「ひだまり学園」 担当者。ハルカを自身の施設に入れている。
吉川雅則(よしかわ まさのり)
演 - おばたのお兄さん
麻里の彼氏。彼女の件で阿久沢に報告するために「アオヤギ食堂」に訪れる。
片岡節子(かたおか せつこ)
演 - 野中美加子
阿久沢の元妻。
病気がちで働けない理由で東区役所生活課に生活保護を申請したが却下されたことにより、借金がかさんで亡くなった。
スタッフ
原作 - 柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』(小学館「ビッグコミックスピリッツ」)
脚本 - 矢島弘一、岸本鮎佳
音楽 - fox capture plan
演出 - 本橋圭太、小野浩司
プロデュース - 米田孝(カンテレ)、遠田孝一、木曽貴美子、本郷達也(MMJ)
制作協力 - MMJ
制作著作 - カンテレ
主題歌 - AAA「Tomorrow」
各話あらすじ(2018年7月17日 - 9月18日)全10話 平均視聴率 5.73%
第1話 2018年7月17日「生活保護の裏に人間ドラマ…新人公務員が奮闘!」※初回20分拡大(21:00 〜 22:14)
東区の新人職員・えみる(吉岡里帆)が、栗橋(川栄李奈)、七条(山田裕貴)らと配属されたのは「生活課」。生活保護を受給する110世帯を1人で担当すると知って驚くえみるは早速、指導係の半田(井浦新)と、幸子(小野和子)が孫のハルカ(永岡心花)と暮らす丸山家を訪ねる。翌日、えみるは上司の京極(田中圭)からショッキングな現実を知らされぼうぜん。仕事への決意を新たにする中、面談した阿久沢(遠藤憲一)が1日1食と聞き…。
第2話 2018年7月24日「不正受給疑惑!高校生の秘密」
阿久沢(遠藤憲一)の件を解決したえみる(吉岡里帆)が担当する日下部家は、聡美(江口のりこ)が父の介護をしながら、高校生の欣也(吉村界人)と中学生のリナ(瑞城さくら)を育てている。家庭訪問で聡美に褒められ、気を良くしたえみるは、欣也にアルバイトを提案した。後日、課税調査の結果が出て、そこに欣也の名前を発見したえみるはがくぜん。生活保護世帯では前もって賃金を申告しないと「不正受給」となってしまい…。
第3話 2018年7月31日「夢と金…家族の絆を取り戻せ」
えみる(吉岡里帆)は生活保護受給者・聡美(江口のりこ)の息子・欣也(吉村界人)のアルバイト代の件で、徴収の一部免除もあり得ると期待させた手前、京極(田中圭)に何とかならないかと食い下がるが、相手にされない。全額返済に納得がいかずギターをたたき壊した欣也が、ずっと家に帰っていないと知ったえみるは、京極から譲り受けたギターを手に家を訪ねるが、聡美は「音楽をやっている場合ではない」と言い放つ。
第4話 2018年8月7日「頑張るシングルマザーの孤独」
えみる(吉岡里帆)の同期の七条(山田裕貴)が担当する生活保護受給者・岩佐(安達祐実)は、夫の暴力が原因で離婚し、保育園児の娘・咲(吉澤梨里花)と2人暮らし。面談中、咲の相手をしたえみるは違和感を抱き、それを七条に伝える。しかし、自身も母親に女手一つで育てられた七条は、岩佐と咲への思い入れも強く、えみるの不安を即座に否定。一方、娘からの手紙に衝撃を受けた阿久沢(遠藤憲一)は、仕事に身が入らなくなる。
第5話 2018年8月14日「親子の謎を解け!半田VS京極」
うつ病で無職だという26歳の島岡(佐野岳)が生活保護の申請に訪れる。えみる(吉岡里帆)は、親族に援助の可否を問う「扶養照会」をすると説明するが、島岡は「無理」を繰り返すばかり。半田(井浦新)はえみるに、家族関係悪化の原因にもなりかねないので‘保留’という選択肢もあると助言する。そんな中、島岡の父・雷(小市慢太郎)が静岡在住の医師と判明。京極(田中圭)に促され、えみるは扶養照会を進めることにするが…。
第6話 2018年8月21日「親子の謎解明!迫る父の恐怖」
島岡(佐野岳)は、父・雷(小市慢太郎)の来訪を知り、思いもよらぬ行動に出る。動揺するえみる(吉岡里帆)は雷に、島岡とはすぐには会えないと伝えるが逆上されてしまう。えみるに「扶養照会」を促した京極(田中圭)は、判断が甘かったと痛感。えみると共に、最後まで責任を持ってこの件に対応することに。一方、桃浜(水上京香)には、受給希望者・水原(広岡由里子)の息子・悟(宇賀神亮介)から援助できないとの返答が来る。
第7話 2018年8月28日「笑わない鉄の女VS働かない男」
栗橋(川栄李奈)は正義感が強くしっかり者だが、幼い頃から「愛想のない子」と言われ、皆と笑顔で接するえみる(吉岡里帆)に内心、引け目を感じていた。その栗橋が担当する利用者の中林(池田鉄洋)は、同居の姉が病死して以来、1年以上がたつ今も就労意欲がない。求職活動に改善が見られないことを理由に、栗橋は生活保護廃止を見込んだ指示書を手渡すが、後日、栗橋の不在時に中林が来訪。応対したえみるは中林が抱える問題を知る。一方、えみるは阿久沢(遠藤憲一)と娘の麻里(阿部純子)に遭遇する。
第8話 2018年9月4日「死の病と戦え!クズ男の真実」
えみる(吉岡里帆)が担当する利用者の赤嶺(音尾琢真)が、急性膵炎(すいえん)で救急搬送された。アルコール依存症が疑われ、飲み続けたら死ぬような状態だという。えみるは赤嶺に、禁酒して体を治すことを約束させる。しかし、赤嶺は翌日には泥酔して大暴れ。半田(井浦新)は、アルコール依存症について調べ始めたえみるを断酒会に連れていく。会に出席したえみるは、金森(遊井亮子)ら参加者の話に衝撃を受ける。
第9話 2018年9月11日「娘より金 育児放棄の母と対決」
みる(吉岡里帆)は京極(田中圭)から、受給者の幸子(小野和子)と孫のハルカ(永岡心花)が暮らす丸山宅でぼや騒ぎがあったと知らされ、半田(井浦新)と共に駆け付ける。すると、6年前に離婚し、男と失踪した幸子の娘・梓(松本まりか)が4年ぶりに戻っていた。そして、今後は介護と育児に専念するので自分も生活保護を受けたいという。一方、阿久沢(遠藤憲一)は娘・麻里(阿部純子)の救急搬送先の医師から、妊娠を知らされる。
最終話 2018年9月18日「命守る最後の砦…私たちができること」
えみる(吉岡里帆)は、ハルカ(永岡心花)を1週間以上放置して連絡のつかない梓(松本まりか)に入る生活保護費を、銀行振り込みから窓口支給に変更。すると梓が恋人・洋介(渋谷謙人)と乗り込んで来る。京極(田中圭)、半田(井浦新)と応対し、ハルカを梓の元に帰すのは危険だと判断したえみる。だが児童養護施設入所には親の同意が必要だ。一方、阿久沢(遠藤憲一)は麻里(阿部純子)におなかの子の父親と話してみるよう促す。
各話視聴率
番組公式サイト
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