概要
波瑠と鈴木京香が刑事役で初タッグを組む、新感覚のミステリードラマ。“熱血バカ”と称される肉体派刑事・矢代朋を波瑠が、文書解読のエキスパートで頭脳派の鳴海理沙を鈴木が演じる。
一見正反対のタイプに思える矢代と鳴海がバディを組むことで、互いの根底に共通するものを見い出し、息の合った相棒へと成長していくさまを描く。
ストーリー
無鉄砲な捜査で負傷し、1カ月の昏睡状態から奇跡的に回復した刑事・矢代朋(波瑠)が異動を命じられたのは、薄暗い地下にある窓際部署「特命捜査対策室」第6係。矢代は未解決事件の文書捜査を担当する文書解読係の無愛想な先輩刑事・鳴海理沙(鈴木京香)と共に新部署で働き始めるが、ほぼ倉庫番である業務に苦痛を覚える。
そんな中、強行犯係の刑事たちから連続変死事件の被害者女性2人の遺書が理沙のもとに持ち込まれる。すぐに犯人像を特定した理沙に強行犯の刑事は懐疑的だが、被害者女性2人の部屋から10年前に捜査が打ち切りとなった密室殺人事件の被害者で作家の島田泉水のサイン入り自著が見つかり…。
キャスト
波瑠
矢代朋 役
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)の刑事。巡査部長。空手家の父親譲りの体力と柔術に自信がある。自分でも刑事は天職だと思っているが、ある事件で1カ月の昏睡状態に陥り奇跡的に命を取り留めた結果、現職へ異動となる。報告書を書くことすら苦手だったが、上司の理沙を介して文字を手がかりに謎を解くことに興味を持ち始める。
鈴木京香
鳴海理沙 役
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係の刑事。警部補。わずかな文章から書き手の性格や思考を言い当てる類いまれな能力の持ち主。「人より文字が好き」と豪語し、ひっそりとした地下にある第6係の文書室にこもっていて、周りからは「倉庫番の魔女」と呼ばれている。いつも冷静に見えて、予想外のことが起きると激しく動揺してしまう一面も。
沢村一樹
古賀清成 役
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」室長。警視。たたき上げからの成り上がりで、刑事としてのプライドが高い。捜査一課強行犯係の係長だったが、特命捜査対策室をテコ入れするため、室長に抜てきされた。しかし屈辱感でいっぱいなため、結果を残して再び花形部署の一課に返り咲こうと意欲を燃やし、部下を怒鳴りつけている。特に第6係を不要の係とみなして嫌い、嫌味たっぷりな態度で朋を叱責。理沙とは過去に因縁がある。
工藤阿須加
岡部守 役
警視庁捜査一課「第3強行犯捜査 殺人犯捜査」第5係の刑事。巡査部長。朋とは同期。第6係に異動した朋の代わりに、強行犯係へ配属。やっと念願の捜査一課の刑事になり、上司に認められようと必死だが、朋には強行犯係の捜査状況を伝えることもある。
高田純次
財津喜延 役
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係の係長。警部。温厚な人柄で、人格がバラバラすぎる第6係のメンバーをうまくまとめる。眼鏡越しの目の奥で何を考えているかよく分からないが、実は切れ者で雄弁。古賀にも一目置かれている。理沙の才能を早くから見いだして引き抜き、朋とバディを組ませようと思いついた張本人。私生活では恐妻家。
光石 研
川奈部孝史 役
警視庁捜査一課「第3強行犯捜査 殺人犯捜査」第5係の係長。警部。朋にとっては元・直属の上司。警視庁の中でも花形とされる強行犯係において、エース格の刑事として活躍。捜査現場で特命捜査対策室のメンバーと鉢合わせるたび、目障りな存在だと思っている。その一方で、時に理沙の文書捜査能力を利用し、捜査を進めることも。
遠藤 憲一
草加慎司 役
警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係の主任。警部補。愚直で真面目で超無口、超早飯。足を使った我慢強い捜査をいとわないが、第6係に異動してからは主に文書箱を運んだりしているため、「倉庫番のフランケン」と呼ばれていた。しかし、朋が異動してきてからは文書が武器の捜査熱心な“お遍路刑事”として復活。朋を熱心に教育する。実は、理沙にひそかに思いを寄せている。
スタッフ
原作 - 麻見和史『警視庁文書捜査官』(角川文庫/KADOKAWA)
脚本 - 大森美香
音楽 - 村松崇継
ナレーション - 増田晋
警察監修 - 古谷謙一
医療監修 - 中澤睦雄
制作協力 - アズバーズ
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー - 服部宜之(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
演出 - 田村直己(テレビ朝日)、樹下直美(アズバーズ)
制作著作 - テレビ朝日
主題歌 - 平井堅「知らないんでしょ?」(アリオラジャパン)
各話あらすじ(2018年4月19日 - 6月7日)全8話 平均視聴率 12.91%
第1話 2018年4月19日 「別荘で文書改ざん!?密室殺人空白の10年…頭脳派&熱血刑事が挑む」※初回15分拡大(21:00 〜 22:09)
無鉄砲な捜査で負傷した警視庁捜査一課の朋(波瑠)は復帰早々、「特命捜査対策室」第6係に異動。未解決事件の文書捜査担当部署という触れ込みだが、実態は捜査資料の‘倉庫番’だ。そんな折、強行犯係から連続変死事件の被害者2人の遺書が持ち込まれ、主任の理沙(鈴木京香)が犯人像と犯行動機を解析。2人が、10年前に不審死を遂げたミステリー作家・泉水(中山美穂)のサイン入り著書を所持していたことも分かる。
第2話 2018年4月26日「誘拐2つの点と線!?逃亡12年…3文字の親子愛」
IT企業社長・雅也(戸次重幸)の15歳の娘・遥花(畑芽育)が誘拐された。捜査本部に招集された朋(波瑠)は雅也の秘書を装い、身代金1億円の受け渡しに向かうが、正体を見破られてしまう。犯人が最初の電話で遥花の声を聞かせた際、遥花は「かもめ」と口にした。実は、12年前の未解決誘拐事件で、主婦・菜々美(高岡早紀)の3歳の娘も「かもめ」と言い残しており、朋はその捜査に理沙(鈴木京香)が加わっていたと知る。
第3話 2018年5月3日「死者から5年後届く百人一首!!教授と禁断愛!?」
殺害された与田(深水元基)の刺青を見た理沙(鈴木京香)が、百人一首の言葉だと断定。与田が5年前に殺された大学生・佳織(福原遥)の恋人だと指摘し、朋(波瑠)は驚く。百人一首を研究していた佳織の事件は、未解決。父・繁夫(遠山俊也)から預かった日記と百人一首から、理沙は‘彼’が2人いたと推察し、札が1枚抜けていると気付く。一方、ゼミの教授・塚本(吉田栄作)が、佳織のストーカーだった可能性が浮上する。
第4話 2018年5月10日「良妻賢母失踪15年!!山奥の殺人と涙のレシピ!?」
東京郊外のつり橋から突き落とされて意識不明のショップ店員・真智(吉井怜)の車から、15年前に失踪した里美(真飛聖)の毛髪が発見される。里美は、現在は国会議員の夫・晃一(堀部圭亮)と息子2人と共に訪れていた神社の祭りの最中、こつぜんと姿を消していた。朋(波瑠)と草加(遠藤憲一)の捜査や、理沙(鈴木京香)の筆跡鑑定により、真智が図書館で、里美の失踪事件に関する蔵書や資料を多数借りていたことが判明する。
第5話 2018年5月17日「オペ室の完全犯罪!?ドクターが隠す殺人カルテ」
急死した官僚・須賀(児玉頼信)の体内から手術用鉗子(かんし)が見つかり、5年前の手術の医療ミス疑惑が浮上。理沙(鈴木京香)はその手術の1週間後、同病院の放射線技師・中尾(町井祥真)が刺殺された未解決事件に気付き、第6係の面々は関連を疑う。朋(波瑠)は古賀(沢村一樹)に中尾の件の再捜査を願い出るが、偶然にも、須賀の執刀医の弟で同手術の第一助手が、数カ月前銃撃されて生死の境をさまよった朋の主治医で…。
第6話 2018年5月24日「同窓会殺人!!W不倫…密会文書改ざんする女!?」
高校の同窓会に出席した朋(波瑠)は、当時交際していた圭人(桐山漣)と友莉子(入山法子)がそれぞれ別人と結婚したと知る。散会後、磯野(柳下大)が朋を呼び止めた。6年前に同級生の千鶴(板野友美)が殺された事件は未解決だが、磯野は同窓会のSNSグループの中に犯人がいるという。その後、千鶴の事件を再捜査しようと張り切る朋に、磯野殺害の報が。そんな中、理沙(鈴木京香)がSNSに隠された暗号に気付く。
第7話 2018年5月31日「最終章!三億円事件時効寸前!!美女が失踪1`動く死体!?」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
殺人の現場に落ちていた2千円札が、15年前、現金輸送車が襲撃され、3億円が強奪された未解決事件で盗まれたものと判明。殺された藤枝(長谷川朝晴)が事件に関与していた可能性が浮上する。同じ場所で見つかったカードは、理沙(鈴木京香)が欧米の子どもがスペルを作るのに使う「フラッシュカード」だと指摘。並べ替えると「RISK」「HELP」となり、朋(波瑠)は誰かが助けを求めていると古賀(沢村一樹)らに訴えるが…。
最終話 2018年6月7日「さらば矢代!! 三億円事件…文書改ざんで殺人連鎖!?」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
会社社長・百々瀬(石黒賢)の娘で、藤枝(長谷川朝晴)の殺害現場に遭遇し拉致された佐智(谷村美月)は救出されるが、朋(波瑠)は犯人・秋田(岡田浩暉)を取り逃がす。さらに、その秋田も刺殺された。秋田と藤枝は、15年前の3億円強奪事件の犯人の疑いが濃厚で、秋田殺しの犯人は依然不明だ。そんな中、カードで手掛かりを残した佐智が証言を開始。一方、15年前の供述調書の筆跡に疑問を抱く理沙(鈴木京香)は警備員・水口(梨本謙次郎)を訪ね、拳銃に関する水口の証言が調書にないと知る。
※第1話・第6話・最終話は前座番組『警視庁・捜査一課長』とのコラボレーションとして放送。
各話視聴率
番組公式サイト
警視庁文書捜査官 - Wikipedia