原作概要
『宮本から君へ』(みやもとからきみへ)は、新井英樹による漫画作品。新卒営業マンの主人公が、恋や仕事に不器用ながらも成長し、自分なりの生きざまを見つけていく物語である。
新井英樹の連載デビュー作であり、講談社『モーニング』誌上に、1990年35号から1994年34号にかけて掲載された。単行本は講談社より全12巻(モーニングKC)。後に全6巻(KCデラックス)。2009年には太田出版より全4巻の豪華本を刊行。『定本』には2009年時点の主人公周辺のエピソード『はんぶんくらい』が新規書き下ろしで収録されている。また、講談社はモーニングKC版をオンデマンド配信している。
概要
新井英樹の名作漫画を原作に、池松壮亮主演で新米サラリーマンのほろ苦く厳しい日常を描く青春グラフィティー。恋にも仕事にも不器用な、文具メーカー「マルキタ」の新人社員・宮本浩(池松)が、営業マン、そして人間として成長していく姿を描く。原作に出てくる名言の数々も健在。
脚本と監督を務めるのは、映画「ディストラクション・ベイビーズ」で第69回ロカルノ国際映画祭にて新進監督コンペティション部門・最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也。主題歌を、原作者の新井が大ファンと公言しているエレファントカシマシが担当するのも注目。
ストーリー
大学を卒業して都内の文具メーカー「マルキタ」の営業職になった宮本浩(池松壮亮)は、営業スマイル一つできず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。そんな宮本には、通勤途中に代々木駅のホームで一目ぼれした、トヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子(華村あすか)がいた。
何度かチャンスはありながらも、なかなか行動に移せずにいた宮本だったが、ある日決死の思いで声を掛ける。そこから宮本は、恋と仕事の中で成長し、自分の生き方を見つけていく。
キャスト
宮本浩 - 池松壮亮
文具メーカー「マルキタ」の新人社員。恋も仕事も不器用な営業マンだが、泣き、笑い、怒り、自分の存在の小ささにいら立ちながらも、必死に前に進もうと奮闘し成長していく。
田島薫 - 柄本時生
「マルキタ」の新人社員。宮本の同期で、良き相談相手。トレードマークは関西弁。
小田三紀彦 - 星田英利
「マルキタ」の営業部課長。宮本や田島の上司。
甲田美沙子 - 華村あすか
「トヨサン自動車」の受付嬢。宮本が駅のホームで一目ぼれをする美しい女性。
大芝 - 新名基浩
「マルキタ」の新人社員。宮本の同期。とぼけた性格で、たびたび周囲をイラつかせる。
岡崎部長 - 古舘寛治
「マルキタ」の営業部部長。宮本が仕事で失敗するたびに説教するも、小田に説得され、いつも尻拭いをする。
安達辰也 - 高橋和也
益戸景 - 浅香航大
島貫康治 - 酒井敏也
中野靖子 - 蒼井優
神保和夫 - 松山ケンイチ
ゲスト
石原 - 川面千晶〈第1話〉
茂垣裕奈 - 三浦透子〈第1話・2話〉
長山克美 - 綾田俊樹〈第2話・3話〉
ミポタン - 川上友里〈第2話・3話〉
中島 - 森田涼花〈第4話〉
トヨサン警備員 - 田中貴裕〈第4話〉
美濃 - 尾藤イサオ〈第5話・6話〉
宮本武夫 - 新井英樹〈第5話〉
宮本秀子 - 工藤時子〈第5話〉
小田友子 - ぼくもとさきこ〈第5話〉
ともえママ - 中村京子〈第5話〉
不動産屋 - 岡本誠〈第5話〉
タクシードライバー - 峯田和伸〈第11話〉
スタッフ
監督・脚本 - 真利子哲也
主題歌 - エレファントカシマシ『Easy Go』
エンディングテーマ - MOROHA『革命』
オープニング・エンディング撮影演出 - 佐内正史
撮影 - 芦澤明子、浜田憲司
照明 - 永田英則
音楽 - 池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
美術装飾 - 山田智也
録音 - 蟻川真矢
助監督 - 佐野隆英
衣装 - 川本誠子
スタイリスト - 伊賀大介
ヘアメイク - 酒井夢月
チーフプロデューサー - 大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー - 藤野慎也(テレビ東京)、清水啓太郎(松竹撮影所)、加藤賢治(松竹撮影所)
制作担当 - 村山亜希子
製作会社 - テレビ東京 、松竹撮影所
各話あらすじ(2018年4月6日 - 6月29日)全12話
第1話 2018年4月6日
大学を卒業して文具メーカー「マルキタ」の営業マンになった宮本(池松壮亮)は、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。そんななか、通勤途中に代々木駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・美沙子(華村あすか)に声をかけるタイミングをうかがっていた。
第2話 2018年4月13日
甲田美沙子(華村あすか)との合コンで起きた“フルーツポンチ事件”から数日後。宮本浩(池松壮亮)は、気まずさから美沙子と会わぬよう時間をずらして通勤していた。 一方会社では、岡崎部長(古舘寛治)に得意先の文具店へ2カ月顔を出していない事がバレる。宮本は慌てて謝りに行くが、激怒する店長に営業マンとしてあるまじき言葉を放ってしまう。そんな中、宮本は合コンで出会った茂垣裕奈(三浦透子)と夜の渋谷で遭遇する。
第3話 2018年4月20日
美沙子(華村あすか)と一緒に通勤しはじめた宮本(池松壮亮)。ある日、美沙子が「仕事をさぼりどこかに行こう」と提案してきて、戸惑いつつもデートをする。
第4話 2018年4月27日
美沙子(華村あすか)を逃げ場にするのは卑怯と考える宮本(池松壮亮)。「逃げている間は彼女を抱かない」とこだわるが、美沙子から詰め寄られ、葛藤する。
第5話 2018年5月4日 ※「世界卓球選手権・女子日本×コリア、男子 日本×韓国」中継延長のため92分繰り下げ (2:24 - 2:55)
美沙子(華村あすか)との恋愛に終止符を打った宮本(池松壮亮)。忘れられない宮本は、一人暮らしを始めるが、それがきっかけで父親(新井英樹)と飲みに行く。
第6話 2018年5月11日
宮本(池松壮亮)は、神保(松山ケンイチ)に付いて行く決意をする。ある日、神保から飲みに誘われ居酒屋へ向かうと中野靖子(蒼井優)らが集まっていた。
第7話 2018年5月18日
仲卸業者の島貫部長(酒井敏也)は、コンペの競合相手に肩入れしている。神保(松山ケンイチ)と宮本(池松壮亮)は、コンペに力が入るも打開策が見つからない。
第8話 2018年5月25日
宮本(池松壮亮)と神保(松山ケンイチ)が出した勝負の見積価格。しかし、ニチヨンの益戸(浅香航大)に漏れて、マルキタより安価な提案をされてしまう。
※2018年6月1日は「 錦織圭×シモン【全仏オープンテニス2018・3回戦】 」中継のため、休止。
第9話 2018年6月8日
ライバルにつかみかかり、安達(高橋和也)から営業失格の烙印(らくいん)を押された宮本(池松壮亮)。反省し丸刈りにするが、コンペを諦めきれず…。
第10話 2018年6月15日 ※0:57 〜 1:28
高級感あるデザインを見つけ出した宮本(池松壮亮)。神保(松山ケンイチ)と小田課長(星田英利)の3人だけで秘密裏にコンペへの再提案を進めていたが…。
第11話 2018年6月22日 ※0:57 〜 1:28
帝皇製薬にサンプルを提出すべく、島貫部長(酒井敏也)に時間をもらった宮本(池松壮亮)。だが、その前に益戸(浅香航大)と一緒に会社を出る姿を目撃する。
最終話 2018年6月29日 ※0:57 〜 1:28
コンペの結果が出る日。神保(松山ケンイチ)らも神妙な面持ちの中、宮本(池松壮亮)の携帯電話にその結果を伝える、安達(高橋和也)からの着信が。
番組公式サイト
宮本から君へ - Wikipedia
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