概要
長澤まさみの主演で、「リーガルハイ」シリーズ、「デート〜恋とはどんなものかしら〜」(共に同系)、映画「ミックス。」などの古沢良太がオリジナル脚本で描く、痛快エンターテインメントコメディー。個性豊かなコンフィデンスマン(信用詐欺師)たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界などの華やかな世界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る姿を描く。
ストーリー
都内の高級ホテルのスイートルームに居を構え、業界を牛耳る悪徳大富豪たちをターゲットにした詐欺の計画を日夜練るダー子(長澤まさみ)。天才的知能と抜群の集中力で、専門知識を短期間でマスターし、あらゆる職業人になりすますダー子と行動を共にするのは、真面目で小心者のボクちゃん(東出昌大)と、百戦錬磨のベテラン・リチャード(小日向文世)。
3人は、抜群のチームワークで常識外れの作戦を仕掛け、一度狙ったターゲットは絶対に逃さない。だまし、だまされ、時には味方さえ欺きつつも、奇想天外なトリックで、金の亡者たちから金を巻き上げようと奮闘する。
キャスト
コンフィデンスマン
様々な手口を使い、悪徳な方法で大金を稼ぐ者から巨額を騙し取る詐欺師たち。ただし決してただの悪党や犯罪者ではなく、ターゲットは弱者に不利益をもたらす悪徳商法のほか反社会的組織の人間と結託した違法行為などで巨額の富を築いたトップがほとんどであり、基本的に一般人には手を出さない。また騙したターゲットに潰された店などに手に入れたお金を寄付するなど義賊的な一面も持つ。3人の中の掟として「万が一命の危機に陥る事態が起こっても助け合わない」というものがあるが、結局は事前に仕掛けていたトリックなどで助け合っている。
また、多くの「子猫ちゃんたち」と呼ばれる手下を抱えており、手に入れたお金の一部を報酬として受け取る代わりにターゲットの情報収集からエキストラ、直接近づいての入れ知恵など様々な形でサポートをする。ただし回によってはこれが要因でターゲットから強奪した巨額が経費と化し、ダー子たちの取り分がない時もある。
ダー子
演 - 長澤まさみ
本作の主人公。天才的な頭脳と抜群の集中力でどれほど難解な専門知識も短期間でマスターし、様々な役柄の人物に簡単になりきることができる。一方でハニートラップの才能は無く、ボクちゃんからも色気についてはエロババア呼ばわり等で酷評されている。普段の振る舞いはエキセントリックそのものでありその振る舞いにボクちゃんは振り回されがち。
過去の経歴は一切不明だが、時折自分が天涯孤独であるような発言もしている。時に金よりも正義や良心に左右されがちなボクちゃん、良識人として冷静な感覚を持つリチャードに対し、常に金が第一優先であり、相手の心情よりも奪い取れる金の方を優先する発言の多々にボクちゃんが叱責することも多いが、一方で過去の経験やトラウマが元で悪事に手を染めているターゲットに対しては、大金と引き換えではあるもののそのトラウマを乗り越えるような形で更生させているなど、決して「相手の事を思いやれない人間」でもない。
普段は高級ホテルのスイートルームに居を構えており、実質的に3人のアジトとなっている。高級食材に駄菓子を取り合わせて食べるという変わった味覚の持ち主。
各話の冒頭では真っ白い部屋でその話のテーマにあった偉人や作品の名言を読み上げている。
最終回でボクちゃん、リチャードを含め本名やあだ名の命名由来、経歴などが明かされたように描かれていたが、実際はダー子が仕掛けた全て架空の設定で有ったため結局謎のままである。
ボクちゃん
演 - 東出昌大
ダー子・リチャードと共に行動する詐欺師。計画の全貌を教えてくれないなどいつもダー子やリチャードに振り回される上、お人よしで小心者ゆえにターゲットに深入りしてしまうなどのケースも多い。報酬が少なかったり命の危機を感じていつも2人と決別して真っ当に働こうとするが、知らず知らずのうちにダー子が仕掛けた罠で戻ってくるよう仕向けられたりと、なんやかんやで再び2人の元に戻って来てしまう。
ダー子同様過去の経歴は不明だが、ダー子の口から自身同様天涯孤独の身であることを匂わせられている。
リチャード
演 - 小日向文世
ダー子・ボクちゃんと共に行動する詐欺師。超一流の変装技術を持ち、ダー子同様様々な役柄で潜入する。普段は品の良さを生かしたジェントルマンな風貌であり、ダー子とも気が合っている。
ターゲットを騙すためにかかった経費やその儲けを計算して2人に伝えており、コンフィデンスマン達の経理担当の面も持ち合わせている。
チョビ髭
演 ‐ 瀧川英次(第1話・第2話・第9話)
3人の詐欺師の部下。様々な役柄に扮し3人を助ける。第9話では久方ぶりに登場し、自身の怨みをきっかけにターゲットを用意した。
五十嵐
演 ‐ 小手伸也(第2話 - 最終話)
神出鬼没な腕利きの詐欺師。元々は弱者も騙す正真正銘の悪徳詐欺師だったが、ダー子に出会い心酔したことによって改心した。様々な組織に入り込み、二重スパイとしても活動。ダー子とリチャードとは面識があったが、ボクちゃんとは第2話の成功パーティでようやく味方であることを知った。第4話でダー子のいる高級ホテルのスイートルームに勝手に入り込み、その後も度々スイートルームに現れているため実質的に4人目の仲間とも言える。
バトラー
演 ‐ Michael Keida、Alex J.D
ダー子たちのアジトである高級ホテルのスイートルームの執事。ダー子たちの食事のお取り寄せから詐欺のための資料収集までこなす。
元々は最終話で登場した鉢巻秀男の部下。バッグから銃を出した際に暴発し足を負傷、使えない人間として風呂場に捨てられる。だが、実際には血のりが発射されていたため負傷しておらず、鉢巻が撤収する際にも置いてかれていたが、ダー子たちの計らいでバトラーとして現場を脱出。その後、バトラーの腕がいいということでそのまま3人の専属バトラーとして雇われる。
スタッフ
脚本 - 古沢良太
企画 - 成河広明
プロデューサー - 草ヶ谷大輔、古郡真也
演出 - 田中亮、金井紘
制作・著作 - フジテレビ
主題歌 - Official髭男dism「ノーダウト」
各話あらすじ(2018年4月9日 - 6月11日)全10話 平均視聴率 8.88%
第1話 2018年4月9日「ゴッドファーザー編」ラテ欄「華麗なる詐欺師今夜の標的は強欲非道ゴッドファーザー!!」 ※初回30分拡大(21:00 - 22:24)
ダー子が新たなターゲットとして目を付けたのは、公益財団『あかぼし』の会長・赤星栄介(江口洋介)。表の顔は文化芸術やスポーツの振興、慈善事業に勤しむ名士だが、その裏では経済ヤクザとして暗躍し、日本のゴッドファーザーとも呼ばれる男だった。赤星は何よりも仲間を大切にし、そのファミリーは鉄の結束で結ばれているとも言われていた。ダー子は、国税庁からマークされている赤星が、莫大な現金資産を海外に持ち出そうと目論んでいると推測。
第2話 2018年4月16日「リゾート王編」ラテ欄「冷酷非情の美しきリゾート女王の秘密を暴け!!」 ※15分拡大(21:00 - 22:09)
詐欺から足を洗いたいボクちゃん(東出昌大)は、温泉旅館で優しい女将・操(本仮屋ユイカ)らと仕事に励む。ところが経営不振から、操が宿を大手リゾート開発業者「桜田リゾート」に売却すると言い出した。社長のしず子(吉瀬美智子)がただ同然で買いたたこうとしていると知ったボクちゃんは、1億5千万円あれば宿を売らずに済むと聞き、ダー子(長澤まさみ)らにあくどい商売をしているしず子から同額を奪いたいと提案する。
第3話 2018年4月23日「美術商編」ラテ欄「金まみれセクハラ美術評論家と対決!!」
ダー子(長澤まさみ)ら3人の今回の標的は、マスコミでも活躍する有名美術評論家の城ケ崎(石黒賢)。ボクちゃん(東出昌大)の知人の美大生・ユキ(馬場ふみか)を弄び、黒いうわさにも事欠かない人物だ。早速、ダー子が中国人バイヤーに成り済まして城ケ崎主催のオークションに参加し、関心を引くことに成功。続いて、贋作(がんさく)画家・伴(でんでん)に描かせた‘ピカソ’を、ボクちゃんが古美術商のふりをして持ち込むが…。
第4話 2018年4月30日「映画マニア編」ラテ欄「舞台は映画の都パワハラ社長を倒せ」
ダー子(長澤まさみ)は繁華街にいた泥酔状態の男性・宮下(近藤公園)が破り捨てた封書の中身が食品偽装の内部告発文だと知り、勤務先の大手食品会社社長・俵屋(佐野史郎)を標的に選ぶ。俵屋は社員に‘シネマハラスメント’を繰り返すほどの映画マニア。早速、ダー子は映画関係者が集まる老舗カフェバーの女主人に、リチャード(小日向文世)が大物プロデューサー、ボクちゃん(東出昌大)が新進監督に成り済まし、俵屋に接近する。
第5話 2018年5月7日「スーパードクター編」ラテ欄「名医の汚れた顔を暴け!!」
リチャード(小日向文世)の盲腸の手術をした外科医・田淵(正名僕蔵)が、工事現場で働くのをボクちゃん(東出昌大)が目撃。病院理事長・ナンシー(かたせ梨乃)の息子で外科医の新琉(永井大)は有名な‘スーパードクター’だが、実際に執刀していたのは田淵だった。しかも、あまりの薄給に昇給を願い出たところ、でっち上げの医療過誤を理由に職を失ったという。ダー子(長澤まさみ)はボクちゃんを米国帰りの外科医として送り込む。
第6話 2018年5月14日「古代遺跡編」ラテ欄「強欲非道のエリートから故郷を守れ」
ボクちゃん(東出昌大)は2年ぶりに、のどかな風景と守夫(野添義弘)・美代(長野里美)夫婦の店の素朴なラーメンに感動した十色村を訪れる。すると、地域再生のための施設建設は頓挫し、産廃処理場の着工が目前。全ては悪質コンサルタント・斑井(内村光良)の策略だった。地質調査中の現場から土器や土偶を出土させて工事を中止にするべく、ダー子(長澤まさみ)やリチャード(小日向文世)らは現場を‘巨大遺跡’に装う作戦に出る。
第7話 2018年5月21日「家族編」ラテ欄「骨肉の遺産争い暴かれる家族の秘密」
リチャード(小日向文世)がすりで収監された理花(佐津川愛美)の家財道具を預かり、ダー子(長澤まさみ)がその中から、「10億円を子どもの誰かに譲る」と記された父親からの手紙を発見する。理花に面会したところ、父親は資産家・要造(竜雷太)で、愛人の子だった理花は、要造の妻、兄姉にいじめられ、18年前に家を出たと分かる。ダー子は金はいらないと言う理花に成り代わり、大金を巻き上げようと、要造の屋敷に入り込む。
第8話 2018年5月28日「美のカリスマ編」ラテ欄「パワハラ暴言姫悪業の真相を暴け!!」
個人経営のエステティシャン・ほのかはカリスマ美容家・ミカ(りょう)が全国展開するサロンに採用された。ところが1年後、ミカの暴言で引きこもってしまったほのかは、元常連のリチャード(小日向文世)に慰謝料の相談をする。そこで、ボクちゃん(東出昌大)が韓国のコスメショップ経営者としてミカに接触するも、あえなく撃沈。一方、‘山形在住のやぼったい40歳’にふんして現れたダー子(長澤まさみ)にミカは関心を示す。
第9話 2018年6月4日「スポーツ編」ラテ欄「IT社長の強権 支配から選手を守れ」
ダー子(長澤まさみ)らの知人のちょび髭(瀧川英次)が、ベンチャー企業社長・桂(小池徹平)を標的にしたいと相談。ちょび髭が応援する独立リーグの野球チームと下部リーグのサッカーチームを買収した桂は、チームを私物化した揚げ句、ボロボロにして放り出したという。卓球に目を付けて失敗したダー子は、架空のバスケットボールのチームを作って売り付けようと、元日本代表候補の半原(和田聰宏)らをスカウトする。
最終話 2018年6月11日「コンフィデンスマン編」ラテ欄「目に見える物が真実とは限らない…何が本当で何が嘘か」 ※15分拡大(21:00 - 22:09)
地道に引っ越し業者として汗を流すボクちゃん(東出昌大)は、一緒に働く鉢巻(佐藤隆太)が結婚詐欺に遭ったと知る。そして、その似顔絵からダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の仕業だと確信し、鉢巻を伴いダー子の部屋へ。直後、鉢巻の手下がなだれ込んで来た。鉢巻の正体は、かつて東京・新宿一帯を根城にしていた中国系マフィアの息子。父を裏切り、死に追いやった人物を捜し求め、3人にたどり着いたという。
スペシャル 2019年5月18日「運勢編」
コンフィデンスマン=信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、宇宙に行きたいと切実に願うアプリ開発会社の社長・松崎を巧みにだまし、大金をせしめる。ダー子が次なるターゲットとして狙いを定めたのは、投資家の阿久津晃(北村一輝)。阿久津は投資家とは名ばかりの闇金業者で、賭けポーカーの元締としても暗躍する危ない男だった。
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