概要
不自然な死を遂げた人の死因を解明して、偽装殺人や医療ミスなどを暴く法医学ミステリー。死因究明のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」で働く法医解剖医の三澄ミコトを、同局系の連続ドラマに主演するのは今作が初めてとなる石原さとみが演じる。
脚本は「逃げるは恥だが役に立つ」(同系)などを手掛けた野木亜紀子によるオリジナルストーリー。ミステリーとともに、特殊な世界に身を置きながら、私生活では普通の人と変わらない日常を送るミコトたちラボのメンバーの姿も描き出す。
ストーリー
海外とは異なり、日本では“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の場合でも、ほとんどは解剖されることなく荼毘(だび)に付されている。そんな日本で、死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」が新設された。
UDIラボに運び込まれるのは、不自然な死を遂げた怪しい死体ばかり。法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)は、ある理由から不自然死を放置することが許せず、死の裏側にある偽装殺人・医療ミス・未知の症例などを日々突き止めていた。
特殊な世界に身を置くミコトだったが、勤務の中で仲間と笑い合い、仕事が終われば合コンにも行き、おいしい食事も食べる、ごく普通の生活を送っていた。
キャスト
不自然死究明研究所 UDIラボ
三澄 ミコト(みすみ みこと)〈33〉
演 - 石原さとみ
UDIラボの三澄班を率いる法医解剖医。医大の法医学教室で准教授として研さんを積み、4カ月前にラボに着任した。合理的な性格のため、無駄な争いを避けて笑顔で切り抜けようとする。ある理由から不自然死の放置が許せない。
中堂 系(なかどう けい)〈41〉
演 - 井浦新
UDIラボの中堂班を率いる法医解剖医。3000件もの解剖実績があるベテランだが、態度も口も悪いため、チームを組む臨床検査技師がすぐに辞めてしまい、記録員もいない。目的のためには手段を選ばず、ラボに出入りする葬儀業者に何かを探させている。
久部 六郎(くべ ろくろう)〈26〉
演 - 窪田正孝
医大生。UDIラボ三澄班で記録員のアルバイトをしている新人。ラボで法医学という未知の世界を徐々に知っていく。ネットやガジェットに精通している。
東海林 夕子(しょうじ ゆうこ)〈35〉
演 - 市川実日子
UDIラボ三澄班の臨床検査技師。薬学部出身。ラボ設立時から在籍し、仕事よりプライベートが優先。好き嫌いが激しく、仲間内では遠慮がない。ミコトとは監察医務院時代から面識がある、気の合う同僚。
坂本 誠(さかもと まこと)〈50〉
演 - 飯尾和樹(ずん)
臨床検査技師。
神倉 保夫(かみくら やすお)〈55〉
演 - 松重豊
UDIラボ所長。元は厚労省の職員で、東日本大震災の身元不明遺体調査を機にラボへの転属を志願したという話もあるが、単なる天下りといううわさも。補助金に依存するラボの運営に危機感を持っているが、自由過ぎるメンバーたちに好き勝手にされる。
その他
末次 康介(すえつぐ こうすけ)〈45〉
演 - 池田鉄洋
六郎の飲み仲間。
木林 南雲(きばやし なぐも)〈28〉
演 - 竜星涼
フォレスト葬儀社の社員。
三澄 秋彦(みすみ あきひこ)〈25〉
演 - 小笠原海(超特急)
ミコトの弟。予備校講師。
関谷 聡史〈33〉
演 - 福士誠治
ミコトの恋人。
宍戸 理一(ししど りいち)〈43〉
演 - 北村有起哉
フリー記者。
毛利 忠治(もうり ただはる)〈39〉
演 - 大倉孝二
UDIラボに解剖を依頼する西武蔵野署の刑事。
向島 進〈34〉
演 - 吉田ウーロン太
西武蔵野署の刑事。
三澄 夏代(みすみ なつよ)〈53〉
演 - 薬師丸ひろ子(特別出演)
ミコトの母。弁護士。
スタッフ
脚本 - 野木亜紀子
音楽 - 得田真裕
法医学監修 - 上村公一、鵜沼香奈(東京医科歯科大学)
警察監修 - 石坂隆昌
感染医学監修 - 山陽子(北里大学)
科学監修 - 岩尾徹(東京都市大学)
科学捜査監修・火災取材協力 - 山崎昭(法科学鑑定研究所)
暗号通貨監修 - 株の学校ドットコム
殺陣指導 - 剣武会
法歯学監修 - 櫻田宏一(東京医科歯科大学)
医療監修 - 原義明(日本医科大学)
消防監修 - 永山政広
プロデュース - 新井順子(ドリマックス)、植田博樹(TBS)
演出 - 塚原あゆ子、竹村謙太郎、村尾嘉昭(ドリマックス)
製作 - ドリマックス、 TBS
主題歌 - 米津玄師「Lemon」(ソニー・ミュージックレコーズ)
各話あらすじ(2018年1月12日 - 3月16日)全10話 平均視聴率 11.06%
第1話 2018年1月12日「名前のない毒」ラテ欄「名前のない毒…連続不自然死の謎を解け」
ミコト(石原さとみ)は日本に新設された「不自然死究明研究所(UDIラボ)」の法医解剖医。彼女の仕事は、不自然な死を遂げた遺体を解剖し、本当の死因を探ることだ。ある日、突然死した高野島という男性の遺体がUDIラボに運び込まれる。ミコトは遺体を解剖し、何らかの薬毒物摂取による急性腎不全の可能性が高いとにらむ。調査を進める中、ミコトは高野島の恋人で遺体の第一発見者である路子(山口紗弥加)と出会う。
第2話 2018年1月19日「死にたがりの手紙」ラテ欄「一家無理心中…自殺に見せかけた事件の真相!?」
ミコト(石原さとみ)や六郎(窪田正孝)たちは、練炭による心中事件が起きた家へ。死亡した4人は自殺志願者交流サイトで集まったらしく、全員赤の他人だった。被害者のうち、一番若い女性だけは身元が分からず、死因も他の3人とは違って凍死と判明。また、彼女の胃の中から「ユキオトコノイ」「タスケテ 花」と書かれたメモが見つかる。捜索願が出されていた高校生・花の両親が駆け付けるが、遺体を見て人違いだと言う。
第3話 2018年1月26日「予定外の証人」ラテ欄「無実の男を救えるか!?勝率0.01%の逆転裁判」
ミコト(石原さとみ)は所長・神倉(松重豊)の依頼で、有名主婦ブロガー殺人事件の検察側の代理証人として出廷。同事件では夫・要一(温水洋一)が容疑者として逮捕されていた。裁判の担当検事・烏田(吹越満)は、流れはほぼ決まっているので要望通りに証言すればいいとミコトに告げる。だが、遺体の刺し傷の再現画像を見たミコトは、凶器は別にあると証言し、烏田と対立。今度は弁護側の証人として裁判に参加することになる。
第4話 2018年2月2日「誰がために働く」ラテ欄「謎の交通事故死!?ブラック企業に殺された夫!」
ミコト(石原さとみ)の母で弁護士・夏代(薬師丸ひろ子)が、UDIで司法解剖を行う予定の男性・佐野(坪倉由幸)の件で相談に来る。バイク事故死した佐野が働く工場の工場長、乗っていたバイクを修理した店員、事故前に佐野の健康診断を担当した医師の3者それぞれが、自分に責任はないと主張しているという。解剖後、事態がさらに複雑化する中、ミコトは同僚の法医解剖医・中堂(井浦新)の過去に関して、不穏な噂を聞く。
第5話 2018年2月9日「死の報復」ラテ欄「盗まれたご遺体!?亡き妻は自殺か?他殺か…?」
ミコト(石原さとみ)は、中堂(井浦新)にまつわる過去の事件と、彼がUDIラボにいる理由を知る。そんな中、青森在住の男性・鈴木(泉澤祐希)が溺死した妻・果歩の解剖を依頼。警察は自殺としていたが、鈴木はそれを強く否定していた。ミコトらは解剖を始めるが、直後、鈴木が果歩の両親に内緒で遺体を盗み出したと判明。しかも2人は夫婦ではなく、駆け落ちした恋人同士だった。解剖は中止となり、遺体は両親に返される。
第6話 2018年2月16日「友達じゃない」ラテ欄「謎のセレブパーティ連続殺人…同僚が容疑者!?」
東海林(市川実日子)は同じスポーツジムの会員同士の飲み会に参加。翌朝、東海林が目を覚ますとホテルのベッドにいて、隣でジム会員の権田原(岩永洋昭)が死んでいた。駆け付けたミコト(石原さとみ)によると、権田原は窒息死。東海林は睡眠薬を飲まされた可能性が高いが、体から薬が検出されない。さらに、飲み会に来る予定だった細川(三宅克幸)も窒息死したと判明。警察が東海林を疑う中、ミコトらは2人の死因を探る。
第7話 2018年2月23日「殺人遊戯」ラテ欄「殺人犯がネットで生中継!?囚われた人質を救え」
ミコト(石原さとみ)は予備校で働く義弟・秋彦(小笠原海)の頼みで、法医学に興味があるという高校生・白井(望月歩)に会いに行くがすっぽかされる。連絡先を伝えてもらった翌日、白井からライブ配信のURLが届く。映像には「殺人者S」を名乗る白井と遺体が映っていた。白井は級友を殺したと言い、ミコトに死因を質問。制限時間内に正解できなければもう1人殺すと宣言する。ミコトは、映像から遺体の死因を検証する。
第8話 2018年3月2日「遥かなる我が家」ラテ欄「謎のビル火災!焼死体が語る最後のメッセージ」
ミコト(石原さとみ)らは警察の依頼を受け、雑居ビルの火災で死亡した10人の遺体を解剖する。1人の遺体から不審点が見つかり、放火殺人の可能性が浮上。同じ頃、現場から逃げ出した生存者が、六郎(窪田正孝)の父で医師・俊哉(伊武雅刀)の勤務先の病院に搬送されていた。俊哉はUDIラボを訪れ、ミコトらに生存者の状況を知らせると同時に、六郎を解雇してほしいと切り出す。俊哉は命を救わない法医学を認めておらず…。
第9話 2018年3月9日「敵の姿」ラテ欄「連続殺人犯は近くにいた!8年越しに掴む真実」
ミコト(石原さとみ)は火災が起きた雑居ビルの隣の空き家で見つかった他殺体を解剖する。口内には「赤い金魚」のような形の痕が残されていた。中堂(井浦新)の元恋人・夕希子(橋本真実)の遺体の口内にも同じ痕があり、UDIラボの面々は同一犯による連続殺人の可能性を疑うが、警察は取り合わない。一方、夕希子の事件を追っているというフリージャーナリスト・宍戸(北村有起哉)は、六郎(窪田正孝)に封筒を渡そうとしていて…。
最終話 2018年3月16日「旅の終わり」ラテ欄「崩壊の危機…UDIメンバー最後の戦い」 ※10分拡大(22:00 〜 23:04)
連続殺人事件の容疑者の男が警察に出頭する。男は複数の遺体を処分した事を自供するが、殺人は否認。このままでは死体損壊と死体遺棄だけで処理される可能性が高く、警察は焦る。一方、宍戸(北村有起哉)がメディアで容疑者と事件について持論を展開。宍戸による容疑者のインタビュー本も売れ、一躍時の人となっていた。そんな中、ミコト(石原さとみ)は検事・烏田(吹越満)から容疑者を追い詰めるため取引を持ち掛けられる。警察の圧力に加え中堂(井浦新)まで取引に賛成する中、ミコトは…。
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