原作概要
『海月姫』(くらげひめ)は、東村アキコによる漫画作品。「おしゃれ」に縁のなかった少女と女装男子が繰り広げる騒動を描いたシュールラブコメディ。
『Kiss』(講談社)にて2008年21号より連載されている。なお、2014年4月号掲載の後、翌5月号を休載し別作品『東京タラレバ娘』を掲載して以後は、2作とも不定期連載の扱いとなっている。単行本は講談社より全17巻が発行されており、10巻までの累計発行部数は220万部を突破している(10巻の帯より)。
第34回(平成22年度)講談社漫画賞少女部門受賞。「このマンガがすごい!2011」オンナ編第3位受賞。
2010年10月から12月にかけてフジテレビ『ノイタミナ』枠でテレビアニメ化。2014年には実写映画化された。
ドラマ概要
ドラマ化された「東京タラレバ娘」など、漫画家・東村アキコの人気作を連続ドラマ化。オタクだらけのアパートに住む “クラゲオタク女子”が、ある出会いから、一生縁がないと思っていた恋を知り、新しい自分や生き方を見つけていく姿を、ギャグを交えて描く。
主人公の倉下月海には月9ドラマ初主演となる芳根京子、月海と三角関係になる、女装が趣味の美男子・鯉淵蔵之介には瀬戸康史、童貞エリートの蔵之介の弟・鯉淵修には工藤阿須加が扮する。脚本は「僕たちがやりました」(同系)の徳永友一、メイン演出は「リーガルハイ」シリーズや「デート〜恋とはどんなものかしら〜」(共に同系)の石川淳一が務める。
原作との相違点
原作では修が兄で蔵之介が弟だが、ドラマ版では蔵之介が兄で修が弟と逆になっている。
原作では花森よしおが運転する車はメルセデスベンツだが、ドラマ版ではスポンサーであるトヨタ自動車のレクサスに変更になっている。
原作ではクラゲ人形や日本人形を売った理由が天水館を買うためであったが、ドラマ版では台所の水道管の修理費のためになっている。
クラゲ人形を、原作ではフリーマーケットのみで販売していたが、ドラマ版では通販でも販売している。
千絵子の母が韓流スターの追っかけをしているが、ドラマ版では羽生結弦の遠征先を追っている。その為、千絵子に天水館を売ることを告げる際の電話の発信地が原作では韓国であったが、国内である。後に稲荷翔子が韓国の彼女に渡したのもオリンピックの最前列の席のチケット。
バーで稲荷翔子が鯉淵修を眠らせるため、原作では修が電話をしている最中に睡眠薬らしき錠剤を飲み物に入れていたが、ドラマ版では修が電話をし終わったあと通信講座で学んだ5円玉を用いた振り子で催眠術をかけた。
ストーリー
男子禁制アパート「天水館」でオタク仲間たちと楽しく暮らす、クラゲオタクの倉下月海(芳根京子)は、ある日、クラゲのことがきっかけで、誰もが振り返るほどの美女と出会う。だが実はその美女は、ファッション好きが高じて女装を趣味としているイケメンプレーボーイ・鯉淵蔵之介(瀬戸康史)だった。
おしゃれ美人だと警戒する天水館の住人たちだったが、なぜか天水館と月海が気に入った蔵之介は、女性のふりをして入り浸るように。程なくして月海は、蔵之介の弟で、大物国会議員である父・慶一郎の秘書を務める童貞エリート・修(工藤阿須加)とも知り合う。月海はこの兄弟と関わるうちに、変化していく。
キャスト
倉下月海 - 芳根京子 / 平澤宏々路(幼少期)
イラストレーター志望の20歳の女の子。夢のために鹿児島から上京したが、専門学校に通うわけでも、イラストを売り込むわけでもなく、男子禁制アパート「天水館」で、オタク女子たちと一緒に楽しく暮らす。病死した母親と幼い頃に一緒に見たクラゲに「お姫さまのドレスみたい」と魅了されて以来、人生のほとんどをクラゲに費やしてきた生粋のクラゲオタク。外見に無頓着で自信もないため、化粧気はなく服装はほぼスウェット。
鯉淵蔵之介 - 瀬戸康史 / 志水透哉(幼少期)
ファッション好きが高じて、女装まで行き着いてしまったオシャレ美男子。大物国会議員・鯉淵慶一郎の愛人の子で、将来政治家にしたいという慶一郎の意向から、鯉淵家に引き取られた。舞台女優だった母譲りの端麗な顔立ちで、付き合った女性は数知れないほどのプレーボーイ。月海に出会い、エリートやオシャレな人間たちとは全く違う世界を知り、月海に興味を抱く。
鯉淵修 - 工藤阿須加
父である慶一郎の秘書として働きながら、政治家の道を継ぐべく将来を嘱望されている。過去のあるトラウマから女性が苦手になり、今まで付き合った女性は1人もいない“童貞エリート”。超が付くほどの真面目な性格。母から離されて鯉淵家に引き取られた腹違いの兄・蔵之介に対して、その悲しみを思い、小さい頃から大切にしてきた
ジジ - 木南晴夏
ばんば - 松井玲奈
まやや - 内田理央
千絵子 - 富山えり子
稲荷翔子 - 泉里香
花森よしお - 要潤
佐々木公平 - 安井順平
鯉淵容子 - 床嶋佳子
鯉淵慶一郎 - 北大路欣也
中原丈雄 ‐ 本人役
ゲスト(テレビドラマ)
第1話
倉下深雪 - 小雪
桐山琴音 - 最上もが(第4話・第5話)
熱帯魚屋の店員 - 玉川蓮
第3話
杉本 - 浜野謙太 (第9話)
第4話
琴音の友人 - 糸原美波、一双麻希
Beverly - 本人役
ダンサー - 里梨愛(α‐X's)、美來(α‐X's)、千聖(α‐X's)
第5話
千絵子の母 - 富山えり子(第6話・第7話)
ノムさん - 安達祐実(最終話)
リナ - 若村麻由美(第6話 - 第8話・最終話)
第6話
ニーシャ - 江口のりこ(第7話・最終話)
第7話
カイ・フィッシュ - 賀来賢人(第8話 - 最終話)
ファヨン - 伊藤ゆみ(第8話 - 最終話)
スタイリスト - 中村涼子
第8話
にゃんこスター - 本人役
最終話
目白樹音 ‐ 滝藤賢一
スタッフ
原作 - 東村アキコ『海月姫』(講談社『Kiss』所載)
脚本 - 徳永友一
編成企画 - 渡辺恒也
プロデュース - 小林宙
演出 - 石川淳一
制作 - フジテレビ / 共同テレビ
主題歌 - SEKAI NO OWARI「マーメイドラプソディー」(TOY'S FACTORY INC)
挿入歌 - SEKAI NO OWARI 「スターライトパレード」「花鳥風月」
各話あらすじ(2018年1月15日 - 3月19日)全10話 平均視聴率 6.09%
第1話 2018年1月15日「月9史上最も奇妙な三角関係!?人は誰でも自分のままで輝ける!」※初回15分拡大(21:00 〜 22:09)
イラストレーターを夢見て鹿児島から上京した20歳の月海(芳根京子)は、クラゲをこよなく愛する‘オタク女子’。好きな分野が異なるオタク仲間たちと男子禁制のレトロな共同住宅「天水館」で暮らしながら、マニアックな青春を満喫していた。ある日、月海はひょんなことからおしゃれな女装男子・蔵之介(瀬戸康史)と知り合う。蔵之介の父・慶一郎(北大路欣也)は政治家で、兄弟もその秘書を務めるエリート・修(工藤阿須加)だった。
第2話 2018年1月22日「初恋の試練天水館が消滅!?尼〜ず最大の危機」
修(工藤阿須加)のことが気になる月海(芳根京子)は、漫画のペン入れのアルバイト中も上の空。そんな中、天水館の水道管が破裂し、修理代20万円が必要になる。だが、実家からの仕送りに頼る月海たちに金はなく、遊びに来ていた蔵之介(瀬戸康史)はフリーマーケットや月海デザインの縫いぐるみ製作で金を稼がせる。その一方、修から天水館の周辺を取り壊す再開発計画を聞いた蔵之介は、計画を阻止してくるよう月海たちに促す。
第3話 2018年1月29日「初デート!暴かれたシンデレラの魔法とウソ」
ある日、月海(芳根京子)は蔵之介(瀬戸康史)に背中を押され、修(工藤阿須加)と人生初のデートへ。緊張する月海は蔵之介に言われた通り、眼鏡を外して何とか修と会話をする。その頃、蔵之介は天水館で月海のデッサンのクラゲをモチーフとした服作りに挑む。食事中、眼鏡をかけた月海を見た修は、彼女が天水館のオタク女子だと気付き、動揺。彼の異変を気にしつつも帰宅した月海は、蔵之介らとクラゲの服作りに熱中することになる。
第4話 2018年2月5日「緊急出動!落ちこぼれ達が起こす大逆転劇!」
蔵之介(瀬戸康史)に会おうとしてオシャレ人間が集まるクラブに迷い込んだ月海(芳根京子)ら‘尼〜ず’は、彼の友人・琴音(最上もが)から格好をばかにされ、改めて彼とは住む世界が違うと気付く。そんな中、蔵之介は琴音から、今度プロデュースするミュージックビデオにクラゲのドレスを使いたいと依頼される。そこで蔵之介は、別の衣装を天水館に持ち込み、これを基に3日で10枚のドレスを作ろうと月海らに話すが…。
第5話 2018年2月12日「一攫千金!ショータイムにかけた仲間の想いをつなげ!運命の決断」
稲荷(泉里香)は、千絵子(富山えり子)の母で天水館の所有者・千世子(富山=2役)と買収の交渉をすべく韓国へ。それを知り絶望する月海(芳根京子)たち。慶一郎(北大路欣也)が今度のパーティーで再開発賛成を表明すると知った蔵之介(瀬戸康史)も焦り、パーティー当日にドレスのショーを開こうと月海らに提案。天水館を守るためこの案に乗った一同は、人形専門のドレス職人・ノムさん(安達祐実)を助っ人に、ドレス作りに励む。
第6話 2018年2月19日「第二章突入尼〜ず解散危機!愛と勇気の闘争」
蔵之介(瀬戸康史)が女装姿で再開発反対を訴えたことでマスコミが騒ぐ中、蔵之介は注目を利用して、クラゲのドレスを売り込む。一方、月海(芳根京子)は修(工藤阿須加)から、蔵之介には内緒でドレスを1着注文したいと頼まれる。ドレスの注文が次々入り、奔走する月海ら‘尼〜ず’。だが、稲荷(泉里香)には頑張っても意味はないと言われ、蔵之介が連れてきた縫製会社の女性・ニーシャからも駄目出しを受け、落ち込んでしまう。
第7話 2018年2月26日「一発逆転!謎の男の怪しい誘惑!?君が欲しい」
鯉淵修(工藤阿須加)から告白された倉下月海(芳根京子)は大混乱。“尼〜ず”に相談出来ない月海は、蔵之介(瀬戸康史)に電話した。話を聞いた蔵之介はどういうつもりで言ったのかと修に尋ねる。すると修は交際を求めているのではなく、月海にプロポーズしようと思っていると突っ走ろうとしていた。いきなりそんなことをしたら月海がどうなるかわからないと、蔵之介は修を諌める。
第8話 2018年3月5日「涙腺崩壊!海月の決断と涙の別れ最後の晩餐」
やり手のアパレル会社社長・カイ(賀来賢人)に認められた月海(芳根京子)がデザイナーとしてシンガポールに誘われた。だが、蔵之介(瀬戸康史)は拒否し月海を連れて去る。そんな中、稲荷(泉里香)から天水館の売却契約が終わったと告げられた‘尼〜ず’は絶望する。蔵之介も打つ手なしの状況に落ち込むばかり。修(工藤阿須加)に連絡が付かず焦った月海は、カイに天水館を買ってもらう代わりにシンガポールに行くことを決める。
第9話 2018年3月12日「愛する人へ奇跡は俺たちが作る!奪還大作戦」
天水館を守るためカイ(賀来賢人)の元へ行った月海(芳根京子)。蔵之介(瀬戸康史)と修(工藤阿須加)が居場所を捜し始める中、ジジ(木南晴夏)は天水館からいずれ出て行かなければならないのなら一人一人が自立すべきだと言い、‘尼〜ず’の面々は働くことを決意する。一方、蔵之介はカイの会社のモデルオーディションに参加。カイの滞在するホテルを突き止めるが、そんな蔵之介の前にカイの部下・ファヨン(伊藤ゆみ)が現れる。
最終話 2018年3月19日「尼〜ずよ永遠に!涙の卒業制作最後のキス」
月海(芳根京子)は天水館を出た‘尼〜ず’一同と漫画喫茶で暮らし始める。そんな中、慶一郎(北大路欣也)が反対派に回り、再開発は見直されることに。ぼうぜん自失の稲荷(泉里香)と鯉淵家を訪れた佐々木(安井順平)は、息子たちのためではと嫌みを言うが、慶一郎ははぐらかす。一方、カイ(賀来賢人)から月海の才能を捨てさせるのかと言われた蔵之介(瀬戸康史)は、一からファッションの勉強をするためブランドを解散すると宣言。そこで最後のショーをやることになり、一同は再び天水館で服作りに挑む。
各話視聴率
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海月姫 - Wikipedia
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