学校でのいじめ、母・真紀子(仲間由紀恵)による精神的虐待……ちまたでさまざまな憶測が飛び交った、圭吾(遠藤健慎)の自殺。しかし結局、真相は誰にも分からず、クラスメイトや教師、残された家族は日常を取り戻せずにいた。
日向(井上真央)も、スクールカウンセラーとしてそんな人々の心をケアする一方で、死の前日に圭吾から告白されたことがずっと胸に引っ掛かっていた。「あれは、彼なりのSOSだったのかもしれない。答えが違っていれば何かが変わっていたのかも」――圭吾を苦しみから救えなかったことを悔やんでいた日向だったが、前に進むためにも、自分にケジメをつけようと決める。
そして、圭吾がクラスで孤立する原因を作った霧島(及川光博)の行為を学校に報告し、さらにこれまで学校や日向を敵視し続けてきた真紀子にもすべてを話そうと自宅を訪ねる。するとそこには亡き息子の気持ちが分からないと絶望する真紀子の姿があった。圭吾と真紀子に、自分と母・尚子(手塚理美)の関係を重ね合わせた日向は、自分も幼いころから親の愛情に苦しんできたと告白。そして、「高校生の時、母にいなくなってほしいと思った」と、尚子との関係を話し始める。はたして、長年にわたり“毒親”に支配されてきた日向の告白は、真紀子の心にどう届くのか?
さらに日向は学校で、「私がこの出来事の中で、いま一番許せないと思っている人がいます」と切り出し、ざわめきが生徒や教師たちの間に広がる。
そして尚子とのいびつな親子関係に対し、最後にある決断を下す――。
第1話 2017年10月17日「生徒が謎残す死…真相探るカウンセラーが想う、母との明日」
第2話 2017年10月24日「吉岡君を死なせたのは誰か…牙をむく母」
第3話 2017年10月31日「新たな学校の疑惑…優しさで支配する母」
第4話 2017年11月7日「愛情という母の攻撃…悪者を裁くのは誰」
第5話 2017年11月14日「少年の不穏な過去に母の影…遂に核心へ」
第6話 2017年11月21日「疑惑の母に問う真実…結婚で変える未来」
第7話 2017年11月28日「悲しき復讐…本当の悪者は誰歪んだ母子」
第8話 2017年12月5日「疑惑の母親に非難の声…届かない子の声」
第9話 2017年12月12日「暴いた黒教師の罪…問えない母親の罪」
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