原作概要
『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』(まちこうばのむすめ しゅふからしゃちょうになったにだいめのじゅうねんせんそう)は、諏訪貴子によるビジネス書。2014年11月18日に日経BP社より刊行された。
2016年3月には第2弾となる『ザ・町工場 「女将」がつくる最強の職人集団』が刊行された。
ドラマ概要
愛知県の町工場を舞台に、32歳の専業主婦が経験ゼロの社長業に奮闘するサバイバルヒューマンドラマ。父親の急死で工場が倒産寸前となり、社長を継ぐことになる主人公・有元光を、NHK連続ドラマ初主演の内山理名が演じる。
光の家庭も危機に陥るなどさまざまな荒波を、主婦目線の現実処理能力と決断力で乗り越えていくストーリー。光の父・泰造を舘ひろしが演じるほか、光の夫・大を永井大、社長となった光に猛反発する古参社員役で竹中直人、柳沢慎吾らが共演。
脚本は、大河ドラマ「花燃ゆ」、「四十九日のレシピ」(ともにNHK総合)を手掛けた大島里美が担当する。
ストーリー
専業主婦の有元光(内山理名)は、夫・大(永井大)と息子の3人暮らし。ある日、過労で倒れた父・泰造(舘ひろし)の様子を見に行くと、医師からがんで余命4日と告げられる。
幼くして亡くなった兄の代わりに、光を社長にしようと育ててきた泰造に反発し、専業主婦となった光。しかし、町工場を守ろうとする父の思いを知り、社長を継ぐと決意した矢先に、泰造が息絶える。
社長になると宣言する光だったが、頼るつもりでいた夫はアメリカに転勤になり、光をお飾り社長として見る幹部社員たちから猛反発に合うばかりか、取引先の銀行からも軽くあしらわれるなど、次々と試練がやってくる。
キャスト
有本家
有元 光
演 - 内山理名
須藤家の一人娘。幼くして亡くなった兄の代わりに、父・泰造から男の子のように育てられた。同じ会社に勤めていた大と結婚後は、専業主婦として息子と3人で暮らす。
有元 大
演 - 永井大
光の夫。自動車部品メーカーに勤務している。明るい性格で人あたりが良く、家族思い。時々大胆な行動をとったりする。アウトドア派で釣りが好き。
有元 航太
演 - 山田羽久利
須藤家
須藤 泰造
演 - 舘ひろし
町工場「ダリア精機」の社長。 ワンマンだが、社員を家族のように大事にしている。娘・光を厳しくしつけた反動で、今は娘と疎遠な状態にある。競馬が趣味。
須藤 百合子
演 - 市毛良枝
泰造の妻。常に穏やかで、少し天然っぽいところも。会社の経営は泰造に任せ、自身は家族を優しく見守っている。
ダリア精機
勝俣 勉
演 - 竹中直人
「ダリア精機」のベテラン職人。泰造、純三と会社を創業し、技術の腕は会社で随一。頑固で気難しい。妻・敏江には頭が上がらない。
花田 純三
演 - 柳沢慎吾
「ダリア精機」のベテラン職人。会社の創業時からのメンバー。人情派でおしゃべりな性格。
一ノ瀬 翔
演 - 吉村界人
川口 大樹
演 - 渡辺佑太朗
打越 和哉
演 - 忍成修吾
三枝 文雄
演 - 苅谷俊介
愛知東西銀行
長谷川 隆史
演 - 村上淳
スタッフ
原作 - 諏訪貴子『町工場の娘』
脚本 - 大島里美
音楽 - 澁江夏奈
主題歌 - 松田聖子「新しい明日」
演出 - 末永創、佐藤譲、小野見知(NHK名古屋)
制作統括 - 吉永証(NHK名古屋)
各話あらすじ 平均視聴率 4.28%
第1話 2017年11月24日「大嫌いなお父さん」 視聴率 4.2%
専業主婦の有元光(内山理名)は、夫・大(永井大)と息子の3人暮らし。ある日、過労で倒れた父・泰造(舘ひろし)の様子を見にいくと、医師からガンで余命4日と告げられる。幼くして亡くなった兄の代わりに光を社長にしようと育ててきた泰造に反発、専業主婦となった光。病床の父を前にしても、自分の気持ちを素直に伝えられない。しかし光は、町工場を守ろうとする父の思いを知り、ついに社長を継ぐと決意。その言葉を聞いて、泰造は息絶える。社長になると宣言した光に次々試練がやってくる。
第2話 2017年12月1日「もみくちゃ主婦社長」 視聴率 4.3%
光(内山理名)は泰造(舘ひろし)が残した町工場を継ぐべきか迷っていた。打越(忍成修吾)によると、会社の経営状況は悪く、一刻の猶予も許されないという。百合子(市毛良枝)や付き合いのある銀行員・長谷川(村上淳)は、大(永井大)の社長就任を期待していたが、その大に米国への異動話が持ち上がる。経営の再建策を模索する光だが、リストラしか方法が見つからない。そんな中、古株職人の勝俣(竹中直人)と純三(柳沢慎吾)が行動を起こす。
第3話 2017年12月8日「昨日の友は今日の敵」 視聴率 3.9%
光(内山理名)がベテランの運転手・三枝(苅谷俊介)ら5人をリストラしたことで、会社は大騒ぎになる。勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)は光のやり方に猛反発。光は、若い社員・一ノ瀬(吉村界人)たちのアイデアを生かして社内の改善を図ろうとするが、それがまた摩擦を生んでしまう。さらに、米国への異動が決まった大(永井大)とも擦れ違いの日々。そんな折、若手の職人・川口(渡辺佑太朗)のミスで、大量の不良品が出る。
第4話 2017年12月15日「折れない心」 視聴率 4.7%
光(内山理名)は、銀行員の長谷川(村上淳)に会社の再建計画を伝え、その実現を約束する。しかし、頼りとする職人の勝俣(竹中直人)は、前社長の泰造(舘ひろし)を失った責任から退職を申し出る。勝俣の説得を試みる光だが、勝俣は頑なに拒否する。一方母・百合子(市毛良枝)が体調を崩し、夫・大(永井大)のアメリカ赴任の日が迫ってくる。そんなある日、光は、泰造が生前やっていた中学校でのものづくり教室を頼まれて・・・。
第5話 2017年12月22日「不都合なウワサ」
光(内山理名)が「ダリア精機」の社長となって3年。大(永井大)が米国から帰ってきた。勝俣(竹中直人)、純三(柳沢慎吾)らベテラン職人と若手職人の間にも連帯感が生まれ、会社は順調だ。光は設備の刷新を決意し、長谷川(村上淳)に4千万円の借り入れを相談するが、拒否される。その後、経理の打越(忍成修吾)からダリア精機の可能性を知らされた長谷川は、光の相談に乗るようになる。しかし、それが周囲の誤解を生んで…。
第6話 2017年12月29日「さよならダリア精機」※ 22:00 〜 22:50
リーマンショックの波が瞬く間に押し寄せ、ダリア精機の受注は大幅に減る。大口客の名古屋オートモーティブから発注も断られ、ついに仕事が無くなる。社員に給与を払うため、光(内山理名)は、空き倉庫を貸し出すレンタル業を始めるが焼け石に水だった。融資を進めた長谷川(村上淳)の立場も銀行内で悪化し、異動させられてしまう。大(永井大)との別居も続いていた。そして追い込まれた光は、究極の選択を迫られる。
最終話 2017年12月29日「新しい明日」 ※22:55 〜 23:45
ダリア精機を存続させるために起死回生の策をとった光(内山理名)。しかし、会社倒産の危機は刻々と迫っていた。望みを捨てず、奇跡を信じて行動するしかない状況の中、いよいよ最終的な決断を下す時がやってくる。果たして、光と仲間たちの運命は?亡くなる直前の父・泰造(舘ひろし)に約束した会社を続けるという光の決意は守られるのか?
※第6回と最終回は 総合:2017年12月29日(金)2話連続放送となります
番組公式サイト
町工場の娘 - Wikipedia
タグ:マチ工場のオンナ