概要
かつて、自殺によって夫を失った主人公が、スキャンダルをでっち上げ、夫を陥れた人間を追い詰めていく痛快な復讐劇。“復讐の鬼”と化す週刊誌の契約ライター・今宮沙織を、民放連続ドラマでは初主演となる木村多江が演じる。
元「週刊文春」のエース記者として知られるジャーナリスト・中村竜太郎が本作を監修。不倫議員、ハニートラップ、罵倒音声など、実際に世間を騒がせたスキャンダルのエッセンスを取り入れ、人間の本性を赤裸々に描く。
ストーリー
世間を揺るがす特大ネタが評判で、売り上げを伸ばす週刊誌「週刊星流」。その編集部で契約ライターとして働く今宮沙織(木村多江)は、スキャンダルに強烈な執念を持ち、周囲がひるむような場所にも平気で潜入して数々のスキャンダルをスクープする冷徹な記者だ。
実は、沙織の夫は、将来有望な政治家だったが、でっち上げられたスキャンダルを苦に自殺していた。沙織は、夫が遺言として残した、ゲス不倫政治家、ハニートラップでのし上がったアイドル、悪徳女社長の3人を相手にスキャンダルのネタを見つけ出し、世にさらして社会的に抹殺しようと奮闘する。
キャスト
今宮 沙織(いまみや さおり)
演 - 木村多江、桜田ひより(石山美幸)
本作の主人公。週刊誌「週刊星流」の契約ライター。新人でありながら、数多くのスキャンダルをスクープしている。本名:寺田 美幸(てらだ みゆき)、旧姓:石山。5年前、『週刊星流』が報じたスキャンダルにより、夫の圭吾を失い、ショックで流産した。その後、夫の記事が捏造であることを知り、復讐の為に動く。
福島 勲(ふくしま いさお)
演 - 佐藤二朗
「週刊星流」編集長。仕事熱心かつ温厚で、部下からの信頼が厚い。星流の売上を伸ばす事を第一に考えており、「読者がいま見たいもの」と感じると、どんな芸能スキャンダルも躊躇なく掲載する。
その正体は、沙織の夫・圭吾を捏造したスキャンダルの記事で自殺に追い込んだ黒幕ではあるが、糸賀の復讐に利用されたに過ぎなかった。 沙織が圭吾の妻であることや、「週刊星流」への就職を希望した「真の目的」を知った上で、彼女を記者として採用した。また、圭吾が自殺する原因となった記事について沙織から問い詰められた時も、記事を捏造した事をあっさりと認めていた。
「週刊星流」編集部
天満 龍二(てんま りゅうじ)
演 - 平山浩行
編集部デスクで、エース的存在。仕事熱心で正義感が強く、しっかり者。5年前、圭吾のスキャンダルを星流に掲載した張本人だが、捏造の真相は知らない。沙織に違和感を持ち、情報屋の城田を雇って素性を調べさせるが、後に沙織から5年前の真相を打ち明けられ、選択を迫られる。
芦原 咲良(あしはら さら)
演 - 岡野真也
新人記者で、沙織のパートナーを務める。ファッション誌希望だったが、週刊誌に配属され落ち込んでいる。活躍すればファッション誌に異動できるのではないかと思い、不本意ながら協力する。
天満の後押しでファッション誌に異動がかなう。
田村 雄大(たむら ゆうだい)
演 - 竹内まなぶ(カミナリ)
編集部記者。坊主頭がチャームポイント。明るい性格で編集部のムードメーカー。とぼけた発言で編集部を和ませるが、イラっとさせる事も多く、まことからツッコまれる事も。
岡島 まこと(おかじま まこと)
演 - 石田たくみ(カミナリ)
編集部記者。雄大と共に行動することが多い。彼がとぼけた発言にツッコんでいるが、それは自分より厳しい上司に怒られない為のパフォーマンスとしてやっている事。
その他
糸賀 朱里(いとが しゅり)
演 - 鈴木砂羽、市川春琳(入山灯里)
沙織のカウンセラー。沙織の妹・綾子の紹介で、知り合った。沙織のメンタルケアを行う良き理解者だが、彼女の復讐を過度に煽る。
その正体は本名:入山 灯里(いりやま あかり)で、復讐を果たすために20年以上も機会を伺っていた。
中学生だった頃ある事件で沙織を恨んでおり復讐のために福島と綾子を利用して圭吾を自殺に追い込んだ一連の事件の黒幕。
高槻 裕也(たかつき ゆうや)
演 - 堀井新太
寺田圭吾の元秘書。圭吾の死後、政界を引退し投資家となり、現在はバーを経営。沙織の復讐協力者だが、彼女に復讐を止めさせて、支えていきたいと思っている。
石山 綾子(いしやま あやこ)
演 - 中村映里子
沙織の妹で、シングルマザー。圭吾の死後、沙織が世間から隠れた生活を送っていた時に、唯一支え続けていた。
石山 悠斗(いしやま ゆうと)
演 - 佐藤令旺
綾子と別れた恋人との間にできた息子。実は、綾子と圭吾との間に出来た子である。
寺田 圭吾(てらだ けいご)
演 - 高橋光臣
沙織の元夫で、政治家。故人。国民からの支持も高く、当選2回で経産省の政務官にも抜擢されるなど、将来を嘱望されていたが、5年前に身に覚えのない金銭スキャンダルと愛人スキャンダルを報じられて自殺。死の間際に、自分を陥れた3人を暴露した動画を遺す。
城田 純一(しろた じゅんいち)
演 - DAIGO(特別出演)
沙織の存在を調査するため、天満に雇われた便利屋。沙織への脅迫を知った高槻ともみ合ううちに、ビルの屋上から転落死する。
北里 怜奈(きたざと れいな)
演 - 渡辺優奈
故人。15歳没。武蔵野市私立恵蘭女子(現在廃校)の中学3年生。中学生時代の朱里(灯里)の親友で、沙織(美幸)の同級生。
実は、灯里とは恋人関係だったが、学園内で噂が広まり最後は飛び降り自殺した。
ゲスト
第1話
塚本 修二郎 - 神尾佑(第1話 - )
塚本 渚 - 高橋かおり
彩香 - 白羽ゆり
南條 夕子 - 横山めぐみ(第1話 - )
愛原 サユミ - 芹那(第1話 - )
第2話
足立 奈津 - 小野ゆり子
有島 純 - 永岡佑
第3話、第4話
川崎 隼也 - 大和孔太
柏原 弘樹 - 菅原卓磨
第5話
鶴川 謙三 - 宇野祥平(第5話 - )
並木 猛 - 加治将樹(第5話 - )
スタッフ
原案 - 中村竜太郎
脚本 - 佐藤友治
音楽 - 大間々昂
チーフプロデューサー - 柿本幸一、田中壽一
プロデューサー - 福田浩之、尾上貴洋
演出 - 大谷太郎、茂山佳則、西村 了、松永洋一
制作プロダクション - AXON
制作協力 - ytv Nextry
制作著作 - 読売テレビ
主題歌 - Sing Like Talking feat.サラ・オレイン「闇に咲く花 〜The Catastrophe〜」(ユニバーサルミュージック)
各話あらすじ(2017年10月5日 - 12月8日)全10話 平均視聴率 3.48%
第1話 2017年10月5日「スキャンダルな復讐劇」 視聴率 3.7%
人気週刊誌「週刊星流」の契約ライター・沙織(木村多江)は、星流で働き始めてまだ3カ月だがスクープ記事を連発。しかし、その情報源は編集長の福島(佐藤二朗)にも決して明かさず、取材もいつも単独行動だ。アイドルの熱愛をスクープした沙織は、続いて人気政治家・塚本(神尾佑)の愛人問題を取材すると言い出す。実は、塚本のスキャンダルを暴いて失脚させるのが、偽名を使って星流に入った沙織の目的の一つだった。
第2話 2017年10月12日「ゲス女優の炎上結婚式」 視聴率 3.1%
沙織(木村多江)は、青年実業家・有島(永岡佑)との結婚を発表したばかりの人気女優・サユミ(芹那)の取材に着手。夫・圭吾(高橋光臣)を死に追い込んだ偽の不倫ベッド写真で、顔を隠して一緒に写っていた女が無名時代のサユミだったのだ。一方、デスクの天満(平山浩行)は今回も沙織に芦原(岡野真也)を同行させ、さらに便利屋の城田(DAIGO)にその素性を調べさせる。
第3話 2017年10月19日「美人社長とゲス美少年」 視聴率 3.4%
沙織(木村多江)は、青年実業家・有島(永岡佑)との結婚を発表したばかりの人気女優・サユミ(芹那)の取材に着手。夫・圭吾(高橋光臣)を死に追い込んだ偽の不倫ベッド写真で、顔を隠して一緒に写っていた女が無名時代のサユミだったのだ。一方、デスクの天満(平山浩行)は今回も沙織に芦原(岡野真也)を同行させ、さらに便利屋の城田(DAIGO)にその素性を調べさせる。
第4話 2017年10月26日「美少年愛人クラブの闇」 視聴率 3.7%
沙織(木村多江)は、南條(横山めぐみ)に復讐するつもりが逆にわなにはめられ、違法取材の証拠写真を撮られてしまう。心配した高槻(堀井新太)は復讐をやめるよう説得するが、沙織は聞く耳を持たない。沙織が復讐に固執する理由を探るため、高槻はカウンセラーの朱里(鈴木砂羽)と会う。一方、沙織は自分の正体を突き止め金を要求してきた城田(DAIGO)が、妹の綾子(中村映里子)親子にも接触したと知り、焦りを募らせる。
第5話 2017年11月2日「黒幕はねつ造編集長!」 視聴率 3.9%
夫・圭吾(高橋光臣)を死に追い込んだ記事を捏造(ねつぞう)した黒幕が編集長の福島(佐藤二朗)だったと判明。沙織(木村多江)は、福島を新たな復讐の標的に定める。一方、沙織を脅迫していた城田(DAIGO)が転落死した。城田の残した資料で沙織の正体を知った天満(平山浩行)は、彼女が城田を殺したのではないかと疑う。天満に問い詰められた沙織は、彼が5年前に福島の指示で書いた圭吾の記事が捏造だったことを告げる。
第6話 2017年11月9日「亡き夫が妹と不倫!?」 視聴率 3.9%
「星流」最新号に掲載されるはずだった福島(佐藤二朗)を告発する記事が握りつぶされた。代わりに掲載されたのは、沙織(木村多江)の妹・綾子(中村映里子)と圭吾(高橋光臣)の愛人関係を暴露するスキャンダル記事。記事を差し替えたのは、沙織たちの計画に気付いていた福島本人だった。沙織は、捏造(ねつぞう)記事で再び圭吾をおとしめた福島を許せない。しかし、記事の内容は事実だという福島は、証拠の動画を沙織に見せる。
第7話 2017年11月16日「ゲス不倫の重い代償」 視聴率 3.8%
妹の綾子(中村映里子)と亡夫・圭吾(高橋光臣)の不倫を知った沙織(木村多江)は、朱里(鈴木砂羽)の元に身を寄せ、抜け殻のような日々を送っていた。綾子は記事を読んだ周囲の人々から好奇の目を向けられ、いたたまれない。追い打ちをかけるように「星流」の記者がつきまとい、何も知らない息子の悠斗(佐藤令旺)からは「ふりんって何」と問われた綾子は、胸が締め付けられる。同じ頃、朱里は沙織に内緒で福島(佐藤二朗)と会う。
第8話 2017年11月23日「ゲス編集長と最終対決」 視聴率 2.8%
福島(佐藤二朗)に先手を打たれ、復讐が果たせない沙織(木村多江)は、ひと思いにナイフで殺してしまおうと機会をうかがう。そんな沙織を心配して芦原(岡野真也)が自宅を訪ねてきた。芦原は、自分のことなど忘れ好きな道に進めと話す沙織の変化に戸惑う。天満(平山浩行)も沙織にはもう関わるなと忠告。それでも1人で捏造(ねつぞう)の証拠を捜す芦原は、福島が資料の保管場所として利用しているトランクルームを突き止める。
第9話 2017年11月30日「最終章!真の復讐とは」 視聴率 3.5%
記事の捏造(ねつぞう)が発覚した福島(佐藤二朗)は、マスコミから激しく追及される。沙織(木村多江)はそれでも満足できず、福島が地獄の底に落ちるまで見届けるつもりだ。綾子(中村映里子)は、復讐を終えた沙織が死を選ぶのではないかと心配し、朱里(鈴木砂羽)に助けを求める。そんな中、ついに「星流」が廃刊に追い込まれた。高笑いする沙織に、ある人物から電話が入る。
最終話 2017年12月7日「暴かれる復讐の真相!」 視聴率 3.0%
朱里(鈴木砂羽)は、綾子(中村映里子)の息子・悠斗(佐藤令旺)を人質にして沙織(木村多江)をおびき寄せる。一方、沙織は朱里からのメッセージに書かれていた25年前のことに心当たりがない。検索すると、25年前に中学校の同級生が自殺した記事が見つかる。沙織が廃校になった母校に駆け付けると、朱里が待ち構えていた。警察に捕まった高槻(堀井新太)は、朱里のクリニックで遺体が見つかったと聞き、沙織の身を案じる。
※最終話は前夜の『NEWS ZERO』(日本テレビ制作)が10分後拡大(23:00 - 翌0:09)のため、10分繰り下げ(0:09 - 1:04)。
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