2017年06月26日

黒革の手帖 TOP

『黒革の手帖』は、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠(毎週木曜 21:00〜21:54)にて、松本清張の没後25年となる2017年7月20日から同年9月14日まで放送された。全8話。第1話、第2話、最終話は15分拡大。 主演は武井咲。


原作概要
『黒革の手帖』(くろかわのてちょう)は、松本清張の長編小説。巨額の金を横領し、銀座のクラブのママに転身した女性銀行員を、魑魅魍魎とした世界を背景に描く、著者のピカレスク・サスペンスの代表的長編。

『週刊新潮』に「禁忌の連歌」第4話として連載され(1978年11月16日号 - 1980年2月14日号、連載中の挿絵は濱野彰親)、1980年6月、新潮社から単行本が刊行された。 後に新潮文庫版と電子書籍版も発売されている。

1982年からテレビ朝日系で4回、TBS系で1回テレビドラマ化され、2017年に再びテレビ朝日系でテレビドラマ化された。


ドラマ概要
これまで何度も映像化され、その度に高視聴率を獲得してきた松本清張の不朽の名作が、武井咲主演で再びよみがえる。「Wの悲劇」「瀬戸内少年野球団」(ともに同系)など、さまざまな名作で主演を務めてきた武井が、地味な派遣社員から一転、銀座のママへと華麗に変身する主人公・原口元子を演じる。


ストーリー 
東林銀行の真面目な派遣社員・原口元子(武井咲)は、親が背負った借金返済のため、銀座のクラブ「燭台」でホステスとしても働いている。

やがて、借金を完済した元子はある計画を実行。勤めていた銀行から1億8千万円を横領し、その金と借名口座のリストが記された“黒革の手帖”を盾に、銀座の一等地に自身のクラブ「カルネ」をオープンさせる。

銀座のママになってからも、「お勉強させていただきます」を決めゼリフに、腰が低く、身持ちの固い勉強熱心なママとして上客をつかみ、夜の世界でさらにのし上がっていく。


キャスト (2017年版)
原口 元子
演 - 武井咲
父の死後に母が背負った借金を相続。東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働く傍ら、借金返済のため銀座のクラブ『燭台』でホステスとして働いている。莫大な預金の顧客や違法な借名口座の預金者たちと自分の人生を比較して、そのあまりの違いに現実を痛感する日々であったが、親の借金を完済した折に発生した銀行での事件をきっかけに、秘密裏に進めていた計画を実行に移すことを決意。勤め先の銀行から1億8千万円を横領して退社し、銀座の一等地にクラブ『カルネ(CARNET)』をオープンさせる。
後に安島と一夜を共にし、安島の子を妊娠。

安島 富夫
演 - 江口洋介
衆議院議員秘書。政治家になるという夢を実現させるため、汚れ仕事にも懸命に奔走し、現在の立場を築く。
元子とは、彼女がひったくりに襲われているのを助けた事を機に顔見知りになる。

山田 波子
演 - 仲里依紗
元子とともに東林銀行世田谷北支店で派遣社員として勤務。勤め先の銀行で起きたトラブルが原因で派遣の仕事を失い、元子に誘われホステスになる。男を手玉に取って儲ける術を覚え、一気に人気ホステスへと成長。元子のライバルとなっていく。

村井 亨
演 - 滝藤賢一
元子が働く「東林銀行」世田谷北支店の次長。

藤岡 彰一
演 - 菅原大吉
「東林銀行」世田谷北口支店長。

牧野
演 - 和田正人
元子の通う銀座の美容室のオネエ店長。「夜の銀座の地獄耳」と呼ばれるほど情報収集に長けている。

島崎 すみ江
演 - 内藤理沙
料亭『梅村』の仲居。のちにホステスになる。

橋田 常雄
演 - 高嶋政伸
大手予備校「上星ゼミナール」理事長。裏口入学で得た巨額の利益を借名口座に預金している。

堂林 京子
演 - 江口のりこ
「堂林グループ」令嬢。安島の見合い相手。出戻り。

岩村 叡子
演 - 真矢ミキ
元子が最初に働いたクラブ「燭台」のママ。銀座のルールとモラルを守る古き良き昭和のホステス。

中岡 市子
演 - 高畑淳子
楢林クリニック看護師長。楢林院長の愛人。クリニックがイチ町医者であった頃から楢林を支え、今の地位まで押し上げた影の立役者。

楢林 謙治
演 - 奥田瑛二
楢林クリニック院長。コツコツ裏金を貯めて小さな皮膚科から市子と二人三脚で病院を大きくした。

坂本
演 - 沢井美優
楢林クリニックの受付嬢。院長のお気に入りらしく院長室に頻繁に顔を出す。ゆとり世代らしく、制服をブランドものに変えて欲しいなどとコスト意識のない希望を気軽に口に出し、中岡に窘められていた。中岡が出て行った後は、代わりにマッサージを頼まれたが、力加減が判っていないと怒られて逆に切れている。院長が手を出してくると、セクハラで訴えますよと啖呵を切っており、愛人後継ではない。

長谷川 庄治
演 - 伊東四朗
政財界のフィクサー。安島の父親代わりの後援者。

銀行員
演 - さとうほなみ
銀行員
演 - 逢澤みちる

高級洋品店の店員
演 - 井上あかね

ゲスト
若槻 貴子
演 ‐ 長野里美(第1・3・5話)

斎藤司
演 ‐ 斎藤司(お笑い芸人)(第1話<本人役>)東林銀行の窓口やってくる客。

豊島副会長
演 ‐ 横光克彦(第2話)

菜摘
演 ‐ 松田沙紀(第2話)

鈴本(誠也の父)
演 ‐ 小林隆(第4話)

鈴本夫人(誠也の母)
演 ‐ 池谷のぶえ(第4話)

梅村 キミ
演 ‐ 三谷侑未(第5話)料亭、梅村の女将。梅村を手放すに当って長谷川に相談する。

渡辺 芳彦
演 ‐ 橋本じゅん(第7,9話)安島の紹介でカルネの契約について元子の相談に乗る弁護士。最終回では長谷川との契約書に基づいてルダンの名義変更する相談にも乗っている。

スタッフ (2017年版)
原作 - 松本清張『黒革の手帖』
脚本 - 羽原大介
監督 - 本橋圭太、片山修
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠・岡美鶴(アズバーズ)
制作協力 - アズバーズ

主題歌 - 福山雅治「聖域」


各話あらすじ(2017年7月20日 - 9月14日)全10話 平均視聴率 11.36%
第1話 2017年7月20日「1億8千万横領!?銀座の女帝誕生へ」※初回15分拡大(21:00 〜 22:09)
 東林銀行世田谷北支店の派遣行員・元子(武井咲)は、亡き母親が残した借金返済のため、夜は銀座でホステスとして働いている。ある夜、上客のクリニック院長・楢林(奥田瑛二)の目に止まった元子は、ママの叡子(真矢みき)と共に楢林とのゴルフに出掛け、予備校理事長・橋田(高嶋政伸)、衆議院議員秘書・安島(江口洋介)と出会う。そんな中、銀行から不本意な形で契約の打ち切りを告げられた元子は、‘ある計画’を実行に移す。

第2話 2017年7月27日「愛より金2億円を賭けて…銀座の女仁義なき戦い!!」※15分拡大(21:00 〜 22:09)
 元子(武井咲)が銀座にクラブ「カルネ」をオープンして1カ月、安島(江口洋介)が久々に顔を出す。そんな中、元子は同時期に銀行から契約を打ち切られた波子(仲里依紗)をホステスとしてスカウトした。ところが、クリニック院長・楢林(奥田瑛二)という後ろ盾を得た波子は、同僚の客に手を出すなど‘銀座のおきて’を無視し、元子の忠告にも耳を貸さない。一方、楢林は看護師長・市子(高畑淳子)と愛人関係にあったが…。

第3話 2017年8月3日「悪女炎上次の獲物は3億円!!」
 元子(武井咲)の店に、楢林(奥田瑛二)という金づるを失った波子(仲里依紗)が怒鳴り込んでくる。後日、来店した安島(江口洋介)が元子に政治家を目指すきっかけを話してると、銀行時代の元上司・村井(滝藤賢一)が突如、現れた。波子が元子の秘密を探るべく、村井と接触したからだった。子会社に左遷された村井は、元支店長が単身赴任先で入院中だと言い、例の件を公にすると脅した揚げ句、元子に100万円を貸せと迫る。

第4話 2017年8月10日「VS強欲な学園理事長!銀座No.1クラブの頂上へ…!!」
 銀座で一番大きなクラブが売りに出されたと聞き、触手を伸ばす元子(武井咲)だが、今の店が売れても2億円足りない。一方、元子は大手予備校理事長・橋田(高嶋政伸)からしつこく迫られていた。ある夜、選挙を控えた安島(江口洋介)が来店。元子は遅れて現れた長谷川(伊東四朗)が、居合わせた橋田に神楽坂の料亭を買うよう促していると知る。二の足を踏む橋田に対し、長谷川は橋田がひそかに行っている裏口入学の件を持ち出す。

第5話 2017年8月17日「女の敵は女!3億円の土地売買巡る戦い」
 元子(武井咲)は銀座一のクラブ「ルダン」を買うための準備を着々と進める。一方、安島(江口洋介)は長谷川(伊東四朗)も予想外の方法で党の公認を取り付けた。そんな中、元子は美容師の牧野(和田正人)から、料亭「梅村」の売り主についての情報を得る。さらに、橋田(高嶋政伸)が梅村と売買契約書を交わしたと知った元子は、自身の持つ‘黒革の手帖’と、すみ江(内藤理沙)を使って入手したある証拠を手に、橋田の元へ乗り込む。

第6話 2017年8月24日「奪われた手帖!!身代金は3億」
 ついに長谷川庄治(伊東四朗)から銀座の最高峰クラブ『ルダン』を買い取る準備を整えた原口元子(武井咲)は、手付金の5千万円を現金で支払い、売買契約書を交わす。長谷川との商談を終え自宅に戻った元子のもとに中岡市子(高畑淳子)が現れ、楢林謙治(奥田瑛二)から奪った5千万円を返すよう迫る。「何の話だかさっぱり」ととぼける元子に「あなたが破滅する前にまた来ます」と言い残し、立ち去る市子。黒革の手帖を眺め、「私は破滅などしない」と自分に言い聞かせる元子だったが、そんな自信を打ち砕くかのように驚愕の事実がもたらされる!

※2017年8月31日は「2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選 日本×オーストラリア」(18:30 〜 21:35 )中継のため、休止。

第7話 2017年9月7日「最終章〜私は諦めない!女帝の大逆転劇!!」
 元子(武井咲)の店「カルネ」に、元上司の村井(滝藤賢一)、続いて波子(仲里依紗)が勝ち誇った表情で現れる。長谷川(伊東四朗)との契約が白紙に戻っていないと知らされた元子は、慌てて叡子(真矢ミキ)に相談するが、銀座には居場所はもうないと突き放されてしまう。その言葉で逆に闘争心に火がついた元子は、安島(江口洋介)を頼り、後日、安島の紹介だという弁護士から連絡を受ける。その一方で、元子は体調に異変を感じて…。

最終話 2017年9月14日「人生は一度きり…銀座の女帝最後の戦い!!」※15分拡大(21:00 〜 22:09)
 元子(武井咲)は安島(江口洋介)から、「黒革の手帖」に代わる切り札を入手した。それは、長谷川(伊東四朗)が都知事の政治団体に献金した1億円の領収書。この献金により、長谷川は羽田空港の滑走路の拡張工事を自分の息のかかった建設会社に請け負わせていた。長谷川と相対した元子は、これが表に出れば逮捕は免れないと切り出す。長谷川は、領収書と引き換えに「カルネ」と手帖を返すと応じるが、元子はさらなる要求を…。

各話視聴率


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