原作概要
『ブランケット・キャッツ』は、重松清による短編小説集。レンタル猫を借りた家族の物語である。
2003年3月から9月まで「asahi.com」に掲載された後、2008年に朝日新聞社より刊行された。
概要
猫を通じて人々の人生が描かれるハートフルドラマ。重松清原作の連続ドラマに西島秀俊が主演するのは、2015年に放送された「流星ワゴン」(TBS系)以来2度目となる。今作で西島が演じるのは、亡き妻が残した7匹の猫の新しい飼い主探しをする家具店店主・椎名秀亮。猫たちはブランケット(毛布)と共に3日間の期限付きで、もらい手の家にトライアルされる。
椎名の幼なじみで動物病院の獣医師・藤村美咲を吉瀬美智子が演じるほか、島崎遥香、唐田えりか、酒井美紀、美保純らが共演。1話完結で毎回ゲストを迎え、第1話は蓮佛美沙子が登場する。脚本は「1リットルの涙」(フジテレビ系)などで知られる江頭美智留が担当する。
ストーリー
家具の修理店を営む椎名秀亮(西島秀俊)は、幼なじみで動物病院の獣医師・藤村美咲(吉瀬美智子)と共に、亡き妻・陽子(酒井美紀)が飼っていた7匹の猫たちの新しい飼い主を探していた。そこに、祖母が大切にしていた猫にそっくりな猫を探しているという女性・立花ヒロミ(蓮佛美沙子)が訪ねてくる。
秀亮はヒロミの家を下見したうえで、毛布と一緒に猫を3日間のトライアルに出す。猫との再会を喜ぶ祖母に、ほっとするヒロミだったが、今度はヒロミの婚約者に会いたいと言い出して…。
キャスト
椎名 秀亮(しいな しゅうすけ)
演 - 西島秀俊
家具修繕店「椎名家具製作所」を営む。亡き妻が残した7匹の猫の新たな飼い主を探している。
藤村 美咲(ふじむら みさき)
演 - 吉瀬美智子
「藤村動物病院」を経営する獣医師。秀亮の幼馴染で、秀亮のことを気にかける。
水島 楓(みずしま かえで)
演 - 島崎遥香
「藤村動物病院」の動物看護師。
佐伯 さくら(さえき さくら)
演 - 唐田えりか
奈緒子の娘。「さくら食堂」の看板娘。
横山 沙織
演 - 水原ゆき
「藤村動物病院」の動物看護師。
椎名 陽子(しいな ようこ)
演 - 酒井美紀
秀亮の妻。7匹の猫を飼う愛猫家だったが、交通事故により2年前に死去。
佐伯 奈緒子(さえき なおこ)
演 - 美保純
「さくら食堂」の女将。
猫
チャイ - 焦げパン
たま - たまお
みこ - みーこ
キー - 金時
むぎ - にぼし
ペコ - うに
クロ - ジャック
ゲスト
第1話「身代わりのブランケット・キャット」
立花 ヒロミ(たちばな ひろみ) - 蓮佛美沙子
立花 美津子 - 山下容莉枝
立花 祐作 - 山崎銀之丞
長野 康平 - 鈴之助
立花 芳樹 - 碓井将大
立花 佐代子 - 佐々木すみ江
第2話「我が家の夢のブランケット・キャット」
樋口 隆平 - マギー
樋口 美雪 - 原舞歌
樋口 陽太 - 高村佳偉人
樋口 春恵 - 奥貫薫
第3話「二人ぽっちのブランケット・キャット」
石田 有希枝 - ともさかりえ
石田 紀夫 - 加藤虎ノ介
第4話「尻尾の曲がったブランケット・キャット」
葉山 高志 - 利重剛
葉山 コウジ - 込江海翔
葉山 早苗 - 中島ひろ子
第5話「嫌われ者のブランケット・キャット」
杉原 卓也 - 太賀
佐々木 悦子 - 松本穂香
野沢 勇樹 - 松川尚瑠輝
権田 清 - 伊武雅刀
第6話「助手席のブランケット・キャット」
第7話「さよならのブランケット・キャット」
桜井 たえ子 - 富田靖子
永島 吾郎 - 井上肇
永島 良子 - 朝加真由美
片岡 保 - 小市慢太郎
サトル - 大西利空
小宮山 エミ - 古川凛
スタッフ
原作 - 重松清
脚本 - 江頭美智留
音楽 - 得田真裕
演出 - 大谷太郎(アックスオン)、本多繁勝(アックスオン)
プロデューサー - 松本明子(アックスオン)
制作統括 - 土屋勝裕(NHK編成局コンテンツ開発センター)、池田健司(アックスオン)
制作・著作 - NHK、AXON
主題歌 - 矢野顕子「Soft Landing」(SPEEDSTAR RECORDS)
各話あらすじ(2017年6月23日 - 8月4日)全7話 平均視聴率 5.53%
第1話 2017年6月23日「身代わりのブランケット ・ キャット」 視聴率 6.6%
秀亮(西島秀俊)は小さな家具修理工房を経営しながら、亡き妻・陽子(酒井美紀)が残した7匹の猫の新しい飼い主を探していた。秀亮の幼なじみで近くの動物病院の院長・美咲(吉瀬美智子)は、陽子の死から立ち直ろうとしない秀亮を心配し、診療時間中でも秀亮の様子をのぞきに来ていた。ある日、祖母・佐代子(佐々木すみ江)が大切にしていた猫にそっくりな猫を探すヒロミ(蓮佛美沙子)が秀亮の元を訪れる。秀亮は猫を彼女に預けることに。愛猫との再会を喜ぶ佐代子は、ヒロミの婚約者に会いたいと言い出す。
第2話 2017年6月30日「我が家の夢のブランケット・キャット」 視聴率 4.8%
リストラされてしまった隆平(マギー)は、借金返済のために自宅を売りに出していた。隆平は、職探しの帰り道、猫の飼い主募集の張り紙があるのを見つける。子どもたちのために自宅での最後の思い出づくりをしようと、秀亮(西島秀俊)に頼み込んで猫を預かる。家に帰った隆平は、子どもたちに猫を見せるのだが、子どもたちの反応は冷ややかだった。そして、猫と一緒に預かってきた毛布がなくなってしまうのだが…。
第3話 2017年7月7日「二人ぽっちのブランケット・キャット」 視聴率 8.0%
紀夫(加藤虎ノ介)と有希枝(ともさかりえ)夫妻には子どもができない。自分の方に原因があると知った紀夫は、子どもが欲しい有希枝のために離婚届を書く。一方、有希枝は紀夫のために飼おうと秀亮(西島秀俊)から猫を預かる。ある日、有希枝は預かった猫が大嫌いなセミをくわえている場面を目撃。うまく対処できず、自信を失う。互いに本音を語らず、言い合うことを避けてきた紀夫と有希枝の関係はぎくしゃくし始めて…。
第4話 2017年7月14日「尻尾の曲がったブランケット・キャット」 視聴率 4.6%
高志(利重剛)は、中学1年生の息子・コウジ(込江海翔)が学校でいじめられていないかと心配していた。コウジは秀亮(西島秀俊)の店に毎日のように通い、猫を見ていた。コウジは学校に行くふりをして時間をつぶしていたのだ。コウジは尻尾が曲がった猫に自分を重ね合わせ、高志に頼み込んでその猫を飼うことを許してもらう。だが、自宅に学校から連絡が入り、コウジが学校に行っていないことが高志に知られてしまう。
第5話 2017年7月21日「嫌われ者のブランケット・キャット」 視聴率 4.7%
フリーターの卓也(太賀)のマンションに恋人の悦子(松本穂香)が捨て猫を抱えてやって来る。悦子は母親とけんかをし、卓也の所へ逃げてきたのだ。ところが、卓也の部屋は一人暮らし用でペットも禁止だった。大家の権田(伊武雅刀)は月に一度、秀亮(西島秀俊)から猫を預かり、マンションに連れてきていた。それを卓也は、権田がルールに反して飼われているペットを見つけ出すためだと考えるが、権田にはある事情があり…。
第6話 2017年7月28日「助手席のブランケット・キャット」 視聴率 5.0%
秀亮(西島秀俊)の見合い相手のたえ子(富田靖子)は過去に2回結婚したが、子どもはいないという。たえ子は猫を譲ってほしいと秀亮に頼み、「死ぬまでにしたい10のこと」の一つが猫を飼うことだと告げる。秀亮はたえ子のアパートを下見して猫を預ける。しかし、たえ子は猫を車に乗せ、そのままドライブに出発。ドライブインで母親に会いに行くという小学生のきょうだいと出会ったたえ子は、2人の母親を捜し始めるが…。
最終話 2017年8月4日「さよならのブランケット・キャット」 視聴率 5.0%
猫を預かったたえ子(富田靖子)ががんを患っていると知った秀亮(西島秀俊)は、彼女が自殺を考えているかもしれないと心配し、美咲(吉瀬美智子)と共に捜しに行く。その頃、たえ子は、両親の離婚後、離れて暮らす母親に会いたいという小学生のきょうだいの願いをかなえようと、必死で2人の母親の家を捜していた。その最中、猫がいなくなってしまう。さらに、たえ子が長年勤めていた会社の金を持ち去っていたことが発覚する。
番組公式サイト
ブランケット・キャッツ - Wikipedia
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