概要
今までにはないリアルな警察官の姿を描く、警察エンターテインメントドラマ。警視庁のノンキャリアの最高峰である捜査一課長を目指す刑事・香坂真一郎役で長谷川博己が主演。たった一つのミスで捜査一課から所轄の刑事に左遷された香坂が、出世街道から外されながらも自らが信じる“正義”を貫き、“悪”と対峙していく姿が描かれる。
ストーリー
警視庁捜査一課の刑事・香坂真一郎(長谷川博己)は、今年3度目の捜査本部事件を解決。その“祝勝会”が行われた料亭の前で、中小企業社長の中田隆一の飲酒運転を疑い、取り調べの際にその車に傷をつけてしまう。
翌朝、大手ニュースサイト・ゴーンバンクに「飲酒状態の刑事、車を破損」という記事が掲載され、警察の名誉を傷つけたとして所轄署への異動を命じられる。左遷されて早々に、ゴーンバンクの社長・中田和正の誘拐事件が発生するが、香坂は捜査一課で部下だった山田春彦(岡田将生)から「所轄は後方支援」と冷たく言い放たれてしまう。
キャスト
香坂 真一郎
演 - 長谷川博己
警視庁捜査一課のエースで、未来の捜査一課長を嘱望されていた刑事。しかし、ある日、三笠と会食をした後に行った取り調べの際に犯したたった一つのミスにより、所轄の刑事に左遷される。捜査一課への返り咲きを狙う。
山田 春彦
演 - 岡田将生
警視庁捜査一課の刑事。香坂の元部下で、捜査一課長・小野田の車の運転担当。ノンキャリアだが、警察庁次官から内閣官房副長官に上り詰めたキャリアの父親を持つ。
小野田 義信
演 - 香川照之
警視庁捜査一課長。高卒のノンキャリだが、たたき上げで事件現場の最高指揮官である捜査一課長までのぼりつめた実力の持ち主。対立する三笠のお抱えである香坂を自分の部下に引き入れたのは、優秀な道具だと認めたため。しかし、香坂が左遷される要因となる証言をし、関係に亀裂が生じる。
警視庁芝警察署
渡部 久志
演 - 安田顕
所轄署の刑事で、香坂の異動先の同僚。出世に興味がなく、現場たたき上げで単独行動が多い。香坂とたびたび衝突する。
中村 俊哉
演 - 竜星涼
若手刑事。
三笠 洋平
演 - 春風亭昇太
前警視庁捜査一課長。自らと同じ警務畑を歩む香坂をかわいがり、高く評価する。現在は、所轄署の署長を務める。
警視庁本庁
三島 祐里
演 - 芳根京子
警視庁の新任職員。警察犬のブリーダーに憧れて入庁したが、志望とは異なる警務部人事課に配属された。昇任試験の問題の準備や採点の補助、人事案の整理の仕事を行っている。警察内部の人事情報に精通することで、ある決意をする。
藤倉 良一
演 - 駿河太郎
刑事・捜査一課長。
柳沢 肇
演 - 手塚とおる
警視庁警務部監察官。
その他
香坂 敦史
演 - 木場勝己
香坂真一郎の父。
中田 和正
演 - 桂文枝
IT企業・ゴーンバンク社長。
スタッフ
監修 - 福澤克雄
脚本 - 丑尾健太郎、成瀬活雄
脚本協力 - 八津弘幸、成瀬活雄
音楽 - 木村秀彬
警察監修 - 大澤良州
警視庁指導 - 石坂隆昌
プロデューサー - 伊與田英徳、飯田和孝
演出 - 田中健太、渡瀬暁彦、池田克彦
製作著作 - TBS
主題歌 - 平井堅「ノンフィクション」(アリオラジャパン/ソニー・ミュージックレーベルズ)
各話あらすじ
第1話 2017年4月16日「新警察ヒーロー誕生敵は味方のフリをする裏切り上司を倒せ!!」※初回25分拡大(21:00 〜 22:19)
警視庁捜査一課強行班1係長の香坂(長谷川博己)は、今年三度目の捜査本部事件を解決する活躍をみせていた。その祝勝会と称して、前捜査一課長で今は所轄の署長をしている三笠(春風亭昇太)と料亭で会食していると、どこで聞きつけたのか現捜査一課長・小野田(香川照之)が現れる。三笠と小野田は優秀な部下の香坂を評価しているという共通点はあるが、互いの捜査理論の違いから腹の底ではいがみあっていた。
第2話 2017年4月23日「所轄刑事としての覚悟!隠ぺいされた真実を暴く!」 ※15分拡大放送 「ボクシングW世界戦!井岡VSノクノイ タパレスVS大森」が延長のため、開始時間変更 (21:15 〜 22:24)
捜査一課によって誘拐犯・風見(長江英和)が逮捕され、IT企業社長・中田(桂文枝)の誘拐事件は幕が下りようとしていた。署長・三笠(春風亭昇太)が小野田(香川照之)に頭を下げたことで、香坂(長谷川博己)ら所轄署の刑事は処分を免れる。だが、香坂はこの誘拐事件にはまだ裏があると考え、三笠を通じて捜査一課と対立する捜査二課の協力を仰ごうとする。香坂の動きを知った小野田は、山田(岡田将生)に香坂の件を一任する。
第3話 2017年4月30日「警察に裏切り者が!あの上司に一喝!! 」
所轄署の香坂(長谷川博己)と渡部(安田顕)は、風見の娘を殺害した真犯人として、中田(桂文枝)の息子・隆一(加藤晴彦)に目を付ける。だが、三笠(春風亭昇太)は後は捜査一課に任せるよう忠告する。そんな中、捜査一課が所轄署に同事件の捜査協力を求めてくる。態度を一変させた小野田(香川照之)を、香坂は不審に思う。捜査会議では、事件の最重要人物として隆一の名前が挙がる。一方、事件当日の隆一にはアリバイがあった。
第4話 2017年5月7日「捜査一課長を逮捕!?上司との直接対決!」
隆一(加藤晴彦)のアリバイを証言したバーのオーナー・アリサ(佐々木希)が姿を消し、香坂(長谷川博己)と山田(岡田将生)は、小野田(香川照之)が中田(桂文枝)・隆一親子と内通していたと確信。だが、彼らが最近接触した事実は見つからない。そこで香坂は、誘拐事件を取材する新聞記者・佐川(好井まさお)に警察しか知らない情報を流す。世間を騒がせ、事態収集のために中田側と小野田が再び接触した場を押さえる作戦だった。
第5話 2017年5月14日「裏切り上司を100%、クロにする!芝署編、完結!」
中田(桂文枝)、隆一(加藤晴彦)親子と内通していたのは三笠(春風亭昇太)だった。香坂(長谷川博己)と山田(岡田将生)は、小野田(香川照之)に疑いの目を向けたことを謝罪する。だが、小野田は隆一に関する今後の捜査は全て捜査一課が取り仕切ると宣言し、所轄は指示があるまで待機するよう命じる。そんな中、香坂らは、三笠が隆一の殺人の証拠を隠し持っていると考え、独自に三笠の周囲を洗うが、手掛かりは全くつかめない。
第6話 2017年5月21日「豊洲署編突入!悪徳理事長率いる学園の闇に迫る!」
東京・芝署から豊洲署の刑事課に異動した香坂(長谷川博己)。そこには警視庁人事課から来た祐里(芳根京子)や、やはり異動してきた山田(岡田将生)もいた。ある日、香坂らは失踪した男性の捜索を始める。男性は私立学校「早明学園」で経理課長を務めており、学園の専務・富永(梅沢富美男)は元警視庁捜査一課長。富永は香坂の父・敦史(木場勝己)を所轄へ異動させた過去があり、小野田(香川照之)を一課長に引き上げた人物だった。
第7話 2017年5月28日「学園最大の闇は天下り!?不正に警察が関与?」
山田(岡田将生)が、「早明学園」を内偵捜査中だった警察官・江口(ユースケ・サンタマリア)を殺害した容疑で身柄を拘束された。山田は容疑を否定し、現場から逃げた人物がいたと証言する。小野田(香川照之)率いる捜査一課は豊洲署に特別捜査本部を設置。現場からは第三者の毛髪が発見され、その人物を容疑者として指名手配する。一方、香坂(長谷川博己)は一課の報告と、以前、山田から聞いていた情報との食い違いに気付く。
第8話 2017年6月4日「学園問題!警察の不正!政治家の癒着!?」
小野田(香川照之)が、任意同行した富永(梅沢富美男)をあっさり釈放した。取り調べの途中、富永の無罪を示す新たな証拠が提出されたためだという。小野田は改めて横沢(井上芳雄)を、江口(ユースケ・サンタマリア)の殺害容疑で指名手配。香坂(長谷川博己)ら所轄刑事も捜査に加わることになる。家族を優先する横沢は妻・亜美(中村アン)と接触する可能性が高く、彼女に信頼されている祐里(芳根京子)が見張り役を命じられる。
第9話 2017年6月11日「最終回前!過去の因縁とは?本当の裏切り者は!?」
香坂(長谷川博己)たちは藤倉(駿河太郎)の協力も得て、横沢(井上芳雄)の身柄を豊洲署で確保することに成功した。「早明学園」の裏帳簿を持つ横沢を押さえ、富永(梅沢富美男)の追及に乗りだす矢先、祐里(芳根京子)が衝撃の報告をしてくる。祐里がわずかに目を離した隙に、山田(岡田将生)と横沢が姿を消したというのだ。香坂は、激高した小野田(香川照之)から山田と横沢を逃がした共犯の疑いを掛けられ、自宅謹慎処分となる。
最終話 2017年6月18日「最終回!香坂VS小野田、宿命の対決が遂に決着!」※20分拡大(21:00 〜 22:14)
山田(岡田将生)は捕らえられ、殺人の容疑が掛かる横沢(井上芳雄)の身柄と「早明学園」の裏帳簿も捜査一課に奪われた香坂(長谷川博己)たち。さらに、香坂は小野田(香川照之)から、父・敦史(木場勝己)の収賄の証拠となる裏帳簿の一部を突き付けられてしまう。そのまま留置場に連行された香坂は、がくぜんとしながらも、小野田が口にした「17年前の過ち」とはいったい何かを考えていた。そんな香坂の前に藤倉(駿河太郎)が現れ、事件の夜の富永(梅沢富美男)の通話記録が判明したことを告げる。
各話視聴率
番組公式サイト
小さな巨人 (テレビドラマ) - Wikipedia
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