京都の花街(かがい)の一角にある工事現場で、製薬会社の開発部部長・安住一輝(柴田善行)の死体が発見された。土門刑事(内藤剛志)が出張で不在のため、蒲原刑事(石井一彰)は、ベテラン刑事・兵藤貞弘(佐野史郎)と組むことに。兵藤は花街には詳しいようだが、飄々として無粋を嫌う、かなりの変わり者らしかった。
まもなく、被害者は新薬の機密情報を握っていたことが判明。また、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研の鑑定の結果、被害者が事件の夜“お茶屋遊び”をしていた事実が浮上する。さらに、被害者の上着の内ポケットから採取された微物は、舞妓や芸妓がつけるかんざしの一部であることともわかった。
マリコはさっそく蒲原と聞き込みに出向くが、花街には客の情報は口外しないという暗黙のルールがあるため、誰も口を割ろうとしない…。だが、マリコはなんとか、安住がお茶屋遊びの後、1軒のスナックを訪れたことを突き止める。ママの勝呂伊津子(藤吉久美子)によると、安住は芸妓のまり乃(寿美乃)、舞妓のまり枝(森田涼花)、花街の小間物店の社長・茂庭幸二(金井良信)、薬科大准教授の池畑文昭(植栗芳樹)と一緒だったという。
ところが、節分の行事・“お化け”の夜、仮装する芸妓らで賑わう花街で、さらなる悲劇が起きてしまい…!?
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