概要
シェアハウスを舞台に、遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の日本を代表する名脇役6人が本人役で全員主役を務めるコメディー。2002年のある特集記事で“日本映画界を支える俳優6人”に選ばれており、以降「いつか一緒に映画をやりたい」と語り合っていた仲だった彼らが、役作りのために共同生活するという設定で、物語は進行する。
ささいなことでけんかになったり、盛り上がったりとほほ笑ましい日常を送る一方、役者としてのすごみや矜持も垣間見せる6人。ゆるいけど格好いいおじさんたちの姿が、毎回笑いと感動を呼び起こす。メインの監督は、映画「アズミ・ハルコは行方不明」の松居大悟が務める。
ストーリー
遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人はある折、海外の動画配信サイトから大型ドラマの出演オファーを受ける。主演はある大物俳優で、監督も世界的なビッグネームだったが、監督から彼らに要望が入る。それは「役作りで、絆を深めるためシェアハウスで3カ月間の共同生活を送る」というものだった。
一緒に暮らし始めた6人は、ささいなことでいざこざを起こしつつも、中学生のように和気あいあいと日々を過ごしていく。だが、実は彼らは10年前のある仕事が原因で、おのおのにしこりを残していた。さらに、この大型ドラマにも秘密が隠されており、事態は意外な方向へ展開していく。
キャスト
特記なき人物は、本人役。年齢はドラマ出演当時のもの。
遠藤 憲一
(1961年6月28日生まれ・55歳)
眼力鋭い強面の風貌とは裏腹に、内面は大変繊細で心配性。一見、物怖じしない振る舞いのように見えるが、内心は右往左往していることが多い。涙脆い一面も覗かせる。プチトマトと紅茶が苦手。
大杉 漣
(1951年9月27日生まれ・65歳)
メンバーの中では最年長であるため他の5人からリーダーのように扱われ、慕われている。6人が住んでいるシェアハウスは大杉の別荘である。温厚だが思い込みが激しいところがあり、その点を指摘されるとしょげて凹む。
10年前に撮影された映画『バイプレイヤーズ』のフィルムは大杉が預かり保管していたのだが、ある時盗難に遭った。その犯人がこの5人の中にいるのではないかと疑い、家のいたる所に隠しカメラを取り付けて密かに行動を監視していた(第4話で全員にそのことを打ち明けて謝罪した)。
田口 トモロヲ
(1957年11月30日生まれ・59歳)
口数が少なく飄々としているように見えるが、内面には熱く滾る役者魂を抱いている。時折、突拍子もない行動に出て周囲を驚かせるなど、一言でいえばエキセントリックな性格。フィギュア好きで何体も所有しており、時に、演技のイメージトレーニングに使うこともある(一見すると人形遊びのように見えてしまう)。10年前の『バイプレイヤーズ』の撮影時では、役に没頭するあまり、台本には無い飛び降りのアクションをして大怪我を負ってしまう事件を起こした。
寺島 進
(1963年11月12日生まれ・53歳)
歯に衣着せぬ物言いをしたり、すぐにカッとなる瞬間湯沸かし器的な性格。強気でガサツな一面が目立つが、実は大変寂しがりやで誰よりも小心者。高所恐怖症である。また、自分の身長や体格にややコンプレックスを感じている。
松重 豊
(1963年1月19日生まれ・54歳)
物腰も柔らかく謙虚。周囲と穏やかな関係を望み、仕事も生真面目にコツコツと積み上げていくタイプ。6人の中では頭ひとつ家事に長けている。ことあるごとに餃子を焼く。第5話では「10年前に『バイプレイヤーズ』の撮影を中止する様に監督へ詰め寄った」事がトモロヲより語られ、大杉にフィルムを盗んだ犯人として疑われたが、実際は逆に撮影を続行するように監督を説得していたことが判明し、容疑は晴れた(この際、大杉は「少しでも疑った自分が恥ずかしい」と号泣していた)。
光石 研
(1961年9月26日生まれ・55歳)
人付き合いに垣根を作らず、老若男女誰とでも仲良くなれる人懐っこい性格の愛されキャラ。故に相手も光石に気を許しやすい。時々それが裏目に出て、都合に好いように利用されたり流されてしまうことがある。同郷(福岡県)の松重とは博多弁を用いてフランクな会話をする。
その他
茉莉(ジャスミン)
演 - 北香那
中国の動画配信サイト・友中有限公司のアシスタントプロデューサー。日本語が堪能である。しかし、遠慮のない不躾な物言いをすることがある。6人の言動をチェックしている節があり、時折仕事場に同行することもある。野口五郎のファン。衝動買いの癖がある。
現時点では、6人と中国側との間を繋ぐ唯一の橋渡し役である。自社や張監督とメールでやり取りしている素振りは見せるものの、脚本をはじめ一向に進展しない状況に6人は訝しみ始める。
ゲスト
第1話
役所広司(第12話)
第2話
池松壮亮(第12話)
荒川良々(第6話 / 写真)
第3話
山口紗弥加
滝藤賢一(第6・8話)
第4話
清水富美加
平田満
第5話
野村周平
佐藤日向
第6話
竹中直人
古舘寛治
眞島秀和
森下能幸
野間口徹(写真)
第7話
椎名桔平
松村邦洋
篠原ゆき子 - 兄妹の母
稲垣来泉 - かえで
小山春朋 - きよし
山口祥行
本宮泰風
第8話
志田未来
第9話
安田顕 - 安田顕似の農家
川島海荷 - 川島海荷似の鬼屋敷の娘
村上淳 - 村上淳似の駐在
ダンディ坂野 - ダンディ坂野似の駐在
岩松了 - 鬼屋敷監督(第11・12話)
第10話
夏川結衣
大地洋輔
第11話
佐々木希(第12話)
岡田将生(第12話)
大森南朋(第12話)
第12話(最終話)
天海祐希
スタッフ
脚本:松居大悟、ふじきみつ彦、宮本武史
監督:松居大悟、横浜聡子、竹村謙太郎、守下敏行
音楽:佐藤洋介
チーフプロデューサー:浅野太(テレビ東京)
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京)、田辺勇人(テレビ東京)、浅野敦也
制作:テレビ東京、ドリマックス・テレビジョン
製作:「バイプレイヤーズ」製作委員会
音楽
オープニングテーマ 「ヒトリセカイ」(10-FEET)
エンディングテーマ「Forever Young」(竹原ピストル) ※エンディングでは、竹原ピストル本人が登場している。
劇中歌「ドキドキ大好き!〜フケメン♥パラダイス〜」(作詞:松居大悟 / 作曲:遠藤浩二 / 歌:佐藤日向)※第5話で使用
各話あらすじ(2017.1.14 - 2017.4.1)全12話 平均視聴率 2.18%
第1話 2017年1月13日「バイプレイヤーと主役」 視聴率 1.8%
遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人の俳優(=いずれも本人)は、中国の動画配信サイトから大型ドラマの出演オファーを受ける。主演は大物俳優で、監督も世界的な人物だ。しかし監督から、役作りで絆を強めるためにシェアハウスで3カ月間、共同生活を送ってほしいという要望が。6人は戸惑いつつも和気あいあいと生活する。そんな彼らだが、実は10年前、仕事が原因でそれぞれにしこりが残っていた。
第2話 2017年1月20日「バイプレイヤーと共演NG」※0:27 〜 1:07 視聴率 1.9%
寺島は、遠藤と松重が「キャラクターがかぶっているため共演NG」と書かれたインターネット記事を見つける。遠藤と松重は記事を穏やかに否定し、刑事ドラマ「相方」でW主演すると明かす。「相方」の撮影現場では、共演の荒川(荒川良々)が助監督から、遠藤と松重の前では「かぶる」という言葉を徹底的に禁止すると言われる。過去に2人が乱闘騒ぎを起こしたと聞いた荒川は、ピリピリとした雰囲気に緊張する。
第3話 2017年1月27日「バイプレイヤーとスキャンダル」 視聴率 2.8%
光石(光石研)は連続ドラマ「W不倫の悲劇」で共演中の山口(山口紗弥加)に誘われ、自宅を訪問。手料理を堪能して楽しい時間を過ごし、気分よく帰ろうとした光石は、ほろ酔いの山口に引き留められる。そんな光石に「不倫大キャンペーン中」の週刊誌の影が忍び寄る。シェアハウスでは、大杉が、松重(松重豊)に深刻な顔で「10年前に撮影した自主映画フィルムが盗まれた。犯人は同居する6人の中にいる」と相談する。
第4話 2017年2月3日「バイプレイヤーとアクション」 視聴率 2.7%
直感派の寺島(寺島進)と理論派の田口(田口トモロヲ)は、役作りにおいても気が合わない。自主映画頓挫の一因ともなった不仲の2人が、アクション映画で共演することに。だが、田口のこだわりで撮影が遅れ、寺島は彼に駄目出し。しかし、クライマックスシーンで高所恐怖症の寺島がためらい、険悪な空気になる。2人のやりとりを見ていた主演女優も困惑してしまい…。
第5話 2017年2月10日「バイプレイヤーと撮影中止」 視聴率 1.8%
朝食中、松重(松重豊)以外の5人は、10年前に撮影した自主映画のフィルムを盗んだのは彼ではないかと密談していた。そんな中、6人は女性シンガーのミュージックビデオに全員で出演することに。しかも内容は学園ドラマ仕立ての‘フケメンパラダイス’とのことで、一同は戸惑う。松重は、イケメン若手俳優と女性シンガーを取り合う高校生役を演じる羽目になり…。
第6話 2017年2月17日「バイプレイヤーとパクリ疑惑」 視聴率 2.1%
大杉(大杉漣)が「‘バイプレイヤーズ’の企画が売られた」と大騒ぎ。大杉は遠藤(遠藤憲一)に、企画書が持ち込まれたテレビ東京に確認してほしいと頼む。遠藤が松重(松重豊)を連れて訪ねたプロデューサーは、制作会社の担当者が辞めて困っていた。企画は担当者と脚本家が考えたもので、その脚本家はある俳優だという。大杉は、松重、光石(光石研)と共に俳優を待ち伏せする。
第7話 2017年2月24日「バイプレイヤーと悪役」 視聴率 2.0%
自主映画フィルムの盗難も脚本の盗作も、全て大杉(大杉漣)のうそだった。「うそはなしにしよう」という松重(松重豊)の言葉に皆が同意する中、テレビでは寺島(寺島進)が悪役を演じる時代劇が流れる。寺島には、毎週のように手紙を送ってくる保育園児の兄と妹のファンがいた。感激した寺島は2人に会いに保育園へ。しかし、寺島が悪役のせいで、彼らはからかわれていた。それを見た寺島は、悪役をやめることを決意する。
第8話 2017年3月3日「バイプレイヤーとキー局制覇」 視聴率 2.0%
大杉は4カ月前から「七人の侍」のリメーク企画の頓挫を知っていた。映画のフィルムを盗んだ犯人が5人の中にいると思いうそをついて共同生活をしていたのだ。激怒した5人は家を出て行く。そんな中、大杉は、不倫騒動でどん底だったが再起した俳優に遭遇。信頼回復の方法を聞くと、ゼロからやり直す覚悟で仕事をしたという。大杉は仕事を求めてテレビ局を回る。
第9話 2017年3月10日「バイプレイヤーと監督」 視聴率 1.9%
10年前、ラストシーンを目前に撮影中止になった自主映画「バイプレイヤーズ」。大杉(大杉漣)は失踪中の監督・鬼屋敷を捜し出し、ラストシーンを撮ってもらいたいと他の5人に話す。だが、寺島(寺島進)らは「あの作品を終わらせた張本人」だと言い、協力を渋る。捜索を託された遠藤(遠藤憲一)と田口(田口トモロヲ)は、鬼屋敷が移住したと噂の「栗卒村」へ。そこは、住人が有名人にそっくりだという不思議な村だった。
第10話 2017年3月17日「バイプレイヤーとマドンナ」※開始時間変更(0:32 〜 1:12) 視聴率 2.8%
盗まれたはずの映画「バイプレイヤーズ」のフィルムが、マドンナを演じた女優の家で見つかった。6人で確かめに行こうと盛り上がるが、光石だけは黙ったままだ。10年前、彼女の恋人役を演じて本気になり、ラブシーンをキャンセル。怒った彼女が降板し、撮影も中止になったからだ。ジャスミン(北香那)は光石に、彼女に謝るためにバラエティー番組出演の仕事を提示。応援団として、遠藤と松重の出演も決まる。
第11話 2017年3月24日「バイプレイヤーとタブー」 視聴率 2.4%
「バイプレイヤーズ」のフィルムを取り戻した6人。大杉(大杉漣)が「帰ったら上映会をしよう」と言う横で遠藤(遠藤憲一)、松重(松重豊)、光石(光石研)の顔は浮かない。夜、6人とジャスミン(北香那)は上映会をする。ラストシーンを撮れば完成だと意気込む大杉だが、光石は「これ以上は無理だ」と言い出す。‘芸能界のドン’が愛人と映り込んでいるのだ。強行すれば芸能界追放の危機という状況の中、ある提案が舞い込む。
最終話 2017年3月31日」 「バイプレイヤーとバイプレイヤーズ」 視聴率 2.0%
仲たがいや芸能界追放の危機などの困難を乗り越えた遠藤(遠藤憲一)、大杉、田口(田口トモロヲ)、寺島(寺島進)、松重(松重豊)、光石(光石研)は、俳優仲間の協力もあり、10年がかりで映画「バイプレイヤーズ」の製作にこぎ着ける。そんなある日、6人は‘芸能界のドン’に呼び出される。彼らの目の前には拳銃を持った男がいた。そして大杉ら‘バイプレイヤー’のシェアハウスでの共同生活が終わりを迎える。
番組公式サイト
バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜 - Wikipedia
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