原作概要
『下剋上受験』は、「にほんブログ村」中学受験ブログランキングで閲覧数第1位の桜井信一が、自身の経験をノンフィクションで書き下ろした書籍である。
2014年7月18日に産経新聞出版から単行本が刊行された。2016年12月22日には、桜井家のその後を描いた「文庫版あとがき」と「桜井佳織より」を収録した文庫版が出版された。
ドラマ概要
学歴コンプレックスを前向きに乗り越えてきた中卒の父が、偏差値41の娘を塾にも行かせず、二人三脚で最難関中学を目指した奇跡の実話をドラマ化。同名のノンフィクション書籍を原作に、主人公の桜井信一を阿部サダヲ、同じく中卒の妻・香夏子を深田恭子が演じ、娘の佳織役には、オーディションで約250人の中から選ばれた山田美紅羽が扮する。
脚本は、ドラマ「ナースのお仕事」「お金がない!」(ともにフジテレビ系)などを手掛けた両沢和幸が担当。受験シーズンに、笑って泣ける家族の奮闘を描く“受験ホームコメディー”を展開する。
ストーリー
下町の古い集合住宅に暮らす桜井家は、大黒柱の桜井信一(阿部サダヲ)、妻の香夏子(深田恭子)、小学5年生の一人娘・佳織(山田美紅羽)の3人家族。桜井家は代々中卒で、信一も中学を卒業し、現在は不動産会社の営業マンとして働いていた。
しかし、名門大学卒の新人・楢崎哲也(風間俊介)に高級物件の担当客を奪われてしまい、学歴が将来に与える影響を考え始める。さらに、佳織が受けた「全日本統一小学生テスト」の結果が散々なものだったことが分かり、勉強や学歴に対して落胆する娘の姿を見て、信一は二人三脚で中学受験を目指すことを決意する。
キャスト
桜井家
桜井 信一(さくらい しんいち)〈40〉
演 - 阿部サダヲ
主人公。佳織の父で元不良の中卒。
桜井 香夏子(さくらい かなこ)〈33〉
演 - 深田恭子
佳織の母で元ギャルの中卒。信一の妻。
桜井 佳織(さくらい かおり)〈10〉
演 - 山田美紅羽
信一・香夏子の娘。小学校5年生。
桜井 一夫(さくらい かずお)〈65〉
演 - 小林薫
信一の父で大工。
スマイベスト不動産
楢崎 哲也(ならざき てつや)〈33〉
演 - 風間俊介
信一の会社の後輩。東西大学卒業。
長谷川 光秀(はせがわ みつひで)
演 - 手塚とおる
部長。
徳川家
徳川 直康(とくがわ なおやす)〈40〉
演 - 要潤
東京大学卒業。大企業「トクガワ開発」二代目社長。信一の元同級生。
徳川 麻里亜(とくがわ まりあ)〈10〉
演 - 篠川桃音
直康の娘。佳織の小学校に転校してきた。
芳江
演 - 山野海
家政婦。
その他
小山 みどり(こやま みどり)〈24〉
演 - 小芝風花
佳織が通う小学校の担任の先生。
松尾(まつお)〈40〉
演 - 若旦那
信一の地元仲間で、居酒屋店主。
竹井(たけい)〈40〉
演 - 皆川猿時
信一の地元仲間で、理容師。
梅本(うめもと)〈40〉
演 - 岡田浩暉
信一の地元仲間で、酒屋。
杉山(すぎやま)〈38〉
演 - 川村陽介
信一たちの後輩で、大工の一夫の弟子。
山之内 賢太
演 - 野間口徹
「羽柴進学塾」受付担当。
黒崎
演 - 菊田大輔
麻里亜の家庭教師。
ゲスト
第1話
安西 恭子 - 山下容莉枝
第2話
樋口先生 - 津田寛治
第4話
大河原 - 岡山天音
第5話
中津川晴美 ‐ 黒坂真美
第7話
朝比奈医師 ‐ 佐野史郎
矢崎多恵 ‐ 金沢きくこ
大久保先生 - 石井大裕
スタッフ
原作 - 桜井信一『下剋上受験』(産経新聞出版)
脚本 - 両沢和幸
音楽 - 出羽良彰
演出 - 福田亮介、吉田秋生
プロデューサー - 渡辺良介、八木亜未
教材協力 - 馬渕教室
製作著作 - 大映テレビ、TBS
主題歌 - 斉藤和義「遺伝」(スピードスターレコーズ)
各話あらすじ(2017.1.13 - 2017.3.17)全10話 平均視聴率 8.16%
第1話 2017年1月13日「中卒家族が最難関中学に挑む!」※初回15分拡大(22:00 〜 23:09)
下町の古い団地で暮らす不動産会社の営業マン・信一(阿部サダヲ)は、妻・香夏子(深田恭子)、小学5年生の娘・佳織(山田美紅羽)と3人暮らし。家族は仲良しだが、信一夫婦は揃って中卒で、佳織の成績も芳しくない。ある日、信一は名門大学出身の新入社員・楢崎(風間俊介)に、高級物件の担当客を譲る羽目に。学歴が必要なのではと感じ始めた信一は、入塾のテストを佳織に受けさせようとするが、香夏子は乗り気ではなく…。
第2話 2017年1月20日「奇跡の人生大逆転へ!父と娘の勉強開始!」
佳織(山田美紅羽)が中学受験を決意した。塾に通わせたくない信一(阿部サダヲ)は、参考書を買い込んで勉強を始めるが、内容がさっぱり理解できない。そんなある日、佳織のクラスに麻里亜(篠川桃音)が転校してくる。麻里亜は、大手建設会社の社長・徳川(要潤)の娘で、全国テストでも上位の成績を誇る実力者。麻里亜も佳織と同じく、中学受験に挑む予定で、担任・みどり(小芝風花)を無視して、授業中に自分の勉強を進める。
第3話 2017年1月27日「家庭訪問で大バトル!親の見栄と娘の願い!」
香夏子(深田恭子)の理解も得られ、信一(阿部サダヲ)と佳織(山田美紅羽)は中学受験に向けて本格的に勉強を開始。だが、信一は自分で教えると宣言したものの、何から手を付けてどう進めていけばいいか見当もつかない。そこで、楢崎(風間俊介)のアドバイスに従い、進学塾の卒業生の親から使い終わった塾のテキストを無料で譲ってもらう。喜ぶ信一を尻目に、楢崎は仕事をないがしろにして受験に熱中する信一に不満を募らせる。
第4話 2017年2月3日「私も家族の役に立つ!母の決心と旅人算」
信一(阿部サダヲ)の仕事ぶりに業を煮やした楢崎(風間俊介)が、今回は自分一人の成果だと主張した。信一は、楢崎の気持ちに気付けなかったこと、そして仕事も受験勉強も中途半端になっている現状を反省し、辞表を提出。繁華街でティッシュ配りの仕事を始める。やがて、香夏子(深田恭子)は楢崎から、信一が仕事を辞めたことを聞く。心配した香夏子は信一に対し遠巻きに仕事の話を振るが、信一は本当のことを言わずにごまかす。
第5話 2017年2月10日「妻は就職夫は主夫!娘は勝負の全国模試」
香夏子(深田恭子)が、信一(阿部サダヲ)の勤めていた不動産会社で働き始める。信一は佳織(山田美紅羽)の世話と家事を担当するが、香夏子が他の男性に目を付けられないか心配でならない。一方、靴を泥まみれにされた麻里亜(篠川桃音)が学校を欠席した。心配した佳織は学校で見掛けた徳川(要潤)に頼み、麻里亜の自宅を訪問する。麻里亜に会い、部屋に招き入れられた佳織は、そこで一緒に志望校の過去問題を解いてみるが…。
第6話 2017年2月17日「父と娘の大喧嘩!受験までの最後の休日」
信一(阿部サダヲ)は全国模試で佳織(山田美紅羽)の偏差値が52まで上がったことを喜ぶ。だが、その後は伸び悩み、結果が出ないまま6年生に。一方、麻里亜(篠川桃音)の成績は落ち始めていた。徳川(要潤)は佳織との付き合いが原因と考え、信一に「2人の交流をやめさせて勉強に集中させよう」と提案。信一はそれを受け入れ、佳織に麻里亜との付き合いを禁じる。佳織はショックを受け、香夏子(深田恭子)に抱きついて号泣する。
第7話 2017年2月24日「遺伝するのは魂だ!娘の反抗期対処法!」
信一(阿部サダヲ)は、佳織(山田美紅羽)の受験勉強の後押しや家事に追われる日々を送る。精神的に追い詰められた信一は、佳織や香夏子(深田恭子)にきつく当たり、そんな自分に危険を感じて病院を訪問。そこに、仕事のストレスに悩む徳川(要潤)が現れる。香夏子から信一の状態や仕事の愚痴を聞いた一夫(小林薫)は長谷川(手塚とおる)にある頼み事をする。そんな中、けが予防のため体育の授業は休むよう信一から言われた佳織は…。
第8話 2017年3月3日「スランプ脱出!絶対に諦めない家族の絆」
信一(阿部サダヲ)が倒れ、そのまま検査入院することになる。病院で佳織(山田美紅羽)の全国模試の結果を聞いた信一は、答案を細かくチェックして、考え方は間違えてないのにミスが多いことに着目。結果がバツなら全く分からなかった子と同じだと佳織に伝える。やがて、退院の日を迎えた信一だったが、家賃の未払いで家族は自宅を追い出されてしまい、ひとまず一夫(小林薫)の家へ。一夫は家の売却を考えていたが…。
第9話 2017年3月10日「入試本番涙のクライマックスへいざ出陣」
佳織(山田美紅羽)の成績が全国模試で初めて偏差値60を超えた。信一(阿部サダヲ)は、3学期は受験まで佳織に学校を休ませることを決意。みどり(小芝風花)にそれを伝える。一方、信一は保護者面接の存在を知り、楢崎(風間俊介)に頼んで練習を行う。楢崎から「併願も検討すべき」と助言されるが、信一は「桜葉学園」一本に絞る姿勢を崩さない。そんな中、過去問に苦しむ佳織が「桜葉じゃなくてもいい?」と逃げ腰になり…。
最終話 2017年3月17日「勉強で人生が変わる!奇跡の合格発表」
香夏子(深田恭子)が差し出したものを手にした信一(阿部サダヲ)は驚く。受験勉強に立ち向かう佳織(山田美紅羽)の頑張りに心を動かされた香夏子が、信一にも佳織にも内緒で用意したのだった。強くたくましくなった佳織の姿に目をみはる信一。そんな2人を見た一夫(小林薫)は、香夏子に感謝するとともに、自分は信一にいい教育を与えてやれなかったと自省する。後日、徳川(要潤)と会った信一は、娘たちの幸せに思いをはせる。
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