2016年12月29日

大貧乏 TOP

『大貧乏』(だいびんぼう)は、2017年1月8日から同年3月12日まで、毎週日曜日21時00分 - 21時54分に、フジテレビ系で放送された。全10話。初回15分拡大放送。主人公を演じる小雪は、フジテレビの連続ドラマでの主演は初となる。


概要
無一文に追い込まれたシングルマザーが、理不尽な社会に立ち向かっていく、“お金”と“愛”をテーマにしたヒューマンコメディー。実生活でも3児の母である小雪が、勤務先の突然の倒産で、“大貧乏”に転落した主人公の七草ゆず子を等身大で熱演。その相棒となる敏腕エリート弁護士・柿原新一を、子役デビュー以来28年以上のキャリアを持つ伊藤淳史が演じる。

見た目も中身も違う凸凹なこの2人が、会社倒産に関わる敵の正体を突き止め、不器用ながらも子供たちのために戦っていく。


ストーリー 
2人の子供を育てるシングルマザーの七草ゆず子(小雪)は、突然勤めていた会社「ディメンションズ・オブ・ヒューマニティ(DOH)」が倒産し、給与も貯金も全てを失い“大貧乏”に転落してしまう。途方に暮れていたゆず子のところに、同級生だった柿原新一(伊藤淳史)から連絡が来る。敏腕弁護士の柿原から、「倒産には裏がある」と助言されるが、働き口を見つけることを優先させようとするゆず子。しかし、「一番大切な家族の生活が奪われたことに、疑問を持たないのはどうして?」と問う柿原の言葉に心を動かされる。そして、倒産の引き金となったある事実が発覚。2人はその核心に迫るにつれ、さらなる大きな渦に巻き込まれていく。


キャスト
主要人物
七草 ゆず子(ななくさ ゆずこ)
演 - 小雪
人材派遣会社「DOH」元社員。二児のシングルマザー。
苦労を乗り越えながら、二人の子供たちの成長を見守り、家族を大事にしている。
毎月少額ながら地道に貯金をしてきたが、度重なる災難により一文無しになってしまう。

柿原 新一(かきはら しんいち)
演 - 伊藤淳史
柿原法律事務所代表弁護士。高校時代、七草ゆず子と同級生だった。
学生時代から自分に自信が持てない性格からか、恋愛にはかなりの奥手。

人件派遣会社「DOH」
加瀬 春木(かせ はるき)
演 - 成田凌
DOH営業部社員。
ゆず子と柿原と共にDOH倒産の秘密を探る。

浅岡 礼司(あさおか れいじ)
演 - 滝藤賢一
DOH経理部長。DOH倒産の秘密について何か知っている模様。
後に柿原たちと手を組み、濱中電子工業の不正の謎を探る。

天満 利章(てんま としあき)
演 - 奥田瑛二
DOH代表取締役社長。
社内外問わず厚い信頼を得ていたが、裏では濱中電子工業と何らかの関わりがある模様。

野村 梨沙(のむら りさ)
演 - 仲里依紗(第1話 - 第2話)
DOH経理部OL。年の離れた妹がいる。
不正送金の証拠ファイルを持ち出しており、それをゆず子に渡そうとするが、何者かに突き飛ばされファイルを奪われる。

田淵 有三
演 - 田山涼成(第2話 - 第3話(第3話は写真のみでの出演))
DOH元総務課長。ゆず子の元上司。
10年前にDOHを退社しており、その後は「みなみまち不動産」という不動産屋を経営している。

柿原法律事務所
木暮 祐人(こぐれ ゆうと)
演 - 神山智洋(ジャニーズWEST)
柿原法律事務所の新人弁護士。柿原を非常に尊敬している。

濱中電子工業
月島 レイコ
演 - 泉里香(第4話 - )
濱中電子工業OL。合コンをきっかけに柿原に惚れ込む。

橋本 亜香里
演 - 沢井美優(第4話)
濱中電子工業OL。元研究職所属

さやか
演 - 岡本杏理(第4話)
濱中電子工業OL。

濱中 直宏
演 - 大鶴義丹(第4話、第6話)
濱中電子工業専務取締役。

高野 由鶴
演 ‐ 奥貫薫(第5話)
濱中電子工業のバッテリー「アウセル」の開発責任者。

主要人物の家族
七草 翔太
演 - 今井暖大
ゆず子の息子。

七草 実結
演 - 野澤しおり
ゆず子の娘。

柿原 正美
演 ‐ 山本道子(第5話 - 第6話)
柿原の母。

その他
櫻沢 まりえ
演 - 内田理央
ゆず子のママ友。元ヤン。三人の子持ち。ゆず子の良き相談相手でもある。

櫻沢 カイト
演 - 中村宙喜
まりえの息子。

櫻沢 タイガ
演 - 西畑慶吾
まりえの息子。

櫻沢 シエル
演 - 尻引結馨
まりえの娘。

タクちゃん
演 - 山田親太朗(第4話)
まりえの夫。

福沢
演 - 戸田昌宏(第1話 - 第2話)
DOHの法務担当弁護士。

新井
演 - 小松利昌(第1話)
ゆず子の高校時代の同級生。

ジャスティス・ゴトー
演 - マイケル富岡(第2話)
ドラマ「正義の検事 ジャスティス ゴトー」の主人公。

ジャンルイジ
演 - BEN L(第4話)
イタリア人。柿原たちと共に合コンに同行する。

明日菜
演 - 安藤美優(第5話 - 第6話)
翔太のクラスメイト。

鈴木 忠成
演 - 岡部たかし(第6話)
「週刊デイズ」編集部記者。

ミスターバレンタイン
演 - パトリック・ハーラン(第6話)
柿原法律事務所のクライアント。

スタッフ
脚本 - 安達奈緒子
編成企画 - 増本淳、西原恵
プロデュース - 小林宙
演出 - 土方政人
制作 - フジテレビジョン
制作著作 - 共同テレビ

主題歌 - SOLIDEMO「Happiness」(avex trax)


各話あらすじ(2017.1.8 - 2017.3.12)全10話 平均視聴率 4.91%
第1話 2017年1月8日「ラブコメ時々サスペンスの新ドラマ!」※初回15分拡大(21:00 〜 22:09)
 勤務先が突然倒産した上、自宅アパートでのトラブルで貯金も失ったシングルマザー・ゆず子(小雪)は、子ども2人を抱えて途方に暮れる。高校の同窓会で再就職先を紹介してもらおうとしても、学校のマドンナだった彼女のなりふり構わぬさまに周囲は苦笑するばかり。一方、ゆず子に高校時代から憧れていた年商107億のエリート弁護士・柿原(伊藤淳史)は、彼女に近づきたい一心で倒産の件を調べ、裏があると助言する。

第2話 2017年1月15日「今夜は少しサスペンス?大逆転!?手にした30億」
 ゆず子(小雪)は会社の裏金を調べることで子どもに何かあったらと怖くなり、柿原(伊藤淳史)に調査続行を断る。その一方、事務処理で元社長・天満(奥田瑛二)と会ったゆず子は、いつも通り優しい彼が裏金に関わったのかと気になってしまう。柿原はゆず子とつながりを保つため、彼女が働く弁当店に通うが、相手にされない。そんな中、柿原と加瀬(成田凌)は会社の不正を知る梨沙(仲里依紗)と会い、裏金の送金先を聞き出す。

第3話 2017年1月22日「ママが入院!?2人きりの夜に大事件裏金奪還の結末」
 裏金との関わりを疑われる浅岡(滝藤賢一)に宣戦布告したゆず子(小雪)は、柿原(伊藤淳史)を代理人とする委任契約書に判を押し、改めて加瀬(成田凌)と3人で裏金30億円の行方を追うことに。田淵家から運び出された段ボール箱の中の現金が国外に出されれば終わりだという柿原。焦る加瀬は、子連れのゆず子を批判し、子どもにも自分たちで留守番できるはずだと告げる。一方、柿原はゆず子から友達だと念押しされてしまう。

第4話 2017年1月29日「ママがスパイ迫る危険!奥手弁護士にモテ期到来!?」
 会社の倒産の原因になった「濱中電子工業」への賠償金250億円が、実は濱中が仕組んだものではと推理した柿原(伊藤淳史)は、心配しながらもゆず子(小雪)に派遣社員として濱中に潜入してもらう。週末、子どもをまりえ(内田理央)一家に預け、ゆず子は濱中でバッテリーを作ったという亜香里(沢井美優)と親しくなるため一緒に合コンへ。だか相手は精いっぱいおしゃれをした柿原ら弁護士チームで、ゆず子はあきれる。

第5話 2017年2月5日「嘘の婚約話で嫁姑争い勃発!?敵仲間入りで新展開!」
 「濱中電子工業」への賠償金250億円の真相を追及するため、柿原(伊藤淳史)は浅岡(滝藤賢一)もチームに迎える。ゆず子(小雪)と加瀬(成田凌)は敵だった相手と組むことに戸惑う。しかし、柿原は浅岡から濱中の新型バッテリーの開発責任者が由鶴(奥貫薫)だと聞き、彼女に元々不良品だったと証言させようと話す。一方、婚約者がいるという柿原のうそを信じた母・正美(山本道子)が上京し、柿原は婚約者役をゆず子に頼むが…。

第6話 2017年2月12日「正義のママvsメディア!本命vs義理決戦はバレンタイン」
 レイコ(泉里香)からバレンタインデーに会いたいと言われ、承諾した柿原(伊藤淳史)だが、好きでもないのに会っていいのかと悩む。その一方、ゆず子(小雪)から「被害者の会」をつくって訴えたいと言われた柿原は、証拠がない状況で危険だと知りながらも、正義を信じる彼女のため賛成する。早速ゆず子らは元社員たちに連絡するが、賛同者が増えない。そんな中、天満(奥田瑛二)が参加したおかげで賛同者が急増するが…。

第7話 2017年2月19日「ドキドキ旅行幸せなひと時襲う真実裏切り者は隣に」
 深夜、ゆず子(小雪)と柿原(伊藤淳史)は、旅館の一室で熟睡する子どもたちの布団を挟み、眠れない。その3日前、ゆず子を名前で呼びたい柿原は、木暮(神山智洋)を相手に練習するが、本人にはなかなか言えずにいた。その様子を見た天満(奥田瑛二)の提案で、柿原はゆず子と子どもたちを連れ、遠方での訴訟説明会に行くことに。一方、訴訟相手の「濱中電子工業」の社員を心配するゆず子のため、柿原は和解交渉を始めるが…。

第8話 2017年2月26日「ママを買収!?1億円の魔力!本当の悪が牙をむく!」
 加瀬(成田凌)が持ち込んだ情報を検証したゆず子(小雪)と柿原(伊藤淳史)は天満(奥田瑛二)のもくろみを知り、後継者を巡る騒動があった「濱中電子工業」とのつながりを追うことに。ゆず子らは天満と確執がある加瀬を心配する。そんな中、柿原が主人公の検事・ゴトー(マイケル富岡)のようになりたいと憧れたドラマの撮影が事務所で行われることになり、柿原は大喜び。一方、焦る加瀬は浅岡(滝藤賢一)を脅迫しようと言い出す。

第9話 2017年3月5日「今夜すべてが明らかに!!奪われた250億の真相」
 ゆず子(小雪)の子どもたちを守るため、部屋に泊まり込む柿原(伊藤淳史)と加瀬(成田凌)。翌朝、ゆず子に世話を焼かれた柿原と加瀬は感動する。一方、柿原は留置場の浅岡(滝藤賢一)を訪ね、天満(奥田瑛二)が裏取引で濱中電子工業の未公開株100億円分を入手し、同社が上場されて株式が公開されるのを待っていると聞く。それを柿原は木暮(神山智洋)が作った紙芝居でゆず子らに説明し、6日後の上場までに天満を倒す証拠を探す。

最終話 2017年3月12日「最終決戦!小さき正義賭けに出る巨悪への罠!」
 天満(奥田瑛二)を取り逃がしたことが許せない柿原(伊藤淳史)は、濱中電子工業を刑事告訴してつぶし、天満の罪も暴くと言い出す。ゆず子(小雪)は暴走する柿原を諭し、彼に寄り添う。追及を諦めた柿原は、濱中と和解して賠償金250億円を取り返し、元社員や派遣スタッフに配ることに。濱中の謝罪会見も見届け、全て終わったと感慨にふける一同。ゆず子と柿原、加瀬(成田凌)はその後、会うこともないまま、半年が過ぎて…。

各話視聴率


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