概要
かつて病院を追われた一人の外科医を中心に、愛しき人のたった一つの命とかけがえのない人生を描く、骨太なヒューマンラブストーリー。主人公の外科医・沖田一光を、約3年ぶりに同枠で主演を務める木村拓哉が演じる。
沖田は、超一流の手術の腕を持つが、決して華々しいスーパードクターではなく、実直で無限の努力を重ねる職人外科医。患者を救うことを絶対に諦めない強い意志を持ち、不器用ながら一途に命と向き合う沖田の姿とともに、さまざまな思惑、愛憎と欲望が渦巻く病院内の人間模様を映し出す。
共演には、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信ら豪華な顔ぶれが集結。脚本は、橋部敦子のオリジナルストーリー。
ストーリー
医師として駆け出しの頃、壇上記念病院を追われ、恋人を置いて単身アメリカに渡った外科医・沖田一光(木村拓哉)は、ひたすらオペ経験を積んで職人外科医となった。10年後、恩師である院長の命を救うために日本に戻ってきたが、院長の娘で元恋人の壇上深冬(竹内結子)は、現在副院長を務める壇上壮大(浅野忠信)と結婚していた。
実は、10年前に沖田を病院から追い出したのは、彼の幼なじみで親友でもあった壮大だった。それを知らない沖田は、さまざまな思惑がうごめく病院内で、医師として目の前の命を救おうと、患者に向き合っていく。
キャスト
沖田 一光(おきた かずあき)
演 - 木村拓哉
心臓血管と小児外科が専門の外科医。恋人を日本に残してアメリカ・シアトルで修行。経験を積み超一流の技術を持つ外科医となった。その腕を買われて、恩師でもある東京の大病院の壇上記念病院院長の手術を任される。
院長を救った後、院長からの誘いを断りシアトルに戻るつもりでいたが、深冬の病気を知り日本に残る。
医者が患者に口にするのは本来よくないとされる「大丈夫」という言葉をよく用いる。第2話では病院を守るため患者の再手術を拒む壮大に「絶対大丈夫」「俺の大丈夫には根拠がある」と主張し、再手術の許可を懇願した。
「オペは準備で全てが決まる」という信念を持つ。
壇上 深冬(だんじょう みふゆ)
演 - 竹内結子
壇上記念病院院長の娘で小児外科医。沖田のかつての恋人。
一見すると健康体であるが、実は脳内に大きな腫瘍を抱えており、放っておけば確実に死ぬ運命にある。
井川 颯太(いがわ そうた)
演 - 松山ケンイチ
心臓血管外科医。関東外科医学会会長の父を持ち、ゆくゆくは「満天橋大学病院」を継ぐ2世医師。
柴田 由紀(しばた ゆき)
演 - 木村文乃
一流オペナース。沖田を慕っている。沖田からは「俺にとって彼女以上のオペナースはいない」と評されている。
榊原 実梨(さかきばら みのり)
演 - 菜々緒
壇上記念病院の顧問弁護士。
羽村 圭吾(はむら けいご)
演 - 及川光博
第一外科部長であり心臓血管外科専門の医師。
壇上 壮大(だんじょう まさお)
演 - 浅野忠信
副院長兼脳外科医。深冬の夫。旧姓:鈴木。脳外科医としての腕は確かであるが、経営手腕に関しても敏腕で、その腕を虎之助に乞われて檀上家の入り婿という形で深冬と結婚する。しかし、深冬との間に娘の莉菜を儲け、娘への人並みの愛情を持つ父親である一方で、かつて沖田と交際していた深冬のことを愛しながらも心の底から信じられず、榊原と男女の仲になるという屈折した心を持つ。
脳外科医でありながら脳内に大きな腫瘍を持つ深冬を救うための手術方法を見つけることが出来ず、その事実を深冬や虎之助にも伝えられないでいたが、沖田に事実を打ち明けた上で手術の方法を見つけてもらうよう頼む。
沖田とのプライベートでの会話では、彼を「カズ」の愛称で呼んでいる。一方で一心からは「そうだい君」と呼ばれている。
壇上記念病院
壇上 虎之助(だんじょう とらのすけ)
演 - 柄本明
院長。深冬の実父。心臓の病を患った際、沖田にオペを担当して欲しいと望んだことが、物語の始まりとなる。
真田 隆之(さなだ たかゆき)
演 - 小林隆
事務長。
茶沢 達彦
演 - 谷口翔太
白川 哲雄
演 - 竹井亮介
赤木 麗子
演 - ちすん
その他
沖田 一心(おきた いっしん)
演 - 田中泯
一光の父。寿司屋を営んでいる。
壇上 莉菜(だんじょう りな)
演 - 竹野谷咲
深冬と壮大の娘で虎之助の孫。5歳。
ゲスト
第2話
森本 洋造
演 - 平泉成
井川が担当した和菓子職人の患者。虎之助とは顔見知り。
森本 達也
演 - 近藤公園
洋造の息子。和菓子職人。
井川 勇
演 - 堀内正美
颯太の父。「満天橋大学病院」院長。(第7話)
第3話
成田 美保
演 - 紺野まひる
友梨佳の母。
竹中 浩一
演 - 谷田歩
「あおい銀行」行員。(第5・7・9話)
蒲生
演 - 越村公一
「慶安大学病院」小児外科教授。
第4話
片山 修造
演 - 鶴見辰吾
「片山関東病院」院長。
片山 孝幸
演 - 忍成修吾
「片山関東病院」心臓血管外科医師。修造の息子。
西山 弥生
演 - 峯村リエ
「壇上記念病院」看護師長。(第5話)
第5話
山本 輝彦
演 - 武田鉄矢
「桜坂中央病院」の副院長。壇上壮大と羽村の大学時代の恩師であり心臓外科の権威。
風間 義男
演 ‐ 須田邦裕
教師。山本の患者。
第6話
榊原 達夫
演 ‐ 高木渉
榊原の実父。(最終話)
斉藤
演 ‐ 梅沢昌代
第7話
児島 由貴子
演 ‐ 財前直見
第8話
上野 豊子
演 ‐ 山口美也子
虎之助の妹。(最終話)
第9話
草野 康浩
演 ‐ 佐々木勝彦
「脳神経外科学会」理事長。
安井 友樹
演 ‐ 藤本飛龍
安井 久乃
演 ‐ 茅島成美
友樹の祖母。
三条(最終話)
演-咲坂実杏
オペ室看護師
スタッフ
脚本:橋部敦子
音楽:佐藤直紀
後援:東京都医師会
特別協力:昭和大学江東豊洲病院
総合医療監修:天野篤
医療監修:順天堂大学医学部附属順天堂医院
編成:辻有一
監督補:塩崎遵
演出補:八木一介
協力プロデューサー:植田春菜
アシスタントプロデューサー:大河原美奈
企画:植田博樹
プロデュース:瀬戸口克陽、東仲恵吾
演出:平川雄一朗、加藤新、木村ひさし
製作著作:TBS
主題歌:B'z「Still Alive」(VERMILLION RECORDS)
各話あらすじ(2017.1.15 - 2017.3.19)全10話 平均視聴率 14.52%
第1話 2017年1月15日「帰ってきた職人外科医!!宿命の再会」 ※初回25分拡大放送(21:00 〜 22:19)
職人気質の外科医・沖田(木村拓哉)は「壇上記念病院」院長で恩師の虎之介(柄本明)に呼ばれ、米国から10年ぶりに帰国する。虎之介は重い心臓病を患っており、沖田を担当医に指名したのだ。虎之介の娘で外科医の深冬(竹内結子)と、その夫で副院長を務める沖田の幼なじみ・壮大(浅野忠信)は、複雑な心境で彼を迎える。沖田は虎之介の容体を確認し、手術を即断。だがリスクが高く、外科部長・羽村(及川光博)らは猛反対する。
第2話 2017年1月22日「俺の患者!!譲れない医師の信念」※15分拡大放送(21:00 〜 22:09)
壮大(浅野忠信)は沖田(木村拓哉)に、深冬(竹内結子)の脳にある腫瘍のことを伝える。大きな自覚症状はないものの、このままでは命が危ないという。深冬の主治医に任命された沖田だが、彼女に病気を告げることができず、苦悩する。一方、井川(松山ケンイチ)が、虎之介(柄本明)の友人で和菓子職人・森本(平泉成)の担当医に立候補する。診察の結果、井川は通常の開胸オペではない方法を選択。沖田は、強気な井川の様子が気に掛かる。
第3話 2017年1月29日「決断!!患者の未来をかけた戦い」
深冬(竹内結子)が7歳の友梨佳(石井心咲)の担当医になる。母の美保(紺野まひる)によると、1年前に腹部の手術を受けている友梨佳は、半年ほど前から夜に時々起きる腹痛に苦しんでいた。前の病院では、小児外科治療学会のトップ・蒲生が心因性の症状と断定。蒲生の診断を覆すと圧力をかけられる可能性が高い。他の医師が二の足を踏む中、沖田(木村拓哉)が友梨佳を共に診ると言い、育児中の深冬に代わって当直につく。
第4話 2017年2月5日「ナースのプライド」
沖田(木村拓哉)は壮大(浅野忠信)から、ある病院に出向いて手術をしてほしいと頼まれる。そこは、壮大が虎之介(柄本明)に内緒で提携話を進めている病院だった。難しい手術のため、沖田はオペナースに由紀(木村文乃)を指名。ところが手術中、同病院の院長・片山(鶴見辰吾)の息子で心臓血管外科医・孝幸(忍成修吾)が、由紀の指摘にへそを曲げる。そして手術は成功するが、片山は提携話を盾に取り、由紀を外すよう迫る。
第5話 2017年2月12日「恩師の医療ミス」
深冬(竹内結子)が仕事中に倒れる。深冬の病状をこれ以上隠せないと焦る壮大(浅野忠信)は、告知を巡って沖田(木村拓哉)と言い合いになる。一方、羽村(及川光博)が医師会の事故調査委員に選出される。事故の疑いがある医療行為を外部メンバーとして調査する役目で、羽村はそれを自慢げに同僚たちに打ち明ける。だが、羽村の元に持ち込まれた依頼は、彼と壮大の恩師である心臓外科の権威・山本が行った手術の調査だった。
第6話 2017年2月19日「究極のモンスターペイシェント」
沖田(木村拓哉)の告知の前に、深冬(竹内結子)が自分の脳腫瘍のことを知ってしまう。壮大(浅野忠信)は動揺して沖田を責め立てる。一方、深冬は沖田に、腫瘍のことを虎之介(柄本明)には黙っていてほしいと頼む。そんな中、病院の顧問弁護士・実梨(菜々緒)の父・榊原が病院に運び込まれる。榊原は15年前に妻と実梨を残して別の女性の元に走り、以来音信不通だったという。榊原を憎む実梨は彼の手術への同意を拒む。
第7話 2017年2月26日「最後の患者は14歳の乳がん!?」
沖田(木村拓哉)は、深冬(竹内結子)の有効な手術法を見つけられずにいた。もう長く持たないと確信した深冬は、神経を犠牲にしてでも脳腫瘍を切除して生きたいと沖田に訴える。沖田は高いリスクを伴う手術を拒むが、深冬の決意は固い。深冬は自分が診察した14歳の茜の手術を沖田に託し、今後は外来患者の担当を外してほしいと同僚たちに伝える。一方、壮大(浅野忠信)が進めていた別病院との提携が正式に決定する。
第8話 2017年3月5日「親父のオペ!!まさかの不覚…」
会議の場での実梨(菜々緒)の発言により、医師たちに深冬(竹内結子)の脳腫瘍のことを知られてしまう。沖田(木村拓哉)と壮大(浅野忠信)は、激高する虎之介(柄本明)に経緯や詳しい病状を説明し、必ず深冬を救うと約束する。そんな中、沖田の父・一心(田中泯)が倒れる。手術は羽村(及川光博)が担当する予定だったが、一心は息子にやってほしいと言いだす。身内への手術は冷静な判断が難しく、沖田は手術を承諾するべきか迷うが…。
第9話 2017年3月12日「最終幕!!命運を握る最後の選択」※10分拡大放送(21:00 〜 22:04)
深冬(竹内結子)の腫瘍から出血が起き、手術は延期になってしまう。沖田(木村拓哉)は手術方法の確立が遅れた自身の力不足を責める。一方、壮大(浅野忠信)は虎之介(柄本明)に自分が深冬の手術を行うと宣言する。そんな折、壮大に現職大臣の手術依頼が届く。リスクの大きい手術だが、壮大は依頼を承諾。さらに、提携話を進めていた他病院との契約を一方的にほごにする。身勝手な壮大の行動に羽村(及川光博)は怒りをくすぶらせる。
最終話 2017年3月19日「救いたい!!愛しき人の命…宿命の行方!!」※15分拡大放送(21:00 〜 22:09)
羽村(及川光博)と実梨(菜々緒)の暴露で、壮大(浅野忠信)がかつて進めていた他院との提携計画が、虎之介(柄本明)と深冬(竹内結子)に知られてしまう。虎之介は壮大を副院長の座から解任し、病院から出て行けと命じる。沖田(木村拓哉)は壮大をかばうが、沖田への嫉妬で冷静さを欠いた壮大は聞く耳を持たず、病院を飛び出す。深冬の手術日が近づくが、壮大は病院に帰ってこない。壮大不在の中、沖田たちは難しい手術に臨むことになる。
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