全12話のうち、第1話から3話は「株の仕手戦編」、第4話から6話は「セザンヌ編」、第7話から9話は「ポーカー編」、第10話から12話は「麻雀編」と4部構成となる。
原作概要
『銀と金』(ぎんときん)は、福本伸行による漫画作品。1992年から1996年まで『アクションピザッツ』(双葉社)に連載された。単行本は全11巻。
裏社会を生きる男達の、株の仕手戦や政治家との裏取引などの駆け引き、殺人鬼や復讐に身を委ねた男と命を懸けた死闘、さらに福本得意のギャンブル勝負を描いた作品である。
ドラマ概要
「カイジ」や「アカギ」などで有名な、ギャンブル漫画の第一人者・福本伸行の同名作品を連続ドラマ化。大金を賭けた「悪」VS「悪」の怒涛の心理戦が展開するブラックエンターテインメント。
連ドラ初主演となる池松壮亮が、うだつの上がらない青年・森田鉄雄に扮し、リリー・フランキー演じる裏社会を仕切る大物フィクサー・平井銀二と出会ったことから、裏社会へ足を踏み入れ、大金を奪い合う「究極のマネーゲーム」に身を投じるさまを描く。
ストーリー
何事もうまくいかず、やり場のない怒りをギャンブルで発散していた森田鉄雄(池松壮亮)は、負けが続いていたある日の競馬場で、裏社会を仕切る大物フィクサー・平井銀二(リリー・フランキー)に出会う。
銀二のカリスマ性と、悪魔じみた思考で悪党から金を搾り取る才能に魅了された森田は、彼を超える男になりたいという夢を抱き、欲望渦巻く裏社会で生きていくことを決意。大金を手にするために、命を懸ける「悪」VS「悪」の心理戦を繰り広げていく。
キャスト
池松壮亮
森田鉄雄 役
ギャンブルで負け続けていた時に銀二に出会い、銀二を超える男になりたいという野望を抱いて、裏社会に足を踏み入れる。「銀を超える金(キン)と呼ばれる人間になりたい」と志す。損得抜きの行動原理“勘”で動くこともある、強運の持ち主。
リリー・フランキー
平井銀二 役
“金が全て”の思想を持つ、裏社会を仕切る大物フィクサー。森田を“ある条件”に当てはまる男として裏社会に引き込み、その才能と成長に期待を寄せている。卓越した能力と独自の人生哲学を持ち、悪党から金を搾り取っている。最終的には、政治家を使って日本の経済界を支配する野望を持つ。
マキタスポーツ
安田巌 役
元警視庁捜査一課のエース。優秀な刑事だったが、欲望に弱く、徐々に悪に染まっていった揚げ句、現在は銀二と共に裏社会で生きている。銀二から信頼されている。
臼田あさ美
巽京子 役
元新聞記者で銀二の仲間。かつての経験を生かし、情報収集によって銀二たちをサポートしているが、過去は謎に包まれている。銀二たちのたまり場である「BAR FULLER」の経営者。
村上淳
船田正志 役
元東京地検特捜部の検事で銀二の仲間。検事時代は東京地検の若きエースとして活躍していたが、上司の反感を買って飛ばされ、検事を辞めざるを得なくなった。過去の経歴を元に、企業をゆするブローカーをしている。
スタッフ
原作:福本伸行
監督:古厩智之、中前勇児
脚本:山岡潤平、根本ノンジ
音楽:諸橋邦行
制作協力:大映テレビ
製作著作:テレビ東京
主題歌:amazarashi「ヒーロー」(ソニーミュージックアソシエイテッドレコーズ)
各話あらすじ
第1話 2017年1月7日「最悪のマネーゲーム」
うだつの上がらない森田鉄雄(池松壮亮)は、何事も上手く行かず、やり場のない怒りをギャンブルに逃げることで発散していた。負けが続く素寒貧の森田は、競馬場で裏社会を仕切る大物フィクサー平井銀二(リリー・フランキー)と出会う。銀二の悪党ぶりと、億を超える大金をたやすく手に入れる天才的な才能に憧れて「銀を超える金(キン)と呼ばれる人間になりたい」という志を抱き、欲望渦巻く裏社会へ足を踏み入れるのだった…。
第2話 2016年1月14日「悪対悪の心理戦」
銀二(リリー・フランキー)は森田(池松壮亮)に仲間を紹介し、ホテルチェーン経営者・梅谷(ダンカン)をつぶして大金を得る計画を説明する。梅谷はある企業の株をひそかに買い占めて価格をつり上げ、売り抜けて利益を得ようとする仕手戦の‘本尊’。しかし、梅谷は資金ぐりに苦しんでいた。銀二たちは、梅谷を追い詰めて入れ替わろうとする一方、企業側の後ろ盾となっている銀行の弱みを探り、資金を凍結させるべく、動きだす。
第3話 2017年1月21日「究極の心理戦」
銀二(リリー・フランキー)や森田(池松壮亮)らは、銀行から国会議員・海堂(丸山智己)への金の流れの証拠をつかむべく、海堂と義父で銀行頭取の土門(大石吾朗)、金の抜け穴となっている不動産会社の社長・丸石(羽場裕一)が会うよう仕向ける。3人がいるマンションの一室に乗り込んだ銀二らは、銀行から海堂に金が渡ったと分かる会話を録音するが、周囲には海堂の手下が迫っていた。森田は銀二からレコーダーを託され、逃げ出す。
第4話 2017年1月28日
森田(池松壮亮)に「二者択一の必勝法」を教えた銀二(リリー・フランキー)は、「自力で大金を得られるようになったら再び会おう」と別れを告げる。そんな時、銀行頭取・土門(大石吾朗)が10億円のセザンヌの絵画を所有すると知った森田。画廊従業員で新人画家の女性との出会いを利用し、彼女が勤める画廊のオーナー・中島(佐野史郎)から金をだまし取ろうと考える。
第5話 2017年2月4日
森田(池松壮亮)は画廊主・中島(佐野史郎)の従業員で新人画家の美沙(鉢嶺杏奈)に、銀行頭取・土門(大石吾朗)所有の10億円のセザンヌの絵画の模写を頼む。数日後、森田は精巧な偽物と美沙の模写を使って土門をだます。それは銀二(リリー・フランキー)から教えられた「二者択一の必勝法」だった。森田は中島に、3枚の中からセザンヌを見抜ければ1億円で売ると話す。
第6話 2017年2月11日「7億勝負」
中島(佐野史郎)と森田(池松壮亮)の勝負が始まる。離れた位置から3枚のうち2枚の絵を見て、どれが本物のセザンヌの絵かを見抜くこの勝負、中島は1億円払うごとに1メートル近づけるが、部屋は薄暗く、よく見えない。中島は森田に、もう1億円出すので絵の上に照明を掲げてほしいと泣きつく。上からの照明で、中島がひそかに本物に付けた印が見えてきた。しかし印を囲むように丸が描き加えられていて、中島は困惑する。
第7話 2017年2月18日「命賭けのポーカー」
森田(池松壮亮)はバーで客の美緒(高月彩良)と由香理(我妻三輪子)から、建設会社の御曹司・西条(大東駿介)とその仲間たちが闇ポーカーで女性を食い物にしていると聞く。友人が被害に遭ったという美緒たちと会場のクラブに行った森田は、西条とポーカー勝負をする中で、彼らがいかさまをしていると気付くが、その方法が分からない。一方、西条は美緒と由香理に、金と引き換えに森田の情報を教えてほしいと持ち掛ける。
第8話 2017年2月25日「地獄のポーカー」
森田(池松壮亮)と西条(大東駿介)の闇ポーカー勝負が再び始まる。美緒(高月彩良)の何げない行動で西条のいかさまの方法に気付いた森田はどんどん掛け金を積む。しかし、森田の持ち札は役になっていない。いかさまによってそれを知る西条も、大金を賭け続ける。資金が底をついた森田に、安田(マキタスポーツ)と巽(臼田あさ美)が新たに段ボール入りの金を運び込み…。
第9話 2017年3月4日「決着!地獄のポーカー」
大金を賭けて西条(大東駿介)と闇ポーカーをする森田(池松壮亮)は、手持ちのカードが役になっていないのにコールする。驚いた美緒(高月彩良)はブレーカーを落とし、暗くなった隙にカードを入れ替えさせようとするが、西条に阻止される。しかし、森田のカードは既に役になっていた。西条がテーブルに細工をしているのを見抜いた森田は、それを利用し、自分のカードがまだ役になっていないと思い込ませていたのだ。
第10話 2017年3月11日「最狂の麻雀」
森田(池松壮亮)や銀二(リリー・フランキー)たちは、蔵前(柄本明)のカジノ場で大金を賭けてマージャンをする西条(大東駿介)と再会。負けて放心状態の西条は怪しげな部屋へ連れて行かれる。扉の向こうの西条の叫び声を聞いた蔵前は満足そうだ。500億円を賭けた蔵前との勝負を翌日に控えた銀二は、森田に「ギャンブルの正体が見えたか」と問い掛ける。ギャンブルのイメージを「身投げ」と答えた森田に、銀二は翌日の勝負を託す。
第11話 2017年3月18日「最狂の麻雀・中編」
500億円を賭けた蔵前(柄本明)とのマージャン対決が始まるが、森田(池松壮亮)は蔵前が有利な独自のルールに苦戦する。休憩中、銀二(リリー・フランキー)は森田に短刀を差し出し「死ぬことを決意しろ。そこから道は開かれる」と話す。その夜、森田はゆっくりと自分の胸に短刀を突き刺す。激痛で床に倒れた森田に銀二は「お前は死んだ。ここから先の時間はギャンブルにくれてやれ」と言い、蔵前を倒すためのある秘策を教える。
最終話 2017年3月25日「最狂の麻雀 衝撃の結末」
銀二(リリー・フランキー)は森田(池松壮亮)に、蔵前(柄本明)独自のマージャンのルールを逆手にとり、彼を追い詰めて総資産5千億円全てを狙う方法を伝授。戦略が成功する確率は低いが、銀二は「勝つということは相手の心臓をつかむこと。そして、つかんだらつぶすこと」だと語る。勝負の場で銀二は蔵前を挑発し、総資産を超える額を賭けさせることに成功。運なら負けないと豪語する蔵前だが、ゲームが不利に展開し焦りだす。
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