概要
波瑠と斉藤由貴の共演で、複雑に絡む娘と母の関係を描くモンスターホームドラマ。一番の親友であり、まるで恋人のようでもあった母娘が、ある男性の登場で泥沼の三角関係に一変。母の呪縛から逃れようとする娘と、娘を奪われたくないという気持ちから次第に暴走していく母とで、激しく火花を散らす愛憎バトルを展開する。
2人が親しくなる住宅メーカーの社員役を柳楽優弥、仕事一筋で母と娘の関係に踏み込めないでいる父親役を寺脇康文が演じる。
脚本は、NHK連続テレビ小説「ひまわり」、「GOOD LUCK!!」(TBS系)などで知られる井上由美子が担当する。
ストーリー
娘の早瀬美月(波瑠)と母・顕子(斉藤由貴)は、美月の受験や就職活動も二人三脚で乗り越えてきた、まるで恋人のように仲のいい親子。ある日、新築することになった早瀬家に、住宅メーカーの松島太一(柳楽優弥)が出入りするようになると、彼を気に入った顕子が美月と付き合うように後押しする。
松島と出会った美月は、自分が無意識に母親の顔色ばかり見て生きてきたことを自覚するようになる。そして、顕子は次第に娘が変わり、自分から離れていくことに動揺。一番大切なものを奪われたくないあまり、心の奥の危険なスイッチを入れて松島を誘惑してしまう。
キャスト
早瀬家
早瀬 美月(はやせ みづき)〈25〉
演 - 波瑠
女子高の英語教師。母親が一番の親友で、ファッションや食の趣味も一致している。松島と出会い、人懐っこい性格に次第に惹かれていく。
早瀬 顕子(はやせ あきこ)〈50〉
演 - 斉藤由貴
美月の母。趣味で人形作りのアシスタントをしている。一人娘の美月に惜しみない愛情を注いできた。美月に松島と交際するよう薦める。
早瀬 浩司(はやせ こうじ)〈54〉
演 - 寺脇康文
美月の父。食品会社に勤務。会社人間で、家庭のことは顕子に任せきりにしていた。実は会社でリストラ対象になっているが、家族には言えないでいる。
オアシスハウジング
松島 太一〈28〉
演 - 柳楽優弥
新築する早瀬家を担当する住宅メーカーの現場監督。顕子に後押しされて美月と交際するようになるが、仲が良すぎる母娘の関係に少しずつ危うさを感じる。
立原 真紀
演 - 壇蜜
早瀬邸新築担当の設計技師。
松島の先輩。松島とつき合っていたことがある。
私立女子高
後藤 礼美(ごとう あやみ)
演 - 石井杏奈(E-girls)
美月が担当する生徒。
太田 和幸
演 - 眞島秀和
英語科主任。一時、美月と付き合っていた。
早瀬浩司の同僚
雪村 勝治
演 - 棚橋真典
御手洗 孝史
演 - みのすけ
村主 栄三
演 - 佃典彦
その他
牧村 文恵(まきむら ふみえ)
演 - 麻生祐未
顕子の大学時代からの友人。「まきむらふみえ人形教室」主宰。
川端 玲子
演 - 大空眞弓
美月の祖母で、顕子の母。老人ホームに入居している。
川端 貴之
演 - 中村靖日
顕子の弟。
川端 和子
演 - 太田彩乃
川端貴之の妻、顕子の義妹。
後藤 佳代子
演 - 池津祥子
後藤礼美の母親。シングルマザー
スタッフ
作 - 井上由美子
音楽 - 富貴晴美
演出 - 笠浦友愛、佐藤譲、大橋守(NHK名古屋放送局)
制作統括 - 櫻井壮一(NHK名古屋放送局)
制作 - NHK名古屋放送局
主題歌 - サラ・オレイン「Little Doll」
各話あらすじ(2017.1.13 - 2017.3.3)全8話 平均視聴率 5.71%
第1話 2017年1月13日「危険な蜜月」 視聴率 5.0%
早瀬家は美月(波瑠)と母・顕子(斉藤由貴)、父・浩司(寺脇康文)の3人家族。顕子と恋人のように仲がいい美月は、母の完璧なサポートで育ち、現在は女子高校で英語教師を務めている。ある日、新築中の早瀬家を担当する住宅メーカーの現場監督・松島(柳楽優弥)が不思議な人懐っこさで母子と親しくなる。松島を気に入った顕子は美月に彼と付き合うよう促す。美月は松島と初めてのデートに出掛けるが、2人を顕子が尾行して…。
第2話 2017年1月20日「三角関係」 視聴率 5.4%
初デートで松島(柳楽優弥)から交際を申し込まれた美月(波瑠)は、突然のことに驚き、断ってしまう。顕子(斉藤由貴)が、嫌がる美月を松島と再び強引にデートさせようとすると、松島はそれでは3人でデートしたらどうかと提案する。3人のデートは思いの外、楽しいものになり、美月と松島は急接近する。だが、松島に仕事の悩みまで相談し始めた美月を見た顕子は、一転して松島と付き合うのをやめるよう、美月に告げる。
第3話 2017年1月27日「暴走」 視聴率 4.5%
美月(波瑠)は顕子(斉藤由貴)に反発し、松島(柳楽優弥)と付き合うことにする。そんな折、顕子が突然倒れてしまう。美月は顕子を気遣い、いったんは松島と距離を置こうとする。だが、顕子が回復すると、美月は再び松島に会いに行く。その美月の後を顕子が付けていた。尾行に気付き怖くなった美月は、顕子を振り切り、松島の元へたどり着く。一方、取り残された顕子は、建築中の早瀬家の美月の部屋に夜、一人で忍び込む。
第4話 2017年2月3日「甘い罠」 視聴率 6.0%
美月(波瑠)の元に、祖母・玲子(大空眞弓)が倒れたとの連絡が入った。美月は顕子(斉藤由貴)、浩司(寺脇康文)と共に、玲子が入居している老人ホームに駆け付ける。玲子は顕子に「駄目な子ね」と言い残し、亡くなる。玲子の通夜の席で顕子は取り乱し、浩司と言い争いになる。そして、その日から顕子は‘子ども返り’して、美月に甘え始める。そんな母の姿を見て、美月は松島(柳楽優弥)との付き合いをしばらくやめようとする。
第5話 2017年2月10日「裏切り」 視聴率 5.2%
建築現場を訪れた顕子(斉藤由貴)は松島(柳楽優弥)に苦しい胸の内を打ち明ける。自分の胸にもたれかかり、涙を流す顕子の姿を見た松島は、思わず抱き締めてしまう。それを知った美月(波瑠)は、顕子を問い詰める。だが、顕子は松島の方から抱き付いてきたと言う。顕子のことが信じられなくなった美月は、家を出て松島の部屋に行くことを決意する。そして顕子の人形展が開かれる日、美月は顕子に黙って家を出ようとする。
第6話 2017年2月17日「毒りんご」 視聴率 5.9%
美月(波瑠)はようやく家を出て、松島(柳楽優弥)の部屋に引っ越した。ところが、住所を突き止めた顕子(斉藤由貴)が突然、部屋にやって来る。そして、顕子はいつの間にか合鍵を作り、松島の部屋に勝手に入るようになる。顕子は、部屋を掃除したり、美月の服を着たりして、まるで自分が恋人の部屋にいるような気分に浸る。そのことを知った美月は混乱する。その頃、美月の勤務先の学校では、文化祭の準備が進んでいた。
第7話 2017年2月24日「出口なし」 視聴率 7.6%
文化祭にやって来た顕子(斉藤由貴)は生徒・礼美(石井杏奈)の母・佳代子(池津祥子)とけんかになり、大騒動に。そして、美月(波瑠)の目の前で、佳代子が階段から転落するという事故が起きる。美月は責任を問われ、一時的に学校を休むよう言われる。美月は、家に帰ってきなさいと言う顕子を拒否し、連絡も絶つ。一方、浩司(寺脇康文)は会社に辞表を提出し、顕子にやり直したいと伝える。そんな中、新居の引き渡しの日が近づく。
最終話 2017年3月3日「人形の家」 視聴率 6.1%
顕子(斉藤由貴)は美月(波瑠)を新居の部屋に閉じ込め、自分の元に戻るように説得する。美月は拒否するが、それなら「自分を殺して」とまで言う顕子を見て、いったん家に帰ることにする。そんな2人の姿を見た浩司(寺脇康文)は、結局、元に戻っただけかと思い、落胆する。そんな中、松島(柳楽優弥)が美月と顕子の前に突然現れ、美月を強引に連れ出してしまう。そして、松島は美月と共に、長年会っていなかった母親を訪ねる。
番組公式サイト
お母さん、娘をやめていいですか? - Wikipedia