「幻覚を見ているんですよね?」――雪野(相武紗季)が志帆(吉田 羊)に尋ねると、志帆は「誰かに迷惑をかけているわけではない」と答え、娘の姿がたとえ幻覚であろうと意に介さない様子。
一方、葉子(伊藤 蘭)が出演する番組の収録中に、強面で売っている大御所俳優・堂島謙三(大和田伸也)が突然倒れる。右腕の痛みを訴えて苦しむ堂島を診察すると、右腕に発赤がみられ、それは時間の経過とともに広がっていく。
葉子は、堂島が前日に廃墟でロケをしていたと聞き、そこで人食いバクテリアに感染したのではないかと考える。もしそうだとしたら、発症後24時間以内に患部を切除しなければ命を落とす。
しかし、撮影中の映画に支障が出るからと、堂島は治療を拒否。原因も特定できないまま、さらに一部の薬剤にアレルギー反応を起こすという不測の事態も重なり、治療は難航する。
命のタイムリミットが近づくなか、休暇中の志帆に連絡がつかず、途方に暮れる綾香(吉岡里帆)。すると、葉子が意外な行動に出る。まるでいつもの志帆のように、綾香に病気の原因追究のための調査を依頼したのだ。
綾香は早速、宮部(庄野崎謙)ともに、堂島がロケをしていたという廃墟へ向かい、そこで出会ったケンジ(藤野大輝)という少年から、堂島が敷地内にある井戸を使っていたことを教えられる。綾香がくみ上げて触ってみると、なぜかその水はぬるい。
その頃、治療中の堂島には水泡が出始め、それを見た葉子はある疑いを抱く。そして、綾香からの電話で井戸水の一件を知ると、その水を舐めてみるよう促す葉子。綾香が「しょっぱい!」と報告すると、葉子は堂島が魚介類に分布する細菌に感染していると確信、雪野たちを驚かせる。なぜならその細菌は、本来なら生の魚介類を食べたり、海水に触れなければ感染しないはずなのだ。
しかし葉子は、山の中でもごくまれに海水のような水が出る場所があると話し、恐らく堂島は、自分でも気づかないうちに負った小さな傷に井戸水が触れたことで、その細菌に感染。そのうえC型慢性肝炎を患っていたため、重症化したのだろうと考える。この診断が的中し、堂島は死の淵から生還。葉子に心から礼を言う。
その頃、真央(藤澤遥)の墓を訪れていた志帆は、「真央、私たちはいつも一緒よ。これからもずっと……」と語りかけていて――。
第1話 2016年10月17日「手術しない天才外科医!!原因不明の病を推理」
第2話 2016年10月18日「母想いの水泳選手が謎の病」
第3話 2016年10月25日「ハロウィン集団発症事件簿」
第4話 2016年11月1日「対決!女医と女将と大女将」
第5話 2016年11月8日「頻発する脳梗塞の謎を発見」
第6話 2016年11月15日「医療ミス!?度重なる心不全」
第7話 2016年11月22日「治療するたびに悪化する病」
第9話 2016年12月6日「運命の小さな患者との再会」
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