概要
NHK連続テレビ小説「あさが来た」以降、初の連続ドラマ主演となる玉木宏が、気になることがあると自ら街に出て事件を解決してしまう、キャリアの警察署長・遠山金志郎を演じる1話完結のコミカルな刑事ドラマ。
遠山と対立するベテラン刑事・南洋三役を高嶋政宏が、遠山と行動を共にする新人刑事・相川実里役を瀧本美織が務める。脚本は「5→9〜私に恋したお坊さん〜」(同系)などを手掛けた小山正太、演出は「リーガルハイ」シリーズや「デート〜恋とはどんなものかしら〜」(共に同系)の石川淳一らが担当し、“平成の遠山の金さん”を作り上げる。
ストーリー
北町署の署長となった遠山金志郎(玉木宏)は、着任時の所信表明で、「警察は市民の味方だ」と強調する。しかし、たたき上げのノンキャリアの刑事である南洋三(高嶋政宏)たちは気に食わない様子だ。
そんな中で、連続強盗殺人事件が起きた。捜査会議をしている南たちのところにやって来た遠山は、「見過ごせない事件がある」と言う。それは、被害通報件数1位の“落書き”のことだった。南たちに協力を拒否された遠山は、新人刑事の相川実里(瀧本美織)と、落書き犯の行方を追うことに。その落書きには意外なメッセージが隠されていた。
キャスト
遠山 金志郎(とおやま きんしろう)〈36〉
演 - 玉木宏(少年期:池田優斗)
警視庁人事部から北町署に新しく就任したキャリア警察署長。階級は警視正。独身。
実父は、北町署の警察官だった桜井周平。母の再婚で遠山姓となった。
25年前の事件前、「安全な街にするために北町署の警察署長になる」と父・周平と話していた。
南 洋三(みなみ ようぞう)〈51〉
演 - 高嶋政宏(青年期:鈴之助)
北町署刑事課係長。叩き上げのベテラン刑事。階級は警部補。
第4話では、犯人から恨まれ、娘を連れ去られてしまう。
25年前、撃たれた金志郎の実父・桜井を乗せた救急車に同行し最期を見取る。
相川 実里(あいかわ みさと)〈25〉
演 - 瀧本美織
北町署刑事課の新人刑事。階級は巡査。
金志郎からバディと呼ばれ、金志郎が自ら捜査する際、行動を共にすることが多い。
料理は不得意。
北町署
松本 秀樹(まつもと ひでき)
演 - 白洲迅
刑事課の刑事。階級は巡査。
元山 照夫(もとやま てるお)
演 - 半海一晃
刑事課の経験豊富なベテラン刑事。階級は巡査部長。
水口 琢朗(みずぐち たくろう)
演 - 平山祐介
刑事課の刑事。階級は巡査長。独身。
ぽっちゃりした女性が好み。
花岡 市太郎(はなおか いちたろう)
演 - 勝矢
刑事課の刑事。階級は巡査長。既婚。
青木 忍(あおき しのぶ)
演 - 松本岳
制服警官。階級は巡査。
真面目な性格。
半田 順二(はんだ じゅんじ)〈56〉
演 - 柳沢慎吾
副署長。階級は警視。
金志郎を警視庁に無事に返すため現場には出てほしくないと思っているが強く言えないでいる。
その他
南 みどり(みなみ みどり)
演 - 田中美奈子
南の妻。理香のヨガ教室に通っている。
南 めぐみ(みなみ めぐみ)
演 - 駒井蓮
南の娘。高校生。母とともに理香のヨガ教室に通っている。
加納 理香(かのう りか)
演 - 知花くらら
ヨガ教室のインストラクター。
ハイジャックされたバスの中で、北町署へ赴任する金志郎と知り合う。
桜井 周平(さくらい しゅうへい)
演 ‐ 宇梶剛士
金志郎の実父。
25年前、拳銃強奪犯の捜査中に、居合わせた小学生を庇って殉職した北町署の警部補。
長下部 晋介(おさかべ しんすけ)
演 - 近藤正臣
警視庁警務部長。階級は警視監。
時々、菓子を差し入れに北町署の金志郎の元を訪れる。
25年前の事件当時、金志郎の実父・桜井警部補とバディを組んでいた。
スタッフ
脚本 - 小山正太、関えり香
演出 - 石川淳一、山内大典、木下高男
音楽 - 橘麻美
OPナレーション - 小柳良寛
警察監修 - 古谷謙一、柳澤昌宏
スタントコーディネーター - 釼持誠
ヨガ監修 - YMCメディカルトレーナーズスクール
編成企画 - 中野利幸
プロデュース - 永井麗子(共同テレビ)
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ
主題歌 - GReeeeN「暁の君に」(ZEN MUSIC / ユニバーサル ミュージック)
各話あらすじ(2016.10.9 - 2016.12.11)全10話 平均視聴率 7.16%
第1話 2016年10月9日「新たなるヒーロー誕生!!署長が事件を解決!!」※初回15分拡大(21:00〜22:09)
北町署に新たなキャリア署長が就任する日、署員は歓迎式の準備もあって浮ついていた。同じころ、市民の乗ったバスが男にジャックされる。しかし、男の持ち物から事前に犯行を察知していた遠山金志郎(玉木宏)は犯人を説得し、バスごと北町署に横づけさせて見事に事件を解決してしまう。彼こそが、北町署の新署長だった――。
第2話 2016年10月16日「DV夫を華麗に成敗!!」
金志郎(玉木宏)は南(高嶋政宏)と手錠でつながれてしまう。署内見学中の男児・友樹(松浦理仁)の仕業だ。友樹が鍵を飲み込んでしまったため、金志郎と南はやむなくそのまま業務に当たることに。そんな中、金志郎が女性の悲鳴が聞こえたと通報があった家を突き止めると、そこは友樹の家だった。友樹の父・敦彦(飯田基祐)から母・真理恵(霧島れいか)への家庭内暴力が疑われたが、弁護士の敦彦は、南が捜査中の殺人事件で容疑者のアリバイを崩す重要な証人でもあり…。
第3話 2016年10月23日「命がけの悪女の秘密!!」※「SMBCプロ野球日本シリーズ2016 第2戦〜野球道〜広島×日本ハム」の中継延長により、開始時間変更(22:10〜23:04 )
高齢の城山(柴田義之)がガス中毒で意識不明に。南(高嶋政宏)らは、城山が世話になっていた介護士・百合子(奥菜恵)の犯行を疑う。城山は百合子に遺産を譲ると遺言書を書き直したばかりだった。前日、2人の姿を街中で見掛けていた金志郎(玉木宏)には、百合子の犯行とは思えない。彼女の身の潔白を証明するため、金志郎は施設で仕事を手伝いながら独自に捜査。そんな中、実里(瀧本美織)は百合子に関する黒い噂を耳にする。
第4話 2016年10月30日「隠された驚愕の真相!!」
出勤途中、刑事の水口(平山祐介)の頭上に花瓶が落下してきた。刑事課のごみ箱に捨てられた南(高嶋政宏)宛ての脅迫状を見つけた金志郎(玉木宏)は、犯人が間違えて水口を襲ったのではと疑う。水口は南のお古のジャケットを着ていたのだ。しかし、南は脅迫状を無視して、別の捜査を優先。金志郎が脅迫状の送り主の特定を進める中、署に新たな封筒が届く。中には、南の娘・めぐみ(駒井蓮)のスマートフォンが入っていた。
第5話 2016年11月6日「ゲス男を痛快に退治!!」
刑事ドラマで人気の俳優・小松平(新納慎也)が北町署で一日署長を務めることになった。ファンの実里(瀧本美織)は、案内役に指名され舞い上がる。金志郎(玉木宏)は、人前と内側で対応が変わる小松平のギャップに戸惑う。そんな中、署内に張られた小松平のポスターが切り裂かれる。おまけに小松平から注文を受けたとピザやそばの出前が続々と署に届く。小松平は身に覚えがないと言い、署員が犯人の捜索を始めるが…。
第6話 2016年11月13日「同情犯に人情裁き!!」
金志郎(玉木宏)が殉職した桜井の息子だと気付いた南(高嶋政宏)は、なおさら金志郎がキャリアになったことが許せない。当時のキャリアの誤った指示が桜井を死に至らせたからだ。そんな中、金志郎は半田(柳沢慎吾)に泣きつかれ、警察庁長官官房長の娘・佳奈子(山崎静代)と見合いをすることに。金志郎が留守の間、署を訪ねてきた住人の吉野(松尾諭)が、どうしても金志郎に会いたいと、署員を人質にして立てこもる。
第7話 2016年11月20日「主婦達のイジメに喝!!」
近所でクレーマー行為を続ける主婦グループ4人が、署を訪ねてくる。社宅に住む4人は、郵便受けにごみを入れられたり、駐車場の車を傷つけられたなどと言い立て、被害届を出す。最近、社宅に引っ越してきてグループに加わった朋世(黒谷友香)は南(高嶋政宏)の知り合いだった。被害届を放っておけず捜査に乗り出し、朋世の家に改めて話を聞きに行った金志郎(玉木宏)は、不審者を見たという彼女の証言がうそだと気付く。
第8話 2016年11月27日「隠された驚愕の真実!!」
息子・亮平(高橋光臣)がバイクで事故を起こしたと言って、吾郎(田山涼成)が署に駆け込む。話を聞いた金志郎(玉木宏)は、吾郎が‘オレオレ詐欺’の被害に遭ったことに気付く。管轄内で特殊詐欺が急増していると知った金志郎は、不動産会社からの情報を基に、犯人のアジトと思われる部屋を見つけ出す。部屋は南(高嶋政宏)の自宅の近くだった。金志郎は、ぎっくり腰で自宅療養中の南らと、アジトの張り込みを続ける。
第9話 2016年12月4日「暴かれる真実の代償!!」
金志郎(玉木宏)の父親・周平(宇梶剛士)が殉職した25年前の事件について、新たな事実が判明する。当時、警察は自殺した中里(衣笠友裕)を犯人と断定した。しかし、新たな証言で、犯人の首には中里にはない特徴的なあざがあったと分かる。南(高嶋政宏)は独自に捜査を始める。一方、元恋人・岡崎(中村倫也)のストーカー行為に悩む沙織(黒川芽以)が署に相談に来るが、被害が出ていないため松本(白洲迅)らは対応しない。
最終話 2016年12月11日「桜吹雪で悪事を退治」
南(高嶋政宏)が撃たれた。25年前に金志郎(玉木宏)の父・周平(宇梶剛士)を殺した真犯人・桐島(中村俊介)の犯行だった。当時の副総監の息子である桐島は、警察幹部の判断で犯行を見逃され、別人が罪を着せられていた。金志郎は長下部(近藤正臣)にもみ消しの事実を詰問する。ところが、桐島の過去そして現在の犯行までも「事実無根」とする現副総監ら‘キャリア’の幹部により、金志郎は謹慎と署長解任を言い渡される。
各話視聴率
番組公式サイト
キャリア〜掟破りの警察署長〜 - Wikipedia