概要
テレビ東京のバラエティー班とドラマ班がタッグを組んで仕掛ける異色作。“刑事×アイドル”をテーマにした新感覚コメディーの主人公を務めるのは、人気急上昇中の若手実力派俳優・中村蒼。場当たり的に組まされた潜入捜査アイドルグループ「デカダンス」に所属する、新人刑事・辰屋すみれを演じる。
2016年の芸能界を舞台に、ネットテレビ局の勃興、青春映画ブーム、スキャンダルにネットニュースなど、新しい常識・テレビあるあるを取り上げながら、事件を解決するたびになぜか売れていき、徐々にアイドルとしての自覚が芽生えていくデカダンスの活躍を描く。
ストーリー
新人刑事の辰屋すみれ(中村蒼)は、ドラマに出てくるような熱血刑事になることを夢見ていたが、上司からの初命令は、事件捜査のため、アイドルグループ「デカダンス」としてある番組に潜入すること。しかも、急きょ組んだメンバーは、元詐欺師、売れない子役、引きこもり、おバカなアルバイターなど、あくが強過ぎる面々だった。
当初は芸能界という特殊な世界に戸惑い、衝突を繰り返していたデカダンスだったが、日々発生する難事件を捜査し事件を解決するたびになぜか売れてしまう。徐々にアイドルとしての自覚が出てくる彼らだったが、やがて謎の巨悪と対峙することになる。
キャスト
中村蒼
辰屋すみれ 役
念願かなってようやく刑事になれた熱血漢。初任務として、偽アイドルになって芸能界へ潜入捜査をすることに。硬派ぶっているが目立つことが大好きで、すぐに格好をつける。実は童貞。
大東駿介
黒澤裕也 役
デカダンスのメンバーの元詐欺師。勘がよく、頭の回転が速いため、人を丸め込むのが得意。女性にはモテる。暴走しがちなすみれの制止役になることが多い。
横浜流星
堺章吉 役
デカダンスのメンバーで、元引きこもりのコミュニケーション障害。ネットに詳しい。毒舌で冷めているが、時に爆発することも。実は空手が強い。
森永悠希
星輝男 役
元子役のデカダンスのメンバー。13年間芸能界にいただが芽が出なかった。芸能界の情報に精通している。計算高く、打算的な一面も。
立花裕大
出川てつや 役
能天気で、基本的に笑顔の明るいばか。空気が読めないタイプ。デカダンスのメンバーでは一番背が高い。歌がうまい。
近藤芳正
篠原課長 役
警視庁警備部特殊芸能課第1係の昼あんどんな課長。デカダンスへの出演依頼の窓口担当。
スタッフ
脚本:オークラ、土屋亮一、大井洋一
監督:住田崇
プロデューサー:浅野太、佐久間宣行、阿部真士
各話あらすじ 平均視聴率 1.47%
第1話 2016年10月8日「暴走アイドルが芸能人逮捕」 視聴率 2.0%
幼い頃から憧れていた刑事になった辰屋(中村蒼)は、社会的に影響力の大きい芸能人の犯罪を防ぐ部署・警視庁警備部特殊芸能課第1係に配属される。最初の任務は脅迫状が届いたインターネットテレビの音楽番組で警備に当たることだった。犯人に知られないよう、辰屋は‘タツヤ’としてユーヤ(大東駿介)、ショウ(横浜流星)、テル(森永悠希)、D(立花裕大)の4人とアイドルグループ「デカダンス」を組み、潜入捜査をすることになる。
第2話 2016年10月15日「(秘)指令ひな壇で小峠に勝て!」 視聴率 1.6%
インターネット番組に出て話題になったタツヤ(中村蒼)ら「デカダンス」に、バラエティー番組への出演依頼が届く。その番組は、スタッフの誰かが裏組織とつながっていて、スキャンダル情報をリークしてもらっているという噂があった。島崎(野間口徹)は事件解決のため、スタッフに気に入られるように番組で面白い受け答えをしろとタツヤに命令する。デカダンスのメンバーはイヤホンを通してタツヤに指示を出す。
第3話 2016年10月22日「炎上中不倫アイドルが激走?」 視聴率 1.4%
清純派として人気があったタレント・やりみん(MEGUMI)には番組収録中に共演する芸能人に売春交渉をしているという噂がある。やりみんは不倫騒動を起こして以来、過激なキャラクターに変貌して視聴者から嫌われていた。売春の証拠をつかむため、タツヤ(中村蒼)たち「デカダンス」は、‘ファイヤーボール’をぶつけて相手を倒す番組に出演。やりみんと対戦する。
第4話 2016年10月29日「恐怖…売れかけ芸能人の秘密」 視聴率 1.0%
売り出し中の芸能人がバラエティー番組で面白い発言などをして‘結果’を出し、次も出演させてもらうことを‘テレビ一巡目’と呼ぶ。タツヤ(中村蒼)はバラエティー番組の総合演出から、お決まりのせりふを言えと振られるが、他の番組でもやり過ぎているため乗り気でない。アイドルグループ「デカダンス」もテレビ一巡目で結果を残したいと考えるユーヤ(大東駿介)とテル(森永悠希)は、タツヤに本気で駄目出しする。
第5話 2016年11月5日「やらせ悪徳Dと生放送で激突」 視聴率 1.7%
大手芸能事務所会長・神堂(升毅)は芸能界のドラッグ流通を仕切っている疑いがある。タツヤ(中村蒼)ら「デカダンス」が神堂に近づくためにはもっと売れる必要があるが、そんな彼らのデビュー曲に盗作騒動が。音楽プロデューサー・タカナス(マギー)は否定するが、彼が応じた取材はディレクター・桐崎(古舘寛治)により、盗作を肯定する内容に編集されていた。桐崎の悪事を暴くため、デカダンスはあえて取材を受ける。
第6話 2016年11月12日「マジ!?ドラマ現場で殺人事件」 視聴率 1.3%
新人アイドルグループの大空(稲葉友)が、主演ドラマの撮影中、何者かに切りつけられる事件が発生。タツヤ(中村蒼)らデカダンスは大空を警護するため、共演者を装いドラマに出演する。タツヤたちはDVDの特典映像の撮影には出番がなく、助監督(大津尋葵)に追い出されそうに。現場に残るため迫真の演技をしたタツヤを気に入った監督は特典映像の設定を大幅に変更する。
第7話 2016年11月19日「激写!不倫スキャンダルに喝」 視聴率 1.3%
東京都が知事選挙のテーマ曲を募集する。コンペに参加したのは、タツヤ(中村蒼)たち「デカダンス」と、トップアイドルグループ「ファルコン」だけだった。ファルコンが所属する芸能事務所の会長・神堂(升毅)は、芸能界のドラッグ流通を仕切っている疑いがある。デカダンスは神堂に近づくため、ファルコンに対し作戦を立てる。しかし、ファルコンはタツヤの女性スキャンダルを指摘し、デカダンスをつぶしにかかる。
第8話 2016年11月26日「謝罪!?アイドル極秘愛に黒幕」
D(立花裕大)に隠し子疑惑が浮上。そんな「デカダンス」を、「ファルコン」の事務所の会長・神堂(升毅)が呼び出す。芸能界に残りたければ争っている東京都知事選挙のテーマ曲を辞退し、隠し子を認めろと言う。タツヤ(中村蒼)らがDの家へ向かうと、意外な女性が出迎える。Dの家族に対する思いを聞き迷うタツヤの前に、ずっと憧れていた吉光(片岡鶴太郎)が現れて…。
第9話 2016年12月3日「爆死!?落ちたアイドル…解散」
ドラッグ密売の容疑で芸能事務所会長・神堂(升毅)が逮捕された。タツヤ(中村蒼)は刑事として大きな任務を果たし、「デカダンス」も東京都知事選挙のテーマソング担当に選ばれる。ところが、音楽番組でメンバー全員が醜態をさらし、評価は一変する。CDの売り上げは激減し、ファーストライブのスポンサーは撤退。先が見えない状況にメンバー間に亀裂が入る。ラジオ番組内でも言い争う彼らに1通のメールが届く。
第10話 2016年12月10日「真相…全てが繋がる復讐劇へ」
島崎(野間口徹)や「デカダンス」のメンバーから説得されたユーヤ(大東駿介)は、吉光(片岡鶴太郎)への復讐は諦めたと宣言。しかし、ユーヤが意思を簡単に曲げないことを知るメンバーらは、その言葉を信じ切れない。一方、何も知らないタツヤ(中村蒼)は、憧れている吉光の東京都知事就任パーティーに出席して浮かれていた。ユーヤはピコ(福地桃子)からカードキーを受け取り、パーティー直前の吉光の部屋に乗り込む。
第11話 2016年12月17日
島崎(野間口徹)や「デカダンス」のメンバーから説得されたユーヤ(大東駿介)は、吉光(片岡鶴太郎)への復讐は諦めたと宣言。しかし、ユーヤが意思を簡単に曲げないことを知るメンバーらは、その言葉を信じ切れない。一方、何も知らないタツヤ(中村蒼)は、憧れている吉光の東京都知事就任パーティーに出席して浮かれていた。ユーヤはピコ(福地桃子)からカードキーを受け取り、パーティー直前の吉光の部屋に乗り込む。
最終話 2016年12月24日
吉光(片岡鶴太郎)とユーヤ(大東駿介)が逮捕され、「デカダンス」は事実上の解散となった。5年後、辰屋(中村蒼)は主演ドラマがヒットし、役者として活躍。他のメンバーも個性を生かし、それぞれ別の道で芸能界に残っていた。そんな中、アイドルから芸能リポーターになった、くるみ(青山美郷)は「デカダンス復活ライブ」のうわさを聞き付ける。しかし辰屋たちは、かたくなに否定する。そして、刑期を終えたユーヤが出所する。
番組公式サイト
潜入捜査アイドル・刑事ダンス - Wikipedia