平凡ながらも家族仲よく暮らしてきた主婦、高野亜紀(菅野美穂)は、家族で憧れのタワーマンションに引っ越してきた。
豪華ホテルのようなマンションでの新たな生活にウキウキする一家だったが、それも束の間…
そこに住むセレブ主婦たちが作った『タワマンルール』に、亜紀はア然としてしまう。
◇“何階に住んでいるか”によってエレベーターの場所まで違い、小学生同士でさえも低層階の住人が高層階の人々に見下されてしまうという「フロア差別」。
◇一回5000円!高額すぎるが、参加しないと村八分にされてしまうという「地獄のランチ」。
◇“子ども達の成長のために”という名目ながら、実は母親たちの“見栄の展示会”である「強制ハロウィン」。
他にも「ゴミ出しにも正装」「園バスは学費の順に並ぶ」などなど、外部から見るとどう考えても“変”なローカルルールに、皆が縛られているのだ。
プライドや虚栄心にまみれたタワマン主婦たちに振り回されつつ、子ども達がこの新たな環境で浮いてしまわないために、必死で馴染もうとする亜紀。
ママ友たちの勧めにより、とある体操教室を見学に行く亜紀。そこで、かつて隣に住んでいた年下の幼馴染・生方航平に再会する。
優しいコーチとして子ども達からの人気も絶大で、なおかつタワマン主婦の頂点に君臨するボスママ・寛子(横山めぐみ)が見え見えの色目を使っている中、実は亜紀にも他人には語れない“生方との秘密”があって−−−
そんな中、亜紀は上の階に引っ越してきたばかりだという佐々木弓子(松嶋菜々子)と出会う。夫は海外赴任で子供はいなく、自宅でフラワーアレンジメント教室を開いている本物のセレブ。優雅で上品な容姿にもかかわらず、全く偉ぶることのない彼女に惹かれ、亜紀は弓子に心を許し、幼い娘・そらを連れて弓子の家を訪ねるようになる。本音で話せる唯一の友人ができて喜ぶ亜紀。
その頃、連続幼児失踪事件=通称「ハーメルン事件」が世間を騒がしていた。警察の捜査を嘲笑うように次々と幼児が失踪していくが、誘拐犯の手がかりは一切見つからない。ただ一つ、失踪現場に必ず残されている一輪の花=黄色いカーネーションを除いては…
その花には一体、どんな意味があるのか…?
警察の捜査が行き詰まる中、ベテラン刑事・荒又(光石研)は失踪した子の親たちの裏事情を知る中で、ある推理に辿り着く。
「犯人は、子育てをおろそかにしていた母親の子どもを狙ってるんじゃないのか…つまり犯人の狙いは、『愚かな母親たちへの断罪』!?」
豪華な衣装をまとい、すました笑顔を浮かべているタワマンの母親たち。
しかし彼女たちにはそれぞれに、人には言えない秘密があった。
そしてそれは、亜紀にさえも…
第2話 2016年10月21日「狙われた家族!監視する女…母は娘を守れるか!?」
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