概要
沢口靖子が主人公を演じる人気作で、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコの活躍を描く第16シーズン。今シーズンは、ゲストとして登場するさまざまな分野のスペシャリストたちがドラマを盛り上げる。
“顔を見ればうそが分かる微表情研究の学者”や、“研ぎ澄まされた五感でどんな爆弾も解体する爆弾処理のエキスパート”など、強烈な個性と能力を持ったくせ者がマリコの前に現れ、ある時は反目、ある時はタッグを組んで難事件に挑んでいく。
ストーリー
榊マリコ(沢口靖子)は、科捜研の名物法医研究員。「化学はうそをつかない」という信条の下、日々の事件の中に隠された真実を追い求めていた。
そんな折、“顔を見ればうそが分かる微表情研究のくせ者学者”や、“研ぎ澄まされた五感でどんな爆弾も解体する爆弾処理のエキスパート”といった、人並み外れた能力と独特のキャラクターを持ったスペシャリストたちがマリコの前に次々と現れる。
彼らと衝突し、また協力しながら事件と対峙していく中で、マリコは人としても、法医研究員としても、さらなる成長を遂げていく。
キャスト
沢口靖子
榊マリコ 役
京都府警科学捜査研究所、通称・科捜研の法医研究員。科学捜査には強い信念を持っているが、長年の経験から、真理は科学を扱う人間に掛かっていることも熟知している。独身だが、実は一度結婚したことがある。
内藤剛志
土門薫 役
京都府警捜査一課刑事。警部補。熱血漢で団体行動が苦手。単独行動を取ることも多く、よく周囲と衝突する。マリコとは強い絆で結ばれており、互いに信頼している。
若村麻由美
風丘早月 役
洛北医大医学部病理学科法医学教室の教授。のんきで明るい性格の持ち主。マリコとは同世代ということもあり、プライベートの相談にも乗っている。
風間トオル
宇佐見裕也 役
科捜研の研究員。専門は化学。以前は国立航空科学研究所に技官として勤めていたこともあり、気象や海洋など、航空安全に関わる知識も豊富。
金田明夫
藤倉甚一 役
京都府警刑事部長。警視。鑑識畑一筋だったが、卓越した観察眼と冷静な判断力を買われて刑事部長に抜てきされた。筋金入りの現場主義者で、捜査に介入したり、事件関係者と過度に接触するマリコらの行動を厳しく非難してきたが、最近は現場の判断にも理解を示すようになった。
斉藤暁
日野和正 役
科捜研所長。文書鑑定担当。もともと警視庁科捜研におり、京都府警からの要請で異動してきた。そのため、妻子は東京在住で京都に単身赴任中。見かけはいい加減だが、実は正義感は強く、情にももろい。
スタッフ
原案 - 須藤武雄+科学捜査研究会「科学捜査(秘)犯罪ファイル」ほか
脚本 - 戸田山雅司、櫻井武晴、岩下悠子、真部千晶、李正姫、松本美弥子
脚本(過去) - 日暮裕一、田辺満、砂本量、斎藤淳一、武上純希、深沢正樹、高山直也、飯島早苗、森下直、丸茂周、小川眞住枝、児玉頼子、田中孝治、小山睦子、瀧川晃代、吉本昌弘
音楽 - 川井憲次(第3シリーズ - )
音楽(過去) - e-KLAY(遠藤浩二・黒木千波留・土屋玲子、第2シリーズ) ※第1シリーズは不在
監督 - 森本浩史、石川一郎、兼崎涼介、濱龍也、田ア竜太、小川岳志、匂坂力祥
監督(過去) - 大井利夫、辻野正人、橋本一、藤岡浩二郎、西山太郎、伊藤寿浩、中川裕介
ゼネラルプロデューサー - 関拓也(第16シリーズ)
プロデューサー
テレビ朝日 - 藤本一彦(第14シリーズ - )、藤崎絵三(第16シリーズ)
東映 - 塚田英明(第1・第2・第12シリーズ - )、中尾亜由子(第13シリーズ - )
制作 - テレビ朝日、東映
各シーズンあらすじ
科捜研の女9
科捜研の女10
科捜研の女11
科捜研の女12
科捜研の女13
科捜研の女14
科捜研の女15
科捜研の女17
科捜研の女18
科捜研の女19
科捜研の女20
科捜研の女21
科捜研の女22
科捜研の女23
科捜研の女24
各話あらすじ(2016.10.20 - 2017.3.9)全17話+正月SP 平均視聴率 11.63%
第1話 2016年10月20日「美女誘拐!覆面犯を透視する0.2秒の微表情解析!!」
京都府警科学捜査研究所のマリコ(沢口靖子)たちが、白骨遺体の発見現場に急行すると、既に多くの野次馬が集まっていた。程なく、ハッカー集団が警察無線の内容を動画サイトに公開したことが分かる。ハッカーは大学のサーバーにも侵入して、学生のデータを公開。さらに、同大学に通う神社の娘・萌衣(岡本玲)を拉致して、不可解な要求を突き付けてくる。マリコらはアップされた動画から、萌衣の監禁場所の特定を急ぐ。
第2話 2016年11月3日「新幹線急加速…決死の人質救出作戦!!空飛ぶ巫女の謎」※「SMBC日本シリーズ2016 第5戦 日本ハム×広島」放送のため、1週間順延。
離婚の危機に陥った夫婦の関係を修復する「夫婦問題研究所」のカウンセラー・真帆(魏涼子)が自宅で毒殺される。マリコ(沢口靖子)は、現場で遺体が握り締めていた紙片を採取する。鑑定で、紙片は離婚届の切れ端と判明。夫によると、他に好きな人ができたと真帆から離婚を切り出されていたという。捜査が進む中、真帆の口座に研究所の所長・渚(あめくみちこ)の夫・充生(橋爪淳)から、毎月入金があったと分かる。
第3話 2016年11月10日「夫婦問題カウンセラー殺人!死体が破いた離婚届の謎」
離婚の危機に陥った夫婦の関係を修復する「夫婦問題研究所」のカウンセラー・真帆(魏涼子)が自宅で毒殺される。マリコ(沢口靖子)は、現場で遺体が握り締めていた紙片を採取する。鑑定で、紙片は離婚届の切れ端と判明。夫によると、他に好きな人ができたと真帆から離婚を切り出されていたという。捜査が進む中、真帆の口座に研究所の所長・渚(あめくみちこ)の夫・充生(橋爪淳)から、毎月入金があったと分かる。
第4話 2016年11月17日「マリコ決死のヤミ鍋鑑定!誕生日に殺された美女の謎」
女子大生の明日香(奥仲麻琴)が、おばんざい屋でのアルバイトの帰りに殺された。マリコ(沢口靖子)らの鑑定で、彼女の腕時計からA型の男性の血液が検出される。土門(内藤剛志)は、DNAの任意提出を拒んだ恋人の直人(山田裕貴)を疑う。そんな中、明日香が2日前に公園で見つかったホームレス男性(内藤和也)の遺体の身元確認のため所轄署を訪ねていたと分かる。マリコは、病死と思われた男性の死因を調べ直す。
第5話 2016年11月24日「殺人現場を消す女!掃除の達人VSマリコの大根おろし」
山中で前科のある川越(ダンカン)の刺殺体が見つかった。マリコ(沢口靖子)らの鑑定で、川越がピンクのじゅうたんの部屋で殺害された後に、山中に捨てられたことが分かる。川越が住んでいた簡易宿泊所を調べたマリコは、部屋にあった雑誌で彼の元妻・素子(熊谷真実)が‘掃除の達人’として活躍していると知る。写真に写る素子の部屋のじゅうたんがピンクだった。マリコらは任意で素子の部屋を調べるが血液反応は出ない。
第6話 2016年12月1日「京都職人技殺人!血が付かない和傘VS電気仕掛けの女」
マリコ(沢口靖子)らは和傘職人の樋口(山本道俊)が他殺体で見つかった自宅工房に出動。捜査中、樋口の妻・みさき(青山倫子)が庭で犯人の足跡を調べる宇佐見(風間トオル)に食って掛かり、樋口の母・敬子(鷲尾真知子)にたしなめられる。鑑定で、凶器は傘の製作に使う「またべら」と分かる。樋口の作業着に付着していた花粉は工房の庭に咲く花々のものと一致。しかし1種類だけ、庭でまだ咲いていない菊の花粉が見つかる。
第7話 2016年12月8日「マリコVS爆弾配達人〜“八ッ橋”が暴いた暗号文の謎」
配達された小包が爆発する事件が連続発生し、マリコ(沢口靖子)らは遺留品の鑑定を進めると同時に、爆発物処理班の柿沢(渡辺大)に応援を依頼する。軽傷だった被害者の2人に接点はなく、さらに現場で見つかったメッセージカードに書かれた「T」の字と数字も何を意味するのか解読できない。そんな中、新たな爆発が起き、元府警職員の芝木(白井滋郎)が死亡。犯人は芝木を殺すため、爆弾を遠隔操作したことが分かる。
第8話 2016年12月15日「さらば科捜研!絶対止まらない爆弾の罠…衝撃ラスト」
マリコ(沢口靖子)は、元法務大臣の和香子(大島さと子)の娘・理菜(松浦雅)、採石会社社長・館山(床尾賢一)、元府警職員・芝木(白井滋郎)らが狙われた連続爆発事件が10年前の爆発物処理班の班長・徳武(加藤重樹)の事故死とつながっていると気付く。メッセージカードの謎を解いた相馬(長田成哉)が、次に犯人が爆弾を仕掛ける場所を特定。マリコらは、繁華街で起きると予測される次の爆発を阻止するため動き出す。
正月スペシャル 2017年1月3日(火)「列島大追跡!マリコvs誘拐殺人犯〜24年前の未解決事件が今また動き出す!!刑事を狙う自動走行バイクと空飛ぶ身代金3000万円の謎を飛行機雲が解く!」 ※(21:00 〜 23:10)
バイク便会社の社長・間中悟(羽場裕一)が公衆トイレに入った一瞬の隙に、ベビーカーに乗せておいた1歳の息子が何者かにさらわれる事件が発生した。現場からバイクの痕跡が発見され、榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研のメンバーは犯人らしきバイクの男の行方を追うことに…!
第9話 2017年1月12日「マリコvs疑惑の女医“禁じられた解剖”と高血糖の謎」
早朝、京都市内の寺院の階段下で、近所に住む資産家・和田茂(小倉一郎)の死体が発見された。妻で医師の絵美子(濱田マリ)によると、和田は朝の散歩を日課としており、いつもと変わらず散歩に出たという。和田は重度の糖尿病を患っており、ペン型のインスリン注入器を携帯していたはずだったが、所持品の中にインスリンが見当たらなかったことから、散歩の途中に高血糖でこん睡状態となり、階段から転落したのではないかと思われた。しかし、榊マリコ(沢口靖子)は遺体の瞳孔が過度に拡大していることに違和感を抱き、逆に和田は低血糖状態にあったのではないかと考えはじめる。
第10話 2017年1月19日「嘘に殺された美女!脳科学が暴く人気モデルの裏の顔」
雑誌の読者モデル・みちる(宮地真緒)の絞殺体が河川敷で見つかる。現場近くの監視カメラに、みちるが女性と歩いている姿が写っていた。さらに、事件前にみちるが高名な児童文学作家の牧(黒田福美)と会っていたことが分かる。牧は、別れ際にみちるに話し掛けてきた人物がいたが顔までは覚えていないと話す。マリコ(沢口靖子)は、牧に無意識化の記憶も確認できる「機能的核磁気共鳴画像法」の検査を受けてもらう。
第11話 2017年1月26日「グルメ格付け殺人!死を呼ぶ裏メニューで人間発火!?」
マリコ(沢口靖子)らは、刺殺体で見つかった白人男性を調べる。解剖で被害者が事件前に本格的なフランス料理を食べていたことが判明。付着していたサボテンのとげなども特定される。付近の防犯カメラには、被害者が女性と歩く姿、そして2人を追う男性が写っていた。男性はフランス料理店で給仕を取り仕切る羽田野(葛山信吾)で、被害者は昨夜、店に来たフランス人観光客だという。やがて、被害者の正体が判明する。
第12話 2017年2月2日「マリコvs京都花街の女!舞妓の仮装行列を透視鑑定!?」
工事現場で男性の他殺体が見つかる。被害者の安住(柴田善行)は製薬会社の新薬開発の責任者だった。マリコ(沢口靖子)らが安住の衣服から採取した微物は折れたかんざしのかけらと分かる。一方、蒲原(石井一彰)は出張中の土門(内藤剛志)に代わりベテランの兵頭(佐野史郎)と組むが、マイペースの兵頭とは息が合わない。マリコは胃の内容物から、安住が立ち寄ったお茶屋やスナックを特定。そのスナックで兵頭に遭遇する。
第13話 2017年2月9日「マリコvs似顔絵捜査官!顔が上下逆になる殺人犯の謎」
マリコ(沢口靖子)らはデイトレーダーの真島(西村匡生)が殺された事件を担当。凶器は美容師が使うようなはさみだと分かる。やがて目撃者が見つかり、似顔絵捜査官の代役として総務の未知(中原果南)が似顔絵を作成。しかし、目撃者の佐々木(住田隆)から50%しか似ていないと言われる。未知がかつて優秀な似顔絵捜査官だったと知ったマリコは、佐々木が犯人を逆さまに見ていたことを突き止める。
第14話 2017年2月16日「マリコvs超常現象を呼ぶ女!?空飛ぶタイヤと密室の謎」
義助(田山涼成)が住職を務める寺の蔵の中で遺体が見つかる。蔵は密室状態だったが、マリコ(沢口靖子)らの鑑定で自殺を装った殺人と判明。マリコらは犯人がどうやって蔵を密室状態にしたのか分からず頭を悩ます。被害者は建設会社社長・大前(入江毅)で、強引な手法で開発事業を進める人物だった。捜査が進む中、強引な開発に対し反対運動を続ける大学教授・小柳(冨家規政)が大前に付きまとっていたと分かる。
第15話 2017年2月23日「雪山カップルを狙う銃弾!5℃以下で白く光る美女!?」
マリコ(沢口靖子)らは山中で救出された枝織(小松彩夏)の体から検出された銃弾などを調べる。所持品の2枚の写真はインスタントカメラで撮ったもので、枝織の上司・萩野(大迫一平)、友人・紗代子(内田慈)のほか、迷彩服姿の2人の男が写っていた。写真のコテージに向かうとそこには萩野の銃殺体とさらに5枚の写真が。マリコらは写真の撮影順を推測し、事件の推移を考える。犯人は紗代子を人質に逃走中と思われた。
第16話 2017年3月2日「マリコvsバスジャック犯!100均グッズで決死の鑑定」
マリコ(沢口靖子)らはデザイナーの麻未(篠原真衣)が絞殺体で見つかった河川敷に出動。凶器はスカーフで、切れたネックレスの黒真珠も落ちていた。マリコは移動で路線バスに乗車。しかし、発車直後にバスは猟銃を持った男(林泰文)にジャックされる。男が乗客の荷物を回収中に、黒真珠が床に転がる。マリコはバス内の6人の中に麻未を殺した犯人がいると確信する。
最終話 2017年3月9日「最終鑑定…完全密室の罠に落ちたマリコ!!衝撃ラスト」
朝、豪邸で主人の小田山(平岡秀幸)の他殺体が見つかる。自宅には秋月(石橋保)が経営するセキュリティー会社の厳重な防犯システムが導入され、マリコ(沢口靖子)らが監視カメラを確認しても、人の出入りはない。妻の浩乃(佐藤仁美)は、小山田が押した非常通報ボタンで駆け付けた警備員に起こされるまで、事件に気付かなかったと話す。浩乃の前夫も結婚半年後に自宅で溺死しており、土門(内藤剛志)らは彼女の犯行を疑う。
各話視聴率
番組公式サイト
科捜研の女 - Wikipedia