中島(林遣都)の逮捕以来、元気がない比奈子(波瑠)を厚田(渡部篤郎)や倉島(要潤)は心配するが、東海林(横山裕)だけは比奈子の表情を「うそくさい」と、どこか警戒している様子。そんななか、公園で男性の他殺体が発見されたと通報が入る。見つかった遺体の口には大量の100円硬貨が詰め込まれ、解剖の結果、特殊な器具を使って、胃に到達するほどの量を無理やり流し込まれたことが分かる。
早速、比奈子は厚田と聞き込みに向かうが、現場付近にあるゲームセンターの前で、怪我をした老人・稲富信吾(浜田晃)に出くわし、家まで送り届けることに。そこは、身寄りのない4人の老人が共同生活を送るシェアハウスだった。そして事件が進展しないまま迎えた数日後、同様の手口で殺された女性の遺体が発見される。
同じ頃、比奈子は妙子(原田美枝子)から、中島が『精神・神経研究センター』という施設に入所したことを聞く。そこは、罪を犯した天才科学者や猟奇犯罪者の隔離矯正施設。中島は今後も猟奇殺人の捜査に協力することが決まり、窓口を任された比奈子は早速、事件について中島とメールのやりとりを始める。
やがて、事件の被害者2名が詐欺師だったと分かり、背後で糸を引いていた暴力団の会長もまた、同じ手口で殺される。会長が出入りしていた孫娘の家へ聞き込みに行った比奈子は、そこで、稲富がかつて手にしていた大きなぬいぐるみを発見。さらに調べを進めると、遺体が発見された土地の以前の所有者はシェアハウスの住人で、遺体に詰め込まれた硬貨の中からは、ゲームセンターのコインも見つかる。
比奈子は稲富らの関与を確信し、中島からも「犯人は異常猟奇殺人犯の仮面を被った常識人」と事件を分析したメールが。老人たちは皆、被害者に仕事や金、土地などを奪われた過去を持ち、一連の事件はその復讐だったのだ。しかし、比奈子が真相に辿りついても、老人たちは慌てることもなく、「次に誰を殺す?」と狂気の笑顔を浮かべるばかり。
事件解決後、隠れてその様子を見ていた東海林は、「お前の素の顔、人殺しと同じだよな」と指摘するが、比奈子は「私は刑事です。まだ」と答えるのが精一杯。後日、比奈子は厚田に促されて中島に会いに行く。そこで、ナイフをいつから所持しているのか尋ねられた比奈子は、「あのナイフは、父を殺すためのものでした」と語り始め――。
一方、東海林は情報屋の藤川(不破万作)から、自分たちの関係をネタに、事件の捜査資料と比奈子に関する資料を用意しろと脅されていた。ところが数日後、その藤川が遺体で発見され……。
第1話 2016年7月12日「衝撃猟奇犯罪ミステリーが2時間SPで今夜開幕新人刑事が殺人者への探究心で難事件を暴く型破り捜査班&最高に危ないヒロイン誕生」
第2話 2016年7月19日「謎の凍結遺体…犯人への危険な興味」
第3話 2016年7月26日「洋館美女連続殺人…奪われた完全美」
第4話 2016年8月2日「女刑事VS女殺人鬼…自死操作の陰謀」
第5話 2016年8月9日「猟奇自殺事件の謎…裁かれる罪人」
第7話 2016年8月23日「毒物死へ誘うAID…比奈子の殺意」
ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 TOPへ
2016年夏ドラマ(7-9月)TOPへ
2016年夏ドラマ視聴率一覧へ