経済学部に通う大学一年生・南由夏(松井珠理奈)は怖い話好きな妹・小夢(清原果耶)から“死幣”の怪談を聞く。死幣はお金が欲しくてたまらない人に突然届く呪いのお金だという。そしてその死幣を使ってしまうと一万円札の福沢諭吉の肖像に黒い染みが浮かび上がり、使ってしまった人は残酷な死を遂げるという内容だった。このとき由夏は知らなかった、これがただの都市伝説ではないということを…。
ある日、経済学部教授・財津(筧 利夫)のゼミに所属する由夏はしばらく連絡の取れない友人・橘郁美(西田麻衣)を心配し、同じゼミの先輩・三浦智志(山田裕貴)や、ゼミの仲間に聞いてみるが皆心当たりはないという。就職活動真っ最中の三浦は、お金は人を幸せにするものだと信じ貧困層を助ける仕事を志しており、その話を聞いた由夏は三浦の姿に憧れを抱く。
その夜、由夏は連絡が取れていなかった郁美が街頭インタビューを受けているのをテレビで見る。女性は外見が大事だから整形したい、と答える郁美。由夏はその瞬間キーンという耳鳴りのような音とともに郁美の顔が一瞬ねじれたように感じた。この現象が起こるときはこの後何か不吉なことが起こることを由夏は知っていた。
由夏には第六感のような不思議な能力があったのだ。急いで郁美のアパートに向かう由夏。なぜか郁美の部屋の鍵が開いている。由夏が薄暗い部屋に入ると足元には焦げた一万円札が。さらに奥へ進むと、美容器具が散乱する部屋の中、ネックレスで首を吊った無残な姿の郁美がいた…。
通夜の日、由夏や三浦ら財津ゼミの面々が弔問客として並ぶ中、一人の男が焼香に立つ。彼の名は若本猛(戸次重幸)。刑事だという若本は親族や弔問客に向け突然事情聴取を始めると言い放った。そして、遺体の第一発見者である由夏に犯行の疑いをかけ…。
第2話 2016年7月20日「使ったら死ぬお金…恐怖サスペンス」
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