原作
『ミセン』は2014年10月17日から同年12月20日にかけて、韓国のtvNで放送されたテレビドラマ。同名のウェブ漫画が原作。日本ではMnetやBSジャパンで放送された。
概要
2014年に韓国のケーブルテレビ局で放送され、社会現象を巻き起こした連続ドラマ「ミセン‐未生‐」が原作のヒューマンドラマ。舞台を日本に置き換え、ひたむきに働く主人公たちの姿を、イジメやセクハラ、社内不正、非正規雇用といった問題と共に描く。
ストーリー
囲碁のプロ棋士になるという夢を持つ一ノ瀬歩(中島裕翔)は、もう一息のところで採用試験に落ち続けていた。早くに父親が病気で他界したため、大学へ進学せずにアルバイトをしながら夢を追っていたが、労働に時間を取られることが影響していたのだ。
そんな中、23歳未満という採用試験の年齢制限前、最後の試験を受ける一ノ瀬だったが、アクシデントがありまたもや落ちてしまう。結果に胸を痛めた一ノ瀬の母は、知人に頼み、「与一物産」という総合商社での1カ月のインターンシップ試験の話をする。研修生として実際に働き、その働きぶりを勘案して採用の可否を決めるというもので、一ノ瀬は「受かるわけがない」と思いつつも試験を受ける。
キャスト
インターン生
一ノ瀬歩
演 - 中島裕翔(Hey!Say!JUMP)
大学に進学せずにアルバイトをしていたが、インターン生として総合商社に働き始める。昔はプロの棋士を目指していたが試験の対象年齢を越えてしまい、断念する。インターンを終え、無事に内定をもらったが、高卒であることから一年契約とされた。
桐明真司
演 - 瀬戸康史
一ノ瀬の同期で成績優秀。冷静さと思いやりを兼ね備える。インターン終了後、鉄鋼二課へ配属された。一ノ瀬をはじめ、他の同期は様々な仕事が与えられているが、自分だけ事務仕事しかさせてもらえず、プライドが傷つけられ、転職を考えるようになる。
人見将吾
演 - 桐山照史(ジャニーズWEST)
一ノ瀬の同期でムードメーカー。情報通。
香月あかね
演 - 山本美月
一ノ瀬の唯一の女性同期で才色兼備。心優しいしっかり者。
新村慶太
演 - 桜田通
一ノ瀬の同期で東大生。嫌味で意地が悪い。与一物産の入社試験に合格するが、本社ではなく関西支社に配属された。入社後も性格は変わらず、同期会では一ノ瀬やあかねの誹謗中傷をした。
長井義彦
演 - 加治将樹
一ノ瀬の同期で第二新卒。元はメーカーに勤務していた。既婚者で生まれたばかりの娘がいる。おおらかで親切な性格。
押本勝
演 ‐ 渡辺邦斗
インターン生。
営業部
織田勇仁
演 - 遠藤憲一
営業3課長。一ノ瀬の上司。毒舌で厳しいが正義感が強く優しい性格。
安芸公介
演 - 山内圭哉
営業3課主任。織田の部下。Jリーグクラブ川崎フロンターレのサポーターという一面もある。
宇野道陸
演 - 松澤一之
営業部長。
小早川昇
演 - 遠山俊也
営業2課長。
江部 徹
演 - 宮川一朗太
第7話から出演。小売りの新規事業企画のため営業3課に移動された。
資源部
寺崎京介
演 ‐ 矢柴俊博
資源部2課長。あかねの直属の上司。非常に厳しく直情的。
桧山 誠
演 ‐ 松田賢二
資源部主任。あからさまに意地悪で高圧的な性格をしており、逆恨みからあかねにパワーハラスメントを行う。
戸口 宏
演 ‐ 隈部洋平
資源部社員。
高柳清志
演 ‐ 佐伯新
資源部1課長。
鉄鋼部
結城雅治
演 - 丸山智己
鉄鋼2課主任。桐明の上司。一見冷たいが部下思いの優しい人物。
繊維部
鳴海亮太
演 - マギー
繊維部の主任。表向きこそひょうきんで優しいが内面は陰湿。部下にはミスを押し付け、手柄を横取りするという姑息な方法で上司から好評価を得ていた。雑務を押し付けてこき使っていた人見に反抗されたことにより、人見をいじめるようになる。
塩田 聡
演 ‐ 桜井聖
繊維1課長。
食品部
白石涼子
演 ‐ 中村ゆり
食品2課長。
財務部
浅見 梢
演 ‐ 大島蓉子
部長。
その他
鷹野義郎
演 - 風間杜夫
専務。
一ノ瀬夕紀
演 ‐ 朝加真由美
歩の母。
織田佳子
演 ‐ 平田敦子
第5話から出演。織田の妻。
ゲスト
第2話
宮脇和久
演 - 温水洋一
大手スーパーチェーン社長(織田の同級生)。
第4話
武林悟史
演 - 伊藤正之
東洋鉱石の担当課長。
大平竜也
演 - 山崎樹範
資源1課。一之瀬と桐明がOJT研修を受ける。
第8話
竹下雅也
演 ‐ 山中聡
上海支社勤務。
監査部員
演 ‐ 坂田聡
スタッフ
原作 - 尹胎鎬「ミセン」
脚本 - 徳永友一
演出 - 河野圭太、城宝秀則、淵上正人
音楽 - 真鍋昭大、MAYUKO
音楽プロデュース - 志田博英
囲碁監修 - 吉原由香里、桂篤
商社監修 - 兼松
語学監修 - アイザック外国語スクール
編成企画 - 渡辺恒也(フジテレビ)
プロデュース - 高丸雅隆(共同テレビ)
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ
主題歌 - スピッツ「コメット」(ユニバーサルJ)
各話あらすじ(2016.07.17 - 2016.09.18)全9話 平均視聴率 6.09%
第1話 2016年7月17日「会社の現実に立ち向かえ!コネ入社の最弱ヒーロー」※初回30分拡大(21:00 〜 22:24)
プロ棋士を目指して囲碁に人生を捧げてきたが、ある事情から夢破れた一ノ瀬(中島裕翔)。そんな息子のため、母・夕紀(朝加真由美)は総合商社の最終採用試験を受けるよう勧める。それは1カ月間、研修生として働いて、合否を決めるというもの。一ノ瀬は渋々働き始めるが、そこは世界を相手にした貿易の戦場。社会経験も学歴もない彼はコピー機の扱い一つにも戸惑い、他の研修生から高卒でコネだと下に見られる。
第2話 2016年7月24日「大逆転!?運命のプレゼン試験」※「FNS27時間テレビフェスティバル!【サザエさんに内村&スカッと軍が参戦】」(18:00 〜 21:24)が放送のため、開始時間変更(21:30 〜 22:24)
就職の最終試験となるプレゼンのパートナーに人見(桐山照史)を選んだ一ノ瀬(中島裕翔)は、資料作りを一任される。一方、営業3課の課長・織田(遠藤憲一)は共同出資社を探す社長・宮脇(温水洋一)が元同級生だと知り、一ノ瀬を連れて商談へ。だが、忙しい宮脇は相手にしてくれず、一ノ瀬は安芸(山内圭哉)から同級生だと商談はやりにくいと聞く。体よくあしらわれていると分かっていつつも粘る織田の姿に、一ノ瀬は…。
第3話 2016年7月31日「事件勃発上司の危機を救え!!」
契約社員として営業3課に配属され、喜ぶ一ノ瀬(中島裕翔)。一方、正式採用された桐明(瀬戸康史)、あかね(山本美月)らは新部署で苦闘することに。そんな中、営業3課から資源2課が引き継いだ案件の契約書が紛失。営業3課のミスだと怒った資源2課長・寺崎(矢柴俊博)は織田(遠藤憲一)を責め、かつて彼と契約社員との間にあった出来事について持ち出してくる。安芸(山内圭哉)はそれに憤慨し、寺崎を突き飛ばして問題になる。
第4話 2016年8月7日「僕が会社を辞めなかった理由」
職場で実地研修するOJTが始まり、一ノ瀬(中島裕翔)は桐明(瀬戸康史)と一緒に資源1課の大平(山崎樹範)に付く。織田(遠藤憲一)によると、大平は取引相手に礼儀を尽くす模範社員だという。一方、資源2課で逆恨みされ邪魔者扱いのあかね(山本美月)は、一ノ瀬と入れ替わりに営業3課へ。そんな中、大平は取引先の泣き落としで納品の遅延トラブルを見逃すが、後日取引先のうそが発覚。一ノ瀬は落ち込む大平に攻める時だと促す。
第5話 2016年8月14日「負けたくない、お前にだけは」
企画を営業2課と争う織田(遠藤憲一)は、部長の宇野(松澤一之)が推すバイオマスではなく、リスクが高いイランの原油に賭けるが、宇野を接待する席で却下される。一方、難しい案件を桧山(松田賢二)に任されたあかね(山本美月)は、一ノ瀬(中島裕翔)の助言を聞いて対応し、仕事に不満を抱く桐明(瀬戸康史)はいら立つ。そんな中、織田はバイオマス企画に方向転換し、それが、部下を出世させるためだと知った一ノ瀬は心を打たれる。
※2016年8月21日は「リオ五輪2016レスリング 男子予選フリースタイル 65kg級・97kg級」(20:30 〜 23:15)が放送のため、休止。
第6話 2016年8月28日「踏ん張れ願いは必ず届けてやる新人の発想で大企業が動く30分拡大SP」※30分拡大(21:00 〜 22:24)
あかね(山本美月)は、せっかく通った企画を寺崎(矢柴俊博)に取り下げられ、雑用だけやっていろと言われる。一方、桐明(瀬戸康史)は、鉄鋼2課のトラブルに口を挟んで結城(丸山智己)に評価された一ノ瀬(中島裕翔)にいら立つ。そんな中、一ノ瀬は織田(遠藤憲一)から営業課恒例の研修を命じられる。それは、1万円で商品を仕入れ、利益を出すというもの。結城の指示を受け一ノ瀬に同行する桐明は、手っ取り早く終わらせようとする。
第7話 2016年9月4日「同期の絆俺たちがそばにいる」
一ノ瀬(中島裕翔)が企画した小売事業の準備に忙しい営業3課だが、異動してきた江部(宮川一朗太)は仕事をしない。宇野(松澤一之)に異動の理由を問うた織田(遠藤憲一)は、来年契約終了になる一ノ瀬の代わりだと言われ苦悩する。一方、双菱商事の元上司・高瀬(長谷川朝晴)と社内で再会したあかね(山本美月)は、彼との仲を寺崎(矢柴俊博)に勘繰られる。そんな中、一ノ瀬は江部から「来年にはおまえはいない」と言われて…。
第8話 2016年9月11日「最終決戦お前を守ってみせる」
織田(遠藤憲一)は営業3課を指名した鷹野(風間杜夫)の真意を怪しみながらも、一ノ瀬(中島裕翔)を正社員に引き上げるため、中国の会社と組む大事業の案件を引き受ける。中国側の窓口を務める江部(宮川一朗太)をサポートする一ノ瀬は、織田が信念を曲げて袖の下が必要な中国との事業を受けたと知り、不思議に思う。そんな中、契約上の重大な問題が発生。それでも案件をやり通そうとする織田に一ノ瀬は疑問を募らせ…。
最終話 2016年9月18日「未来へ旅立つ君に贈る言葉」
監査が入り、鷹野(風間杜夫)からの案件として織田(遠藤憲一)ら営業3課が進めていた中国企業との事業に重大な不正が発覚。中国側との窓口を務めた江部(宮川一朗太)が懲戒解雇、鷹野は関連会社に出向となる。一方、今回の措置に反発した他の中国企業が取引を拒否し始め、社内は騒然。一ノ瀬(中島裕翔)は、全ては鷹野らへの疑念を不用意に口にした自分のせいだと落ち込む。そんな中、織田が人事部から呼び出しを受ける。
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(HOPE〜期待ゼロの新入社員〜 - Wikipedia)