概要
人気グループ・欅坂46の連続ドラマ初主演作。シュールな笑いを散りばめた学園ミステリーで、欅坂46のメンバーが総出演する。企画・原作は同グループのプロデューサー・秋元康が務める。
物語は、舞台となる私立欅学園3年C組の朝の教室で、担任教師・徳山大五郎(嶋田久作)の他殺体が発見されるところからスタート。右往左往した揚げ句に遺体を教室のある場所に隠してしまったことから、欅坂46のメンバーらが扮する生徒たちは、しばらくの間、担任の亡骸と共に過ごす羽目になる。ドラマでは、そんな非日常的な学園生活を通して、今どきの女子高校生たちの、一見自分勝手で残酷な行動や、その裏に秘めた素顔を描いていく。
ストーリー
私立欅学園3年C組の生徒たちは、ある朝、担任教師・徳山大五郎(嶋田久作)が教室で倒れているのを見つける。「まだ生きてるかも」「人工呼吸とかすれば」などとざわめく彼女たちだったが、程なく、背中にナイフが刺さっているのを発見。徳山が死んでいることを悟った生徒たちは混乱の末、遺体を教室のある場所に隠すことにする。
「意外と見つからないかも!」「入るかな?」「足とか切っちゃえば?」…。かくも無責任で残酷な言動を繰り広げつつも、遺体を必死に隠しながら過ごすという奇妙な学校生活が始まる。しかし、学園の教師や徳山の妻、刑事、記者などが教室を訪れるたびに、遺体に気付かれるかもしれないという危機に襲われる。
キャスト
生徒
私立欅学園の生徒達
石森虹花(いしもり にじか)
演 - 石森虹花
授業を聞かずにファッション誌を読んでいる女子。
今泉佑唯(いまいずみ ゆい)
演 - 今泉佑唯
元気で空回りしがちな女子。
上村莉菜(うえむら りな)
演 - 上村莉菜
オカルト好きの女子。十字架のネックレスをかけ、胸ポケットに入れた人形と会話する。
尾関梨香(おぜき りか)
演 - 尾関梨香
天真爛漫な女子。
織田奈那(おだ なな)
演 - 織田奈那
探偵に憧れる女子。探偵モードになるときは眼鏡を着用する。
小池美波(こいけ みなみ)
演 - 小池美波
関西弁女子。ビビリ。日替わりで足に柄付のバンドエイドを貼っている。
小林由依(こばやし ゆい)
演 - 小林由依
優等生グループのメンバー。
齋藤冬優花(さいとう ふゆか)
演 - 齋藤冬優花
ネクタイを着用せず、ルーズソックスを履いている。
佐藤詩織(さとう しおり)
演 - 佐藤詩織
美術大学進学志望の女子。
志田愛佳(しだ まなか)
演 - 志田愛佳
体育会系グループのメンバー。
菅井友香(すがい ゆうか)
演 - 菅井友香
優等生グループのリーダー。学級委員長。守屋茜のグループと対照的関係にある。
鈴本美愉(すずもと みゆ)
演 - 鈴本美愉
体育会系グループのメンバー。
長沢菜々香(ながさわ ななこ)
演 - 長沢菜々香
山形弁女子。長沢菜々香の山形弁は、米谷奈々未が訳してくれる。
長濱ねる(ながはま ねる)
演 - 長濱ねる
不登校の女子。
土生瑞穂(はぶ みづほ)
演 - 土生瑞穂
アニメや漫画を愛する二次元好きの眼鏡女子。
原田葵(はらだ あおい)
演 - 原田葵
ツインテール女子。
平手友梨奈(ひらて ゆりな)
演 - 平手友梨奈
意志が強い。
守屋茜(もりや あかね)
演 - 守屋茜
体育会系グループのリーダー。
米谷奈々未(よねたに ななみ)
演 - 米谷奈々未
眼鏡女子。「池上彰が言ってた」が口癖。
渡辺梨加(わたなべ りか)
演 - 渡辺梨加
不思議ちゃん。天然。トラブルメーカー。犬のぬいぐるみを持っており、それが友達。
渡邉理佐(わたなべ りさ)
演 - 渡邉理佐
おしゃれグループのリーダー。事件に無関心で犯人探しに興味がない。
職員
徳山大五郎(とくやま だいごろう)
演 - 嶋田久作
遺体。私立欅学園3年C組担任教師。
神崎(かんざき)
演 - 江口のりこ
副担任。
竹村哲也(たけむら てつや)
演 - 相島一之
古文の先生。
参宮橋(さんぐうばし)
演 - 岩松了
欅学園の校長。
橋部(はしべ)
演 - 今野浩喜
用務員。
徳山香緒里(とくやま かおり)
演 - ふせえり。
徳山大五郎の妻。
矢代(やしろ)
演 - 菅原大吉
刑事。
ノエル
演 - ル・ギャル・アルノ
美術特別講師。
警備員(けいびいん)
演 - 森下能幸
警備員。
徳山大四郎(とくやま だいしろう)
演 - 嶋田久作
徳山大五郎の兄。
御堂園和紗(みどうぞの かずさ)
演 - 濱田マリ
参宮橋校長退職後の欅学園校長。
スタッフ
企画・原作 - 秋元康
脚本 - 徳尾浩司 喜安浩平 土屋亮一
音楽 - スキャット後藤
タイトルバック - 本郷伸明
チーフプロデューサー - 浅野太
プロデューサー - 川村庄子、加藤章一、青山貴洋
協力プロデューサー - 濱谷晃一
監督 - 豊島圭介 古厩智之 吉田浩太
制作 - テレビ東京、ドリマックス・テレビジョン
製作著作 - 「徳山大五郎を誰が殺したか?」製作委員会
主題歌 - 欅坂46「世界には愛しかない」
各話あらすじ(2016.7.16 - 2016.10.1)全12話
第1話 2016年7月16日「隠シタイ」ラテ欄「女子高生“隠シタイ”」
私立高校3年C組の教室。ある朝、登校した生徒たち(欅坂46)は、担任教師・徳山(嶋田久作)が死亡しているのを発見する。まだ温かく、死後それほどたっていないようだ。生徒たちが右往左往していると、突然、副担任・神崎(江口のりこ)が教室に入ってくる。気が動転した生徒たちは、思わず徳山の遺体を隠してしまう。神崎は生徒たちに、徳山が来たかと尋ねる。彼は席にかばんがあるのに、職員会議に現れなかったのだという。
第2話 2016年7月23日「騙シタイ」ラテ欄「死者からのLINE!?」
3年C組の生徒(欅坂46)全員の携帯電話に、担任の徳山(嶋田久作)から「俺、死んだの?」というLINE(ライン)メッセージが届く。徳山が生き返ったのかと思い確認するが息はなく、携帯電話も無いようだ。生徒の平手(平手友梨奈)は犯人が送ったのではと考え、返信してみるが、既読にならない。そんな中、用務員・橋部(今野浩喜)が教室に現れる。橋部は徳山からメッセージを受け、C組に台車を持って行くよう頼まれたという。
第3話 2016年7月30日「燃やシタイ」ラテ欄「パクチーマカロン判定」
徳山(嶋田久作)の遺体がなくなり、生徒たち(欅坂46)は戸惑う。空のロッカーを取り囲んでいると、また携帯電話に徳山からメッセージが。「散歩に行ってきます」というその文面に、一同はぞっとする。翌日の昼休み、重箱を持った謎の女性(ふせえり)が教室を訪れる。重箱の中身は生徒たちへの差し入れらしい。探りを入れるような女性の態度に、一同は焦りを隠せない。
第4話 2016年8月6日「捜シタイ」
3年C組の生徒たち(欅坂46)が担任・徳山(嶋田久作)の遺体を教室のロッカーに隠して3日目。副担任・神崎(江口のりこ)が担任を代行することになった。徳山を殺害した犯人は近くにいるに違いないと感じる生徒たちは、張り切る神崎やクラスの仲間に対し、どんどん疑心暗鬼になっていく。そんな中、刑事・矢代(菅原大吉)が突然、教室に現れる。徳山のことが知られたのかと落ち着きをなくす生徒たちに、矢代は聞き込みを始める。
第5話 2016年8月13日「裁判シタイ」
教室のエアコンに小型カメラが仕掛けられていた。生徒たち(欅坂46)は徳山(嶋田久作)が盗撮目的で仕掛けたのかと怪しむ。放課後、刑事・矢代(菅原大吉)が戻ってくる。矢代に促され、生徒たちはやむなく映像を再生する。映像は2日前の朝のもので、教室に入ってくる人物が映るが、いきなり途切れてしまった。翌日、教室はエアコンが効かず朝から暑い。そんな中、不登校だった長濱(長濱ねる)が突然、登校してくる。
第6話 2016年8月20日「さよならシタイ」
夜9時、生徒たち(欅坂46)は徳山(嶋田久作)の遺体を埋めるため、教室に集まる。数人が遺体をブルーシートで包み、その様子をスマートフォンで撮影する者もいる。すると、教室が急に明るくなり、警備員(森下能幸)が入ってくる。生徒たちは「星座を見る会」だと言ってごまかす。付き添いに徳山が来る予定だが遅れていると話すと、警備員は納得して去った。そんな時、今度は窓から教室をのぞく男(永岡佑)がいて…。
第7話 2016年8月27日「なりすまシタイ」
校庭に遺体を埋めたはずの徳山(嶋田久作)が教室に現れ、生徒たち(欅坂46)は悲鳴を上げて逃げ惑う。だが、平手(平手友梨奈)は別人だと気付く。男性の正体は、徳山の双子の兄・大四郎(嶋田=2役)だった。「大五郎はもうこの世にいない気がする」という大四郎の言葉を聞いた一同の間に、緊張が走る。1週間前、大五郎から学校のトラブルに巻き込まれたと打ち明けられた大四郎は、故郷の淡路島からやって来たと話す。
第8話 2016年9月3日「消シタイ」
徳山(嶋田久作)の双子の兄・大四郎(嶋田=2役)は、弟に成り済まして学園の様子を探っている。放課後、大四郎は警備員(森下能幸)から「裏口入学のリストを出せ」と迫られる。一方、徳山の遺品の文庫本に隠されていたリストに菅井(菅井友香)の名を見つけた平手(平手友梨奈)は彼女を問い詰めていた。噂はすぐに生徒たち(欅坂46)に広まり、菅井は裏口入学の秘密を知った徳山を口封じのため殺害したと疑われる。
第9話 2016年9月10日「壊シタイ」
徳山(嶋田久作)が亡くなって6日目。翌日に迫った文化祭で、3年C組の生徒たち(欅坂46)はお化け屋敷をすることになっていた。お化け屋敷に徳山を‘活用’すべきか議論する中、織田(織田奈那)は徳山の背中に刺さっていたナイフがなくなっていると気付く。その時、教室の前扉が開き、スーツ姿の女性・御堂園(濱田マリ)が入ってくる。校長の参宮橋(岩松了)が昨日付で退職したため、御堂園が校長に着任したという。
第10話 2016年9月17日「愛シタイ」
3年C組の生徒たち(欅坂46)が文化祭の準備をする中、卒業生の麻生(岡本杏理)・染谷(荒井萌)・河合(中山絵梨奈)が教室を訪れる。これから同窓会だが、徳山(嶋田久作)から出欠の返信がないので立ち寄ったという。ざわつく生徒たちの前で、卒業生の携帯電話に徳山からメッセージが。すると、長濱(長濱ねる)と渡邉(渡邉理佐)は合図をしあって教室を出る。卒業生が去り、遺体と共に残された一同は絶望的な気分になる。
第11話 2016年9月24日「悪戯シタイ」
文化祭前日の夕方、平手(平手友梨奈)は用務員・橋部(今野浩喜)から、ごみ箱に捨てられていたというDVDを見せられる。会話を聞いていた長濱(長濱ねる)がそれを奪い取るが、DVDは真っ二つに割られていた。不登校だった長濱はおととい、このDVDを持って学校へ来た。これは、殺害される日の朝に徳山(嶋田久作)が、出席日数不足の件で呼び出した長濱に、「俺に何かあったらこれを見ろ」と渡したものだったのだ。
最終話 2016年10月1日「シょっぴきタイ」
文化祭当日。お化け屋敷の準備に疲れ教室で眠ってしまった生徒たち(欅坂46)が目を覚ますと、朝の8時を回っていた。準備は間に合わず、お化け屋敷は中止せざるを得なくなる。担任代行・神崎(江口のりこ)は、一見したところ誰もいない教室で複数の‘お化け’に取り囲まれる。お化けの一人が仮面を外すと、それは平手(平手友梨奈)だった。平手は神崎と生徒たちの前で、徳山(嶋田久作)がどんな風に絶命したか解き明かす。
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