概要
三上博史が遺産相続を専門とするワケあり弁護士役で主演を務めるヒューマンドラマ。三上が演じるのは、変わり種の弁護士・柿崎真一。「遺産の価値は“金”」が持論で、相談者から持ち込まれた案件を常識やモラル、規制を超えて決着に導く。
その一方で、「故人の財産だけでなく、“思い”を残された人たちへつないでいく」をモットーとするなど、人間くさい一面も持ち合わせている。ドラマでは、そんな柿崎が財産をめぐる骨肉の争いをとんでもない形で解決していくさまを、硬軟織り交ぜて描いていく。
ストーリー
横浜のわい雑な町に事務所を構える柿崎真一(三上博史)は、遺産相続案件を専門に扱う弁護士。もともとは刑事事件から企業の顧問弁護士まで務める敏腕だったが、2年前に、とある案件で弁護士法に抵触し一線を退いた。
失った信用をなかなか取り戻せずに自転車操業が続いていたある日、セレブ老人の遺産相続問題の相談を受けた柿崎は、法廷に出ることなく多額の報酬を獲得。「これは金になる」と味をしめ、“遺産相続専門弁護士”になる。
高齢化社会を迎えたことも相まって、柿崎のもとにはさまざまな遺産トラブルを抱えた依頼人が日々来訪する。柿崎はそれら案件を決して法廷には出ず、とっぴな手段を用いて解決していく。
キャスト
法律事務所「ラストリクエスト」
柿崎 真一(かきざき しんいち)
演 - 三上博史
神奈川県横浜市にある遺産相続専門法律事務所「ラストリクエスト」の弁護士で所長。
かつては辣腕弁護士だったが2年前、とあるトラブルで処分を受けた。
法廷に出ることをなるべく避ける。バツ2で独身で女好きで金儲けが大好き。膨大な借金があるらしく河原井から多額の借金をしている。
口癖は「思いは受け取りました」「安らかにお休みください」。
五木ひろし「よこはま・たそがれ」をよく口ずさむ。
自殺で亡くなった妻・まゆみとの間に「みなみ」という名の娘が1人いる。自殺で亡くした妻・まゆみとの間の娘・みなみをまゆみの死後、まゆみの母親である池上貞子に預けているが、5年間一度も会っていない。だが携帯の番号は知っているようで携帯で連絡を取ることはある。柿崎はまゆみが自殺した理由を知っており、みなみには伝えていなかったが実はまゆみの浮気が原因だった事が最終話で明らかにした。
華が「馬車道女子大2013年度ミス漏えい」であることを知った上で採用している。
丸井 華(まるい はな)
演 - 森川葵
「ラストリクエスト」で働く新米弁護士。24歳。
柿崎の相棒だが、お金のためにボスの柿崎を裏切ることもしばしば。
携帯電話の着信音は鶏の鳴き声。
柿崎が遺族に故人の真意を伝える解決場面では姿を見せない(第9話を除く)。
馬車道女子大学法学部卒。在学当時、指導教官と寝ることで司法試験問題を入手し、司法試験に合格した。そのため「馬車道女子大2013年度ミス漏えい」と言われていたようである。
周辺人物
水谷 美樹(みずたに みき)
演 - 酒井若菜
金持ち相手に商売する完全会員制「リッチマン歯科医院」の歯科開業医。
柿崎のガールフレンドで大人の関係。
リッチなお年寄りの遺産を狙うべく、柿崎を利用している。柿崎の助手を務めることもある。第8話で藤堂宗次が隠した遺言状を柿崎と一緒に探したこともある。
河原井 正(かわらい ただし)
演 - 豊原功補
闇金会社社長。
柿崎に多額の借金を貸し出しており、柿崎から借金を取り立てる。
苗字は「かわらい」と読むが、柿崎や丸井などからは揶揄を込めて「かばらい」「きゃばらい」と呼ばれる。
第3話に登場した津木野芳子とは昔からの顔見知りで幼い頃の憧れであり好意を抱いていた。
街の人々
アオザイ
演 - フィフィ
「ラストリクエスト」の事務所に間借りしてサリーと一緒に暮らしている。
サリー
演 - マービンJr.
ヨーコ
演 - 大島蓉子
かつて小学校の音楽教諭だった。
マキ
演 - 一双麻希
ミキ
演 - 伊佐美紀
チンピラ
演 - 森谷勇太
オジサン
演 - 田口主将
ゲスト
第1話
立花 淳子
演 - 奥菜恵
山岸 倫子
演 - 紫吹淳
山岸 秀雄
演 - 螢雪次朗
めぐみ
演 - 小西キス
田端 健二
演 - 須永慶
第2話
吉田 明日香
演 - 西原亜希
吉田 清彦
演 - 岡山天音
遺山 政次郎
演 - 篠井英介
吉田 源蔵
演 - 田野良樹
堀田 愛子
演 - 山田真歩
吉田源蔵の妻
演 - 徳川美妃
第3話
津木野 卓
演 - 清水紘治
津木野 芳子
演 - 烏丸せつこ
津木野 聡
演 - 山岸門人
津木野 徹
演 - 宮城大樹
津木野 玲子
演 - 黒沢あすか
第4話
富沢 英太郎
演 - 泉谷しげる
木村巡査
演 - 胡蝶英治
柿崎を誤認逮捕してしまう。第8話、第9話、第10話、最終話にも登場。
山本刑事
演 - 樋渡真司
柿崎とは古い付き合いで、誤認逮捕された柿崎を釈放する。第8話、第9話、第10話、最終話にも登場。
平田 璃菜
演 - 篠原ゆき子
第5話
麻生 珠美
演 - 藤本泉
順子
演 - 水原ゆき
霧島 貞世
演 - 町田マリー
霧島 清美
演 - 玄理
殿村
演 - 丹古母鬼馬二
第6話
桃山 桃太郎
演 - ベンガル
馬車道女子大学法学部の教授。司法試験の問題作成者を務めていた。
松本 宏子
演 - 黒澤はるか
山田 法子
演 - 梶原ひかり
土屋 律子
演 - 三浦透子
第7話
島田 百子
演 - 木下美咲
島田 太一
演 - 中丸新将
島田 美奈子
演 - 銀粉蝶
第8話
藤堂 宗次
演 - 渡辺哲
藤堂 美樹
演 - 梅沢昌代
藤堂 留美子
演 - 中村ゆり
第9話
服部 和子
演 - 福島マリコ
野比 康介
演 - 山崎樹範
野比 謙太
演 - 小椋毅
立花
演 - 沼田爆
第10話
多村 孝子
演 - 高橋ひとみ
多村 優輝
演 - 植木祥平
林田 誠心
演 - 久ヶ沢徹
奥田 隆
演 - 矢柴俊博
奥田 絵里
演 - 片岡礼子
最終話
柿崎 みなみ
演 - 鈴木梨央
柿崎 まゆみ
演 - 西山繭子
池上 貞子
演 - 長谷川稀世
スピンオフ「遺産相続弁護士 丸井華」
杉本 健斗
演 - 小澤亮太
スタッフ
脚本 - 林誠人、杉山嘉一、早野円、田中一彦、加藤淳也、今城文恵、川嶋澄乃
演出 - 白川士(ザ・ワークス)、遠藤光貴、青木達也、杉田満
音楽 - 井筒昭雄
主題歌 - 出雲咲乃「世界のしかけ」
技術協力 - フォーチュン
美術協力 - テレビ朝日クリエイト
撮影 - 金澤賢昌
編集 - 長谷川誠
音声 - 二瓶尚穂
編集 - 足立浩
美術 - 池田正直
音響効果 - 茂野敦史
スタイリスト - 直井政信(三上担当)
ポスプロ - 三友(MITOMO STUDIO)
番組宣伝 - 吉田幸平、熊谷有里子(ytv)
プロデューサー - 田中雅博(ytv)、菊地裕幸、高橋優子(ザ・ワークス)
チーフプロデューサー - 中村泰規(ytv)
制作協力 - ザ・ワークス
制作著作 - 読売テレビ
各話あらすじ(2016.07.07 - 2016.09.22)全11話 平均視聴率 2.94%
第1話 2016年7月7日「6時間妻と3億円争奪」 視聴率 2.7%
‘遺産の本当の価値’を探り出す遺産相続専門弁護士・柿崎(三上博史)と新米弁護士・華(森川葵)は、資産家の老人・山岸(螢雪次朗)の告別式に潜り込み、山岸の娘・倫子(紫吹淳)とクラブのママ・淳子(奥菜恵)のけんかに遭遇。淳子は山岸が死ぬ6時間前に入籍しており、柿崎に妻としての法定相続分1億5千万円を取りたいと依頼する。淳子を父の妻と認めない倫子は裁判も辞さない構え。柿崎は山岸と淳子の関係を調べ…。
第2話 2016年7月14日「ゴミ屋敷から化石が!?」 視聴率 3.4%
明日香(西原亜希)という女性から、古生物学者の義父・源蔵(田野良樹)が残したらしい化石を遺産として守ってくれという依頼が柿崎(三上博史)の事務所に舞い込む。その化石は日本文化財研究所所長の遺山(篠井英介)が研究所のものと主張していた。珍しい化石なら億はすると知った柿崎は、ごみだらけの源蔵の家から化石を捜す。一方、源蔵の息子・清彦(岡山天音)は家庭を顧みなかった父を恨み、相続放棄すると言う。
第3話 2016年7月21日「金メダリストへの遺言」 視聴率 3.0%
河原井(豊原功補)はなぜか涙ぐみながら、世話になったというボクシングの金メダリストで消費者金融会社社長・卓(清水紘治)の依頼を柿崎(三上博史)に押し付ける。それは、亡き弟・徹に貸していた4500万円を回収しろというもので、徹の妻・芳子(烏丸せつこ)は約2千万円しかない遺産の一部に手を付けていて、相続放棄もできない状態だ。柿崎は依頼を断るが、やがて芳子と金メダルを巡る兄弟の確執を知ることになる。
第4話 2016年7月28日「レコード」 視聴率 3.1%
柿崎(三上博史)は余命わずかのリサイクル店経営者・富沢(泉谷しげる)から、自分名義の預金と小学校の演奏会を収録したレコード1枚を娘・璃菜(篠原ゆき子)に遺品として届けてほしいと依頼される。ところが、柿崎は誤ってレコードを割ってしまう。一方、璃菜は訪ねてきた柿崎から事情を聞くが、父と関わりたくないの一点張り。なんとかレコードを聴きたい柿崎は、当時同校の音楽教師だったヨーコ(大島蓉子)に会う。
第5話 2016年8月4日「幽霊屋敷めぐる愛憎劇」 視聴率 2.0%
資産家・霧島の遺言書が公開され、柿崎(三上博史)の依頼人である婚外子・珠美(藤本泉)に別荘が相続されるという。幼い頃に母に捨てられ、父を知らない珠美は、霧島の長女・貞世(町田マリー)が激怒し、次女の清美が無言で見詰める中、相続を決意。だが、そこは有名な幽霊屋敷。珠美から別荘ではなく遺産3億円の3分の1が欲しいと頼まれた柿崎は、幽霊の存在を証明しようとする。
第6話 2016年8月11日「ピンク教授と4人の女」 視聴率 2.6%
いつも柿崎(三上博史)が使っているラブホテルの一室を訪れ、誰もいない部屋で寝入った華(森川葵)。彼女はやって来た柿崎から、大学時代のゼミの教授・桃山(ベンガル)が亡くなり、仕事の依頼が来たと言われる。それは、華の2年後輩のゼミ生・宏子(梶原ひかり)が桃山の子を妊娠しているから、彼の遺産1億円の在りかを探ってほしいというもの。その手掛かりだという桃山のマンションの鍵を見た華は、顔色を変える。
※2016年8月18日はオデジャネイロオリンピック特別編成のため、休止。
第7話 2016年8月25日「遺品は1億当選宝くじ」 視聴率 3.2%
柿崎(三上博史)と出会い、1億円の宝くじが当たったと話していた百子(木下美咲)が交通事故で亡くなった。柿崎が葬儀に訪れると、百子の父・島田(中丸新将)と離婚した母・美奈子(銀粉蝶)が、遺産の1億円を巡って対立。柿崎の仕事を知った島田は、不倫をして百子に悪影響を与えた美奈子に遺産が渡らないよう依頼し、華(森川葵)も美奈子からの依頼を受ける。調査を始めた柿崎は、百子の部屋で怪しい紙包みを見つける。
第8話 2016年9月1日「5億めぐる渦巻く陰謀」 視聴率 3.6%
美樹(酒井若菜)に遺言書の隠し場所を見つけたら遺産5億円を渡すと約束した宗次(渡辺哲)が瀕死(ひんし)の状態に。すると宗次の妻・藤堂(梅沢昌代)は、結納金5億円で娘の留美子(中村ゆり)と結婚してくれと柿崎(三上博史)に申し出る。柿崎は断るが、金に目がくらんだ華(森川葵)と河原井(豊原功補)は勝手に婚姻届を出す。その後、宗次が死亡。さらに、留美子が殺害された可能性が浮上し、その犯人だと疑われた柿崎は逃げる。
第9話 2016年9月8日「ペット犬が2億相続!?」 視聴率 2.2%
雨の中、子犬を拾った柿崎(三上博史)は追ってきたペットショップ店員・和子(福島マリコ)から誘拐犯だと疑われる。サブローというその子犬の亡き飼い主・謙太(小椋毅)は、弟・康介(山崎樹範)がサブローを死ぬまで飼うことを条件に遺産2億円を相続させる「負担付死因贈与契約」を結んでいた。和子はその監視役であり、契約不履行の場合は代わりに遺産を相続できる立場。柿崎らは和子と康介の騒動に巻き込まれる。
第10話 2016年9月15日「タイムカプセル」 視聴率 3.1%
柿崎(三上博史)は、亡き画家・多村(植木祥平)の妻・孝子(高橋ひとみ)の依頼で、高校時代のタイムカプセルに多村が入れた彼の最初の作品を捜し出す。それはとても下手で、美術商の林田(久ヶ沢徹)もお手上げの代物。そこで柿崎は多村の新作発表会を開けばもうかると林田に持ち掛ける。一方、カプセル開封時に1枚の絵を隠した柿崎は、その絵が多村の‘ゴースト画家’をしていた隆(矢柴俊博)のものだと林田から聞き…。
最終話 2016年9月22日「最後の依頼人は愛娘!」 視聴率 3.4%
作家だった妻・まゆみ(西山繭子)の自殺以来、会っていない娘・みなみ(鈴木梨央)が柿崎(三上博史)の前に現れ、自殺の理由を教えてほしいと迫る。だが、柿崎にごまかされたみなみは、河原井(豊原功補)と華(森川葵)に、母が生前出版した本がフランスでヒットして印税5億円が入ったが、父には渡したくないから代理人になってと依頼する。そんな中、まゆみが書き残した本の続編を狙う泥棒が出没、さらにみなみが誘拐される。
番組公式サイト
(遺産相続弁護士 柿崎真一 - Wikipedia)
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