室町京子(高島礼子)は京都中央警察署総務課勤務。拳銃を撃つことも手錠をかけることもないが、刑事たちが捜査に専念できるよう、蛍光灯の交換からトイレの備品のチェックまで、縁の下の力持ちとして働いている。また、上層部の思いつきで設置された“京都府警女子会”の会長も務めている。
京都市内のマンションで、女性の転落死体が発見された。刑事たちが現場に向かうと同時に、京子も捜査本部の設置準備に奔走する。本部に必要な備品を準備するのも、総務課の大事な仕事なのだ。
その頃、中央署の食堂では、事件の一報を耳にした嘱託署員・八坂美鈴(高畑淳子)が、「捜査本部の弁当、150個は必要ね」と弁当の数やメニューを勝手に決断。また、近くの公園で行われていた京都中央署主催の交通安全教室で、着ぐるみの中で汗だくになっていた広報課・一条弥生(宮崎美子)のもとにも、急いで署に戻って会見の準備をするよう指示が来る。
まもなくはじまった捜査会議で、弁当とお茶を配っていた京子は、捜査資料の中にあった被害者の芸妓・菊華(中原果南)の写真を見て驚く。実は前日、署長の藤堂(横光克彦)と謎の女性がキスしている隠し撮り写真が総務課に届いていたのだが、その写真の女性が、転落死した菊華だったのだ!
当の藤堂署長は、刑事課長・桐生忠義(平岳大)の追及に対し、事件への関与を真っ向から否定。だが京子、弥生、美鈴の3人にイベント会社社長・如月真弓(中田喜子)を加えた“京都府警女子会”が、食堂の女性専用コーナーでクリスマス会の打ち合わせをはじめた途端、イベントの話はそっちのけで「署長、間違いなく菊華やっちゃってるね」などと事件の噂話でもちきりになる。
その後、捜査本部の片づけをしていた京子は、被害者宅の写真を覗き見して凍りつく。そこには、夫・大輔(冨家規政)が京子にプレゼントしてくれたのと同じネックレスが写っていたのだ。夫からは「勤め先のデパートで買った世界でひとつの特注品」と聞いていたのに…。不安に駆られた京子が防犯カメラの写真を見ると、不審者数人の顔写真の中には、京子の夫が写っていた。
「夫が殺人犯!?」とがく然とする京子をよそに、やがて事件は連続殺人へと発展し、混迷の度合いを深めていく…。はたして京子たちは、食堂での“井戸端捜査会議”を通じて、真相につながる手がかりを見つけだすことができるのか…!?
女たちの特捜最前線 TOPへ
タグ:女たちの特捜最前線