概要
「東京ラブストーリー」「最高の離婚」(ともに同系)などで知られる脚本家・坂元裕二が、「人生はつらい、でも恋をしている時は忘れられる」をキーワードに描く、東京で生きる若者たちの群像ラブストーリー。過去や現在の困難に縛られ、苦しみながらも東京で必死に生き、やがて恋をしていく姿を、5年半という長い物語として描き出す。
ストーリー
杉原音(有村架純)は、育ての親である年老いた林田雅彦、知恵夫妻のもと、北海道の小さな町で暮らしていた。林田は音を家政婦扱いし、寝たきりになった知恵は、音の介護がなければ暮らせない状態だった。
そのころ、曽田練(高良健吾)は東京の運送会社で引っ越しの仕事に就いていた。福島で祖父に育てられた練は、人を疑うことを知らない。祖父がだまし取られた畑を買い戻すために働いていたが、運送会社でも先輩たちからはひどくこき使われ、へとへとになるまで働く毎日。給料は安く、貯金などできないまま、古ぼけたアパートで苦しい生活を送っていた。
キャスト
杉原 音(すぎはら おと)
演 - 有村架純
女手一つで育ててくれた母と幼いころに死別し、養父母に引き取られ北海道の田舎町で育った22歳。貧窮する養父母のために、20歳も年上の資産家との結婚を強いられ苦悩する。
曽田 練(そだ れん)
演 - 高良健吾
両親を早くに亡くし、福島で祖父に育てられた25歳。だまし取られた祖父の農地を買い戻すために上京。運送会社「柿谷運送」で働くが給料が安く、苦しい生活を送っている。
日向 木穂子(ひなた きほこ)
演 - 高畑充希
練の恋人。過去の自分を脱ぎ捨て、東京の街で華やかに生きている。何かとだまされて借金をつくる練にお金を貸す。
井吹 朝陽(いぶき あさひ)
演 - 西島隆弘(AAA)
大手介護施設「春寿の杜」社長の息子。偉大過ぎる父へ愛憎を抱いている。音に出会い、好意を抱く。
市村 小夏(いちむら こなつ)
演 - 森川葵
練の地元の後輩。都会の色に染まろうと必死で背伸びするうち、都会の闇の部分に落ちていく。昔から練を慕っている。
中條 晴太(なかじょう はるた)
演 - 坂口健太郎
練の悪友。類まれなルックスを武器に、東京の隙間を縫うようにして生きている。
神部 正平(かんべ しょうへい)
演 - 浦井健治(第2話 - )
井吹 和馬(いぶき かずま)
演 - 福士誠治(第3話 - )
加持 登(かじ のぼる)
演 - 森岡龍
船川 玲美(ふなかわ れみ)
演 - 永野芽郁(第2話 - )
丸山 朋子(まるやま ともこ)
演 - 桜井ユキ(第2話 - )
源 大輔(みなもと だいすけ)
演 - 我善導(第2話 - )
西野 美織(にしの みおり)
演 - 林田岬優(第2話 - )
白井 篤史(しらい あつし)
演 - 安田顕(第1話)
林田 知恵(はやしだ ちえ)
演 - 大谷直子(第1話)
曽田 健二(そだ けんじ)
演 - 田中泯(第2話・第5話・第7話)
林田 雅彦(はやしだ まさひこ)
演 - 柄本明(第1話)
佐引 穣次(さびき じょうじ)
演 - 高橋一生
柿谷 嘉美(かきたに よしみ)
演 - 松田美由紀
井吹 征二郎(いぶき せいじろう)
演 - 小日向文世(第3話 - 第4話、第6話 - )
仙道 静恵(せんどう しずえ)
演 - 八千草薫(第2話 - 第3話、第5話 - )
音の母
演 - 満島ひかり(第1話・第6話)
スタッフ
脚本 - 坂元裕二
音楽 - 得田真裕
プロデュース - 村瀬健
演出 - 並木道子、石井祐介、高野舞
制作 -フジテレビドラマ制作センター
制作著作 - フジテレビ
主題歌 - 手嶌葵「明日への手紙」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
各話あらすじ
第1話 2016年1月18日「失くした手紙が繋いだ奇跡…二人は出逢った」 ※初回15分拡大(21:00〜22:09)
幼いころ、母と死別した音(有村架純)は、養父母の雅彦(柄本明)・知恵(大谷直子)夫婦と北海道の寂れた町で暮らしている。一方、都内の運送会社で働く福島出身の練(高良健吾)は、ある理由から金が必要だったが、生活費がやっとで、恋人・木穂子(高畑充希)が何かと用立てていた。ある日、練は悪友の晴太(坂口健太郎)が北海道で盗んだかばんの中から、「音へ」と書かれた古ぼけた手紙を見つけ、これを持ち主に返さなければと強く感じる。
第2話 2016年1月25日「東京編スタート都会の現実、募る想い…もう一度会いたい」 ※15分拡大(21:00〜22:09)
音(有村架純)と練(高良健吾)が出会って1年。練は毎朝、一人暮らしの静恵(八千草薫)の庭の草花を世話をするのが日課だ。一方、アルバイトをしながらヘルパーの資格を取った音は、介護施設で働き始める。そして、以前、アルバイト先で見掛けた朝陽(西島隆弘)の素性を知ることに。晴太(坂口健太郎)は、練の幼なじみでデザイナー志望の小夏(森川葵)から、練がだまし取られた祖父の畑を買い戻すため、上京して働いていると聞かされる。
第3話 2016年2月1日「突然のキス…一番幸せな日」
音(有村架純)は練(高良健吾)と再会を果たし、携帯電話の番号を教えてもらった。そんな中、音の勤務する「春寿の杜」では、本社から派遣されたという朝陽(西島隆弘)が働き始める。ある日、夜勤を終え、静恵(八千草薫)の家に立ち寄ろうとした音は、練と遭遇。一緒にいた木穂子(高畑充希)を交際相手だと紹介される。一方、小夏(森川葵)は晴太(坂口健太郎)とヘアサロンやセレクトショップを巡り、彼から‘もうかるアルバイト’を教えてもらう。
第4話 2016年2月8日「あなたを好きになりました」
木穂子(高畑充希)は、以前から付き合っていた不倫相手に決着をつけようと会いに行く。しかし、突き飛ばされてけがを負ってしまう。一方、音(有村架純)は、過酷な仕事に日々追われていた。そんなある朝、音と練(高良健吾)はバス停で出くわすが、2人は離れた席に座る。車内には、赤ん坊が泣きやまず、周囲の乗客に厳しい言葉を浴びせられて苦労している母親が乗り合わせていたが、練は一連の状況を見て見ないふりをする。
第5話 2016年2月15日「第一部・完結編突然のさよなら…訪れた運命の日」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
音(有村架純)は、朝陽(西島隆弘)に誘われて屋上へ行く。朝陽が用意した望遠鏡で一緒に星を見るふたり。そこで朝陽は、僕のことを好きになれば両想いをあげられる、と彼女に気持ちを伝える。小夏(森川葵)が練(高良健吾)に思いを寄せていることを知る晴太(坂口健太郎)は、その恋を叶えてあげる、と言い出す。晴太は、練が地元に帰りたくなるようにすればいい、と小夏に助言した。
第6話 2016年2月22日「衝撃の再会」
静恵(八千草薫)の家を最後に6人が別れてから5年。音(有村架純)は介護施設で、後輩の指導に当たるまでになった。静恵が偶然街で木穂子(高畑充希)を見て声を掛け、音は木穂子と5年ぶりに再会する。2人は近況を報告し合い、やがて練(高良健吾)の話題に。それぞれ東日本大震災の際に、メールで安否を確認した後は、共に連絡が途絶えていた。そこで、柿谷運送を訪ねてみた音は、練の現在の居場所を記した名刺を受け取る。
第7話 2016年2月29日「明かされる真実彼に何が起きたのか」
朝陽(西島隆弘)から突然、プロポーズされた音(有村架純)は戸惑う。さらに、結婚すれば今のようなきつい仕事をする必要はなくなるという言葉に、違和感を覚える。一方、音は佐引(高橋一生)から、練(高良健吾)の祖父が亡くなったと聞かされ、あらためて練に会いに行く。相変わらず貧しい若者から金をだまし取るような仕事をよしとする練は、本音を引き出そうとする音を拒絶。そして、練が音に見せたのは、祖父の遺品だった。
第8話 2016年3月7日「好きです」
音(有村架純)の部屋に木穂子(高畑充希)がやって来る。そして、プロポーズされたら何も考えずにOKすべきだとアドバイスする。練(高良健吾)は小夏(森川葵)を連れて静恵(八千草薫)の家に身を寄せ、再び柿谷運送で働き始める。仕事帰りのバスで練と一緒になった音は、静恵の家に立ち寄る。練は観覧車の近くにあったピアノの音色が聞こえる店を一緒に捜しに行こうと誘うが、音は朝陽(西島隆弘)からプロポーズされたことを告げる。
第9話 2016年3月14日「別れの夜」
練(高良健吾)は音(有村架純)の元を訪ね、あらためて好きだという気持ちを伝える。そこにやって来た朝陽(西島隆弘)は、2人のただならぬ空気を察知したものの、あえてそのことには触れない。そんな中、練は小夏(森川葵)の母親から、亡くなった祖父の種を植えて育った大根の収穫を手伝いに来ないかという誘いを受ける。練は音に一緒に会津に行かないかと話すが、音は朝陽の思いを考えると、練の誘いを受けることができない。
最終話 2016年3月21日「永遠の約束」
互いに好きだとあらためて確認した音(有村架純)と練(高良健吾)。木穂子(高畑充希)はそれぞれに、自分の気持ちに正直に生きてと懇願する。練と朝陽(西島隆弘)、どちらを選ぶのか決断を迫られる中、音は東京に来たばかりで戸惑う少女・明日香(芳根京子)と出会う。彼女を助けようとしたことで、音は思わぬ騒動に巻き込まれる。その事態により、音自身を始め、練、木穂子、朝陽、小夏(森川葵)、晴太(坂口健太郎)の運命が大きく動きだす。
各話視聴率
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(いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう - Wikipedia)
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