2016年1月15日から同年4月8日まで、毎週土曜日0:12 - 0:52(金曜日深夜)にテレビ東京系「ドラマ24」で放送された。全12話。吉田鋼太郎は本作が単発ドラマ初主演および連続ドラマ初主演となる。
概要
2014年末に放送され好評を博したスペシャルドラマが連続ドラマ化。連続ドラマ初主演となる吉田鋼太郎が演じるのは、東京の下町・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」店主の久留里卓三。3度の離婚歴がある卓三が、毎回出会う魅力的な女性とひと時を過ごし淡い恋心を抱くさまを、切なくノスタルジックに描く。
スペシャルドラマに引き続き、16年春からスタートするNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主役が決定している高畑充希と、お笑いコンビ・ラーメンズの片桐仁が共演。さらに今回から、卓三の過去を知る謎多き女性の役で大塚寧々が新たに加入する。
ストーリー
東京・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」の3代目・久留里卓三(吉田鋼太郎)は、昔気質の父に厳しく指導され、店の看板商品である団子を作る職人としては先代を越えるほどの技量を持っていた。だが、私生活では3度の離婚歴があり、女性に対しては少々だらしない一面も。
55歳になった今も自由な人生を謳歌する卓三の趣味は、幼いころ買ってもらった一眼レフカメラを持って町を散策すること。変わりゆく古き良き東京の風景を写真に収める日々の中で、魅力的な女性たちと出会っていく卓三。淡い恋心を抱く卓三のロマンスは、果たして成就するのか?
キャスト
久留里 卓三 - 吉田鋼太郎
老舗和菓子屋「くるりや」の3代目店主。生まれも育ちも下町の江戸っ子だが、女性関係にだらしがなく、3度の離婚歴がある。趣味は一眼レフカメラ。
須藤 あかね - 高畑充希
「くるりや」のアルバイト店員。肝の座った看板娘。
柴田 幸吉 - 片桐仁(ラーメンズ)
卓三の昔なじみ。「くるりや」の向かいで理容店を営んでいる。
怜子 - 大塚寧々(ラーメンズ)
卓三の過去を知る謎多き女性。
スタッフ
監督 - 三木康一郎
脚本 - 三木康一郎、ブラジリィー・アン・山田
音楽 - 柴田徹也
ロケ協力 - 東京ロケーションボックス、台東区フィルム・コミッション、 谷中初音小路 ほか
技術協力 - キアロスクーロ撮影事務所
照明協力 - オフィスドゥーイング
美術協力 - テレビ朝日クリエイト
MA - ブル
プロデュース - 井関勇人(TX)、藤原努(ホリプロ)
制作プロダクション - ホリプロ
制作著作 - テレビ東京
主題歌 - MACO「恋心」
各話あらすじ 平均視聴率 2.57%
第1話 2016年1月15日「柴又の恋」ラテ欄「吉田鋼太郎初主演 バツ3おやじの恋物語 柴又編・親友の妻と…」 視聴率 3.5%
東京・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」三代目の久留里卓三(吉田鋼太郎)は、生まれも育ちも東京。いまや父を越えるほどの腕を持つが、私生活では離婚歴3回。女性関係にだらしなく、アルバイトの須藤あかね(高畑充希)に叱咤されながら、55歳になった今も自由気ままな日々を送っている。ある日、卓三は、亡き親友の妻で学生時代の友人・山村里美(草刈民代)からランチに誘われ、浮き足立っていた。あかねは「禁断の恋だ」と止めるが、結局翌日、里美の希望の柴又で会うことに
第2話 2016年1月22日「押上の恋」ラテ欄「55歳バツ3がキャバ嬢にピュア恋!?デートに母親登場で大混乱」 視聴率 2.4%
卓三(吉田鋼太郎)の過去を知る謎の女性・玲子(大塚寧々)が、突然、店に現れ、動揺した卓三は店裏へ逃げる。すると、背後から顔見知りのキャバクラ嬢・明美に声を掛けられる。店とは違う、清らかな明美のたたずまいに胸が高鳴った卓三は、玲子をあかね(高畑充希)と柴田(片桐仁)に託して彼女と出掛けてしまう。卓三は、明美を東京・押上にあるカフェへ連れて行く。その後、亀戸天神社で、卓三は明美からある悩みを打ち明けられる。
第3話 2016年1月29日「人形町の恋」ラテ欄「恋に落ちた女子大生年の差34歳!人形町で逆転キス」 視聴率 1.7%
喫茶店で元妻・玲子(大塚寧々)と談笑した卓三(吉田鋼太郎)は、言い争う若いカップルと遭遇する。男性は店を出て行き、残されたなつみ(川栄李奈)は泣いていた。卓三は彼女にハンカチを差し出す。後日、卓三となつみは意外なつながりがきっかけで東京・人形町でデートすることに。2人は下町を散策し、食事を楽しむ。なつみは大人の魅力を持つ卓三が好きになってしまう。
第4話 2016年2月5日「小石川の恋」ラテ欄「文京小石川〜赤提灯の奇跡…美女が流す涙は名物ウニ料理の味」 視聴率 3.9%
卓三(吉田鋼太郎)が東京・小石川の小料理店で女将(池谷のぶえ)と談笑していると、ひとみ(奥貫薫)が店に来る。運命を感じた卓三は、イタリアから帰ってきたばかりだという彼女に小石川を案内すると言う。翌日、卓三は店番をあかね(高畑充希)に任せ、小石川へ。デートを楽しんでいたひとみは急に「行きたい所がある」と言い、かつて恋人と住んでいたアパートへと向かう。
第5話 2016年2月12日「新井薬師の恋」ラテ欄「新井薬師〜再会した和美人…思い出の絶品天丼は青春の恋の味」 視聴率 2.5%
卓三(吉田鋼太郎)の元に、新井薬師にある老舗和菓子店の閉店を知らせるはがきが届く。そこはかつて卓三が修業した店で、跡を継いだ先代の娘・みずほ(床嶋佳子)にあいさつをするために店を訪れる卓三だが、店の現状を聞くと、彼女に掛ける言葉もない。2人はかつて、周囲には内緒で付き合っていたが、互いの両親に反対され、恋は終わったのだ。当時を懐かしみながら、卓三とみずほは新井薬師の食堂や喫茶店をめぐる。
第6話 2016年2月19日「吉祥寺の恋」ラテ欄「吉祥寺の恋〜大人の階段上るイノシシ鍋…夢追い人にエール送る名店の味」 視聴率 3.0%
卓三(吉田鋼太郎)の店がテレビ取材を受けるが、リポーターの元モデル・龍介(小柳友)の態度に卓三はいら立つ。かつて龍介のファンだったあかね(高畑充希)はインターネットのSNSを通じて連絡を取るように。あかねは東京・吉祥寺で行われる龍介のライブへ。今は俳優や歌手として活動しているがうまく歌えない。「夢をかなえて故郷に帰りたい」という彼をあかねは応援する。
第7話 2016年2月26日「佃島の恋」ラテ欄「佃島〜大人の隠れ家冬の逃避行…極上蕎麦は危険な恋の香り…」 視聴率 2.6%
卓三(吉田鋼太郎)の店にゆかり(ハマカワフミエ)という女性が駆け込んでくる。恋人に別れ話を切り出したところ、暴力を振るわれそうになり、逃げてきたと話す。卓三は、彼女を家の近くまで送っていくことにする。後日、卓三はゆかりから相談を受ける。最初は優しかった恋人が束縛するようになり、困っているという。卓三はゆかりと共に、東京・佃島の路地を散歩する。
第8話 2016年3月4日「観音裏の恋」ラテ欄「浅草・観音裏〜憧れの女性と最後の約束…甘い豆かん大人の味」※『世界卓球2016』により放送時間変更(75分押し 25:27〜26:07)。 視聴率 1.3%
卓三(吉田鋼太郎)の店に初恋の人・恭子(市毛良枝)が訪ねてくる。恭子は40年以上前に引っ越して以来、初めて東京・浅草に戻ってきたという。卓三は浅草の中でもうそのように静かな地域・観音裏を案内し、思い出話に花を咲かせる。恭子は浅草を離れた後、大阪で苦労し、夫と死別したと話す。かつて恭子とのデートを果たせなかった卓三は、もう一度デートを申し込む。
第9話 2016年3月11日「神保町の恋」ラテ欄「神保町〜愛した女の娘と古書店巡り…香る蕎麦は叶わぬ恋の味」 2.6%
卓三(吉田鋼太郎)は古書店で、香織という女性を思い出して本を買う。そんな話をするうちに古書店街へ行きたくなった卓三は、あきれるあかね(高畑充希)をよそに東京・神保町へ向かう。卓三は書店で、香織の娘・雪乃(白羽ゆり)と15年ぶりに再会する。すっかり大人の女性になった彼女は、香織と同じく雑誌編集者の道を歩んでいた。急きょ仕事に戻ることになった雪乃は、別れ際、卓三に「また会ってもらえませんか」と聞く。
第10話 2016年3月18日「神楽坂の恋」ラテ欄「美食の花街・神楽坂女優と逢瀬…幻の和牛はスキャンダルの味」 視聴率 2.9%
店の電話口で業者と口論していた卓三(吉田鋼太郎)は、そこへ居合わせた客・千里に突然、連れ出される。古風な美人の千里に逆ナンパされたのではと妄想を膨らませる卓三だが、着いたのは東京・神楽坂にある劇団の稽古場だった。千里は卓三に、もめ事を起こして降板した役者の代わりに舞台に出てほしいと依頼する。卓三は断ろうとするが、演出家・桐谷(古舘寛治)からも役にぴったりだと頼まれ、引き受けてしまう。
※2016年3月25日は「サッカー・U-23リオ五輪強化試合 日本代表vsメキシコ代表」(0:28 〜 2:40)が放送のため、休止。
第11話 2016年4月1日「両国の恋」ラテ欄「春の両国〜隅田川で再会…元妻が流す涙は老舗さくら鍋の味」 視聴率 1.8%
卓三(吉田鋼太郎)は店で、元妻・玲子(大塚寧々)に誕生日祝いの和菓子を贈る。その優しさに玲子は思わず「よりを戻そうか」と言い、卓三をドギマギさせる。ところが玲子は、別れた夫・桂崎(豊原功補)と会うという。桂崎の仕事の都合でシンガポールにいた玲子は、擦れ違いが続き指輪と離婚届を置いて一人、帰国した。玲子が正式に別れていないことを知った卓三は動揺する。翌日、玲子と桂崎は東京・両国で待ち合わせる。
最終話 2016年4月8日「不忍の恋」ラテ欄「上野不忍〜4度目の結婚へ!見合い相手涙の真相はふぐの味」 視聴率 2.6%
卓三(吉田鋼太郎)は、荒木(小栗旬)の勧めで初めて見合いをすることになる。乗り気ではない卓三はあかね(高畑充希)に連れられて東京・上野のレストランへ向かうが、見合い相手・千佳(広末涼子)を見て一瞬で恋に落ちる。千佳は卓三の写真を見て好きなタイプだと思い、荒木に紹介を頼んだという。食事後、公園を散歩していると、千佳が手をつなぎたいと言い出す。すっかりその気になった卓三は、4回目の結婚を視野に入れ始める。
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