2015年12月24日

わたしを離さないで TOP

2016年1月15日から同年3月18日まで、TBS系「金曜ドラマ」枠(毎週金曜 22:00〜22:54)にて放送された。全10話。主演は綾瀬はるか。

原作のイギリスから、舞台を日本に移して翻案。主人公は「恭子」、ヘールシャムは『陽光学苑』などに置き換えている。物語は恭子が過去に遡って語るモノローグ(=信頼できない語り手)によって進行し、第1話〜第3話を『第1章:陽光学苑編』、第4話〜第6話を『第2章:コテージ編』、第7話以降を『最終章:希望編』としている。


原作
『わたしを離さないで』(わたしをはなさないで、原題:Never Let Me Go)は、2005年発表のカズオ・イシグロによる長編小説。同年のブッカー賞最終候補作。

日本では、2006年4月に土屋政雄の翻訳で早川書房から単行本が刊行され、2008年8月にハヤカワ文庫版が発刊された。

2010年にマーク・ロマネク監督、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ主演により映画化された。2014年には蜷川幸雄演出、多部未華子主演により舞台化された。


概要
特別な使命を抱えて生きる男女の、数奇な運命を描くヒューマン・ラブストーリー。世間から隔離された陽光学苑で、“特別な子供”であると教えられて育った保科恭子(綾瀬はるか)、土井友彦(三浦春馬)、酒井美和(水川あさみ)が、自らに課された使命と学苑の秘密について知っていく。

英国のベストセラー作家として知られるカズオ・イシグロの同名小説を原作に、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、「天皇の料理番」(同系)などを手掛けた森下佳子が脚本を担当する。


ストーリー 
病院で機械的に“ある仕事”をしている保科恭子(綾瀬はるか)は、表情がなく、心の中は疲れとあきらめに満ちていた。その20年前、山中の陽光学苑という施設で、土井友彦(中川翼=幼少期、三浦春馬)、酒井美和(瑞城さくら=幼少期、水川あさみ)らと共同生活をしていた恭子(鈴木梨央=幼少期)は人望が厚く、優しく素直な女の子だった。

ある日、校長の神川恵美子(麻生祐未)の教育理念に惹かれて、新しい教師・堀江龍子(伊藤歩)が赴任してくる。しかし、龍子は次第に子供たちの教育に違和感を覚え始める。そんな時、神川が恭子ら子供たちに、「あなたたちは生まれながらにして“使命”を持っている」と語り始める。


キャスト
主要人物
保科 恭子(ほしな きょうこ)
演 - 綾瀬はるか(幼少期:鈴木梨央)
原作でのキャシーに相当。
現在は数人の介護人を務める。料理・絵画が得意。幼少期は明るくお人好しな優等生で、友彦を常に気にかけ、お互いに惹かれていく。
学苑卒業後、友彦、美和と共にコテージ『ブラウン』で生活するが、三人の関係は次第にこじれていき、真実の自決をきっかけに、感情を捨て淡々と自分の使命を受ける事を決意、一人コテージを去る。
その後、美和からの介護人リクエストをきっかけに再会する。

土井 友彦(どい ともひこ)
演 - 三浦春馬(幼少期:中川翼)
原作でのトミーに相当。
あだ名は「トモ」。やや押しに弱く優柔不断なところがある。感情が高ぶった時にオナラが出る体質。
幼少期は絵が苦手かつ癇癪持ちである事で、からかいの対象にされていたが、恭子や龍子の心遣いからサッカー選手への夢を持つ。
提供者となった後、恭子とは疎遠になっていたが、美和の「提供」を前に三人で陽光学苑跡地を見に行く約束をし、再会する。

酒井 美和(さかい みわ)
演 - 水川あさみ(幼少期:瑞城さくら)
原作でのルースに相当。提供者となり、恭子を介護人にリクエストする。
幼少より自分が一番でないと気が済まない、勝気で小悪魔的な性格。恭子が友彦からプレゼントされたCDを盗んだり、強引に友彦と交際を始めたりと、当てつけのように恭子を振り回していく。
その反面、恭子がコテージを去ろうとする事に困惑するなど、彼女に依存する言動もみられる。

恭子の元クラスメイト
遠藤 真実(えんどう まなみ)
演 - 中井ノエミ(幼少期:エマ・バーンズ)
冷静で勘が鋭く、自身達の出自や学苑の管理にいち早く気づく。
学苑卒業後も恭子と連絡をとり、学苑時代に厳しく止められていたタバコを嗜む。
コテージ『ホワイトマンション』で住人と共に提供者の解放運動を行うが、警察に知られ逃亡。街頭で自らナイフで手首を切った後、自身達の境遇を周囲に訴え、首もとにナイフを当て自決する。

珠世(たまよ)
演 - 馬場園梓(幼少期:本間日陽和)
現在は友彦の介護人で、提供の通知が届いている。根っから明るくおおらかな性格。原作でのローラに相当。

花(はな)
演 - 大西礼芳(幼少期:濱田ここね)
大人しい性格で、内心で美和を苦手に思う。美和の話によると、介護人講習で友彦と再会し、絵画の指導をしていたらしい。原作でのハナに相当。

広樹(ひろき)
演 - 小林喜日
学苑でのガキ大将的な存在で、絵が苦手な友彦をからかっていた。梯子を使い聖人と共に学苑の外に出て、その日以降消息を絶つ。

聖人(まさと)
演 - 石川樹
広樹と共に学苑の外へ出て消息を絶つ。

陽光学苑 教職員
堀江 龍子(ほりえ たつこ)
演 - 伊藤歩
陽光学苑に赴任してきた保健体育教師。
当初は恵美子の教育理念に共感していたが、学苑の現実を目の当たりにし、広樹・聖人の失踪事件を機に心身ともにやつれ果て、心の病を理由に学苑を去る。
提供者への支援団体に参加していた。原作でのルーシー先生に相当。

克枝(かつえ)
演 - 山野海
寮母兼食堂担当。

山崎 次郎(やまざき じろう)
演 - 甲本雅裕
美術部顧問。明るく教育熱心で、美和に慕われていた。原作でのジェラルディン先生に相当。

神川 恵美子(かみがわ えみこ)
演 - 麻生祐未
陽光学苑の校長および創立者。
表向きは穏やかで凛とした印象だが、生徒達を「特別な使命を持った“天使”」と洗脳まがいに教育し、学苑の管理のためには冷徹で手段を選ばない。
実父はクローン研究の一人者であり、 当時は自分や身内の細胞を使いクローンの研究を行っていた。恵美子自身、実母をルーツにしたクローンであり、人間のクローンとしては初の成功例であった。
原作でのエミリー先生に相当(原作にはクローンという設定はない)。

コテージ ブラウン
立花 浩介(たちばな こうすけ)
演 - 井上芳雄
コテージ住人のリーダー。コテージで孤立する恭子を慰め、体の関係も持つ。提供者となる事が決まり、いち早くコテージを去る。

峰岸(みねぎし)
演 - 梶原善
コテージ管理人。提供者の存在を軽蔑し、コテージ住人に何かと悪態をつく。原作のケファーズに相当。

金井 あぐり(かない あぐり)
演 - 白羽ゆり
コテージでの恭子の行動で自分の立場がなくなる事で、内心で恭子を疎ましく思う。美和が語った噂話の「提供の猶予」を信じている。原作のクリシーに相当。

譲二(じょうじ)
演 - 阿部進之介
あぐりの彼氏。原作のロドニーに相当。

信(しん)
演 - 川村陽介
陽光とは異なる施設の出身。

桃(もも)
演 - 松岡恵望子
信と同じ施設の出身。

その他
マダム
演 - 真飛聖
時おり陽光学苑に訪問しては、生徒達の作品を選別して持ち帰っていく謎めいた女性。
作品を政財界などに紹介し、提供者の持つ才能を世間に知らせる役目を担っていた。

加藤(かとう)
演 - 柄本佑
恭子が介護人を担当する提供者の一人で、恭子の良き相談相手となっている。

中村 彩(なかむら あや)
演 - 水崎綾女
珠世に代わり、友彦の介護人を務める。

スタッフ
原作 - カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
脚本 - 森下佳子
音楽 - やまだ豊
劇中歌 - ジュリア・ショートリード「Never Let Me Go」
劇中ではCDアルバム『Songs after Dark/JUDY BRIDGWATER』の一曲という設定。

演出 - 吉田健、山本剛義、平川雄一朗
プロデューサー - 渡瀬暁彦、飯田和孝
製作 - TBS


各話あらすじ(2016.1.15 - 3.18)全10話 平均視聴率 6.81%
第1話 2016年1月15日「ドラマ史上最も哀しい運命…衝撃の結末へ愛しく儚い命の果ての希望とは」※初回15分拡大(22:00 - 23:09)
 青年が横たわる手術台を見詰める恭子(綾瀬はるか)。その表情は全てを諦めているように見える。20年前。恭子(鈴木梨央)は、山の中にある陽光学苑の寄宿舎で、同級生のいじめられっ子・友彦(中川翼)や女子のリーダー・美和(瑞城さくら)らと暮らしていた。ある日、学苑に教師・龍子(伊藤歩)が赴任。校長・恵美子(麻生祐未)の教育理念に共感してやって来た龍子だが、学苑を見て、子どもたちへの教育に違和感を覚える。

第2話 2016年1月22日「因縁の再会…20年前の嘘が今、3人の運命を動かす」
‘使命’を全うしようとする恭子(綾瀬はるか)の前に、美和(水川あさみ)が現れる。美和は恭子に、「‘森の殺人鬼事件’の犯人は誰だったと思う?」と問い掛け、恭子は美和の意図をいぶかしむ。20年前。恭子(鈴木梨央)たちは自らに課せられた使命に動揺しながらも、年に一度の「展示会」に向けて準備を進めていた。そんな中、友彦(中川翼)は「学苑を囲む森の中には殺人鬼がいる」という話に疑問を感じ、外の世界へ思いをはせて…。

第3話 2016年1月29日「初恋の行方は…閉ざされた未来に見た儚い夢と希望」
‘提供者’の世話係を務める‘介護人’の珠世(馬場園梓)が、友彦(三浦春馬)の担当を外れることになった。珠世は、後任に恭子(綾瀬はるか)を推薦する。だが、友彦は過去のある出来事から、恭子に頼むのをためらう。15年前。恭子たちは陽光学苑卒業の年を迎える。卒業後は2、3人単位で別の施設に移り、外界での生活に慣れるための訓練を受けることになる。一方、龍子(伊藤歩)には、奇妙な行動が目立つようになっていた。

第4話 2016年2月5日「今夜第2章!!開かれた扉…新たな恋は希望か絶望か」
恭子(綾瀬はるか)は、わざとけがをして自分の気を引こうとする美和(水川あさみ)の介護を拒否する。一方で彼女を完全に切り捨てることができないでいた。さかのぼって、陽光学苑を卒業した年。恭子と友彦(三浦春馬)、美和は、これから生活するコテージに到着する。雑然としたコテージでは、あぐり(白羽ゆり)ら十数人の男女が暮らし、内輪で奔放な恋愛を繰り返していた。そして住人の一人・浩介(井上芳雄)が恭子を気に掛ける。

第5話 2016年2月12日「ついに見えた希望!!提供の“猶予”が導く波乱の恋」
自分には美和(水川あさみ)しかいないと思った恭子(綾瀬はるか)は、互いが穏やかに過ごせるように、美和を気遣いながら介護を続ける。一方、友彦(三浦春馬)は介護人に恭子を指名し、待ち続けていた。さかのぼって、恭子たちがコテージで住み始めてしばらくたったころ。友彦は龍子(伊藤歩)から手紙を受け取る。また、恭子は自分の‘ルーツ’に思いをはせていた。そんな折、コテージに美和のルーツが見つかったという知らせが届く。

第6話 2016年2月19日「第2章完結!!求めた愛と希望の行末は…永遠の別れ」
恭子(綾瀬はるか)は珠世(馬場園梓)と偶然再会する。そして、最後に会った時に真実(中井ノエミ)が自分に残した宿題に思いをはせる。時はさかのぼって、友彦(三浦春馬)への思いをあらためて自覚した恭子は、それを美和(水川あさみ)に隠しながら生活していた。一方、真実は‘提供者’の権利を守る運動に参加していたが、そこである問題が発生し、恭子に会うためにコテージを訪れる。恭子は真実に‘猶予’の噂について問い掛ける。

第7話 2016年2月26日「最終章へ…再会の夢近づく終末に望むのは許しと愛」
珠世(馬場園梓)から友彦(三浦春馬)の‘介護人’をやらないかと問われた恭子(綾瀬はるか)だが、美和(水川あさみ)の介護人を務めていることを理由に、友彦まで受け持つのは難しいと告げる。珠世と別れ恭子が帰宅すると、ポストに赤いはがきが届いていた。そんな中、美和の次の‘提供’が決定。その内容に美和を心配する恭子だが、彼女は静かな態度で現実を受け止める。そして、自分と恭子と友彦の3人で陽光に行きたいと言いだす。

第8話 2016年3月4日「友との別れ…解ける因縁、託されたのは最期の希望」
 恭子(綾瀬はるか)と美和(水川あさみ)、友彦(三浦春馬)は陽光学苑の跡地へ。ところが、高い塀に加え門は閉ざされ、中には入れない。近くで休憩することにした3人は、数年ぶりに穏やかに会話をする。恭子と友彦がサッカーのリフティングを楽しむ中、美和は2人から少し離れた場所へ。そこに警備員が現れ、美和を連れていく。警備員から知らせを受けた恭子らが門の中を訪れると、そこでは生気を失った子どもたちが暮らしていた。

第9話 2016年3月11日「未来を取り戻す!!最後の希望…真実が明かされる時」
‘提供’までの自由な時間をもらえるという‘猶予’。それを信じたい友彦(三浦春馬)は、自分が描いてきた絵を恭子(綾瀬はるか)に見せる。そして、猶予を希望する2人が本当に愛し合っていることを示す判断材料として、絵を恵美子(麻生祐未)の元に持って行こうと言う。恭子は恵美子を捜すが、行方が知れない。そこで、かつて定期的に陽光学苑を訪れ、子どもの絵を持ち帰っていた‘マダム’と呼ばれる女性(真飛聖)を捜し始める。

最終話 2016年3月18日「愛と希望の結末は…生きること、愛することの意味」
3度目の‘提供通知’が届いた友彦(三浦春馬)は、恭子(綾瀬はるか)に自分の‘介護人’を辞めてほしいと告げる。恭子は必死に説得して介護人を続けるが、友彦は大事なサッカーボールや描きためた絵まで捨て始める。さらに、薬や食事も口にせず、体調を崩してしまう。そんな友彦に対し、何ができるのか分からず途方に暮れる恭子。ある日、街で龍子(伊藤歩)に会った恭子は、彼女に誘われて友彦をサッカー観戦に連れ出す。

各話視聴率


番組公式サイト
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