概要
NEWSの加藤シゲアキによる同名短編小説集をドラマ化。エリートサラリーマン、女子高生、美大生など、今を生きるさまざまな主人公たちが登場する6編の物語の中から「恋愛小説(仮)」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」の3編を取り上げ、加藤が描き出した小説の世界観を損なうことなく、原作とは一味違う映像作品としてアレンジする。
ストーリー
「橋本ジュン」のペンネームで小説を書くSF作家の橋本純(桐山漣)は、唯一の連載が終わり、貯金とアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。そんな純に、担当編集者の館山(阪田マサノブ)は、恋愛小説を書くように勧める。
締め切りが迫る中、SFしか書いたことがなく行き詰っていた純の前に、幼なじみの村田啓介(加藤シゲアキ)が現れる。10年以上振りの再会を喜びつつ、小説のアイデアが浮かばずに苦戦していることを話す純を、啓介は励ます。そして、啓介との会話から、純は過去に経験したある出来事を思い出す。
キャスト
桐山漣
橋本純 役
イケメンだが、落ち目のSF作家。連載終了後2年も単行本を出しておらず、30歳の現在は貯金を切り崩しながら生活をしている。世界の不条理をテーマにしたSFしか書いたことがないが、編集者の館山から押し切られる形で、恋愛小説にチャレンジする。
加藤シゲアキ
村田啓介 役
純の幼なじみで親友。「恋愛小説が書けない」と愚痴をこぼす純を励まし、創作のヒントを与える。
阪田マサノブ
館山 役
純が世話になっている編集者。作家として落ち目の純に、若い読者向けのウェブマガジンに掲載する恋愛小説を依頼する。
足立梨花
中村安未果 役
純が書き上げる小説「インターセプト」内に登場する孤高のマドンナ。
渡辺舞
ユキエ 役
「恋愛小説(仮)」の中に登場してくる、純の理想の女性。
南沢奈央
赤津舞 役
純が中学校時代に付き合っていた同級生。
竜雷太
根津爺 役
純が慕う地元の漁師。
スタッフ
原作:加藤シゲアキ「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA)
脚本:小川真
演出:河野圭太
プロデューサー:江森浩子
主題歌:ヒカリノシズク/NEWS
各話あらすじ 平均視聴率 3.43%
第1話 2016年1月9日「再会と妄想」 視聴率 5.0%
SF小説家の純(桐山漣)は編集者の館山(阪田マサノブ)から恋愛小説の執筆を依頼される。だが、SFしか手掛けたことがない純は、締め切りが近づいても一向に筆が進まない。そこへ幼なじみの啓介(加藤シゲアキ)が10年以上ぶりに現れる。啓介に励まされる中でヒントを得た純は、会社のマドンナ・安未果(足立梨花)と彼女を恋愛テクニックを駆使して口説き落とそうとする上司・林(桐山=2役)の心理サスペンスを思い付く。
第2話 2016年1月16日「妄想と決別」 視聴率 3.0%
恋愛小説の締め切りまであと5日。啓介(加藤シゲアキ)の助言に耳を傾け、純(桐山漣)は好みのタイプの女性を登場人物にして執筆を始めた。途中で寝てしまった純は、その女性・ユキエ(渡辺舞)の夢を見る。純はユキエにまた会いたい一心で寝てみると、そのたびに夢に彼女が現れた。啓介から、彼女のことを小説に書けばいいと激励された純は、やがて、小説の1ページ目に書いたことがそのまま夢の中で起きていることに気付く。
第3話 2016年1月23日「甦った記憶」 視聴率 1.8%
幼なじみの啓介(加藤シゲアキ)とけんか別れをした純(桐山漣)は、連絡先を調べるために中学の卒業アルバムを捜していて、アルバムとともに古い文芸誌を見つける。16年前、海辺の町に住む中学2年の純(小林亮太)と啓介(市川理矩)は、鮮魚店を営む漁師の‘根津爺’(竜雷太)の家に入り浸る日々を送っていた。ある日、3年生が書いた短編小説が賞を取り、文芸誌に掲載される。
最終話 2016年1月30日「光のシズク」 視聴率 3.9%
啓介(加藤シゲアキ)と会うため、久しぶりに故郷の海辺の町に帰った純(桐山漣)は、娘の手を引く中学時代の同級生・舞(南沢奈央)と再会。純の脳裏に、ほろ苦い彼女との出来事がよみがえる。中学3年の純(小林亮太)は、けんかが原因で自宅謹慎処分を受けていた。そんな彼の元に、同じクラスの舞(武田玲奈)が毎日、配布物を届けてくれ、やがて2人は交際を開始。だが、純はそれを啓介(市川理矩)に知られることを恐れていた。
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