原作
『サムライせんせい』は、黒江S介による漫画作品。単行本は2015年9月現在2巻まで発売されている。幕末からのタイムトラベルで現代へやってきたちょんまげの侍で、実在の人物である武市半平太が現代の塾講師となり、現代社会の疑問を痛快に暴いていくコメディ。
概要
黒江S介の同名コミックを関ジャニ∞の錦戸亮主演で映像化する侍タイムスリップドラマ。錦戸は、現代にタイムスリップした幕末の志士・武市半平太に扮する。
半平太は、江戸時代末期に勤王攘夷運動を展開した土佐勤王党の盟主。藩内で開国・公武合体を唱えていた吉田東洋を暗殺して投獄され、主君・山内容堂に対する不敬罪で切腹した。
ドラマは、切腹しようとした半平太が、なぜか150年後の神里村にタイムスリップするところからスタート。西洋文明にまみれた社会とのギャップに悩みながらも、侍にしかできないやり方で周囲の問題を解決していく半平太の姿を通して、“日本人として本当に大切なものは何か”を問い掛けていく。
ストーリー
1865年。尊王攘夷論を唱えて土佐勤王党を結成し、土佐藩を率いた志士・武市半平太(錦戸亮)は投獄された後、主君への不敬罪で切腹を命じられる。覚悟を決め、刀を腹に突き付けるが、次の瞬間、半平太は生きたまま田舎道のど真ん中で寝ていることに気付く。しかも、そこはどういうわけか平成の世だった。
幕末の世で自分が排除しようとしていた西洋文化にまみれる周囲の状況に、憤りと驚きを覚える半平太だったが、周囲の人々との交流を深めるうちに現代人を見直していき、目的のためなら暗殺や謀略など手段を選ばなかった幕末時代の自分のやり方は間違っていたのではと考え始める。
キャスト
武市半平太
演 - 錦戸亮
幕末にて、尊王攘夷運動の中心を担っていた、土佐藩出身の志士。主君に対して無礼を働いた罪で投獄・切腹させられるが、ふと目を覚ますと、なぜか150年後の日本の神里村にタイムスリップしていた。良く言えば正直で仲間想い、悪く言えば融通の利かない性格で、幕末と現代の日本のギャップに悩まされながらも、元の時代に戻る方法を模索している。
楢崎梅太郎(坂本龍馬)
演 - 神木隆之介
半平太と同じく、土佐藩出身の志士であったが、理屈よりも感情で動く半平太に反発し、脱藩した過去がある。半平太が切腹させられた2年後に京都で暗殺された直後に、半平太よりも1年前の神里村にタイムスリップした。現代ではジャーナリストの「楢崎(ならさき)」を名乗っている。タブレット端末や、「マジで」や「あばうと」等の現代語といった現代の日本の文化に馴染んでいる。半平太よりも後に死んだ龍馬が、なぜ半平太よりも早く現代にタイムスリップしたのかは不明。
佐伯晴香
演 - 比嘉愛未
神里村役場の「なんでもやる課」で働く公務員。祖父・真人と弟・寅之助の3人で暮らしている。突然現れた半平太が居候することに当初は反発し、彼の「タイムスリップ」の話も信用していなかったが、次第に違和感を感じないようになる。
佐伯寅之助
演 - 藤井流星
晴香の弟。中学時代は「北吾妻とった寅」が常とう句のヤンキーだったが、現在は自堕落な生活を送っており、ケンカも弱く虚勢を張るだけの小心者だが、性根は優しい。
赤城サチコ
演 - 黒島結菜
寅之助のガールフレンド。ギャルの格好をしているが、実は豪邸に住む県知事のお嬢様。
篠原理央
演 - 石田ニコル
晴香の幼馴染で親友。中学時代は「紅の理央」で有名な不良だったが、現在は母親が経営していたカラオケスナックを継ぎ、シングルマザーとして娘の優菜を育てている。「鬼ダルマ」で有名な暴走族の元リーダー・鬼沢と結婚していたが、仕事もせずにケンカをしてばかりいる鬼沢に愛想を尽かし、彼が暴走族同士の抗争で逮捕・勾留されている最中に離婚した。
中嶋和樹
演 - 山本圭祐
杉崎学
演 - 吉田ウーロン太
篠原優菜
演 - 岩崎春果
桜井健人
演 - 五味優人
太田恒樹
演 - 増田怜雄
太田垣碧
演 ‐ 西丸優子
坪内早苗
演 ‐ 中村まゆみ
小見山喜一
演 - 梶原善
神里村役場の「なんでもやる課」の課長で、晴香の上司。村議会議員になることを目指し、村民や村の有力者に媚を売りながら、票集めに奔走している。しかし実際は表面を取り繕い、口が達者なだけの小心者。突然現れた半平太を疎ましく思っている。
武市富子
演 - 谷村美月
半平太の妻。過去の人間
佐伯真人
演 - 森本レオ
晴香と寅之助の祖父で、学習塾を営んでいる。小学校の元校長で、村の子供や母親達から慕われている。突然現れた半平太を、晴香達の反対を押し切ってまで居候させ、彼に塾の先生として働くことを提案した。
ゲスト
第1話
下平康子
演 - ふくまつみ
第2話
橋本正
演 - 渋谷謙人
氏家八尋(第4・7・8話)
演 - 神尾佑
第3話
三方有紗
演 - 谷村美月
相馬聖太郎
演 - 矢野聖人
仙波和彦
演 - 岡部たかし
第4話
赤城拓馬
演 - 冨家規政
赤城綾乃
演 - 宮澤美保
牧村
演 - 尚玄
第5話
春日井宗男
演 ‐ 大河内浩
小林貞夫
演 ‐ 渡辺火山
手塚公平
演 ‐ 竹財輝之助
第6話
鬼沢克己
演 ‐ RED RICE
第7話
海道匠(第8話)
演 ‐ 忍成修吾
栗橋剛毅(第8話)
演 ‐ 三上市朗
中村恵美子
演 - 左時枝
スタッフ
原作 - 黒江S介
脚本 - 黒岩勉
演出 - 片山修(テレビ朝日)、木村ひさし、植田尚
音楽 - 井筒昭雄
音楽プロデュース - 志田博英
アクションコーディネート - 大道寺俊典
床山 - 泉水貴光
カースタント - 尾台あけみ
劇中イラスト - 小玉久仁子
方言指導 - 澤田誠志
時代考証 - 山田順子
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 山田兼司(テレビ朝日)、遠田孝一・木曽貴美子(MMJ)
制作 - テレビ朝日、MMJ
主題歌 - 関ジャニ∞「侍唄(さむらいソング)」(INFINITY RECORDS)
各話あらすじ(2015.10.23 - 2015.12.11)全8話 平均視聴率 6.71%
第1話 2015年10月23日「侍がタイムスリップ坂本龍馬もいた…!?今のニッポンを斬る!」 視聴率 7.4%
尊王攘夷(じょうい)を唱えた幕末の志士・武市半平太(錦戸亮)は、投獄された後、主君への不敬罪で切腹を命じられる。刀を腹に突き付ける半平太だが、次の瞬間、彼は自分がどこかの道に寝ていることに気付き、驚く。そこは現代の片田舎、神里村の村道だった。タイムスリップしたと気付いていない半平太は、見るもの全てが珍しく戸惑うばかり。やがて彼は不審者として通報され、役場の職員・晴香(比嘉愛未)がやって来る。
第2話 2015年10月30日「坂本龍馬と今の日本で最強タッグになる!腐った上司を斬る!!」 視聴率 4.8%
この時代での自分の役割を果たしたと思う半平太(錦戸亮)はこれで元いた時代に戻れると、タイムスリップしてきた場所へ急ぐ。その一方、現場にいた晴香(比嘉愛未)らに自分のことを口止めしたため、姿なきヒーローの出現に世間は大騒ぎ。村会議員の座を狙う小見山(梶原善)が、自分こそヒーロー本人のように振る舞う中、村にマスコミが集結。インターネットに流れた画像の侍を捜す週刊誌の記者・楢崎(神木隆之介)もやって来る。
第3話 2015年11月6日「最愛の妻もタイムスリップ!?150年の時を超えた涙の夫婦愛」 視聴率 6.1%
楢崎(神木隆之介)が自分と同じく幕末からタイムスリップしたと知った半平太(錦戸亮)は、すっかり現代に順応している彼の態度にあきれる。一方の晴香(比嘉愛未)は戸惑うばかり。すると楢崎は、他にも過去の人間がいるはずだと言い出し、半平太の妻・富子(谷村美月)とうり二つの女性も見掛けたと話す。愛妻家の半平太は大興奮。そんな中、村に女優の有紗(谷村=2役)が撮影のためやって来て、半平太は彼女こそ富子だと騒ぐ。
第4話 2015年11月13日「人を見下す金持ちを斬れ!幕末最強タッグが乙女の純愛を守る」 視聴率 7.2%
他にも過去の人間が現代に来ていると考えた半平太(錦戸亮)と楢崎(神木隆之介)は、2人がタイムスリップしてきた田舎道へ。すると、駐在員の中嶋(山本圭祐)からサチコ(黒島結菜)がこの道にたたずんでいたと聞き、彼女もタイムスリップしてきたかどうか確かめることに。そのころ、寅之助(藤井流星)と共にコンビニの前でカップうどんをすすっていたサチコは、高級車の中から現れた男・牧村(尚玄)に連れ去られてしまう。
第5話 2015年11月20日「学校の幽霊は幕末からの使者!?金欲にまみれた学校を斬る!」 視聴率 6.8%
ある夜、忘れ物を取りに小学校に行った優菜(岩崎春果)が、よろいを着た侍を目撃した。小学校には漆黒の甲冑が飾られていて、この村に何かがあればそれを身に着けた武者が動き出して人を殺すという伝説があった。それを聞いた半平太(錦戸亮)は恐怖で震えだす。楢崎(神木隆之介)は漆黒の武者が自分たちを過去から呼び寄せたのではと思い、渋る半平太と共に調べに行く。すると、2人は甲冑に土佐山内家の家紋を見つけ…。
第6話 2015年11月27日「神里村を救え!幕末最強2人の戦い…!!」 視聴率 7.1%
あるサイトに絡む事件が頻発する中、半平太(錦戸亮)と楢崎(神木隆之介)はタイムスリップしてきた道で傷だらけの男を発見。理央(石田ニコル)のスナックに運んで手当てするが、彼を見た寅之助(藤井流星)は仰天する。男は出所したばかりの鬼沢(RED RICE)というヤンキーで、理央の元夫だった。理央と半平太の関係を誤解した鬼沢は彼の強さを確かめ、敵対する猿川(奥野瑛太)らから理央と優菜(岩崎春果)を守ってくれと頼む。
第7話 2015年12月4日「最終章…侍がついに東京へ!龍馬の秘密とタイムリープの真相」 視聴率 7.0%
警視庁の刑事・氏家(神尾佑)らが、楢崎こと龍馬(神木隆之介)を追って佐伯家に現れた。龍馬が「平成建白書」という会員制サイトで過激な思想集団を形成し、会員が実際に殺人事件を起こしているという。半平太(錦戸亮)は龍馬を捜しに東京へ行くと言い出し、カルチャーショックを案じる晴香(比嘉愛未)や、彼の東京体験を撮影しようとたくらむ寅之助(藤井流星)と出発。そのころ、龍馬は実業家・海道(忍成修吾)に捕まっていた。
最終話 2015年12月11日「最終回!150年の時を超えた衝撃の真相!!命をかけ龍馬と戦う」 視聴率 7.3%
龍馬(神木隆之介)は海道(忍成修吾)に天誅(てんちゅう)を下し、もう一度日本を洗濯する計画を半平太(錦戸亮)に告白。幕末では人殺しを嫌がっていた龍馬だが、ゆがんだ現代社会を目にした彼は、これが天命と思い定めていた。その決意に賛同した半平太は、佐伯(森本レオ)に別れのあいさつをしに村に戻る。一方、偶然彼らの計画を知った晴香(比嘉愛未)は半平太を止めようとする。そんな中、半平太を追う海道らが村に現れ…。
番組公式サイト
(サムライせんせい - Wikipedia)
タグ:サムライせんせい