第2シリーズ
2017年10月13日から同年12月22日まで、「金曜ドラマ」枠(毎週金曜 22:00〜22:54)で、続編となる第2シリーズが放送された。初回と最終回は15分拡大。
原作
『コウノドリ』は、鈴ノ木ユウによる日本の漫画。産婦人科を舞台にした作品で、2012年8月から『モーニング』(講談社)で連載中。連載開始当初は短期集中連載としての形であったが、2013年春から正式な連載が始まった。
概要
産婦人科医療の現場をリアルに表現した、新しい切り口の医療ドラマ。連続ドラマ単独初主演となる綾野剛が、謎の天才ピアニスト・BABY(ベイビー)としても活躍する産婦人科医・鴻鳥サクラ役を演じる。
サクラとともにチーム医療で臨む病院スタッフや患者など、命が誕生する現場に関わる人々が、葛藤を抱えながらも奮闘する姿を通して、出産に関するリスクや、現場が直面している社会問題なども正面から描いていく。
松岡茉優、吉田羊、星野源、大森南朋らが共演するほか、脚本はNHK大河ドラマ「八重の桜」などで知られる山本むつみ、演出は映画「ビリギャル」の監督を務めた土井裕泰が担当する。
ストーリー
都内のライブハウスで演奏していた謎のピアニスト・BABY(ベイビー)は、満員の観客を残したまま開演10分でライブを終了し、立ち去ってしまう。BABYの正体は、ペルソナ総合医療センターの産婦人科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)。妊婦受け入れの緊急要請の連絡が、研修医の下屋加江(松岡茉優)から入ったのだった。
受け入れ要請の妊婦は、産科検診を受けず、妊娠週数も不明というリスクの高い“未受診妊婦”。万が一、感染症などがあれば医療スタッフにとっても他の患者にとっても、極めて危険な患者となる。受け入れに悩む新生児科の医師もいる中で、サクラは「未受診なのは母親のせいで、お腹の赤ちゃんに罪はない」と強く訴える。
キャスト
ペルソナ総合医療センター
周産期母子医療センター・産婦人科
鴻鳥 サクラ - 綾野剛(幼少期:高村佳偉人):産婦人科医
ペルソナ総合医療センターの産婦人科医であり、BABYの名で素性を隠して活動するピアニスト。生まれてすぐに母を亡くし、乳児院と児童養護施設で育った。喜びや悲しみをピアノに込めて演奏するが、病院からの呼び出しがあれば、ライブ中でもステージを飛び出してしまう。
四宮 春樹 - 星野源:産婦人科医
産婦人科医。ある出来事以降は、患者に対しても冷徹に現実を突きつけ、周囲から浮いた存在になっている。同期入局のサクラとは正反対の性格だが、お互いに尊敬し、信頼し合っている。
下屋 加江 - 松岡茉優:後期研修医
産婦人科医。後期研修医1年目の新米で、サクラが率いるチームの一員として奮闘する。ときに暴走するが、いつかサクラのように患者から信頼される存在になりたいと願っている。
小松 留美子 - 吉田羊:助産師
助産師。サクラと四宮が研修医だったころを知るベテラン。ひょうひょうとしているが仕事は的確。サクラや四宮は小松を「先生」としてリスペクトしている。サクラがピアニストのBABYだと知る一人。
角田 真弓 - 清野菜名:助産師
平井 紗織 - 白石糸:看護師
真田知香 - 小林きな子:看護師
周産期母子医療センター・新生児科
今橋 貴之 - 大森南朋:新生児科部長兼周産期センター長
新生児科の部長で、周産期センター長も兼任。愛想がなく、口数も少ないが、新生児医療に対しては熱い思いを抱いている。周囲の医師からも一目置かれる存在で、サクラが尊敬する人物。
白川 領 - 坂口健太郎:後期研修医
新井 恵美 - 山口紗弥加:新生児科医
救急救命科
加瀬 宏 - 平山祐介:救命救急医
麻酔科
船越 拓也 - 豊本明長(東京03):麻酔科医
病院スタッフ
大澤 政信 - 浅野和之:病院長
向井 祥子 - 江口のりこ:医療ソーシャルワーカー
サクラが育った児童養護施設
小野田景子 - 綾戸智恵:児童養護施設の保育士
ゲスト
第1話
小早川俊也 - 要潤
小早川頼子 - 臼田あさ美
矢野夏希 - 清水富美加
第2話
永井浩之 - 小栗旬
永井晴美 - 川村ゆきえ
木村法子 - 山田真歩(第3話)
村川郁恵 - 虻川美穂子
木原雄弥 - 前田公輝(第6話)
浩之の父 - 渡辺憲吉
浩之の母 - 佐藤直子
第3話
瀬戸加奈子 - 石田ひかり
瀬戸啓介 - 音尾琢真
瀬戸遙香 - 山田望叶
根岸若菜 - 佐藤栞里
根岸大輝 - 渡辺裕太
第4話
田中淳 - 和田正人
田中陽子 - 河井青葉
陽子の父 - 津村和幸
陽子の母 - 三谷悦代
第5話
吉沢玲奈 - 山口まゆ
元倉亮 - 望月歩
吉沢昌美 - 中島ひろ子
元倉和雄 - 螢雪次朗
笠原節子 - 烏丸せつこ
早見憲一 - 土屋良太
早見光枝 - 滝沢涼子
加賀美美智子 - 浅茅陽子:サクラが育ったイレーネ乳児院保育士(昔:北浦愛)
第6話
永井浩之 - 小栗旬(2話でも出演)
永井晴美 - 川村ゆきえ(2話でも出演)
岸田秀典 - 高橋洋
町田貴生 - 三浦誠己
佐野真理子 - 小林綾子
野崎隆太 - 須田邦裕
相沢美雪 - 西田尚美
竹下敦子 - 森口瑤子
第7話
野々村秀子 - 冨士眞奈美
森亜沙子 - 南沢奈央
森隆 - 野村修一
川村実咲 - 中村ゆり
山田郁美 - 足立梨花
大森太助 - 角田晃広
小松留美子(少女時代) - 恒松祐里
留美子の母 - 久世星佳
第8話
川村実咲 - 中村ゆり
土屋マキ - 谷村美月
マキの父 ‐ 千葉哲也
マキの母 ‐ 長野里美
マキの祖母 ‐ 久松夕子
清水浩一 ‐ 筒井巧
土屋昌和 - 森岡龍
川村忠志 - 永岡佑
相沢美雪 - 西田尚美
森口亮子 - 奥貫薫
森口武史 ‐ 戸田昌宏
岸田秀典 - 高橋洋(6話でも出演)
第9話
永井浩之 - 小栗旬(2話6話でも出演)
相沢美雪 - 西田尚美(8話でも出演)
小泉大介 - 吉沢悠
小泉明子 - 酒井美紀
西山亜希菜 - 岡本玲
第10話
永井浩之 - 小栗旬(2話6話9話でも出演)
相沢美雪 - 西田尚美(8話9話でも出演)
森口亮子 - 奥貫薫(8話でも出演)
森口武史 - 戸田昌宏(8話でも出演)
飯塚律子 - 木南晴夏
飯塚利夫 - 佐野泰臣
スタッフ
原作 - 鈴ノ木ユウ『コウノドリ』(講談社『モーニング』連載)
脚本 - 山本むつみ、坪田文
企画 - 那須田淳、鈴木早苗
ピアノテーマ・監修 - 清塚信也[2]
音楽 - 木村秀彬
プロデューサー - 峠田浩
演出 - 土井裕泰、金子文紀 他
製作著作 - TBS
主題歌 - miwa「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」(Sony Music Records)
各話あらすじ(2015.10.16 - 2015.12.18)全10話 平均視聴率 11.41%
第1話 2015年10月16日「命の医療チームの奇跡」
都内のとあるライブハウスでは、謎の天才ピアニストBABYがライブ演奏中。客席は一杯なのに、開演10分でライブは終了してしまう。実はBABYの正体は、ペルソナ総合医療センターの産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)。そんなサクラを、救急車から妊婦の受け入れ要請の連絡が入ってとまどう新米産科医の下屋加江(松岡茉優)が電話で呼び出していたのだ。
第2話 2015年10月23日「私の命より大切なもの」
「ペルソナ総合医療センター」に臨月の妊婦・晴美(川村ゆきえ)が運ばれてきた。彼女は交通事故に遭い、頭部に重傷を負っていた。救命救急医・加瀬(平山祐介)らの処置で一命は取り留めるが意識が戻る可能性は極めて低いという。そんな中、知らせを受けた晴美の夫がセンターに到着。サクラ(綾野剛)はぼうぜん自失の彼に、母体の命と赤ん坊の命、どちらを取るかという究極の選択を迫られる可能性があることを告げる。
第3話 2015年10月30日「風疹で…2つの手が繋ぐ奇跡」
10年前にサクラ(綾野剛)が出産に立ち会った加奈子(石田ひかり)が、娘・遙香(山田望叶)を連れて病院を訪れる。ピアノが大好きな遙香は「先天性風疹症候群」で生まれつき目が不自由だ。そのことを知った加奈子の夫の知人がテレビ出演を依頼。遙香は乗り気だが、加奈子は気が進まないという。一方、四宮(星野源)の担当する妊婦・法子(山田真歩)が、喫煙が原因による「常位胎盤早期剥離」を起こし、緊急手術に入る。
第4話 2015年11月6日「助けたい!あまりに小さいその命」
ロビーで完全破水した妊婦の赤ん坊を、適切な処置で取り上げた下屋(松岡茉優)。そんな下屋を新生児科に着任した新井(山口紗弥加)が見ていた。ある日、21週目の妊婦・陽子(河井青葉)が夫・淳(和田正人)と来院。陽子は破水しており、赤ん坊は無事に生まれても重度の障害がある可能性が高い。前日に陽子の検診を行った下屋は責任を感じ、言葉を失う。代わってサクラ(綾野剛)が、妊娠を継続するかどうか夫婦に決断を迫る。
第5話 2015年11月13日「14歳の母この子のため少女の決心」
サクラ(綾野剛)は児童福祉施設の副院長・加賀美(浅茅陽子)と出会う。彼女はサクラを知っているようだが、サクラには覚えがない。そんな中、サクラは中学生・玲奈(山口まゆ)を担当することに。彼女は妊娠8カ月目だが母親になる自覚が薄く、家も貧しいため子どもを育てる余裕がない。彼女を妊娠させた中学生・亮(望月歩)の家族も、子どもを引き取る気はないようだ。サクラは特別養子縁組が可能か調べ始める。
第6話 2015年11月20日「タイムリミットの先に」
何年も不妊治療を受けていた43歳の妊婦が、病院に救急搬送されてきた。サクラ(綾野剛)や四宮(星野源)たちは緊急手術を行うが、赤ん坊を救えず悔しい思いをする。一方、サクラが担当する不妊治療中の敦子(森口瑤子)が、5年間の治療の末に妊娠に成功。今回が最後の機会だと語る敦子に、サクラは注意深く声を掛ける。そんな折、妻を亡くし娘を一人で育てる浩之(小栗旬)が、体調不良の娘を連れて駆け込んでくる。
第7話 2015年11月27日「母との約束…理想の出産って何?」
サクラ(綾野剛)が担当する妊婦・亜沙子(南沢奈央)は、自然派志向で病院を目の敵にしており、助産院での出産を希望。野々村(冨士眞奈美)が院長を務める助産院で、自分の思い通りの出産をすることに強くこだわっていた。一方、助産師の小松(吉田羊)はサクラと下屋(松岡茉優)に、知人が立ち上げる助産院から引き抜きの話が来ていることを明かす。そんな折、助産師の扱いについて、四宮(星野源)と小松の意見が対立する。
第8話 2015年12月4日「僕には忘れられない出産がある」
四宮(星野源)が担当する妊婦・マキ(谷村美月)のおなかの赤ん坊に、「口唇口蓋裂」という先天性疾患があることが判明した。初めての出産を楽しみにしていたマキは大きなショックを受ける。一方、サクラ(綾野剛)が担当する37週目の妊婦・実咲(中村ゆり)の赤ん坊は順調に育っている。だが、彼女は2年前に「無脳症」の赤ん坊・ツバサを死産しており、当時も実咲を担当していたサクラにとって忘れがたい経験だった。
第9話 2015年12月11日「医師が病院を去る時…」
不妊治療を続けてついに念願の子どもを授かった美雪(西田尚美)は、出生前診断を受けた方が良いのかと悩み、サクラ(綾野剛)に相談する。そんな中、23週で切迫早産の妊婦の受け入れ要請が飛び込んでくる。何とか受け入れ態勢を整え、すぐに出産となるが、早くに生まれた赤ん坊は肺の形成が十分ではなく、低くはない確率で障害や死亡のリスクが残っていた。新井(山口紗弥加)は両親にそれを告知することになり…。
最終話 2015年12月18日「チームが起こす奇跡!母と赤ちゃんを救え」
サクラ(綾野剛)が担当する妊婦で編集者の美雪(西田尚美)が、病院の取材に来る。美雪は、評判になる記事を書くことで会社に妊娠の報告をしやすくしたいと説明するが、裏では別の思惑を抱えていた。取材を通し、美雪は先天的な疾患がある赤ん坊とその両親・亮子(奥貫薫)と武史(戸田昌宏)のほか、問題を抱えるさまざまな家族の存在を知る。そんな中、浩之(小栗旬)がサクラに、もうすぐ1歳になる娘・芽依の今後を相談する。
各話視聴率
番組公式サイト
(コウノドリ - Wikipedia)
タグ:コウノドリ