概要
結婚式を100日後に控えながら脳腫瘍と宣告された娘と、病気の娘の前に、28年ぶりに現れた型破りな母親を軸に描くヒューマンラブストーリー。主人公の芹沢ひとみを、「だいすき!!」(同系)以来、7年ぶりのTBS連続ドラマ主演となる香里奈が演じる。
原田美枝子演じる自由奔放な母・可奈子に猛反発するひとみが、やがてその言動に触発され、生きることに前向きになっていく姿とともに、ひとみの病気を受け入れられず、結婚をためらう婚約者・園田悠一(鈴木亮平)と、息子の結婚に反対する悠一の母・響子(江波杏子)、ひとみを心配し過保護になる父・健介(遠藤憲一)など、さまざまな視点から家族の絆とは何かを問い掛けていく。
ストーリー
父親に男手一つで育てられた芹沢ひとみ(香里奈)は、医師の園田悠一(鈴木亮平)との結婚式を100日後に控えていた。しかし、ある日突然、脳腫瘍と診断され、このままでは命が危ないことを知る。
さらに、28年前に家を出て行った母・柏田可奈子(原田美枝子)が突然、ひとみの前に姿を現す。娘に三つ指をつかれてあいさつされるのが夢だという可奈子は、結婚式に出る気満々だが、28年間放っておかれたひとみは、母の勝手な振る舞いに激怒し口論となる。
一方の可奈子は、ひとみの憤りもお構いなしに「ひとみを死なせない」と意気込み、積極的に娘に関わろうとする。
キャスト
芹沢 ひとみ〈31〉
演 - 香里奈
本作の主人公で、中堅不動産会社に勤務する女性社員。母親・可奈子の蒸発後、寿司屋を営む父と伯母に育てられた。店の客として知り合った温厚で優しい開業医の悠一と結婚が決まり、仕事ではプロジェクトリーダーを任され、順風満帆な日々を送っていた矢先に脳腫瘍が発覚。婚約者やその家族にどう話すか悩んでいる中、更に自分を捨てた母親が現れ、周囲をかき回して混乱させる。
柏田 可奈子〈55〉
演 - 原田美枝子
ひとみの実母。ひとみの幼い頃に家族を捨てて、恋人の下へ失踪したことが原因で、長らくひとみから嫌われている。今は児童養護施設ひだまり園で旧友と一緒に働いている。しかし、ひとみと離別した後も自分なりに娘を気にかけており、長年彼女のメル友になりすますなど、不器用ながらも娘の近況を見守っていたが、ひとみの結婚と病気のことが判明してからは本人や関係者たちの前に現れては口を挟むようになり、失踪時からのしこりもあって本人からは煙たがられている。
園田 悠一〈32〉
演 - 鈴木亮平
開業医の息子で医院長。落ち着いていて優しい性格。ひとみの病気が発覚してからも、初めはどう受け入れるか悩むが、自分の夢を諦めても彼女と結婚して傍にいることを決意。結婚に反対する姑とひとみの間を取り持つ。おっちょこちょいな面があり、ひとみ曰く「いつも探し物をしている」。
ひとみの家族と関係者
前原 翔太〈28〉
演 - 山本裕典
ひとみの幼馴染み。悠一や親に話せないようなことも気軽に相談できる仲。実母である可奈子の登場や病気、婚約者との関係に悩むひとみを気遣う。もんじゃ屋を経営。
芹沢 早紀〈53〉
演 - 美保純
ひとみの伯母(ひとみの父・健介の妹)。蒸発したひとみの母に代わり、母親代わりとなってきた。明るい性格だが、可奈子がいきなり戻って来て母親ぶることや、真面目でいい子であるひとみが病気にならなければならないことが受け入れられない。健介が実父でなかったことは知らなかった。
芹沢 健介〈58〉
演 - 遠藤憲一
ひとみの父。可奈子が蒸発してから男手一つでひとみを育てた。築地で寿司屋を営む。不器用で頼りないが、温厚で優しい性格。悠一を気に入っている。仕事のことになると厳しい。実はひとみの実父の幼馴染みで、夢を叶える為に海外へ行くことを選んだ幼馴染みに代わってひとみの父親になった。癌で余命3ヶ月になったひとみの実父を看取りに行く可奈子を許せず、ひとみを連れ出すことも認めなかった。
悠一の家族と関係者
広瀬 真菜〈25〉
演 - 真野恵里菜
園田医院の運営に力を貸している国会議員の娘で、幼少時より家族ぐるみの付き合いをしてきた。この経緯から悠一に対して強い思慕と結婚願望を抱いており、悠一の母である響子からも息子に一番ふさわしい結婚相手とされているが、悠一当人からは、単なる幼馴染としか思われていない。
園田 忠雄
演 ‐ 越村公一
園田 響子〈68〉
演 - 江波杏子
悠一の母で園田医院夫人。加盟にこだわる厳格で頑固な性格で、ひとみの病気が発覚し、彼女の実母である可奈子が登場してからは一転してひとみと悠一の結婚に猛反対しており、2人の気持ちを無視して、自分の医院の運営に手を貸して来た国会議員の娘との結婚を押し通そうとしたり、ひとみを置いて海外留学することを悠一に強く勧めたりしていた。
その他
寺本 真理子
演 - 戸田菜穂
ひとみの主治医で悠一の医学部の先輩。ハキハキしたしっかり者。突然の可奈子の登場にも動じず、落ち着いて対応する。
桐山 徹
演 ‐ 柳下大
ひとみと同様の病気で入院している患者。
桐山 尚美
演 ‐ 佐藤直子
徹の実母。
スタッフ
脚本 - 山室有紀子、高橋麻紀、嶋田うれ葉
プロデューサー - 新井順子、橘康仁
演出 - 塚原あゆ子、竹村謙太郎、堀英樹
製作 - ドリマックス、TBS
主題歌 - 安田レイ「あしたいろ」(SME Records)
各話あらすじ(2015.10.13 - 2015.12.15)全10話 平均視聴率 5.57%
第1話 2015年10月14日「余命宣告の娘と母の奇跡の100日間物語!!あなたは私が守る…」※初回15分拡大(22:00〜23:09)
築地で寿司店を営む父・健介(遠藤憲一)に男手一つで育てられ、現在は中堅不動産会社で働く31歳のひとみ(香里奈)。婚約中の医師・悠一(鈴木亮平)との結婚式を100日後に控え、充実した日々を送っていた。ところがある日、ひとみは脳腫瘍と診断され、このままでは命が危ないことを知る。そんな中、28年前に家を出た母・可奈子(原田美枝子)が突然、ひとみの前に現れる。可奈子は、娘の結婚式に出席するために帰ってきたという。
第2話 2015年10月20日「婚約解消!?5年生存率には負けない!」
ひとみ(香里奈)は悠一(鈴木亮平)の紹介で、セカンドオピニオンを受ける。悠一は弱気なひとみに優しい言葉を掛けるが、ひとみの不安は消えない。そんな中、悠一の母・響子(江波杏子)が悠一の幼なじみで区会議員の娘・真菜(真野恵里菜)を連れて、健介(遠藤憲一)の店を訪れる。ひとみとの結婚に否定的な響子は、可奈子(原田美枝子)のことを隠していた健介にも不信感を抱き、これ以上問題が起きるようなら婚約は解消だと告げる。
第3話 2015年10月27日「俺より長く生きろ!父が娘に出来る事…」
ひとみ(香里奈)は担当医・寺本(戸田菜穂)から、放射線治療のため入院を勧められるが、自分の企画が初めて通った仕事をやり遂げてからにしたいと訴える。一方、響子(江波杏子)の口から、健介(遠藤憲一)に病気がばれてしまう。ひとみは大丈夫だと言い繕うが、病気は少しずつ彼女の体をむしばんでいた。悠一(鈴木亮平)から病状を聞いた健介は、手術してくれる医師が日本にいないなら、海外に行くしかないと考え始める。
第4話 2015年11月3日「不器用すぎる母の愛結婚を諦めないで!」
ひとみ(香里奈)は園田家を訪れ、両親が押し掛けた件で響子(江波杏子)に謝罪。あきれた響子は相手にしない。一方、ひとみの同僚・小倉(中野裕太)は上司・鈴木(矢柴俊博)に、ひとみが何らかの病を抱えているとほのめかしていた。そんな中、ひとみは治療を優先するため、悠一(鈴木亮平)に結婚式の延期を提案する。ところが、可奈子(原田美枝子)が勝手に園田家に式の招待状を送付。響子は激高し、ますます態度を硬化させる。
第5話 2015年11月10日「折れそうな心…彼の夢を奪いたくない!」
悠一(鈴木亮平)がアメリカに留学するかもしれないと知り、ひとみ(香里奈)は動揺する。会社では、鈴木(矢柴俊博)に病気のことを問われ、仕事を小倉(中野裕太)に任せるべきではと忠告される。だが、ひとみはこの仕事を最後までやらせてほしいと頭を下げる。そんな折、可奈子(原田美枝子)が児童養護施設で暮らす耕平(犬飼貴丈)を連れて健介(遠藤憲一)の店にやって来る。可奈子は、耕平をこの店で修業させてくれと切り出す。
第6話 2015年11月17日「衝撃の告白!!28年間隠された父母の秘密」
心労が重なった響子(江波杏子)が倒れ、悠一(鈴木亮平)たちは病院へ。一方、モデルルームのオープンを数日後に控えたひとみ(香里奈)は現地視察中に倒れてしまい、そのまま入院して治療を始めることに。残りの仕事を小倉(中野裕太)たちに任せざるを得なくなり、意気消沈する。翔太(山本裕典)は悠一を訪ね、ひとみを安心させてほしいと頼む。そんな中、ひとみは可奈子(原田美枝子)の口から衝撃的な事実を告げられる。
第7話 2015年11月24日「人生で絶対に手放せないもの見つけた!」
ひとみ(香里奈)の退院を記念して健介(遠藤憲一)たちが店でささやかな食事会を開く。一方、悠一(鈴木亮平)は響子(江波杏子)が勝手に進めていた留学の話を拒否し、2人の間に亀裂が。後日、ひとみは寺本(戸田菜穂)に誘われて、院内学級のボランティアを始める。そんな中、真菜(真野恵里菜)がひとみを訪ね、健介たち一同の前で悠一の家族がばらばらになりつつある現状を告げ、悠一を自由にしてあげてほしいと頭を下げる。
第8話 2015年12月1日「やっと辿り着いた…幸せに忍び寄る狂気」
結婚を控え新居に引っ越したひとみ(香里奈)と悠一(鈴木亮平)が荷物を整理していると、突然、可奈子(原田美枝子)が訪ねてくる。悠一が住所を教えたらしい。ひとみは可奈子にあきれるものの、かつてのような嫌悪感はない。その数日前、可奈子や健介(遠藤憲一)らは寺本(戸田菜穂)から、薬の効果が薄く、最悪の場合の覚悟をと言われ、苦悩していた。そんな中、真菜(真野恵里菜)は悠一を諦めきれず、ひとみへの憎悪を募らせる。
第9話 2015年12月8日「最後の旅行…本当の家族になりたいのに」
徹(柳下大)の体調が急変し、帰らぬ人となった。ひとみ(香里奈)は寺本(戸田菜穂)から徹が自分に残したエンディングノートを受け取り、生きることの意味をかみしめる。可奈子(原田美枝子)や翔太(山本裕典)らはそんなひとみのために結婚前祝いを行う。やりたいことを考えたひとみは悠一(鈴木亮平)に、結婚式の前に両家で家族旅行に行こうと提案。そんな中、2人は徹のノートに母親の名前と住所が書かれていることに気付く。
最終話 2015年12月15日「涙の最終回!あなたに会えて良かった…」
家族旅行のさなか、病状が悪化したひとみ(香里奈)が倒れ、病院に搬送される。寺本(戸田菜穂)は手術をしても意識が戻らない可能性に言及しつつ、一刻の猶予もないと家族に説明し、緊急手術に踏み切る。悠一(鈴木亮平)や健介(遠藤憲一)ら両家の家族は、オペ室の前で手術の成功を待つ。一方、手術開始直後から病院を飛び出していった可奈子(原田美枝子)もまた、夜の神社で必死に娘の無事を祈っていて…。
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(結婚式の前日に - Wikipedia)
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