原作
『デザイナーベイビー』 (Designer Baby) は、岡井崇による医療小説。
処女作『ノーフォールト』で起きた「徳本さん事件」から10年後の城南大学病院を舞台とした作品。生殖医療を題材としており、柊奈智や須佐見教授など前作に登場した人々も多く登場する。
概要
現役の産婦人科医・岡井崇の同名小説を原作に、産休を間近に控えた妊娠8カ月の刑事が、新生児誘拐事件に隠された真相を追うミステリードラマ。事件を通して、遺伝子操作で親が望む外見や体力、知力を持たせた子供をつくり出す“生殖補助医療”に切り込む。
女優の黒木メイサが、頭は切れるが体は重い、妊娠8カ月の刑事・速水悠里を演じ、物語の鍵を握る謎の産婦人科医師・須佐見誠二郎を渡部篤郎が演じるなど、実力派俳優陣の共演も見どころ。
脚本は、映画「紙の月」や「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジテレビ系)などを手掛けた早船歌江子が担当する。
ストーリー
ノーベル賞候補の物理工学博士・近森博(池内万作)と陸上の元トップアスリート・優子(安達祐実)の生まれたばかりの娘が、城南大学附属病院から誘拐され、産休間近の妊娠8カ月の刑事・速水悠里(黒木メイサ)が捜査に動く。悠里は、年下の刑事・土橋福助(渡辺大知)と夫婦を装って産科病棟に潜入し、病院関係者に事情聴取を始める。
すると、産婦人科医で教授の須佐見誠二郎(渡部篤郎)に恨みを抱く元患者夫婦が実行犯と判明するが、紙一重の差で逃げられてしまう。さらに、病院内では須佐見ともう1人の教授・崎山典彦(渡辺いっけい)が対立し、何か秘密がある様子。そして、近森夫婦も何かを隠していた。
キャスト
警視庁関係者
速水 悠里(はやみずゆうり)
演 - 黒木メイサ
妊娠8か月で庶務課へ異動したが、新生児誘拐が発生したのに伴い警視庁捜査一課特殊犯捜査係の現場へ復帰。夫・浩介とその連れ子・悠介との時間を大切にしたいと思うが、現場では刑事の血が騒いでしまう。
土橋 福助(どばしふくすけ)
演 - 渡辺大知
警視庁捜査一課特殊犯捜査係。
西室 義一
演 - 手塚とおる
警視庁捜査一課特殊犯捜査係。速水の先輩。
日村 健吾
演 - 神保悟志
警視庁捜査一課特殊犯捜査係・係長。今回の誘拐事件の現場責任。今回の事件は妊婦が一番理解できるだろから、という理由で速水を現場に呼んだ。優子が事件を暴露するをの速水がわざと止めなかったため、事件の担当を外される。
与那国 令子
演 - 松下由樹
警視庁捜査一課・管理官。今回の誘拐事件の現場指揮官。自分の出世のために今回の事件を利用しようと考えており、独断で突っ走る速水を快く思っていない。
城南大学附属病院関係者
須佐見 誠二郎
演 - 渡部篤郎
産婦人科教授。周産期医学が専門で、生殖医療と分娩に力を入れている。分娩を軽視する病院の姿勢に疑問を感じており、「トータルケアプロジェクト」の関係者に不機嫌な態度を取る。速水に対しては産婦人科医として妊婦である彼女を放って置けずに、時に無茶をする彼女に辛辣な言動を取ることが多い。警察上層から何が何でも彼を犯人にしようとする執拗な尋問を度々受ける。
崎山 典彦
演 - 渡辺いっけい
産婦人科特任教授。高度生殖補助医療プロジェクト「トータルケアプロジェクト」の中心人物で、不妊の妊娠率を大幅に上げたと病院経営層の評判が高い。則孝逮捕後、引継ぎのための片付けの最中に皆本のデスクで見た制限酵素の伝票やプロジェクトの資料からノゾミの出自に疑問を持ち、有吉からノゾミを渡してもらうが、何者かによってノゾミを奪われ、窓から落とされ殺されかけ、意識不明に陥る。脳に血栓が出来、意思疎通は出来ないが物を目で見て確認できるまで回復するが、皆本がすり替えた薬剤をそうとは知らない看護婦に注射されて殺される。
皆本 順
演 - 細田善彦
婦人科講師。近森親子の担当医。崎山を含めたプロジェクトのメンバーに内緒で受精卵のゲノム編集の研究を行っていたらしい。崎山の意識が回復しつつあると知り、山原を使って入手したプロタミンを崎山に投与するヘパリンとすり替え、崎山を殺す。
柊 奈智
演 - 伊藤裕子
産婦人科医師。
山原 あけみ
演 - 斉藤由貴
産婦人科の胚培養士。人工授精が専門。速水の病院内の情報源となる。皆本に従属する関係。独身で子供は無く仕事が生きがい。6話で出会うことが無い精子と卵子を出会わせるために胚培養士になったと速水に語り、速水に「神にでもなったつもり?」と詰問され、「神にはなれないと思うのよね、この仕事していると。」と答える。自分が手がけた子供を自分の子供のようにかわいいと思っている様子。
峠 緑郎
演 - 柴俊夫
病院長で産婦人科医。
大井出 慎
演 - 佐伯新
当院事務長。
有吉 久美
演 - 臼田あさ美
病院長の秘書。則孝の恋人。則孝の手先として2件目のノゾミ誘拐に関わる。
病院患者とその関係者
近森 優子
演 - 安達祐実
マラソンの選手として有名だった陸上競技界の元トップアスリート。当院で女児(ノゾミ)を出産したが誘拐されてしまう。ノゾミは病気を持っていて3時間置きに水を飲ませないといけない。白血病の長男(新)を溺愛しており、子供を生んだのは彼に適合する骨髄ドナーを得るためであった。もっとも、彼女は当初は臍帯血だけの提供を望んでおり、博が望むノゾミの骨髄の提供には反対していた。
近森 博
演 - 池内万作
優子の夫。物理工学博士。50%の確率で遺伝する遺伝性進行性神経変性疾患を発症しており左足が不自由で絶えず杖を突いている。わが子の誘拐に対しては優子よりは冷静に見える。自分の病気を子供に罹って欲しくないためにノゾミの着床前診断を希望するも、30歳までは普通に生活できる病気だからという理由で却下されていた。ノゾミを犠牲にしてでも新を救おうと優子には言っていたが、本心はノゾミを新の犠牲にすることを嫌がっていた。
近森 新(あらた)
演 - 岡本拓真
近森夫妻の息子でノゾミの兄。6歳。白血病を再発しており骨髄移植でしか治らない。ノゾミ事件で両親に連れられ山の中などを連れ回された。その後、感染症に罹り小児病棟の無菌室へ緊急入院し、移植準備を考慮すると2日以内にドナーを発見しないといけない状態になる。
岸田 トモ
演 - 安藤玉恵
以前に産婦人科で「トータルケアプロジェクト」による不妊治療を行っていた患者。5年と決めていた不妊治療のタイムリミットが今年だった。しかしその治療で得た赤ちゃんを死産してしまった。28週のときに容体が悪くなり、赤ちゃんを取り出すか様子を見るかの判断を須佐見が行い、崎山がいなかったためそのままにするという判断をした。この件はどちらにしても危険な状態だったらしい。不妊治療のために仕事を辞めており、死産後は10日は入院しなければならないのを他の妊婦と同じ部屋にいることに耐えられず5日で退院している。最初のノゾミ誘拐犯。しかし、途中で何者かによってノゾミを別の赤ちゃんとすりかえられてしまう。
岸田 裕也
演 - 淵上泰史
トモの夫。運送業者で新宿近辺に土地勘があった。
最初にノゾミ誘拐犯と目された人物。身代金を持って来た須佐見を襲い警察に追われ川に飛び降り意識不明になる。
トモが卵子の核移植を受けて授かった子供をそうとは知らされておらず他人の精子で受精したと勘違いしており、そのことでトモとの仲が険悪になっていっていた。
関本 レイ
演 ‐ つみきみほ
トモの実姉。
その他
峠 則孝
演 - 柿澤勇人
緑郎の息子。製薬会社社員。素行が悪く、医師をあきらめ、コネで製薬会社に入る。2件目のノゾミ誘拐犯。多額の金を勤め先から横領し、監査前に補填する必要に迫られ、父から金をゆすり取るためと父に恥を掻かせるためにノゾミを連れ去った。現金の受け渡しの場面を偶然に速水に見られて「父が裏切った」という思いを抱えた状態で警察に追われ、奥多摩で警察や近森夫妻の目の前で赤ん坊の泣き声がするおくるみを谷川に投げ捨てて逮捕された。おくるみはダミーで、ノゾミは有吉に任せていた。その後、近辺の別荘に逃げていたところを速水ら警察に追われ、逃亡中に負傷し、地元の子供、亮太を人質にしたが速水に取り押さえられた。連行される際に亮太から「今からでもやり直せる」と励まされた。
下地 浩介
演 - 山崎樹範
速水の夫。元ミュージシャンでカフェの経営者。先妻とは死別。
下地 雄介
演 - 若山耀人
浩介と先妻との息子。14歳。思春期真っ只中で、お腹の中の子供の事を考えていないように見える速水に子供の事を考えるよう苦言を言う。
スタッフ
原作 - 岡井崇
脚本 - 早船歌江子
演出 - 岩本仁志
音楽 - 池頼広
制作統括
チーフプロデューサー - 磯智明(NHK)
プロデューサー - 長沼誠(アックスオン)
主題歌 - 清水翔太「花束のかわりにメロディーを」(Sony Music Records)
各話あらすじ (2015.9.22 - 2015.11.10)全8話 平均視聴率 4.94%
第1話 2015年9月22日「ノゾミ」ラテ欄「赤ちゃん誘拐事件妊娠8か月の女刑事が挑む」 視聴率 5.8%
ノーベル賞間近といわれる物理工学博士・近森(池内万作)と元陸上選手・優子(安達祐実)夫婦の、生後1週間の新生児・ノゾミが城南大学附属病院から誘拐された。妊娠8カ月で産休前の刑事・速水(黒木メイサ)に捜査命令が下る。速水は年下の刑事・土橋(渡辺大知)と、夫婦を装って産科病棟に潜入し、病院関係者の事情聴取を秘密裏に行う。そして、犯行時刻にアリバイがない産婦人科医・須佐見(渡部篤郎)に疑惑の目を向ける。
第2話 2015年9月29日「身代金」ラテ欄「消えた誘拐犯!妊婦・速水刑事の大胆推理!」 視聴率 5.8%
赤ん坊のノゾミを誘拐した犯人・岸田(淵上泰史)が身代金の運び役に指名したのは、須佐見(渡部篤郎)だった。しかし、指定された時刻を過ぎても岸田は現れない。ノゾミの安否を心配する管理官・与那国(松下由樹)は非番の速水(黒木メイサ)を呼び出し、岸田の周辺捜査を命じる。やがて、土橋(渡辺大知)と聞き込みを続ける中、速水は岸田を見つけるが、身重の体のため思うように走ることができず、岸田を取り逃がしてしまう。
第3話 2015年10月6日「チェンジリング」ラテ欄「誘拐事件、保護された赤ちゃんは別人だった」※(22:00-22:48) 視聴率 4.1%
誘拐犯の主婦・トモ(安藤玉恵)は逮捕されたが、ノゾミの行方は全くつかめない。警視庁捜査一課の管理官・与那国(松下由樹)の取り調べにも、トモは黙秘を続ける。程なく、ノゾミと思われる赤ん坊の画像が城南大学附属病院に送られてくる。捜査に当たる速水(黒木メイサ)たちは、新たな誘拐犯が現れたと断定。生殖医療に重点を置き、分娩(ぶんべん)を軽視する病院の方針に批判的な須佐見(渡部篤郎)を容疑者としてマークする。
第4話 2015年10月13日「爆弾」ラテ欄「謎の受精卵に隠された秘密!妊婦刑事が挑む」 視聴率 3.9%
須佐見(渡部篤郎)が証拠隠滅のために燃やした紙は、誰かの受精卵の写真だった。速水(黒木メイサ)は胚培養士・山原(斉藤由貴)を訪ねて話を聞くが、山原は心当たりはないという。そんな中、ノゾミ誘拐事件の容疑者として、医療器具販売に携わる則孝(柿澤勇人)が浮上。則孝は、城南大学附属病院の院長・峠(柴俊夫)の息子だった。産婦人科医である峠は、「トータルケアプロジェクト」という高度生殖補助医療を推し進めていて…。
第5話 2015年10月20日「核移植」 視聴率 4.3%
ノゾミを川に投げ落として逃げた則孝(柿澤勇人)を捜査員は追跡するが、山中で見失ってしまう。また、ノゾミの行方も分からないままだ。峠(柴俊夫)は息子・則孝が犯した罪の責任を取って病院長職を辞し、須佐見(渡部篤郎)が病院長に就任する。須佐見はノゾミ誘拐事件の裏に生殖医療プロジェクトの暴走があったとして、崎山(渡辺いっけい)の責任を追及。一方、速水(黒木メイサ)は峠からプロジェクトの詳細を聞き出す。
第6話 2015年10月27日「救世主」 視聴率 4.2%
崎山(渡辺いっけい)は病院の裏階段から転落し意識不明に。与那国(松下由樹)は転落とノゾミ誘拐事件との関連を探る。一方、速水(黒木メイサ)は有吉(臼田あさ美)を聴取するが、ノゾミの行方をつかむことはできない。そんな中、優子(安達祐実)が警察に公開捜査を迫る。その要求に速水らが応じないと、優子はノゾミの出生について語る。ノゾミは白血病の兄を救うため、遺伝子操作で生み出された‘デザイナーベイビー’だった。
第7話 2015年11月3日「公開捜査」 視聴率 4.7%
優子(安達祐実)は、インターネットを通じてノゾミの情報提供を呼び掛けようとしていた。速水(黒木メイサ)は配信の差し止めを指示されるが、優子の行為を許す。問題視する与那国(松下由樹)に、速水は沈黙を続ける犯人へのメッセージになるはずだと答える。やがて、誘拐事件の話題で世の中は騒然となり、警察は公開捜査に踏み切る。一方、産婦人科講師・皆本(細田善彦)にノゾミの居場所を聞き出した山原(斉藤由貴)は、病院から姿を消す。
最終話 2015年11月10日「母の条件」 視聴率 6.7%
ノゾミが兄・新(岡本拓真)の‘救世主きょうだい’だと告白した優子(安達祐実)に、世間から非難の声が上がる。一方、警察に追い詰められた山原(斉藤由貴)は、ノゾミを人質にして大型店舗に立てこもる。山原は、交渉役となった速水(黒木メイサ)に、新となら人質交換してもいいと話す。山原を説得するためには優子の存在が必要であると悟った速水は、与那国(松下由樹)に許可を得る。やがて優子が到着し、山原と対峙(たいじ)する。
スピンオフ動画「刑事・土橋福助」
本編の主人公・速水刑事とコンビを組む土橋刑事を主人公としたスピンオフドラマ『刑事・土橋福助』が製作され(2分、全8回)、深夜枠で放送(本編と同日=放送日付け上。実際の時間は水曜未明)されるほか、公式ホームページでも公開された。
第1話 2015年9月22日「2000万円の身代金」
土橋福助(渡辺大知)は、2000万円の身代金を入れるカバンを用意しろと日村警部補(神保悟志)から命ぜられた。刑事ドラマが大好きな土橋は、テレビでよく見る銀色のジュラルミンケースを準備してしまう。土橋のあまりに短絡的な発想に、激怒した西室刑事(手塚とおる)は、身代金受け渡しに必要なカバンとは何かについて講義を始める。そして土橋たちは3人は、夜明けの警察署で、理想のカバン探しを始めるのだった...。
第2話 2015年9月29日「現場刑事対キャリア刑事」
日村警部補(神保悟志)と西室刑事(手塚とおる)が、新人刑事の土橋福助(渡辺大知)の育て方をめぐり、深夜の宿直室で口論をしていた。エリートとして育てたいと願う日村の理想の警察官は室井管理官、経験重視のたたき上げとして育てたい西室の理想は青島刑事だった。立ち聞きしている土橋を見つけるなり二人は、「お前の理想の刑事は誰か?」と尋ねる。すると土橋はジャック・バウアーだと答えるが、二人の反応は微妙だった…。
第3話 2015年10月6日「ホントにあった!怖い話」
誘拐事件の前線本部がおかれる城南警察署。休憩時間に土橋刑事(渡辺大知)は、日村警部補(神保悟志)から幽霊を見たと聞かされ、カップ焼きそばを喉に詰まらせる。西室刑事(手塚とおる)が、ここは以前、墓地だったと話し始めた途端、土橋たちの周りで立て続けに奇妙な現象が起こる。幽霊を警察が肯定するわけにはいかないと、誘拐事件の前に、超怪奇現象と戦うことになった土橋刑事。恐怖の末に、土橋刑事が見たものは?
第4話 2015年10月13日「一課のプライド」
事件捜査の中で、土橋刑事(渡辺大知)たちは、新たな悩みに頭を抱えていた。それは速水刑事(黒木メイサ)への出産祝いだった。ライバルの捜査二課では最近、同僚の出産祝いに花火を打ち上げたらしい。ご祝儀だけでいいと日村警部補(神保悟志)は言うが、西室刑事(手塚とおる)は二課には負けられないと意気込む。だが、何事にも動じない速水をサプライズさせるのは、なかなか難しい。そして、3人が出した結論は意外なものだった。
第5話 2015年10月20日「仕事の流儀」
土橋刑事(渡辺大知)にテレビ番組の出演依頼が舞いこんだ。若手刑事の活躍に密着する、某テレビ局の超硬派なドキュメント番組。しかし日村警部補(神保悟志)は、土橋の長所についてインタビューされても、うまく答えられない。そして撮影現場に西室刑事(手塚とおる)が乱入。刑事のプロフェッショナルを取材するなら自分だと言わんばかりに、カメラを向けさせ、番組はとんでもないところに突き進んでいく。
第6話 2015年10月27日「謎の男、ギイチ」
土橋刑事(渡辺大知)の先輩、たたき上げ刑事の西室義一(手塚とおる)は、「尾行のギイチ」と呼ばれている。気配を消して、相手を尾行することが得意で、振り返っても相手からは見えないという。そんな西室のプライベートは謎に包まれたまま。ある日、土橋は西室の財布を拾ってしまう。日村警部補(神保悟志)も加わって、やってはいけないと知りながら、財布の中身を広げてしまう。そこには衝撃的な事実が隠されていた!
第7話 2015年11月3日「日村係長の立てこもり事件!」
行き詰まるノゾミ誘拐事件。度重なる捜査失敗の責任を取らされ、現場から外された日村係長(神保悟志)。彼は、そのショックから城南署の休憩室に立てこもっていた。心配した土橋刑事(渡辺大知)や西室刑事(手塚とおる)が、ドアをこじ開けようとしても、鍵がかかったまま。日村は中間管理職の悲哀や、与那国管理官への愚痴を淡々と語り始める。そんな時、部屋に近づくヒールの靴音が聞こえてきた。その正体は...?
第8話 2015年11月14日「終わりの終わり」
8日間におよぶノゾミ誘拐事件は、ついに幕を閉じた。土橋刑事(渡辺大知)たちに、久しぶりに訪れた安らぎの時間。スマホを手にニヤニヤと笑う日村係長(神保悟志)。黙々と小説を読みふける西室刑事(手塚とおる)。もう、あのような戦いの日々はやって来ないのか?土橋は事件を思い返しつつ、この平穏無事な時間を手にするために、われわれは汗を流して働くのだという、刑事の仕事を改めて自覚する。スピンオフドラマ最終回!
番組公式サイト
(デザイナーベイビー (小説) - Wikipedia)
『デザイナーベイビー - 速水刑事、産休前の難事件 - TOP』の上へ