原作
『5時から9時まで』(5じから9じまで、From five to nine)は、相原実貴による漫画作品。
『Cheese!』(小学館)にて2009年9月号に読み切りとして掲載された後、2010年3月号より連載化される。単行本は2015年1月現在既刊10巻。帯の文句は「相原実貴が描く・東京版SEX AND THE CITY!?」。一つの英会話学校を主な舞台にし、複数の恋模様の進展を群像劇形式で進めていく。
原作との主な相違点
年齢設定を引き上げられている人物が多い。人物間の年齢差にも変更があり、一部は逆転している。
原作での潤子と高嶺の出会いは見合いの席においてだったが、ドラマでは葬式に出席した潤子が転んだ拍子に焼香の灰を高嶺にかぶせてしまうというトラブルから始まっている。
原作の潤子は開始時には一人暮らしをしており、常に装いに気を配っていたが、ドラマでは実家暮らしで、自宅ではラフな学生ジャージを好んでいる。その他にも、庶民的な言動と海外への憧れが強調されている。
清宮真言は原作では第8巻からという遅めの登場だったが、ドラマでは第1話から登場する。名前の読みは「せいみや しんげん」から「きよみや まこと」に変更されている。また、原作では清宮は試験時にモニタ越しに一方的に潤子を見知っただけだったが、ドラマではかつての上司と部下としてある程度親交がある。
寧々は年の離れた姉を神格化し過剰に敬っている部分があったが、ドラマでは比較的対等な姉妹関係を築いており、潤子に鋭いツッコミを入れることもある。
潤子と高嶺が誕生日にその場の勢いで肉体関係を持つ場面はドラマでは描かれなかった。
ドラマ概要
相原実貴による人気コミック「5時から9時まで」を、石原さとみと山下智久で連続ドラマ化。海外で働きたいという夢を持つ英会話教師に、突然のモテ期が到来したことから巻き起こるラブコメディー。
「失恋ショコラティエ」(同系)をはじめ、数々の作品で世の男性をとりこにしてきた石原が、モテ期到来の後に夢と仕事と結婚について苦悩することになるヒロイン・桜庭潤子に扮し、潤子にほれ込む型破りな僧侶・星川高嶺役を、石原とは初共演となる山下が務める。
ストーリー
桜庭潤子(石原さとみ)は、ニューヨークで働くことを夢見る、28歳の英会話学校教師。夢に向かって毎日努力はしているけれど、29歳の誕生日を目前に控えた潤子にとって、ニューヨークはまだまだ遠い場所だった。
そんなある日、寺での葬式中に、足のしびれを隠したかったため、焼香の灰をあろうことか読経中の僧侶の頭にかぶせるという大失態を犯してしまう。「もう、あのお坊さんと会うことはないか」と思っていた矢先、家族にだまされて、潤子は見合いに出席することに。見合い相手はなんと“あのお坊さん”で、東大卒のイケメン僧侶・星川高嶺(山下智久)だった。
キャスト
〈〉内はドラマ設定年齢。
主要人物
桜庭 潤子〈28 → 29〉
演 - 石原さとみ
28歳独身の英会話学校教師。海外で働きたいという夢を持ちながら、周囲の個性豊かなキャラクターたちに翻弄され葛藤する日々を送る。29歳を目前にして、突然男性からのアプローチが重なり、人生最大のモテ期が訪れる。
星川 高嶺〈29→30〉
演 - 山下智久
高学歴・高身長・高収入のイケメン僧侶。僧衣を着たまま高級車を乗り回すような型破りなところがあるが、ストイックかつ純粋な性格。お見合いをきっかけに潤子に出会い、一方的にほれ込んで付きまとい始める。
主要人物の関係者
潤子の関係者
三嶋 聡〈29〉
演 - 古川雄輝
清宮 真言〈36〉
演 - 田中圭
山渕 百絵〈29〉
演 - 高梨臨
毛利 まさこ〈26〉
演 - 紗栄子
桜庭 寧々〈16→17〉
演 - 恒松祐里
木村 アーサー〈30〉
演 - 速水もこみち
里中 由希〈17〉
演 - 田彪我(さくらしめじ)
蜂屋 蓮司〈17〉
演 - 長妻怜央(ジャニーズJr.)
桜庭 恵子〈55〉
演 - 戸田恵子
桜庭 満〈56〉
演 - 上島竜兵
桜庭 幸江
演 ‐ 長内美那子
伊能 蘭
演 - 中村アン
ヒロミ〈24〉
演 ‐ 楊原京子
高嶺の関係者
足利 香織〈23〉
演 - 吉本実憂
那覇 三休〈6〉
演 - 寺田心
寺田 光栄〈65〉
演 - 小野武彦
星川 ひばり〈72〉
演 - 加賀まりこ
星川 天音〈23〉
演 - 志尊淳
スタッフ
原作 - 相原実貴 『5時から9時まで』
監督 - 平野眞 、谷村政樹、相澤秀幸
脚本 - 小山正太、根本ノンジ
音楽 - 出羽良彰、羽深由理
音楽プロデュース - 志田博英
仏教監修 - 猪原健太
英語監修・翻訳 - 大神正慶
VFXスーパーバイザー - 鹿角剛
プロット協力 - 来島麦
プロデューサー - 後藤博幸、金城綾香
制作 - フジテレビドラマ制作センター
制作著作 - フジテレビ
主題歌 - back number「クリスマスソング」(ユニバーサルシグマ)
各話あらすじ(2015.10.12 - 2015.12.14)全10話 平均視聴率 11.71%
第1話 2015年10月12日「ありえないプロポーズ!?」※15分拡大(21:00〜22:09)
桜庭潤子(石原さとみ)は、地元町内会の長老の葬儀に出席していた。足のしびれを隠したかったため、焼香の灰をあろうことか読経中の僧侶の頭にかぶせるという大失態を犯してしまう。「もう、あのお坊さんと会うことはないか」と思っていた矢先、家族にだまされて、潤子は見合いに出席することに。見合い相手はなんと“あのお坊さん”で、東大卒のイケメン僧侶・星川高嶺(山下智久)だった。
第2話 2015年10月19日「あなたじゃないとダメなんです私は絶対に離れない」
寺から逃げ出した潤子(石原さとみ)が帰宅すると、先回りした高嶺(山下智久)が両親に結婚の許しを得ていた。そこへ現れたひばり(加賀まりこ)も、寺で潤子に花嫁修業をしてもらうと言い出す。そんな折、潤子は合格すれば即ニューヨーク本部に異動という難関の正社員昇格試験への挑戦を決める。その一方、高嶺に1週間だけ花嫁修業に耐えたら二度とつきまとわないと言われた潤子は修業と試験勉強の日々を送ることになる。
第3話 2015年10月26日「あなたを好きになることは一生絶対にありません!」
自分の夢を奪った高嶺(山下智久)への怒りが収まらず、やけ食いしていた潤子(石原さとみ)は、清宮(田中圭)から本部の人も招待するハロウィーンパーティーの責任者を任される。その夜、潤子はそのまま百絵(高梨臨)の部屋に泊めてもらい、彼女が隠していたある秘密を知ってしまう。一方、高嶺はショックで食を断ち、なんとか潤子の許しを得ようと苦悩していた。そんな高嶺に、アーサー(速水もこみち)は仲直りの方法を伝授する。
第4話 2015年11月2日「大波乱!!一触即発の四角関係!!禁断の秘密、バレる」
満(上島竜兵)が恵子(戸田恵子)の実家に泊まったことをきっかけに結婚したと聞いた高嶺(山下智久)は一橋寺での宿坊体験を思い立ち、ひばり(加賀まりこ)の反対を押し切って不眠不休で準備する。高嶺から強引に宿坊体験ツアーに招待された潤子(石原さとみ)は、百絵(高梨臨)に付き合ってもらい渋々行くことに。‘腐女子’の百絵は僧侶だらけの環境に大喜びだが、苦手なアーサー(速水もこみち)も招待されていたため動揺する。
第5話 2015年11月9日「イケナイ一夜!?大波乱の四角関係に禁断のジエンド」
清宮(田中圭)を昔好きだったことを思い出し、感傷に浸る潤子(石原さとみ)。一方、潤子と週末のデートの約束を強引に取り付けようとする高嶺(山下智久)は、懸命にプランを練る。そんな中、ビジネスクラスも兼任することになった潤子は、清宮に応援されにやけ笑いが止まらない。だが、そのクラスも受講する高嶺が三嶋(古川雄輝)と自分をめぐって火花を散らし、頭が痛い潤子は高嶺に付き合う気はないと告げようとするが…。
第6話 2015年11月16日「ハッピーウェディングは悪夢!?最強のライバル現る」
ELAの外国人講師同士が結婚することになり、桜庭潤子(石原さとみ)がパーティーの司会に任命される。潤子が引き受けたと知った木村アーサー(速水もこみち)は、もうひとりの司会者である清宮真言(田中 圭)に声をかける。目を合わせた潤子と清宮の間に、気まずい空気が漂う。そんな中、アーサーと山渕百絵(高梨 臨)は、新郎新婦のなれそめVTR作りを担当することが決まった。
第7話 2015年11月23日「今夜決着負けたら終わり!ラブトーナメント決勝!」
高嶺(山下智久)を意識し始めた潤子(石原さとみ)は、その一方で清宮(田中圭)を避けてしまう。そんな中、京都の寺で修行をしていた高嶺の弟・天音(志尊淳)が、潤子の前に現れる。実は天音は、ひばり(加賀まりこ)から、高嶺と潤子を別れさせたら一橋寺の次期住職にすると言われていた。一方、高嶺は寧々(恒松祐里)の誕生日に豪華なパーティーを企画。それを止めた潤子は、高嶺とは価値観が違い過ぎると自分に言い聞かせる。
第8話 2015年11月30日「今夜限定二人に訪れる切なすぎるラブエピソード… 」
ついに潤子(石原さとみ)と相思相愛になった高嶺(山下智久)は、恵子(戸田恵子)から一緒に住んだら愛が深まったと聞き、潤子の部屋に転がり込む。そのころ、ひばり(加賀まりこ)は高嶺を切り捨て、天音(志尊淳)を次期住職にすると決めていた。翌朝、高嶺との新生活に照れる潤子は百絵(高梨臨)やまさこ(紗栄子)に報告するが、寺の嫁になる覚悟はあるのかと問われる。一方、寺に一度戻った高嶺は、天音から宣戦布告される。
第9話 2015年12月7日「さよなら潤子さん…引き裂かれる恋、衝撃のラスト」
潤子(石原さとみ)は寺の嫁としてひばり(加賀まりこ)に認めてもらうため、仕事を辞める。そんな潤子を心配する高嶺(山下智久)はひばりに直談判するが、彼女は聞く耳を持たない。諦めない潤子はひばりの元に日参し、土下座までして結婚の許しを得ようとする。するとひばりは潤子に身の回りの手伝いをさせることに。心が通じたと喜ぶ潤子だが、高嶺はひばりの意図を疑う。一方、天音(志尊淳)は寺の解体計画を進めていて…。
最終話 2015年12月14日「聖なる夜に恋の奇蹟!涙、涙のラストサプライズ」
桜庭潤子(石原さとみ)は、星川高嶺(山下智久)と別れることになったと、ELAの人々に報告。清宮真言(田中圭)は、潤子に復職するように言い、潤子もそれを受け入れる。一方、高嶺は足利香織(吉本実憂)との結婚を決意。星川ひばり(加賀まりこ)によって、日取りも決められてしまう。
各話視聴率
番組公式サイト
(5時から9時まで - Wikipedia)