5月7日(木)よる11:59
はるは勤務先のスポーツクラブで永冨が提出した「退会届」を眺めていた。そこに貼ってあった小さなふせんには「さようなら」と短いメッセージが書いてあった。改めて、永冨との関係が終了したことを思い知るはる。
横をみるとかすみが理一郎と楽しそうに電話をしている。理一郎とかすみは上手くいっているのだ……。その新しい人生を邪魔しないように、はるは永冨との破局をしばらく伏せておこうと決意するのだった。
はるの先輩の小百合は「花籠」で海江田の誕生会をやろうと思い立つ。勿論、はると理一郎のためだ。小百合ははるの家に赴き、はるとはるの妹のしず夏を招待する。「私達、もう離婚したんだし……」小百合の招待にはるは躊躇するが、小百合にもしず夏にも「何をいまさら」と一笑に付されてしまう。挙句の果てに「いまだに夫離れができてない」などと指摘されてしまう。
「こんなに1人の人の事ばかり、よく話せるもんだよね!」
「……おっしゃる通り。正直……何もかもわたしの手に余ってる」
自分の本当の気持ちに気がついてしまったはるは、自分でもどうしたらいいのか分からないのだった。
小百合の指示通り、理一郎のマンションに赴き理一郎とかすみを誕生会に招待する海江田。食事中の理一郎とかすみだったが、2人は一緒に住んでいる者同士の連携ができている。まるで本当の家族みたいだと感心する海江田。
だが、海江田を送りにマンションの外に出た理一郎は大きく息を吐いた。
「家族みたいに見えるけど、物凄い緊張感なんだ」
そんな不自然な様子を見た海江田は「何やってるんだお前」と呆れた声を出す。海江田は、はるが流産した日、理一郎が本当は何をしていたのか話すように諭す。だが、はると永冨の破局をまだ知らない理一郎はそれを否定する。 「はるは御曹司と結婚すんだよ。すごいよ。人生大逆転だよ。俺たちは、このまま別の道をずーっと走ってくのがいいの。一生交わらないでさ」
はるへの思いのために身を引こうとする理一郎。
だが、数日後、仕事中の永冨と出くわした理一郎はその態度がおかしいのに気がつく。
「ご婚約おめでとうございます!」と言っても、永冨の態度は素っ気無い。
「一度はるさんと話して下さい」と言い残して永冨は去っていった。
理一郎ははるの勤務先に赴き、永冨との仲を問いただす。だが、やはり理一郎に余計な心配をさせたくないはるは「交際は順調だ」と嘘をつくのだった。
「花籠」での海江田の誕生会の日がやってきた。メンバーは海江田と小百合の他にはるとしず夏、そして理一郎とかすみと彩。何かが起こりそうな顔ぶれに、本来なら主賓のはずの海江田が所在無さげにしている。ケーキを切るのもそこそこに、小百合が早速核心に触れる発言をはじめた。
「先輩、まだ早い」はるが制したが小百合は話を続けていく。
その話は、かすみには、余りにも辛いものだった。だが、心のどこかで、その事実にもうとっくに気がついていたのかもしれない。世の中には「運命」で結ばれた相手がいるのだということを。
はると理一郎。お互いの優しさが2人を繋ぐ運命の糸を複雑に絡めているのだとかすみは気がついたのだった……。
その頃、ラジオでは銀一がある女性の恋愛相談に応えていた。
「『今度、同窓会があって、ひょっとしたら会えるかも知れません。でも、老けたな、なんて思われたくない。いっそ、会わない方がいいのでしょうか』うわぁ、女心ですね。このお手紙下さった方。是非会うべきです!そして、どうなったかをまたお手紙下さい!」
この手紙を書いた女性が後にはると理一郎の運命を大きく動かしていくことになろうとは、まだ誰も知る由もないのだった……。
第1話 2015年4月2日「運命の人と離婚…だけど好き」
第2話 2015年4月9日「離婚して初キス&ロールキャベツを作る女」
第3話 2015年4月16日「キス相手はホテル王?娘も私も抱きしめて」
第4話 2015年4月23日「バツイチ女は…再婚相手の親が衝撃の一言」
第5話 2015年4月30日「涙の別れでも楽しかった…元夫は特別キス」
第7話 2015年5月14日「あの男と一夜…激怒妻と対面初恋が再燃」
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