4月9日(木)よる11:59
別れた元夫婦、衛藤はる(比嘉愛未)と早勢理一郎(満島真之介)は、ひょんなことからお互いの再婚相手を紹介しあうことになってしまった。最初は意地の張り合いだったが、理一郎は、はるに再婚相手の候補として、永冨(淵上泰史)を本当に連れてくる。永冨は、4年前に結婚式場ではるの花嫁姿を見てひと目惚れしていたのだ。牧師である父・銀一(大石吾朗)のアドバイスもあり、大人になって理一郎とやり直そうとしていた矢先のはるだったが、理一郎に先手を打たれ、引くに引けなくなってしまう。
永冨は早速、はるがインストラクターとして働くスポーツジムに入会しにやってきた。はると少しでも会う時間を作るためだ。その余りにも積極的すぎる行動に圧倒されてしまうはる。
「私、早勢がこんなに早く相手を連れてくるとは思わなかったので……まだ心の準備ができていないんです。」
とやんわりと断るが、逆に永冨に“自分がどれだけはるを思っている”か熱く語られてしまい、どうしても突き放すことができない。
そして、プールの中では、はるに水泳を習っている大学准教授の喜多嶋(佐藤隆太)が2人のことを心中穏やかでない様子で眺めていた。
自分も理一郎に相手を紹介しなければと焦ったはるは、女手1つで子供を抱えて健気に頑張る幼馴染の小笠原かすみ(佐津川愛美)を理一郎に紹介することにする。勿論、再婚相手の候補としてだ。
偶然にも、はるのいるスポーツクラブに入会してきたかすみ。子持ちでバツ1のかすみだったが、そうとは見えず若々しく、はるには無い色気をもち、しかも家庭的で可愛らしい女性だ。
「ねえ。誰かいい人いない? お金持ちじゃなくてもいいの。この子の父親になってくれるような、真面目で優しい人……」
かすみにそう問われたはるの脳裏に、すぐに理一郎の顔が浮かんだ。
早速かすみの写真を理一郎に見せるはる。
「可愛いでしょ? それに料理も上手いし。結婚したらすぐに子供のいる生活だよ。まさに家庭的でしょ! 望み通りじゃない?」
「家庭的って、そういう意味じゃないぞ!」
しぶる理一郎の気持ちなどお構い無しに強引にかすみを引き合わせるはる。
かすみは理一郎をひと目で気に入り「ロックオン」する。さっそく猛烈なアプローチを開始するかすみは、かいがいしく手料理を作って連れ子の彩とともに理一郎のマンションにあがりこむ。いきなり人の心に土足で入り込んで、外堀を埋めてくるようなかすみの行動に戸惑いを隠せない理一郎。だが、はるの顔を見てしまうと意地になってしまい、かすみの行動が迷惑だとは言い出せない。はるもまた、永冨との仲を理一郎に問われると、まんざらでもないような返事をしてしまう。相変わらず意地の張り合いを続けてしまう2人。
しかし、永冨に誘われるままデートをするはるも、実は心がどこか晴れないままだった。かつて理一郎と食事をしたレストランを永冨と訪れるはる。永冨ははるに離婚の原因を問う。その理由を答えられず、ただ曖昧にかわすだけのはる。
「僕は結婚したら、絶対に別れない」
帰り道、永冨ははるにキスをして言うのだった。
同じ頃、理一郎は夜のパートに出かけるかすみに彩の子守を押し付けられていた。断ることもできず、自分の部屋で彩を寝かしつける理一郎。その無邪気な寝顔を見ている理一郎の脳裏にも、離婚の一因となる切なくて悲しい記憶がよみがえっていた。
永冨と別れたはるはお気に入りの小料理屋「花籠」を訪れ、女将の江利と酒を酌み交わす。そして、はるも思い出していた。あの切なくて悲しい記憶を……
第1話 2015年4月2日「運命の人と離婚…だけど好き」
第3話 2015年4月16日「キス相手はホテル王?娘も私も抱きしめて」
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