原作との相違点として、原作では亜紀は27歳の新婚で夫が出版社の小幡という設定だが、ドラマでは23歳の未婚の設定になっている。日下や屋良部などドラマ独自のキャストも登場する。その他の人物設定も変更点が多く、特に三田、萩原、尾崎の人物設定は、原作から大きく変更されている。
書店のシーンの撮影は、実在の「ジュンク堂書店・吉祥寺店」で営業時間外の深夜に行われている。
原作
『書店ガール』(しょてんガール)は、碧野圭による日本の小説シリーズ。書店を舞台とし、女性書店員のコンビを主人公とした職業エンターテインメント小説である。1作目は『ブックストア・ウォーズ』の題名で刊行されていたが文庫本化にあたり『書店ガール』に改題された。
舞台は東京都・吉祥寺の書店だが、第3巻『託された一冊』は主人公の一人・理子が書店の東日本エリア長となったため、東日本大震災被災地の仙台市を中心とする東北地方が舞台である。
概要
ゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演となるAKB48の渡辺麻友と稲森いずみのダブル主演で、碧野圭の人気小説を映像化するウーマンライフドラマ。脚本は、「名前をなくした女神」「ファースト・クラス」(同系)などで、人間の表と裏を隠すことなく描き女性の共感を呼んできた渡辺千穂が手掛ける。世代の異なる働く女性2人がぶつかり合いながらも、仕事、恋愛、人生に果敢に立ち向かっていく中で、お互いに成長していくさまを描き、頑張っているすべての女性にエールを送る。痛快で“オンナ心”が満載。
ストーリー
ネット書店の台頭などから経営的に厳しさを増している書店業界。老舗書店の「ペガサス書房」で働く書店員・北村亜紀(渡辺麻友)と副店長・西岡理子(稲森いずみ)は、ともに本に救われた経験を持ち、誰よりも本を愛しているとの自負があるが、23歳と40歳という世代間ギャップや、「コネ入社のお嬢様」と「たたき上げの苦労人」というお互いの境遇の違いから水と油の関係だった。
そんな中、突然店が閉店の危機に直面する。愛する書店を守るため、亜紀と理子は一時休戦し、書店員たち全員で一致団結して立ち上がる。
キャスト
北ペガサス書房 吉祥寺店
北村 亜紀(きたむら あき)<23>
演 - 渡辺麻友 (AKB48)
コミック担当店員。新宿店から異動してきた。祖父が取引先の文具メーカー会長であるコネ入社のお嬢様。三田に好意を寄せていたが、振られてしまい、その後小幡と付き合い始める。小幡が自分のキャリアを犠牲にしてまで、彼女の店を助けてくれようとしたことに心を痛めるものの、理子の助言を聞いて自分の気持ちを小幡に伝えることができ、心機一転する。
西岡 理子(にしおか りこ)<40>
演 - 稲森いずみ
副店長→店長。独身で父とふたり暮らし。柴田と以前に付き合っていた。店長に昇格後、本店で吉祥寺店の7月閉店を告げられ、店長として閉店阻止のためにスタッフとともに売り上げ増加に取り組む。
三田 孝彦 (みた たかひこ)<26>
演 - 千葉雄大
児童書担当店員。理子の元部下で、異動で吉祥寺店に戻ってきた。理子のことが好きで、閉店の事実を知った理子を元気づけるために好きだと告白する。
萩原 麻美 (はぎわら まみ)<25>
演 - 鈴木ちなみ
店員(文芸書担当→学習参考書担当)。野島の策略で理子を信頼できなくなって異動願を出すが、閉店阻止のため理子が協力要請し、職場復帰する。
日下 圭一郎 (くさか けいいちろう)<24>
演 - 伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)
店員(雑誌担当→文芸書担当)。野島の策略で理子を信頼できなくなって異動願を出すが、閉店阻止のため理子が協力要請し、職場復帰する。
遠野 由香 (とおの ゆか)
演 - 木アゆりあ (AKB48)
店員(学習参考書担当→雑誌担当)。野島の策略で理子を信頼できなくなって異動願を出すが、閉店阻止のため理子が協力要請し、職場復帰する。
尾崎 志保 (おざき しほ)<44>
演 - 濱田マリ
レジ担当店員。関西弁で話す。理子のよき相談相手である。
畠田 芳雄 (はたけだ よしお)
演 - 森岡豊
経理担当店員。
野島 孝則 (のじま たかのり)<50>
演 - 木下ほうか
店長→東京地区エリアマネージャー。谷田部社長の親戚。マネージャー就任後、店長の理子に厳しく対応するとともに、社長の意向に沿うように策略をめぐらせている。
ペガサス書房 本店
谷田部 二郎 (やたべ じろう)
演 - 山中崇
社長。店舗と人員の削減を実行しようとしている。
山田 信二 (やまだ しんじ)
演 - みのすけ
専務。
一ツ星出版
小幡 伸光 (おばた のぶみつ)<29>
演 - 大東駿介
「コミックヒート」副編集長→総務部。亜紀に一目惚れする。1度目のプロポーズは、亜紀が三田のことを忘れられず、断られてしまう。2度目は亜紀が快諾し、亜紀と付き合い始める。あがちなおのペガサス書房とのブックカバーキャンペーンを独断で進めたことが原因で左遷され、総務部へ異動となる。
柴田 駿介 (しばた しゅんすけ)
演 - 長谷川朝晴 (第1話・第2話)
営業部担当。23歳の女性を妊娠させ、理子と別れる。
植松 高弘 (うえまつ たかひろ)
演 - 池田鉄洋 (第7話・第8話)
「コミックヒート」編集長。
沖縄料理店「わらゆん」
屋良部 守 (やらべ まもる)<47>
演 - マキタスポーツ
店主。理子とは開店以来の付き合い。
飯野 隆史 (いいの たかし)
演 - 足立理
アルバイト店員。
スタッフ
原作 - 碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫)
脚本 - 渡辺千穂
音楽 - 横山克
撮影 - 小林純一、田中浩一
照明 - 北條誠
音声 - 福部博国
映像 - 沖田祐貴
編集 - 矢野数馬
OPタイトル - 熊本直樹
音響効果 - 松田紗織
編成 - 南口博孝/太田大(フジテレビ)
宣伝 - 岡光寛子
広告 - 宮内覚
技術協力 - 東通
美術協力 - フジアール
協力 - 丸善ジュンク堂書店
演出 - 白木啓一郎、木内健人
プロデューサー - 山下有為、沖貴子、松井洋子
制作著作 - カンテレ
主題歌 - 渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records)
挿入歌 - SOLIDEMO 「Girlfriend」(avex trax)
各話あらすじ(2015.4.14 - 2015.6.9)全9話 平均視聴率 4.69%
第1話 2015年4月14日「本を愛するふたりが激突!仕事も恋も絶対譲れない!」※15分拡大(22:00 〜 23:09)
老舗書店「ペガサス書房」吉祥寺店の副店長・理子(稲森いずみ)は、仕事にプライドを持って働いてきた40歳の独身女性。ある日、文具会社社長の孫だというお嬢さま・亜紀(渡辺麻友)と、以前同店にいた三田(千葉雄大)が吉祥寺店で働くことに。本を愛する亜紀は初日から店舗の改革を理子に提案し、その遠慮のなさに一同はあぜんとする。そんな中、理子は出版社勤務の恋人・柴田(長谷川朝晴)から久々に食事に誘われる。
第2話 2015年4月21日「アラフォー女が彼氏を寝取られた!?20代女と直接対決」
亜紀(渡辺麻友)らは店で「イクメンフェア」をやることになるが、亜紀にある疑惑を抱く理子(稲森いずみ)の心は穏やかではない。だが、何も知らない亜紀は、柴田(長谷川朝晴)と食事に出掛け、理子の疑惑は膨らむ。憂さ晴らしをしたいのに友人たちに振られた理子は、一人カラオケと一人焼き肉へ行き、その姿を見てしまった麻美(鈴木ちなみ)ら同僚は心配する。そんな中、理子は料理店で知り合った田代(田辺誠一)から誘われる。
第3話 2015年4月28日「万引き犯に土下座!?年下男を襲った悲劇」
三田(千葉雄大)が好きな女性がどんな人なのか気になる亜紀(渡辺麻友)。一方、風邪で休み明けの理子(稲森いずみ)は、朝礼で万引への注意を喚起する。理子と話す三田の様子から彼の思いを察した亜紀はいら立ち、店内の雑誌を撮影する女子高生らに注意した際、恨みを買う。そんな中、理子は亜紀と三田を誘い、いつもの店であらためて歓迎会を開く。そこへ田代(田辺誠一)も来店し、理子は今度こそ東京案内をすると約束する。
第4話 2015年5月5日「暴走娘が総スカン…女上司が差し出す手」
商店街から子どもの日に行うイベントを頼まれた理子(稲森いずみ)は、亜紀(渡辺麻友)に任せることに。だが、麻美(鈴木ちなみ)らは亜紀の起用が不満だ。一方、入院中の三田(千葉雄大)は、同僚がユニコーン堂に引き抜かれたという噂を耳にし、田代(田辺誠一)のことが気になる。そんな中、亜紀はイベントにアニメの声優を呼んで原作コミックの朗読会をしようと提案。ところが、麻美らに反対され、一人でやると言い放つ。
第5話 2015年5月12日「女性店長誕生の裏に渦巻く男達の嫉妬!?」
朝礼に社長の二郎(山中崇)らが現れ、野島(木下ほうか)をエリアマネジャーに、理子(稲森いずみ)を店長にすると発表。初の女性店長の誕生に一同は盛り上がる。その夜、理子は志保(濱田マリ)らと祝杯を挙げるが、達人(井上順)だけは昇進に無関心で寂しい。一方、亜紀(渡辺麻友)は、小幡(大東駿介)と付き合うことにする。新店長1日目から張り切る理子だが、初めて本社で参加する店長会議の日の朝、達人が突然倒れてしまう。
第6話 2015年5月19日「男の策略…試される女性リーダーの資質」
若い店員をばかにする理子(稲森いずみ)のインタビューが雑誌に載り、記事を信じた麻美(鈴木ちなみ)たちは反発する。一方、理子は閉店する吉祥寺店の店員が別店舗で働けるようリストアップして野島(木下ほうか)に渡すが、野島はひそかにそれをごみ箱へ。そんな中、亜紀(渡辺麻友)と三田(千葉雄大)はインタビュー記事の真偽を調べに出版社へ行き、原稿をチェックしたのが野島だったことを編集者(石川伸一郎)から聞き出す。
第7話 2015年5月26日「大切な人のために…人生を賭けた決断!!」
閉店撤回のため7月までに20%の売り上げアップを目指す理子(稲森いずみ)は、異動願いを出した麻美(鈴木ちなみ)らと会い、店の存続のために手伝ってほしいと頼む。翌朝、麻美らは店に戻り、一同はあらためて結束して企画を考えることに。すると亜紀(渡辺麻友)は麻美らを自宅に招き、恋人の小幡(大東駿介)も交えて企画を練る。そんな中、三田(千葉雄大)の発案からブックカバーにあがち(浅利陽介)の漫画を載せることになるが…。
第8話 2015年6月2日「私は何もできない…突きつけられた代償」
あがち(浅利陽介)のブックカバーの効果で売り上げが伸び、喜ぶ理子(稲森いずみ)ら一同。一方、小幡(大東駿介)が編集部を外されたと聞いた亜紀(渡辺麻友)は、自分のせいだと落ち込む。そんな中、本社が吉祥寺店の閉店予定を取次に伝えたせいで、書籍の入荷が最低限に引き下げられた。三田(千葉雄大)らは他店舗に頼んだり、ライバル店で購入するなどして書籍をかき集める。一方、理子は社長の二郎(山中崇)に直談判するが…。
最終話 2015年6月9日「閉店か存続か…仕事と恋の最終決戦!!」
閉店か存続かが決まる期限まで残り1週間。亜紀(渡辺麻友)は24時間営業する「本屋に泊まろう」という企画を思い付く。一晩中好きな本が読めるという案に一同は賛同。理子(稲森いずみ)は社長・二郎(山中崇)の了解を取り付け、ラストスパートをかける一方、閉店が決まった場合に解雇する人を選ぶよう迫られて悩む。そのことを知った志保(濱田マリ)らは、閉店なら全員辞める覚悟だと宣言。一丸となって最後の勝負に臨む。
各話視聴率
番組公式サイト
(書店ガール - Wikipedia)
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