主演は本作が月9初主演となる相葉雅紀。原作の主人公は倉田太一だが、ドラマではその長男・倉田健太を主人公にしている。ヒロインには沢尻エリカ。
原作
『ようこそ、わが家へ』(ようこそ、わがやへ)は、池井戸潤による日本の小説。2005年秋号から2007年冬号まで、文芸誌「文芸ポスト」に6回にわたって掲載された後、加筆修正し巻末に村上貴史の解説を収録して2013年7月5日に小学館から文庫オリジナルとして刊行された。
2014年8月に、NHKラジオ第1放送でラジオドラマ化された。
概要
「半沢直樹」(TBS系)などで知られる作家・池井戸潤による、累計発行部数50万部を超えるミステリー小説で、“池井戸作品史上、最弱のヒーロー”が主人公の作品を、嵐の相葉雅紀主演で連続ドラマ化。月9初主演の相葉のほか、寺尾聰、有村架純、南果歩が家族を演じる。
月9史上初となるサスペンスタッチのホームドラマで、ストーカーの恐怖と企業の謀略に立ち向かう家族の姿を通して、この現代に“家族でいること”の意味、理不尽な苦難に直面しながらも、それを乗り越えようとする愛と絆を描く。
ストーリー
売れない商業デザイナーの倉田健太(相葉雅紀)は、帰宅途中の駅のホームで、女性を突き飛ばし順番を無視して乗車しようとした男を注意する。しかし逆恨みされた男に尾行され、なんとか巻いた健太は、仕事のうっぷんのせいで柄にもないことをしてしまったと悔やむ。一方、健太の父親の倉田太一(寺尾聰)は、会社で不正の疑惑を見つけてしまい、どう対応するべきか思い悩んでいた。
その日を境に、倉田家は花壇の花がすべて引き抜かれたり、自転車のサドルが切り裂かれたりという嫌がらせを受けるようになる。健太と家族は、ストーカーが誰なのかを突き止めようとするが、周囲には疑わしい人物が何人も出てくる。
キャスト
倉田家
倉田 健太
演 - 相葉雅紀(幼少期:堀越太耀)
本作品の主人公。職業は本の装丁などを手がけるデザイナー。29歳。最初に就職した事務所の社長と折り合いが悪く独立するが、気弱で争い事が苦手な性格のため、クライアントに対して独自性が出せず、泣かず飛ばずの日々を送る。
自らを臆病者と認識しているが、名無しさんに立ち向かう際には要所要所で勇気を見せる。
倉田 七菜
演 - 有村架純
健太の妹で女子大生。21歳。就職活動中。健太とは対照的に明るく人懐っこい性格。
倉田 珪子
演 - 南果歩
健太・七菜の母。51歳。
倉田 太一
演 - 寺尾聰
健太・七菜の父。57歳。中小企業「ナカノ電子部品」に現在、勤めている。彼の臆病な性格は健太に強く受け継がれている。
円タウン出版社
神取 明日香
演 - 沢尻エリカ
タウン誌記者。甘いものが大好きで、特にチュッパチャップスによく似た飴を舐めている。健太に事件のことを取材させてほしいと申し出る。
蟹江 秀太朗
演 - 佐藤二朗
タウン誌編集長。西沢摂子の大ファンで、西沢が掛け持ちのアルバイトをやめてからもしつこく食事に誘っているが、うまくあしらわれている。
太一の関係者
ナカノ電子部品
西沢 摂子
演 - 山口紗弥加
総務部契約社員。太一の部下。
真瀬 博樹
演 - 竹中直人
営業部長。
持川 徹
演 - 近藤芳正
社長。
平井 光雄
演 - 戸田昌宏
配送課長。
森藤 若葉
演 - 田中美麗(SUPER☆GiRLS)
新人OL。
高橋 重成
演 - 橋本稜(スクールゾーン)
新人社員。
江口
演 - 渡部秀
配送課社員。
青葉銀行
八木 通春
演 - 高田純次
人事部長代理。太一の銀行時代の同期。
村井
演 - 小市慢太郎
中野支店 融資課長
珪子の関係者
陶芸教室
波戸 清治
演 - 眞島秀和
陶芸教室の講師。珪子に好意を抱いている。
下村 民子
演 - 堀内敬子
セレブ主婦。珪子の陶芸教室仲間。
松原 恵実
演 - 村松恭子
珪子の陶芸教室仲間。
中嶋 幸代
演 - 歌川雅子
珪子の陶芸教室仲間。
七菜の関係者
大学
保原 万里江
演 - 足立梨花
女子大生。七菜の親友で容姿端麗。
辻本 正輝
演 - 藤井流星(ジャニーズWEST)
七菜の元恋人。公認会計士を目指している。
警察
木下 巡査
演 - 夙川アトム
牧方 刑事
演 - 乃木涼介
尾村 刑事
演 - 俵山峻(スクールゾーン)
その他
清水
演 - 光石研(第1話)
田辺 覚
演 - 今井隆文(第1話)
阿久津
演 - 遠藤要(第4 - 5話)
タクシー営業所長
演 - 不破万作(第5話)
ニット帽の男
演 - 市川亀治郎
スタッフ
原作 - 池井戸潤『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)
脚本 - 黒岩勉
音楽 - 得田真裕、佐藤彰信
技術プロデュース - 小椋真人
撮影 - 星谷健司、三村純一
音声 - 中村健太郎
照明 - 松浦喬史
編集 - 柳沢竜也
美術統括 - 木村達昭
美術プロデュース - 三竹寛典
美術進行 - 野宮昌志、松下雅紀
VFXプロデュース - 冨士川祐輔
広報 - 平井隆
広告宣伝 - 服部佐知子
ホームページ - 丸谷利一
プロデュース補 - 玉田祐美子
プロデュース - 羽鳥健一
演出 - 中江功、谷村政樹、相沢秀幸
制作著作 - フジテレビ
主題歌 - 嵐「青空の下、キミのとなり」(J Storm)
各話あらすじ(2015.4.13 - 2015.6.15)全10話 平均視聴率 12.50%
第1話 2015年4月13日「恐怖のゲームが今夜始まる」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
売れない商業デザイナーの健太(相葉雅紀)は、父・太一(寺尾聰)、母・珪子(南果歩)、妹・七菜(有村架純)の4人家族。気弱で争い事が苦手な性格は、父親譲りだ。そんな健太が仕事帰りの駅のホームで、割り込み乗車をした男を柄にもなく注意した。その場に居合わせた明日香(沢尻エリカ)も「立派な行為だ」と言うが、その後、健太はその男に尾行されていることに気付く。自宅近くで何とかまいたものの、翌朝、花壇が荒らされていて…。
第2話 2015年4月20日「混迷する犯人像と謎の動機」※15分拡大(21:00 〜 22:09)
今度は郵便受けに、負傷した子猫が放り込まれた。健太(相葉雅紀)は交番巡査に、尾行の一件を伝える。さらに、犯人を捕まえるのに協力するという明日香(沢尻エリカ)の元へ。その職場は編集長の蟹江(佐藤二朗)と明日香の2人だけで、タウン誌を発行していた。一方、太一(寺尾聰)は摂子(山口紗弥加)から、課長の平井(戸田昌宏)が出した飲食店の領収書について相談される。その後、店を使っているのは真瀬(竹中直人)だと知り…。
第3話 2015年4月27日「遂に捉えたストーカーの姿」
健太(相葉雅紀)は自宅に取り付けた防犯カメラの映像を、明日香(沢尻エリカ)と共に確認する。すると、車を傷付けた男は、カメラの存在に気付いて行動していることが判明。明日香は、家族が第三者に話した可能性を指摘する。その夜、倉田家には頼んでもいない大量のピザが届いた。さらに、カメラについては誰も口外しておらず、家族の不安は募る。一方、太一(寺尾聰)と摂子(山口紗弥加)が不倫関係にあるとの怪文書が出回る。
第4話 2015年5月4日「ストーカー最接近!遂に家族の反撃が始まる!」
家族の留守中、何者かが倉田家に侵入。勝手口から上がり込んだと思われる犯人は、2階にいた猫の首にメッセージを付けていた。リスクを気にしない大胆さに明日香(沢尻エリカ)が疑問を投げ掛け、健太(相葉雅紀)は犯人が家族の不在になる時間を知っていたと確信。盗聴器の存在を疑う。予想通り盗聴器を発見した2人は犯人の尻尾をつかむためしばらく取り外さないことに。一方、太一(寺尾聰)は健太からある写真を見せられ…。
第5話 2015年5月11日「犠牲者発生!最弱のヒーローが遂に動き出す!」
リビングの隠しカメラの映像をチェックした健太(相葉雅紀)は予想外の事態に驚く。そんな中、蟹江(佐藤二朗)から、明日香(沢尻エリカ)が歩道橋から突き落とされて病院に運ばれたという知らせが入る。駆け付けた健太に明日香は、犯人は黒いパーカーのフードをかぶった男だったと話す。一方、太一(寺尾聰)は摂子(山口紗弥加)から、3千万円分のドリルの在庫が見当たらないとの報告を受ける。担当はまた真瀬(竹中直人)で…。
第6話 2015年5月18日「妹は絶対に守る!卑劣なストーカーと直接対決!」
健太(相葉雅紀)と明日香(沢尻エリカ)は、子猫がポストに放り込まれた日、辻本(藤井流星)が家の近くでタクシーを拾っていた事実を突き止める。しかし、アナウンサーの最終面接を控える七菜(有村架純)にその件は伏せておく。そして、七菜の面接当日。太一(寺尾聰)はお守りを渡し、健太はテレビ局まで送り、珪子(南果歩)は赤飯の用意をする。一方、太一と摂子(山口紗弥加)は、3千万円で購入したドリルに破損や汚れがあることに気付く。
第7話 2015年5月25日「健太を刺したのは誰?遂に犯人の正体が明らかに」
健太(相葉雅紀)と七菜(有村架純)が自宅で待ち伏せする中、盗聴器で留守になるという情報を得てやって来た‘犯人’が、健太を刺して逃走した。一方、珪子(南果歩)は神奈川・小田原の窯場で波戸(眞島秀和)と2人きりになってしまう。民子(堀内敬子)が急に来られなくなったからだ。そこに、太一(寺尾聰)から健太の事件を伝える電話が入る。珪子も病院に到着し、七菜は元恋人の辻本(藤井流星)が犯人かもしれないと打ち明ける。
第8話 2015年6月1日「ゴメン、僕は母さんを守ることが出来なかった…」
健太(相葉雅紀)が退院した当日、刑事が珪子(南果歩)を訪ねてきた。最近、近隣で空き巣被害が相次いでいるが、同じ陶芸教室に通う中嶋(歌川椎子)宅も被害に遭い、現場に珪子のブローチと指紋の付いたペットボトルが落ちていたという。しかし、珪子はそのブローチを、贈り主の波戸(眞島秀和)に返していた。健太と明日香(沢尻エリカ)は、波戸が珪子を犯人に仕立てようとしたとにらむが、波戸は車の中から盗まれたと証言する。
第9話 2015年6月8日「あなたがやったんですよね。もう絶対に逃しませんから!」
健太(相葉雅紀)は、珪子(南果歩)を空き巣の犯人に仕立てようとした民子(堀内敬子)が自宅に来ていると知る。そこで、慌てて帰宅するが、珪子は殴られて意識を失い、民子はライターを手にしていた。一方、真瀬(竹中直人)の取引先の資金繰りを懸念する太一(寺尾聰)が、先方を訪ねてみると、すでにもぬけの殻だった。しかも、太一が同社の倒産の危機を再三伝えていたにもかかわらず、真瀬は「聞いていない」としらを切る。
最終話 2015年6月15日「恐怖の日々が終焉を迎える!全ての謎の答えが明らかに?」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
倉田家は、またもや門や外壁に落書き被害を受けた。健太(相葉雅紀)は遺留品から、前日会った‘ニット帽’の男の仕業と確信。男がしていた特徴のあるネックレスの線から身元を探ろうとし、明日香(沢尻エリカ)も店に同行する。さらに、健太は自分の職場に盗聴器が仕掛けられていることに気付く。一方、太一(寺尾聰)は真瀬(竹中直人)の不正を明るみに出すことを一度は諦めたものの、健太に背中を押されて、再び動き出す。
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