原作
『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』(ウロボロス けいさつヲさばクハわれニアリ)は、神崎裕也による漫画作品。
『週刊コミックバンチ』(新潮社)にて2009年12号(3月6日号、通巻373号)から連載されていたが、同誌が2010年8月に休刊したため、2011年1月に同社より創刊された『月刊コミック@バンチ』へ移籍した。休刊から創刊までの合間には、高校時代のイクオと竜哉の再会を描いた外伝が『web@バンチ』にて3か月連続で掲載された。
ドラマ概要
神崎裕也の人気漫画「ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ」を映像化。孤児院で育った刑事・龍崎イクオを生田斗真が、幼なじみのヤクザ・段野竜哉を小栗旬が演じる。
イクオと竜哉が、育ての恩人・結子先生を殺した犯人と、2人の目撃証言を握りつぶした警察内部の“金時計の男”を捜し、真実を暴こうとするサスペンス。生田は、「もし自分がイクオを演じられるならば、竜哉はこの人しかいないと思っていた」という小栗との共演を喜んでいる。
イクオの相棒刑事で、彼の裏の顔に気付く鋭さを持つヒロイン・日比野美月を上野樹里が演じるほか、吉田羊、ムロツヨシ、清野菜名、武田久美子、光石研、滝藤賢一、吉田鋼太郎、中村橋之助らが脇を固める。
ストーリー
児童養護施設「まほろばの家」で育った龍崎イクオ(生田斗真)と段野竜哉(小栗旬)は、小学生の時、姉のように慕っていた施設職員の結子先生が殺されるのを目撃してしまう。しかし、2人の目撃証言は“金時計をした警察関係者”に握りつぶされ、事件ももみ消されてしまう。
20年後、新宿第二警察署の刑事となったイクオは、署内トップの検挙率を誇るように。一方、竜哉は抜群のルックスと頭脳を生かし、暴力団・我孫子会系の松江組の幹部となっていた。イクオとコンビを組むキャリア組の刑事・日比野美月(上野樹里)は、彼の高い検挙率を不思議に思い始める。
キャスト
龍崎 イクオ - 生田斗真(幼少期:南出凌嘉)
新宿第二警察署の刑事。20年前の事件の真相を暴くために刑事になった。普段は冴えないが、検挙率署内トップを誇り、常人離れした格闘能力を秘める。亡くなった結子先生の遺品である2頭の龍を象ったペンダントを身につけている。
段野 竜哉 - 小栗旬(幼少期:小林喜日)
我孫子会系松江組の若頭。イクオの幼なじみで、20年前の事件の情報をつかむために裏社会の一員になった。イクオが担当する事件を裏社会の情報網で調査し、検挙率アップに貢献している。背中に2頭の龍の入れ墨を入れている。
日比野 美月 - 上野樹里(幼少期:石井香帆)
新宿第二警察署の刑事。東大出身のキャリア組で、父も警察幹部。正義感にあふれ、バディを組むイクオの行動にいら立つが次第に引かれてしまう。
新宿第二警察署
三島 薫 - 吉田鋼太郎
蔵 直太郎 - 森下能幸
神取 一馬 - 馬場徹
新宿第一警察署
蝶野 真一 - 滝藤賢一
東海林 太郎 - 浜田学
警視庁
橘 都美子 - 吉田羊
田村 小夏 - 清野菜名
日比野 圀彦 - 光石研
忍足 浩二 - モロ師岡
我那覇 守 - 山口祥行
聖 由起人 - 野村将希
鷲尾 啓 - 堀部圭亮
基 曜子 - 篠原ともえ
北川 貴一郎 - 中村橋之助
我孫子会系松江組
深町 武 - ムロツヨシ
我孫子 桐乃 - 武田久美子
大津 克明 - 奥野瑛太
長枝 忍 - 奥山ばらば
新宿キッチン
真島 了 - 渋川清彦
御手洗 カオル - 平田薫
その他
柏葉 結子 - 広末涼子
那智 聡介 - 綾野剛(第7話 - )
ジーザス御子柴 - 田中要次
劉 宗鉉 - 山本學
桂田 剛夫 - デビット伊東
湯浅 敬一 - 康すおん
スタッフ
原作 - 神崎裕也『ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ』(パンチコミックス / 新潮社刊)
脚本 - 古家和尚
音楽 - 木村秀彬
演出 - 石井康晴、山室大輔
アクション監督 - ヤン・ギルヨン、シム・ジェウォン
タイトル - 稲生諭
選曲 - 御園雅也
アクション指導 - チャン・ジェウク、宮木ヨシオ
アクションコーディネーター - 佐谷秀美
ガンエフェクト - 納富貴久男
警察監修 - 古谷謙一
医療指導 - 布施友里恵、嶋田真
中国語指導 - 張天翔
特殊造形 - 松井祐一
ペンダント制作 - Koo-fuプロジェクト委員会
刺青 - TATOO H&M's
特別協力 - 山口泰志(TAN-SU)
プロダクション協力 - オフィスクレッシェンド
企画 - 那須田淳
プロデューサー - 佐野亜裕美
製作著作 - TBS
主題歌 - 嵐「Sakura」(J Storm)
各話あらすじ(2015.1.16 - 2015.3.20)全10話 平均視聴率 10.39%
第1話 2015年1月16日「20年目の運命の日!!警察25万人の中に犯人は必ずいる」※初回15分拡大(22:00 〜 23:09)。
新宿第二署の刑事・イクオ(生田斗真)と暴力団幹部の竜哉(小栗旬)は児童養護施設で育った幼なじみ。2人は20年前に恩人が殺された事件をもみ消した人物を突き止めるため今もひそかに連絡を取り合っていた。ある夜、男性の転落死事件が発生。イクオと相棒のキャリア・美月(上野樹里)が駆け付けるが、検視で自殺と断定される。後日、車上荒らし事件の監視カメラ映像を見たイクオは、窃盗犯が現場を目撃していたと気付く。
第2話 2015年1月23日「涙の秘密とオムライス 」
3年前のキャバクラ嬢殺人事件の容疑者の目撃情報が舞い込む。イクオ(生田斗真)や美月(上野樹里)らは、情報を確認するためキャバクラに内偵に向かう。一方、竜哉(小栗旬)が20年前の事件について調査を依頼していた情報屋の御子柴(田中要次)が何者かに殺される。しかし、御子柴はあるメモを隠し持っていた。そんな中、再びキャバクラ嬢の他殺体が見つかり、現場からは3年前の事件の容疑者のものと同じ指紋が発見される。
第3話 2015年1月30日「あの日、交わした僕たちの約束」
連続ホームレス殺人事件が発生。雑用を担当させられたイクオ(生田斗真)と美月(上野樹里)は独自捜査で犯人を逮捕する。容疑者の予備校生は自分が3人を殺したと供述。だがイクオは、予備校生は模倣犯で、1番目と2番目の事件は別の犯人がいるのではと疑う。一方、再び闇医者の劉(山本學)を訪ねた竜哉(小栗旬)は、20年前の事件の4人の男のうち3人が、10年前に姿を消した仲間で背中に銃創がある男の行方を捜していると聞く。
第4話 2015年2月6日「結子先生の秘密」
イクオ(生田斗真)と竜哉(小栗旬)は、湯浅(康すおん)が持っていた名刺の会社を訪ね、社長の桂田(デビット伊東)に探りを入れる。怪しい所はなさそうだが、関連会社の役員にはなぜか警察OBの名が連なっていた。そんな中、イクオは極秘捜査中の警察官連続殺人事件の担当に。共に捜査をすることになった坂東(大地康雄)は、他の刑事たちに頼らず独自に調べを進める。被害者の3人は坂東の警察学校時代の同期だった。
第5話 2015年2月13日「君は僕が守る!」
桂田(デビット伊東)に呼び出された竜哉(小栗旬)が駆け付けると、桂田は既に死んでいた。そして現場には結子(広末涼子)の写真が落ちていた。桂田の口を封じたのが公安だと知った竜哉は、情報を得ようと公安と協力関係にある敵対組織の組長・山城(佐々木勝彦)に接触を図る。一方のイクオ(生田斗真)は、警視総監狙撃事件の捜査に携わる。副総監・聖(野村将希)の指揮で調べが進む中、容疑者として山城に逮捕状が出る。
第6話 2015年2月20日「目の前から消えるよ」
イクオ(生田斗真)は、捜していた‘金時計の男’を警視庁内で2人も見つけ、大きな衝撃を受ける。一方で、イクオは竜哉(小栗旬)と共に、山城組長(佐々木勝彦)の息子・隼人(中野裕太)の行方を追う。隼人は、2人が育った施設「まほろば」に関わる情報を持って逃走中だった。警視庁内が、勢力拡大を狙う聖副総監(野村将希)による人事再編の噂で揺れる中、新宿第一署の蝶野(滝藤賢一)は、ある人物から命を狙われる。
第7話 2015年2月27日「もう一人の幼なじみ現る」
竜哉(小栗旬)は公安の我那覇(山口祥行)に追い詰められる。狙いは結子(広末涼子)の形見のウロボロスのネックレスだった。一方、けがを負ったイクオ(生田斗真)は止める美月(上野樹里)を振り切り、竜哉を助けに向かう。途中で意識を失ったイクオの脳裏にあの日の記憶がよみがえり、金時計の男の顔を思い出す。そんな中、聖(野村将希)が隼人(中野裕太)を逮捕する名目で、捜査員を引き連れて現場の遊園地に乗り込んでくる。
第8話 2015年3月6日「あの家の秘密」
突然現れたフリーライターの那智(綾野剛)に拉致された美月(上野樹里)は、イクオ(生田斗真)と竜哉(小栗旬)の関係と、児童養護施設「まほろば」の秘密を知らされ、衝撃を受ける。那智はある理由から、独自に20年前の事件を追っていた。一方、連絡が全く取れない美月を心配するイクオは、彼女の自宅を訪れ、部屋の中が荒らされている様子を目にする。そこに、美月の父・日比野(光石研)と小夏(清野菜名)もやって来て…。
第9話 2015年3月13日「最終回直前金時計の男、現る!」
日比野(光石研)は、美月(上野樹里)を拉致した那智(綾野剛)に、娘と引き換えに「まほろば」の秘密を明かすと約束。しかし、待ち合わせの「まほろば」の跡地に到着したイクオ(生田斗真)ら3人が見つけたのは、射殺された日比野の遺体だった。イクオは、銃を手に現場から立ち去る竜哉(小栗旬)の姿を目撃するが、彼が日比野を殺したとは思えない。一方、「まほろば」に関する資料を入手した竜哉はある事実を知り、驚く。
最終話 2015年3月20日「予測不能のラスト!二匹の龍…涙の結末」
イクオ(生田斗真)は、結子(広末涼子)が殺された20年前の事件の黒幕と対峙(たいじ)し、銃口を向ける。しかし、思わぬ事実を聞かされ、引き金を引くことができない。同じころ、美月(上野樹里)や蝶野(滝藤賢一)らは、竜哉(小栗旬)から預かったビデオテープを再生。結子が残したそのテープにより、一同は20年前に「まほろば」で何が行われていたのかを知り、衝撃を受ける。一方、竜哉は自らの手で事件に終止符を打つべく…。
各話視聴率
番組公式サイト
(ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ- - Wikipedia)